● 実験テーマ83

「PIC16F_湿度・気圧計の実験と製作」
(秋月の温度・湿度センサモジュール:AE-HDC1000と、気圧センサモジュール:AE-LPS25Hを使って、湿度・気圧計を作ってみました。)

以下、この実験の顛末記です。

■ 2016.10.15
  ・前テーマで作った、カレンダ時計+温度計の横に置いて使える、同サイズの
   湿度・気圧計を作りたくなった。
   このての記事は、WEB上に多く公開されている。
   まずは、
「きむ茶工房」さんの、PIC16F1938sprintf文(浮動小数点→文字列変換に使用)
   による温湿度計をそのまま作ってみる。
   
秋月の温度・湿度センサモジュール:AE-HDC1000と、8文字x2行表示の、小型I2C液晶を使われている。

   当然、ブレットボード上でなく、前作の横に並べて使える形にまとめる。

  ・まずは、MPLAB Xプロジェクト作成〜 ビルドまではOK
      (オリジナルからの変更点は、RESET SWと、デバッグ用のLEDを追加した2点のみです。)


■ 2016.10.17
  ・今回の電源基板は、前作の単四電池*2(ENELOOP)+3.3V_DC/DC構成の物を使うことにし、
   前作の電源基板は、時計ということもあり、出来るだけ長持ちさせたく、
   単三電池*2(ENELOOP)+3.3V_DC/DC構成で新しく作ることにしました。

  ・部品点数が少ないので、ハードは数時間で製作が済み、早速動作確認をしました。
   
なんの問題もなく、あっけなく1発で動いてしまいました。

  ・消費電流の測定だけはしておきました。
   <消費電流実測>
    Vcc= 3.29V
     Icc= 1.28mA
    Ibat= 1.88mA


■ 2016.10.22〜 2016.10.25
  ・あっけなく動いてしまった温湿度計だが、温度表示の方は、前作のに付いているので、ここを
   気圧表示にしようと思う。
   「きむ茶工房」さんの記事にも、8文字x2行表示の液晶を使った、気圧・高度計の記事があるが
   
小数点以下2桁表示(xxxx.xx)で、全7文字必要になるので、単位の"hPa"を表示してない。

   単位表示エリアとして、1キャラ分しかないので、やや無理はあるが、CGRAMにドットパターン
   を登録して、1キャラで縦長の、"hP"としてみた。(このページ頭の写真を参照のこと。)
   後は、現ソースに、気圧センサ部の初期化と計測・表示部を追加し、ソースをまとめた。

   最初、センサモジュールの初期化チェックで、"Init NG"になって先に進まなかったが、
   これは、大気圧センサモジュールの、デバイス(スレーブ)アドレスpinである、SOD(4pin)
   を、GNDにしていたため、0x5C(上位7bit:b7-b1)設定になり、ソフトで定義しているアドレス:0x5D
   と合わなかったためで、このピンを、GNDから、VDD接続に修正し、0x5D設定にして、
   ようやく動作するようになった。


   尚、気圧センサ・モジュールには、電源ON表示のパイロットLEDが付いていますが、
   電池駆動ということもあり、出来るだけ消費電流を抑えたく、ここのパターンはカットして、LEDが
   点灯しないようにしています。
   また、気圧センサ自体、光に影響されるようなので、その防止策でもあります。

  ・湿度・気圧計の、消費電流の測定結果は以下の通りです。
   <消費電流実測>
    Vcc= 3.29V
     Icc= 1.56mA(1.34〜 1.56mA)
    Ibat= 2.2mA(1.9〜 2.2mA)


<最終回路図>
 ・こちらから、どうぞ→ 「PIC16F1938_湿度・気圧計」 (ハード的には、温度センサも含みます。)

<最終ソース>
 ・こちらから、どうぞ→ 「PIC16F_Hum_and_Press.c」


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