● 2021年度のレッスン日記

'21/1/17(日)
■ 
デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53」より
  No.4
Rondau: Allerretto
 ・新年最初の
デュエット曲は、明るく可愛らしい旋律のロンド。
  遅目のテンポだが、途中出てくる、6連符+16分の組合せの時、16分が走りがちになるので注意。
  この曲は、一応okなる。

■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.4:Allegro
  16分主体、転調しながら進行、最低音域での難運指練習、ニ短調(Dm/ D moll)の練習曲
 ・No.3同様、最低音域での右手小指の動きが難しい箇所が何度も出てくるが、何とかクリアし
  一応okになる。(特に、最初の方に出てくる、C→C#→C, C#→C→C#の移行はかなり難しい。)

 ・ベース音に重点を置いて吹けるとよいが、それはまだまだ未完成のまま。


'21/1/31(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.5:Andante
  細かな装飾トリル運指練習、変ロ長調(B♭/ B dur)の練習曲
 ・トリル運指は、アルテの第2巻に出てきて、その時は、集中して練習していたが、忘れかけている運指
  もあったりで、結構譜読みが大変だったが、何とかokになる。
  その中でも注意が必要なトリル運指を下記しておく。(全音トリルの例)
   @ レ♭→ ミ♭
      アルテの運指表には、d, disキーを同時にトリルすることになっているが、これだと奇妙な響きになるので
      disキーのみトリルすれば良い。
   A 高域 ソ→ ラ
      これには2つの方法がある。
      A-1:オクターブ下のラの運指にして吹上げ、ハーモニックスで高域ラを出し、ソ→ ラのトリルにする。
      A-2:ソの運指にしておいて、右d, disキーと左gisキーを同時にトリルするが、なかなか難しい。


'21/2/7(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
  Variation 5
 ・オクターブの飛躍は、そうでもないが、それ以外の飛躍は結構難しい。
  低域に落ちた時にアパーチャが広がり過ぎないように。

  Variation 6
 ・低域の音の粒立ちを良くするために、最初は全てタンギングして、ゆっくり目のテンポで
  音質を確かめながら練習すると良い。
  このバリエーションは、Ver5よりは吹きやすい。


'21/2/21(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.6:Presto
 ・タンギング練習、ト短調(Gm/ G moll)の練習曲
  スタッカートが付いているが短すぎず隣の音との隙間を出来るだけ少なくして吹けると良い。
  しかしこんだけ続くと舌が疲れ終わりの方で持たなくなる。
  指だけは何とかマシに動いていたので一応最後まで完走。
  okになる。

■ デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.1 第1楽章 Allegro con expessione

 ・途中出てくる、2nd
の伴奏ベース音の2分音符が連続するところは、1小節2拍で取らないと、
  だんだん遅くなりがちなので注意。


'21/3/7(日)

■ デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.1 第1楽章 Allegro con expessione
 ・この曲は、16分音符の出現割合が少なく、8分・4分・2分(伴奏形)が多いので、律儀に
  リズムを刻んでいると、曲の流れが重くなりがち。
  前に向かう気持ちを忘れないで、快活な感じで吹ければOK。
  この曲は一応最後まで通しで合わせられたので、OKになる。

■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
  Variation 4
 ・未だ吹いて無かった4番のバリエーションだが、これはテーマをマイナー調にした感じのメロディに
  なっている。
  ターンを含めた細かい装飾が随所に出てくるので最初は、8分1拍で取った方が吹きやすいと思う。
  しかしこれもあまり律儀になりすぎると曲が重くなるので注意。
  符点4分に入っている装飾音は、8分1拍で取った場合、3拍目の裏に入れる。

 ・低域中心に書かれているので、中域に移った時に、アパーチャが広がり過ぎていると音が
  ボケるので注意。


'21/3/14(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
  Variation 4
 ・先週に続き、マイナー調のテーマを吹く。
  ただし今回は、大きく1小節2拍取りでカウントして吹いてみた。(1拍を頭の中で3分割)
  事の他その効果はあったようで先週より曲が流れたように感じた。

