ローテンブルク中世犯罪博物館
1954
1954 Mittelalterliches
Kriminalmuseum 8803 Rothenburg o. d. t. 2002.5.9入手
金管ラッパ
のカデンツ
なんといっても、このカードの面白いこと面白いこと。
それでちょっと取り上げてみました。
このカードは 南ドイツに旅行した カードコレクターの先輩 A が
ローテンブルクの中世犯罪博物館というところから、調達してきてくれました。
犯罪人が いろいろな罰を受けている様子が
なんともユーモラスに描かれているではありませんか。
これは くすぐりの刑 で
大きな羽のようなもので顔をくすぐられたり
やぎに足の裏をペロペロなめられたり しています。
いったい何をした罰なのかな。
エプロンをした二人の女性は 頭と手を板にはめられています。
なんでも、これはおしゃべり女の刑罰だとか。
お、 おしゃべりも犯罪?
う~~ん
のカデンツ を書いている身としては ちょっとこわい!
この二人 いがみ合っているような表情なので
言い争いでも したのかな?
↓ これは 汚名のマスク といって
『道徳上のあやまりを犯したものは そのような戒めのマスクをつけたまま
二時間 市上に立っていなけらばならなかった』
という刑罰だそうです。
さて
肝心の楽器ですが
手前左下の男の人が ラッパを手に ひざまづいています。
はて? この男性は 一体なにをしているところでしょう。
罰を受けているのか 与えているのか?
ずーっと後になって
これは 『汚名の笛』 という刑罰だと知りました。
へたくそな楽師用。
首に輪をかけられ 指は鉄筒の下部に固定された。
は~~? と思いましたが
そういえば 確かに 苦しそうな表情です。
てっきり 白いスタンドカラーの襟と思っていたのは
実は ラッパとつながっている首輪だったんです!
ピストンをおさえる指も 抜けないよう固定された状態。
よく見たら 足も縄で縛られています。
上手になるまで ずーーっと そこで練習してなさい という刑罰ではなく
楽器で がんじがらめにされているのです。
それにしても
楽器を 刑罰の道具にするなんて・・・
あんまりだわ!