ルノワールのピアノのニ少女
7 331
7 Pierre AugusteRenoir Jeunes
Filles au Piano 1892 オルセー美術館
喫茶室ルノアール名作シリーズ 108281-711019 1975頃 1999.9.9ファイル
ピアノ
331 Pierre Auguste
Renoir Jeunes Filles au Piano 1890 Musee de l'Orangerie,
Paris
Editions Hazan,Paris 1998 1999・11・11入手 ピアノ
のカデンツ
コレクションをはじめるにあたって我が家を隈なく探した結果
古い箱の中から この有名な ルノワールのポストカードをみつけました。
↑ 使用済みカードで 7 のオルセー美術館のものです。
その後 331 の オランジュリー美術館のものも手に入れ、
この時はじめて 画家って何枚も同じような絵を描いているんだぁ〜 と知りました。
なんだか大発見したように嬉しくて
その後しばらく まわりの人に、
この2枚の 立っている少女の左手の位置の違いについて
得意げに話したりしていました。
そして 絵画には まったく疎かった が
図書館に通っては 画集をながめ
美術に目覚めていくキッカケを作ってくれた 記念のカードにも なりました。
そういえば NYメトロポリタン美術館でも
たしか この絵(正確にはこの絵ではない) を見たことも 思い出しました。
このコレクション開始宣言以前の頃でしたので
ポストカードなんて まったく気にも留めませんでした。 残念!
また なにかの美術書で エルミタージュ美術館にも
この絵(正確にはこの絵ではない) があることも知りました。
そのときの メモによると
座ってピアノを弾いている女の子の 髪と洋服のリボンについて
オルセーのものは両方ともお揃いの青
オランジュリーのものは髪がピンクで洋服は青
エルミタージュのものは両方とも白
と 記してあります。
あのメトロポリタン美術館の ピアノの少女のリボンは さて 何色だったのでしょう?
残念なことに このリボンのメモが
どの美術書から得た情報だったのか まったく思い出せず
エルミタージュの二少女の絵には それ以来 二度とお目にかかることが出来なくなりました。
この件で
何かをメモするときは 必ず出典を控えること を学びました。
<追記>
2006年 NHK メトロポリタン美術館 という番組で
問題のこのルノワールの ピアノを弾く二少女 の絵が登場しました。
座ってピアノを弾く少女のリボンは オルセーと同じく 髪も洋服も 青 と確認できました。
また 民放の 世界の名画 華麗なる巨匠たち というTV番組で
この ピアノを弾く少女 には なんと 6点ものヴァージョンがあり
そのうちの一点 オルセー美術館のものが
政府買い上げになったということを 知りました。
そうか 全部で6枚も・・・
<追・追記>
メトロポリタン美術館のカードを やっとゲット♪ 嬉しいで〜す!!
立っている少女の左手の位置にも、ご注目ください。
6600
6600 Two Young Girls
at the Piano Pierre-Auguste Runoer, French, 1841−1919
Oil on canvas 44 xb34 in. 1892 The Metropolitan Museum Of
Art
RonertnLehman Collection 1975 975/1/201 2011・9・30入手 ピアノ
<追・追・追記>
2013年 エルミタージュ美術館を訪れ
念願だった ピアノの二少女に ついに会うことができました。
長い間 想像の翼をふくらませてきたので
この なんともあっさりとした絵に ちょっぴりショックを受けました。
世間にそれほど紹介されていないことにも 納得。
残念ながら カードにもなっていなかったので
自分で しっかり(?) カメラに収めてきました。
ちなみに エルミタージュM は ルーヴルM と同じく ノーフラッシュでの撮影は OK。
厳しいドイツなどと違って えらいぞ! ロシア!!
さて ここから ちょっとお遊びです。
↑ この二少女が、すこし成長したら・・・こんな姿かな。
458
458 AUGUSTE RENOIR Jeunes
filles au piano - ca 1889 - Young Girl at the Piano
Joslyn Art Museum, Omaha, Nebraska Editions Hazan, Paris
printed in France
2000・2・2入手 ピアノ
さらに もう少し 成長したら・・・ (汗)
139
139 AUGUSTE RENOIR Yvonneet
et Christine Lerolle au piano = ca 1897
Yvonne and Christine Lerlloe at the piano Musee de L'Orangerie,
Paris
Editions Hazan, Paris 1995 1999・9・20入手 ピアノ
加藤浩子著 『音楽で楽しむ名画』 平凡社新書 から
音楽を モチーフとしたルノワールの作品としては・・・
ピアノを奏でる若い女性たちのそれのほうが 有名でしょう。
ピアノは 富裕なブルジョワ階級のシンボルであり
子女にピアノを習わせる余裕のある彼らは
ルノワールの上得意でした。
職人であることを自らに課し
「幸せで楽しい」 絵を描き続けた ルノワール。
(139の絵のキャプションには)
『ピアノを弾く イヴォンヌと クリスティーヌ・ルロル』 1897年
モデルの二人は 画家であり ルノワールのパトロンでもあった
アンリ・ルロルの娘たち。
裕福なブルジョワ階級の子女そのもの。
(失礼しました!)