 ・Gメジャーの元々のテーマも吹いてみた。
  低域中心の曲だがやはりアパーチャは拡げ過ぎないで豊かな音色で吹けると良い。
  それの練習法としてオクターブ上げて吹いた後、正規の音程で吹く方法を試してみた。
  高域の狭い唇で慣らすと低域も締まってくる感じは受けた。
  実際効果はあるようだ。


'21/3/21(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.7:Allegretto
 ・飛躍練習、変ホ長調(E♭/ Es dur)の練習曲
  ゆっくりテンポで、低域に落ちた時、ひっくり返って中域の音にならないように注意して吹いた。
  音符数が多く譜読みも大変だが、それは十分練習したので何とかなった。
  この曲は一応OKになる。

■ デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.1 第2楽章 
Presto
 ・2/4拍子だが、16分主体の快活な曲なので、2/2拍子に取って1小節1拍で吹いてみた。
  8分休符の後の16分に入るタイミングが結構遅れ易いので注意。

 ・82小節目に出てくる16分の頭に装飾音が連続して付いているパターンだが、これはあまり
  今迄見かけなかったパターン。
  しかも途中でシの音がナチュラルになり後半♭に戻る。
  最初の装飾音と頭の音+後半の3つの16分に分けて考え、後半の3つの16分は、次の
  装飾音と頭の音に連結するように吹くと良い。
  後半の3つの16分が走るとまずい。


'21/3/21(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
  久しぶりにイントロダクションから吹いてみた。

 @ Intoroduction
 ・トリル運指について勘違いが有ったので整理(時々どっちだったか不安になっていた)。
  高域・中域#ド-レのトリルは、Dトリルキー(右人差し指)を使い、
  高域ド-レのトリルは、Disトリルキー(右薬指)を使うが、
  中域ド-レのトリルは、Dトリルキー(右人差し指)を使う点に注意が必要。

 ・最後のカデンツァは、譜面に書かれた譜割りを、8分1拍で取り、後半の3連から少しテンポダウンして
  雰囲気を出すと良い。

 A Variation 1 bien chante(よく歌って)
 ・アウフタクト部の休符の種類が細かく3種(8分休符・16分休符・符点16分休符)で指定されているので
  違いを明確に吹き分ける事。(71小節・67小節・65小節に出てくる)
 ・飛躍の低域に注意。気張ると音が出なくなる。

 A Variation 2 Piu mote(活気を持って速く)
 ・これはそんなに悪くなかった。

 B Variation 3 Solo
 ・飛躍の低域に注意。気張ると音が出なくなる。


'21/4/4(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
  先週の続き

 @ Variation 4(テーマをマイナー調にした感じのメロディ)
 ・そんなに悪くなかった。
  まあ低域が今一不満ではあるが・・・

 A Variation 5(下降跳躍)
 ・そんなに悪くなかった。

 B Variation 6
 ・頭の音をテヌート・後ろの音をスタカート気味に吹くとメロディラインが浮き立つ。


'21/4/11(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.8:Moderato
 ・最低域重視のアルペジオ練習、ハ短調(Cm/ C mol)の練習曲
  見た目真っ黒で難易度大な感じ。
  実際も最低音Cが随所に出てきて、そこから他の音(E♭
E・G等)への移行時、右手小指を
  スライドさせる必要があり、小指にはかなり負担が掛って大変。
  全体を通して何とか吹いたが、とてもまともには吹けなかった。
  部分的には、低域をあまり気にせず吹けば吹けるのだが・・・
  一応また後でやるかもしれないが、次の曲をやることになった。
  


'21/4/18(日)
■ デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.1 第2楽章 
Presto
 ・82小節目に出てくる16分の頭に装飾音が連続して付いているパターンだが、後半の3つの16分が走り
  易いので、最初は、8分1拍にカウントして落着いて吹いてみる。
  この後、正規のカウントで慣らしていけば良い。
 ・16分が連続するダブルタンギングだが、前半は良くても、後半舌が疲れて追いつかなくなる。
  ここんとこタンギングの練習してないからしょうがないが・・・
 ・こんな状況だが、一応通しで吹いてokになる。


