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牛歩リズム

 

3553

3553  神坂雪佳  牧童  2005・3・10入手    横笛

 

 

のカデンツ

 

たっぷりとした よい味が出ていて 大好きな絵です。

ゆったり まったりした リズムが流れていて 癒されます。

牛と笛

 この組み合わせの アジアのいろいろな国の 牛歩リズムを 体感してみてください。

 

 


 

 

〜インドの牛歩リズム〜

1006

1006  ボーワ・デーヴィー Bauwa Devi  クリシュナと牛  1996/97 インド
Fukuoka Asian Art Museum  2000・11・16入手  
フルート

 

 


 

 

〜ヴェトナムの牛歩リズム〜

これは水墨画のような手書きの絵、 カード大の台紙に貼ってあります。

身内の協力者が ヴェトナムに行った時 カードがあれば・・・と頼んだところ

こんなのしかなかった けっこう高かった と。

 サインも見えますが

この人、有名になってくれないかなぁ。

 

 601

601   2000・3・28入手   フルート

 


 

 

〜ネパールからの牛歩リズム〜

 

 193

193 Designed by Amias Nepalese Handmade Paper 1999・9・30入手  フルート

 


 

 

<追記>

2011年3月11日、東日本大震災が起きました。

ちょうどその頃 NHK BS放送で 五木寛之 21世紀 仏教への旅

 の再放送がありました。

普段はあまり関心がない分野ですが 

震災で気持ちが動揺したせいか 何気なく見ていたところ

中国で生まれた 禅についての回で

十牛図  という 悟りの道をあらわした

10枚の絵図のことが紹介されました。

尋牛図 − はじめに男が牛を捜すところ 

(この場合の牛は本来の自分のこと)

見牛図 − 男が牛の尻尾をみつける

などの図を経て

騎牛帰家図 − 男が捕まえた牛を手なずける

(本来の自己を自分のものにすることが出来たこと)

という図があり、

それがまさに 牛の上に乗った男が笛を吹いている というものでした。

 

 TV画像

 

 

そして 

人牛倶忘図− 悟りを開いた境地にはいる

(絵は空白 男も牛も何も描かれていない) から 

最後に

 入テン垂手図 − 悟りを得た最高の境地 

に至ります。

テン(パソコンで変換できない文字)とは 

人々が行きかう町中の往来のことで

垂手は 肩の力を抜いた状態

紹介された図では、市井で飄々と生きている男の姿が

描かれています。 

この男は 救いの手を差し伸べている のだそうですが

一見すると その姿は大愚にも似ているとのこと。

十牛図って なんだか 奥が深そうで 面白そう。

この展示室でご紹介してきた 一連の牛歩リズム に癒されたのは

ひょっとしたら 禅の悟りに通じるものなのかも と思うと

目からうろこ です。

 

 


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