各種記録


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☆韓国国立中央図書館での資料閲覧(2012.2.26)

  韓国、ソウル市にある韓国国立中央図書館で文献資料を閲覧してきた。2日間だけの利用なので、表面的な体験にすぎない。この図書館については、日本語のホームページもあり、概要を知ることができる。ソウル市の中心街からはやや離れた地域にあり、新しく大きな図書館である。傾斜地の高台に建っているので、各階が外と繋がっている。坂道の下から入館すると、そこは地下3階である。日本人を含む外国人は地下3階の受付でパスポートを提示し、用紙に住所、氏名その他必要事項を記入し、ID及びパスワードを登録すると1日利用証を発行してもらえる。なお、受付の図書館員は英語が話せた。

 2日目以降は、同じく地下3階の受付でパスポートを提示し、パスワードをパソコンに記入すると、1日利用証を発行してもらえる。荷物は持ち込み禁止であり、同じく地下3階にあるロッカーにしまうことになる。そこには青や緑の半透明のビニールバッグがあり、ノートなどはそれに入れて持ち込むことができる。ロッカーはIDとパスワードで開閉する仕組みになっている。 地下2階にはデジタル図書館があり、パソコンがたくさん並んでいて、デジタル資料が閲覧できる。ここを利用するためには部屋の中央にある登録機に行き、IDとパスワードを入力し、希望する場所のパソコンを指定すると、利用可能になる。その際、3時間の使用許可が与えられる。実際に利用してみると、ハングルとアルファベットでの入力が可能であった。しかし説明がすべてハングルなので、一定のハングルの知識がないと使いこなすのは難しい。

 1階には図書の出納の受付がある。まず、パソコンで必要な図書を選択し、パソコンで閲覧を申し込む。その後、図書が貸し出される。雑誌の閲覧も同様に行う。まずパソコンで希望する雑誌の閲覧を申し込み、3階の雑誌室でそれを受け取り、閲覧できる。希望する雑誌を申し込んだところ、図書館員が申し込みを代行してくれた。ハングルの知識がない日本人が図書や雑誌の閲覧をパソコンの画面から直接に入力するのは難しいように思うが、何度か繰り返せば、わかるようになると思う。文献検索をすると、漢字、ハングルの混じった文献が多く出てくるのだが、実際に貸出をしてもらうと漢字がネックになり、誤った文献が届くこともあった。

 雑誌は少し古いものはマイクロフィルムになっている。それらはリーダープリンターで読む。コピーも可能である。マイクロフィルムのコピー代金は日本では高いのが通常であるが、韓国国立中央図書館では通常のコピーとほとんど変わらない料金であった。雑誌室の図書館員は韓国語で説明してくれるので、身振りで何となくわかるものの、料金も含めてよくわからなかったのが実情である。但し、予想よりも安いことだけはわかった。なお、今回の韓国行きで、2度も韓国人に道を聞かれた。日本人も韓国人も似たようなモンゴロイドなので、これも当然かもしれない。

 図書館の2階には東アジア資料室があり、日本語、中国語、その他アジア諸国発行の図書が集められている。ここにあるのは比較的新しい書物ばかりである。日本で発行された韓国に関わる書物や戦前の書物の復刻版などもある。但し、その数は多いとはいえない。なお、閲覧したのが2日間では図書館内の他の部屋まで見ることはできなかった。