'21/4/25(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.9:Allegro
 ・3度のスケールとアルペジオ練習、変イ長調(A♭/ As dur)の練習曲
  この曲も、低域のドとか、レ♭が頻繁に出てくるので運指が大変。
  また高域にもA♭とかBbが出てくる。
  高域は吹き上げるのではなく、自然に吹けるとgood。
  それにはハーモニックスの練習が有効。
  この曲は一応最後まで完走し出来も、そんなに悪くはなかったのでokになる。


'21/5/9(日)
■ デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.2 第1楽章 
Allegro con gaisto
 ・この曲は、2/2拍子指定の軽快な曲だが、いざ2ndと合わせとなると、伴奏に移った
  ところでカウントが粗いと正確に拍を捉えるのが難しくなる場面もあるので、部分的に
  4/4拍子で取ると良いかも。
  そうは言っても最終的には
2/2拍子で通して吹くのを目標にしたい。


'21/5/16(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.10:Presto
 ・低域のタンギング練習、ヘ短調(Fm/ F moll)の練習曲
  フルートの苦手な低域が延々と続くタンギング練習曲で、通しで吹くには、かなり辛い曲。
  幾つか先生にアドバイスを頂いたので列記してみた。
   @ タンギングでアンブシュアが崩れて音を壊さないように注意
   A 腹を使ってアクセントを付けると良い。
   B 低い音が多いので、中域に移行した時にアパーチャが緩んでいると音がボケるので注意。

 ・最低音Cも頻繁に出てくるので指が大変。
  何とか指は動いていたので、苦しいながらも完走し、一応OKになる。


'21/5/23(日)
■ デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.2 第1楽章 
Allegro con gaisto
 ・この曲は、2/2拍子だが、2ndと確実に合わせるため、2/4でカウントしてみた。
  ところが、個人練習では、主に2/2拍子で練習していた為か、途中でカウントが2/2になってしまい
  合わない場面もあったが、直ぐに修正して通しでもOKになる。


'21/5/30(日)
■ ハーモニックス
 ・最近コロナ禍の影響でレッスン開始時間が10分繰り下げられ、朝一の開始時間が、10時40分からとなっている。
  だいたい先生と私は、15分前に入室する。
  この15分間は、私の音出し(オーミングアップ)の時間になっていて、今日はハーモニックを練習していた。
  その流れで、めずらしくハーモニックスから見て頂いた。
  何点かアドバイスがあったので列記しておく。
   @ 高次の音に移行しても息の流れる方向は変えない。
   A 綺麗な縦方向の狭いアパーチャを維持することが大事。
      上下唇が必ずしも対照的に重なるわけではないので、その位置も補正してgoodなポイントを模索する必要がある。

■ 10月の発表会の曲を何にしようか? の話があった。
 ・フレンチコンポーザーの楽譜の中で未だやったことない曲で「ゴーベルのバラード」とか、いくつか候補は
  挙がったが、結局現在何度も繰返してレッスンして来ている(この後、今日もやった)
ベーム作曲: 「うつろな心変奏曲 」
  の方向で準備を進めることになった。
  ただ何度もやって来てアキた感があるので、普段のレッスンでは暫く別の曲(バッハ)を予定。
  発表会が近かずいたら再開することになった。
  しかし未だ先のことなので予定がどう変わるかわからないが・・・


'21/6/6(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.11:Allegretto
 ・低域中心のレガート・飛躍練習、変ニ長調(D♭/ Des dur)の練習曲
  割と唇の調子が良く譜読みのミスも少なく最後まで完走したのでOKになる。
  ただ前半に出てくる、B♭からG♭への飛躍は今一だった。
  この飛躍はブリチャルディ・キーを押さえたままは飛躍出来ない。
  何故なら飛躍先が、G♭(F#)だからだ。
  飛躍の瞬間にブリチャルディ・キーを素早く離さないといけない。
  それと飛躍の際は、内側に楽器を回してはいけない。唇の操作だけで飛躍すること。


'21/6/12(土)
■ J.S.バッハ: 「ソナタ ホ長調 BWV1035」
  第1楽章 Adagio ma non tanto
 ※ 今日は先生の都合で土曜早朝10時からのレッスンになる。

