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☆青森空港の機能向上を実感する(2009.5.19)
青森空港は2007年3月15日から計器による着陸の精度を高めたという。先週末の土日に羽田と青森の間を往復し、その性能の向上を実感した。一昨日、5月17日夕刻に青森空港から羽田に飛行機で来たのだが、青森空港近辺は霧が発生し、視界が悪かった。そのことは、飛行場に向かうバスに乗っていて痛感した。青森空港は山際の高台にあるのだが、山に登るに従い、霧が濃くなってきた。これで飛行機が飛ぶのだろうかという気象状態であった。
私が乗った飛行機は羽田からの折り返し便なので、まず、その飛行機が着陸できなければ搭乗できない。待合室にいると、何のアナウンスもないまま、霧の中を飛行機が着陸し、乗客が降りてきた。そしてその1時間後に我々が乗った飛行機は飛び立った。これは驚きであった。
数年前、羽田から飛んだ飛行機が青森空港に降りられず、三沢空港に着陸したことがあった。私たち乗客は、三沢から青森までの鉄道での移動経費が入った紙袋を渡され、青森駅に着いた。また、本年3月にも羽田から青森行きの飛行機を利用したのだが、その折にも羽田空港内で、気象条件により、飛行機が引き返す可能性があるというアナウンスがあった。
青森空港が装備したのはCAT-3aなる装置なのだが、これは空港の機能を大幅に改善した。しかし、この装置も絶対ではなく、パイロットによる一定の視距離(200m)が必要なのだという(青森空港ホームページ掲載のCAT-3a説明PDF文書による)。従って、その限度を超える悪条件のもとでは着陸ができないということである。そうしてみると、先日の経験は幸運な事例であったのだろう。
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