 ・
久しぶりにバッハを吹いてみた。
  このBWV1035
Adagio ma non tantoであるが、テンポが凄く遅い設定なのに譜割りが細かいので、4分音符1拍で
  カウントしたのでは、32分音符の正確な位置を掴みにくいので、8分音符1拍でカウントすることになる。
  ちょっと歌謡調の曲ではあるが、私には若干馴染めにくい印象があったので、ニコレのバッハソナタ全曲集(YOU TUBE)
  の中(タイムバーの23分44秒のポイントから再生)に収録されていたソースをお手本に練習を進めることにした。
  聞いた感じでは、テンポは、8分音符1拍カウントで30位(4分音符1拍カウントで60位)であろうか。
  また、装飾音とかトリルの処理にも癖がありそうだ。
  例えば下譜例Aの、最初の装飾音(シ)は、装飾音無しの原型を崩さない位に極短く素早く入れ、頭のド#には
  少しアクセントを付ける良い感じになる。
  あと後半のトリルであるが、ここは細かくは入れない。
  前打音の、ソ#から始めてソ#・ファ#・ソ#・ファ#
と、32分で繋げる。
  尚下に示した譜例、最下段は、MIDIでの打ち込みの例である。


'21/6/20(日)
■ J.S.バッハ: 「ソナタ ホ長調 BWV1035」
  第1楽章 Adagio ma non tanto
 ・先週に続いてバッハを吹く。
  個人練習の成果か、だいぶバッハらしい曲の流れが表現出来てきたと思う。
  時々入り通奏低音の合いの手に乗れると、さらに良くなるが・・・

 ・べーレンライター社の楽譜を使用しているが、誤植らしき箇所を見付けた。
  下譜例の赤丸で示した装飾音だが、ここはミでは奇妙な感じに響く。
  上主音のオクターブ下からの装飾音;レ#の方が、しっくりくる。
  先生に調べて頂いたら、他の日本語版の楽譜ではレ#になっいていた。


'21/6/27(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.12:Allegretto
 ・低域中心のレガート・飛躍練習、変ロ短調(Bminor/ B moll)の練習曲
  譜面を見ると一見は易しそうだが、♭が5個もついているので簡単では無い。
  しかも3連のベース音にD♭とか、Cを多用しているので正規の運
指では私には演奏困難。
  冒頭部分の右手小指は、D#キーでなく、D♭キーを押さえぱなしにする。

 ・その他のポイント
  @ 中盤から、B♭majorに転調している。
     転調後は、D♭の♭が取れて、Dになり明るい感じにならないといけないが
     フルートのD♭の音程は不安定で普通の運指で吹くと高くなる為、明暗の対比が付きにくくなる。
     そこで音程を低くする補正運指として、右手小指以外の指(人差し指・中指・薬指)も押さえるという
     方法がある。
     これを試したら確かに補正されることを実感した。
  A 下譜例の「前半出てくる、やな飛躍」について
     3拍目の頭がファで、4拍目の頭がソ♭というのも、やだが、ソ♭の前のラからの飛躍も難しい。
     1拍目の低域ファのアパーチャを最初から狭くしておいて、そのアパーチャを殆ど変えないで全体を吹く
     という毎回何度も言っていることがポイントになる。

  ・この曲は思いの他、通しで上手く吹けたのでokになる。    
     


'21/7/4(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.13:Lento
 ・
#6個の難解な練習曲、嬰ヘ長調(F#/ Fis dur)の練習曲
  ゆっくりなテンポで全体が6連符で構成されているが、なにせ#が6個も付いているので、まずは
  譜読みが大変。
 ・実際に半分位まで吹てみたが、メロディラインが未だ、はっきりと掴めてない。
  小節の終わりと始めが導音で繋がって曲が進行していく感じは、分かった。
  その進行も、何かクネクネ奇妙にうごめいている感じがするが、未だ全体像を掴んではいない。


'21/7/11(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.13:Lento
 ・#6個の難解な練習曲、嬰ヘ長調(F#/ Fis dur)の練習曲
  先週スタジオが空いて無くて個人練習では吹いてなかったが、部屋では指だけの運指を覚え込ます
  繰返し練習は欠かさず実行していた。(木造のアパートなので音出し不可)
  曲全体のフレーズ構成も、ぼんやりだが分ってきて今日は何とか通しで吹け、一応OKになる。
  大雑把に言うと、最初のメロディ音は高音の方でなく、低音の方のようだ。
  次第にメロディ音が高音に移行していく感じで進む。
  途中A#をきっかけに割と素直なアルペジオが続き終わると、コロコロ転がりながら半音連結で進む。
  後半は次第に低域から高域にフレーズが積極的に攻める感じで進み、ファイナルは素直なF#の
  スケール音で終結する感じ。


'21/7/18(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.14:Vivo
 ・♭6個の難解な練習曲、変ホ短調(E♭minor/ Es moll)の練習曲
  前回に続いて今度は♭6個の難解な練習曲。
  前回より少しは吹きやすい感じがしたが、実際吹いてみると難易度は相当なもの。
  ドにも♭がついているので、ブリチャルディ・キーの使い方が問題になってくる。
  自分は、ブリチャルディ・キーを押さえることを基本にして、ド♭が来たら離し、再度シ♭が来たら離す風にしてみた。
  なので左手親指が激しく動くことになる。
  譜読みが大変だが、何とか最後まで通しで吹けた。
  しかし低域が中心に動く曲の中で、中高域に移行していった場合の唇の適応が十分でなく音的には汚く鳴って
  しまうケース(下譜例の、D♭→G♭等)も多々有りで再度チャレンジということになった。


■ デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.2 第2楽章 
Polonaise moderato
 ・
5月以来の
デュエット。
  穏やかなポロネーズの主題を持つ古典的ロンド形式の曲。
  (AB-AC-AD-A Fine:A=主題・B=Couplet1・C=Couplet2・D=Couplet3=Mineur)
  割と易しい指使いのフレーズが多い中、時々細かな装飾音が出てくるので、そう簡単な曲ではない。

 ・下譜例の、Mineur冒頭部分は、メロディは2nd FLが吹き、1st FLはそのオブリガードを吹く。
  何時も言われているのであるが、何度が離れている時の低音の響きが薄べったくなってしまう問題がある。
  下譜例で言うと、中域レ→低域ファ・ 低域ラ→低域レ等。
  アパーチャが広がってしまっているとコントロール不能になる。
  全音域でのアパーチャの変化は極僅かと考えた方が良いと思う。
  また唇の柔軟性の訓練にはハーモニックスは欠かせない。
  最近さぼっているので再開しようと思う。


'21/7/25(日)
 ・10月の発表会の曲は、去年から何回も繰返しレッスンを受けていた、ベームの「うつろな心」
  に決定。
  但し演奏時間の制限:7分以内に収めないとngなので、
  Introduction
  Teme
  Var.1
    Var.3
  を吹くことになる。
  今日試しに時間取りしてみたが、7分をちょっと超えた位の時間になった。
  自分が、割と危なげなく吹ける遅めのテンポにすると、この位になる。


'21/8/1(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
  
Introduction
 ・タイ繋がりの音の長さが長くなりがちなので注意。
  特に、32分5連と繋がっているタイは、タイ無しの意識で吹くと私には丁度良い感じ。
 ・高域から低域にダウンして行った時に、低音の響きが薄くならないように。
  何時も何度も言われている課題だが、
  これにはハーモニックスの練習が効果的なので続けると良い。
  また、下唇をしっかりと固定し、低域に来たら気持ち顎の位置を引いて上唇を下唇の前に出しエアージェットを
  歌口に向かわせると良いかも。
 ・カデンツァはメロディラインを明確にフレージングして吹くとよい。


'21/8/8(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
  
Introduction
 ・後半のカデンツァが記譜されている箇所の譜割りについての議論になった。
  (元々カデンツァが記譜されている場合、そんなに厳密に正確な譜割りでない場合が多いように感じてはいたが・・・)
  去年の11月8日の記事で書いた私なりの解釈では、ファ・ミ・レの部分を16分の3連としていたが、
  ここは、譜面通リ16分で、次の32分5連は、16分1個分にしたいところ32分音符分短いので、そこは長目に吹いて
  合わせる。
  結局このような結論に落着いた。


'21/8/22(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
  一応通しで吹いてはみたが・・・

  @ 
Introduction
    
ハーモニックスの時の唇を意識して上唇を上にめくった感じで縦長のアパーチャで吹き始めた。
    
カデンツァの前までは、良い感じの響きだったが、カデンツァ部で高域が急に鳴りにくくなった。
  A Theme以降
    それを引きずっtままテーマへ入ったので、低域まで響かなくなった。

  ※ 今迄は唇をそんなに意識して吹いて無かった。(ある程度は自動的にセッチング出来ていたと思う)
     あまり考えすぎるのも駄目なのかなあ・・・・
     まあ最後まで良い状態を維持出来なかっただけかもしれないが・・・


'21/8/29(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
 ・特に書くことは無いのだが、全体を通して一つだけアドバイスを頂いたのでここにメモしておく。
  高域(特に鳴りにくいファ#とかソ#)を吹く時は、息を強くするのではなく、唇の操作(アンブシュア)で行い
  速いビブラートを付けて音を豊かに響かせると良い。(年齢と共に遅くなる傾向)


'21/9/5(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
  Variation 3 Solo
 ・高域のメロディ音は軽く・低域のベース進行は響かせて吹く。
  下降飛躍だが、ベース音を基準にした上昇飛躍と考え練習すると良いかも。
  タファネル・ゴーベルの飛躍練習を思い出してやると良い。


'21/9/19(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
  @ Introduction
    ・CDのイントロに合わす練習をした。
     CDのはテンポ速目なせいか、16分になるとCDより速く行き過ぎになる現象が起きた。
     16分は何時も落ち着いて吹く。
    ・後半32分の入りの8分から走りぎみになる。
     ゆったりしたテンポを維持して8分が短くならないように注意する。
    ・カデンツァ後半のミ♭とミは少し長めにフェルマータにした。

  A Teme
    ・バリエーション付きのテーマは、サラリと吹くのが定石
    ・フォルテの所では十分にビブラート

  B Var.1
    ・結構息が不足気味なので、ブレスは十分に取って。
    ・今日は割りと音も良く低音もまあまあ

  C Var.3
    ・音が飛ぶのでミストーンし易い。十分な練習が必要
     あまり気にしないことも大事


'21/9/26(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
 ・今日は最初に私作成の伴奏midi演奏(アプリは、SimpleMIDI Player)に合わせて先生に
  聞いて頂いたが、
Introductionは、実際吹くとテンポがかなり揺れるので、メトロノーム的に打ち込んだ
  データでは無理にそれに合わすことになり良くないとの指摘を受けた。
  (それ以外のバリエーションは機械的であっても使える。)
  という訳で伴奏無しでの練習になった。
  今日は唇の状態があまり良くなかったので曲以外の基礎練習として久々にタファネル・ゴーベルの「17のメカニスム日課大練習」
  よりエクササイズ1番の延々と半音移行で続く、指とアーティキュレーションの練習をやってみた。
  以前(5年位前)は習慣的にやっていたが、ここ数年はやってなかったが指は覚えていて何とか吹けた。
  タンギングの時に下唇が動かないようにすることがポイント。あとタンギングで発生した音の長さが短くならないことも重要。
  曲の演奏については、遅いテンポ(Introductionは60bpm)での16分がまだ走りぎみになることを指摘された。

 ・早いもので来週はピアノ合わせということで・・・どうなることやら
 ・今回はクラス毎に時間帯を分けて関係者のみの無観客で行われる予定。


'21/10/3(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
 ・今日は
1回目のピアノ合わせの日(20分程度)
  2回通しで吹いたが、まあまあの出来だった。
  音が割と澄んでいたし低音もまあまあ聞こえていた。
  今日のアドバイスとしては、次の2点
   @ 32分がでてきた時も、あせらないで落着いたテンポで吹くと良い。
   A 時々姿勢を立て直す等、リセットが必要。
      前かがみのまま吹いていると特に高音に支障をきたす。


'21/10/10(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
 ・今日は2回目のピアノ合わせの日(20分程度)
  2回通しで吹いたが、前回より吹いていて自然と感情が湧いてきて、それを音に出来たと思う。
  技術的にはまだまだ問題はあるが、これはグッドな成果だと思う。
  今日のアドバイスとしては、次の2点
   @ 
Introductionのピアノ前奏が終わってからの、最初のレの音が上手く鳴らない時がある。
      何時も最初の音の音出しには緊張するもんだが・・・
      ブレスする前までに唇の準備が万全に出来るように練習するしかないかな。

   A 
Var.1
      高音域の音の移行を、もっとスムースに出来ると良い。
      それには移行しても唇の形は変えない意識(探らない)で吹くと良い。


'21/10/17(日)
■ 曲
  ベーム作曲: 「
うつろな心変奏曲 」より
 ※ 今日は、発表会の日。

 ・何時もの発表会とは、コロナ対策で勝手が違う。
  密を避け換気を十分行うことを考慮して、教室全体での発表会ではなく、全6教室を、2クラス毎に
  グループ@,A,Bと分け、10数人規模の関係者のみの参加で、無観客で行われた。
  私は、グループAということになり、集合時間:13;00, 開演:13:30,終演:15:15, 演奏時間:max1人7分制限
  の制約の中で行われた。
  その他、何時もは舞台袖の控室から最終出番を数人で待っていたが、これも無しで、今回は
  開演時間になったら控室での音出しは止めて、出演者もホールの観客として移動し、みんなの演奏を聞きながら
  出番を待ち、出番になったら客席から舞台へ上がるスタイルになった。
  それと、ピアノとフルートの配置も変わっていた。
  何時もは、ピアノは左サイド・フルートは中央であったが、飛沫を避けるため、どちらも中央配置とし、ピアノはフルートの後ろに
  配置されていた。
    
  人数が少ないので、本番前の控室の割り当ても、1人1部屋になると期待していたが、私は2人で使用の
  部屋になった。
  仕切り板ごしに吹いていたが、控室での調子は割りと良かった。

 ・マスクをして観客として聞きながら出番を待っていたが、出番が近ずく毎に緊張が高まってきた。
  さて本番の出来だが、緊張(上がり)による弊害(音が十分に鳴らない・ブレスが深く取れない等)はあったが、
  全体を通して音は何時もより澄んでいてよく響いていたと思う。
  また音楽の感情表現も練習の時と同じように上手く出来ていたと思う。(先生もそう言ってくださった。)
  細かい評価は、次回レッスンの時にということだった・・・


'21/10/24(日)
・今日から、何時ものメニューでレッスン再開。
 暫くは、以下のメニューになる予定。
  @ 基本練習
   ・ハーモニックス・タファネル・ゴーベル17の大練習曲より1番 指の鍛錬
  A 練習曲
   ・ベーム 24カプリスより、14番
  B デュエット
   ・ドビエンヌ 6つのデュエットより、6番
  C 曲
   ・
J.S.バッハ: 「ソナタ ホ長調 BWV1035」より
    第2楽章 A
llegro


'21/10/31(日)
■ 
デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.3 第1楽章 
Allegro con gaisto
 ・
C調の楽し気な曲調で、割と簡単そうだが、途中で出てくる16分連続のフレーズがあるので
  そんなには簡単ではない。
  音の鳴りが今一調子よくなかったが、半分位まで吹いてみた。


'21/11/7(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.14:Vivo
 ・♭6個の難解な練習曲、変ホ短調(E♭minor/ Es moll)の練習曲
  音数が多く譜読みも大変なので途中で集中力が切れ、何回も仕切り直ししたが
  なんとか最後まで完走したので、この曲は一応okとなり先に進むことになった。
  音的には今日は割と調子良かったように思う。

■ J.S.バッハ: 「ソナタ ホ長調 BWV1035」
  第1楽章 Adagio ma non tanto
 ・第2楽章 A
llegroの予定だったが、復習の意味で今年6月に2回ほどレッスンを受けた
  
Adagio ma non tantoを自分の希望でやることになった。
  この曲、装飾音の入れ方が難しく不完全な面もあったので、それを正確に吹けることと
  ピアノ伴奏の合いの手に乗って吹けるようになることを目標にしたい。


'21/11/14(日)
■ 
デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.3 第1楽章 
Allegro con gaisto
 ・
後半も同じような曲調で進む。
  今日も音の鳴りが今一調子よくなかったが、(何故かアンブシュアが安定しない。)
  最後まで完走。一応okになる。


'21/11/21(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.15:Allegro
 ・#5個の難解な練習曲、ロ長調(B major/ H dur)の練習曲
  ラが#になるので、ブリッチャルディ・キーを使うか使わないかの整理をつけてから
  吹くと良いかも。
  また、トリルは1回で良い。
  随所に出てくるので、運指を正確に!!(確認必要なトリルは調べる)
  今日は、すごくゆっくりなテンポで途中まで吹く。

■ デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.3 第2楽章 
Allegro con variatione
 ・
テーマとVar.1は難しくないが、Var.2は、下譜例のように、1stは、8分の伴奏形に対し、
  2mdは、16分から始まる8分連続のシンコペーション・メロディが続く。
  これに惑わされないで吹くのが結構難しい。
  8分1拍取りで吹いた方が合わせ易いと思う。


'21/12/12(日)
■ デュエット曲
  「
ドゥヴィエンヌ作曲 6つの二重奏曲 op.53 第2巻」より
  No.3 第2楽章 
Allegro con variatione
 ・先週の5日は休講。
  その前の週(11/28)は、車のバッテリートラブルでレッスンを休んでいる。
  今日も、首都高の北池袋出口での、物損事故の影響で大渋滞。
  かろうじてレッスン開始時間ギリギリに間に合ったが、満足に音出しもできず、気も
  滅入っていた為、まともに音が出なかった。
  そこでオーミングアップとしてハーモニックスの時間を取ってからのレッスンとなった。
  少しは、まともな音にはなったが今一つ調子がでない。
  発表会は悪くなかったのだが、それ以後何故か調子が戻らないでいる。
  アンブシュアとかが定まらない感じ。
  まあ年齢的な面もあって唇周辺の筋肉が衰えていることは確かだが・・・

 ・さてレッスンの方だが、
ドゥヴィエンヌのバリエーション2の、シンコペーション・メロディに
  対する2mdの、8分主体の何でもない伴奏パターンだが、やはり1stは、8分1拍取りで吹い
  ていたようで、私もそのカウントに合わせ、1stに惑わされないように吹いたら上手く行った。
  今日の収穫は、この一点のみ。


'21/12/12(日)
■ J.S.バッハ: 「ソナタ ホ長調 BWV1035」
  第2楽章 A
llegro
 ・今迄、2回程レッスンを受けていた曲だが、久々に吹いてみた。
  ホ長調という調は、#4個で、右指が固まって動くし、音色的に、ボケたような音になり易い
  #ドとか#レが多く出てくるので吹きにくい調だと感じてる。
  相変らずアンブシュアが安定せず調子は良くなかった。
  アンブシュアだけでなく、息圧も安定しない感じだが、これからもめげず練習を積み重ねて
  いこうと思う。


'21/12/26(日)
■ 練習曲
  ベーム 24のカプリスより
  No.15:Allegro
 ・#5個の難解な練習曲、ロ長調(B major/ H dur)の練習曲
  ゆっくりなテンポだが、最後まで完走したので、この曲はOKになる。
  極端な跳躍は無いが、3度以上のインターバルは出てくるので、唇の周辺の筋肉が
  固くなっていると柔軟性が無くなり、低域と中域のインターバルでさえコントロールが
  難しくなり悲惨な音しか出なくなる。
  ハーモニックスの練習は自分でも唇の柔軟性に対して効果を実感しているので
  続けて行こうと思う。

 ※ これで今年も最後のレッスンとなりました。
    今年も、コロナ騒ぎで明け暮れた大変な、1年になりましたが、様々な対策をしてですが何とか
    2年ぶりに発表会に参加することが出来ました。
    ベームの難曲の練習の為に数か月の間、曲に没頭していた成果もあり、先生にも良い評価
    を頂きました。
    ところがその後の調子が今一で(年のせいもあるようだが・・・)ちょっとスランプぎみだが
    練習あるのみなので、来年もかんばって行きたいと思います。


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