● 実験テーマ159
「mp3プレーヤーモジュール [DFPLAYER-MINI]実験記」
(ベース基板にはaitendoの「多機能mp3プレーヤーキット [K-BHT3-3DF]」+同サイズの単3x3電池フォルダ使用)
■ 2025.05.04
・今、32GのiPodTouch初号機(MB376J)のLiIon電池が劣化して長時間聞けなくなった。残容量も僅か。
それと新しいNote PCでiTunesと同期を取りたいので、中古のiPodTouchを探していたが、6000円位はする。
そこでaitendoのDFPlayer_miniを使って自作しようと考えた。iTunesと同期を取る必要は特にない。
残念ながらDFPlayer mini (MP3プレーヤー)は在庫切れであった。
そこで、秋月にて購入:1050円(税込み)
ベース基板は、aitendoの「多機能mp3プレーヤーキット [K-BHT3-3DF]」:605円が使える。基板寸法:57x47
-> ソースはSDカード(32Gmax)の他usbメモリもOK
-> 電源は3.2〜 5V-> 電池:1.5V単3 x 3本= 4.5V(電池ホルダ:aitendo
BHT3-3/3/57x47x15 55円 本体基板と同寸法 取付穴 2か所有り)
■ 2025.05.06
・ゴールデンウイーク最終日に、aitendo分のパーツ届く。
秋月分の、DFPlayer mini (MP3プレーヤー)は、銀行がゴールデンウイークで未営業のため入金確認が未だ。
たぶん明日確認の発送か・・・
・到着まで、DFPlayer mini (MP3プレーヤー)について下調べしておく。
(1) 仕様・機能概要
@ 制御方法
・I/O制御モード
・シリアルモード
・ADキーモード
A 対応サンプリングレート
・8/11.025/12/16/22.05/24/32/44.1KHz
B 24ビットD/Aコンバータ内蔵
C ダイナミックレンジ:90dB
D ファイルシステム:FAT16、FAT32
E 適合メディア:microSDカード 最大32GBまで
■ 2025.05.08
・ようやく秋月分のメインパーツ:DFPlayer mini (MP3プレーヤー)届く。
裏面にCHIP IC2個が実装されていた。
@ YX8002D CHIP8pin 3W Audio Power Amplifier Chip Sop-8(モノラル3wパワーアンプ)
A DFROBOTILISP3 CHIP24pin WEB情報無し。たぶんMP3デコーダー+MPU IC
■ 2025.05.09
・基板への実装+単3x3電池フォルダへのコネクタ取付が済んだ。
尚、ベース基板上には、4つのタクトSWが実装されているが、その中に、全曲繰返し再生と、一時停止/再生に相当する
SWが無かったので、3pの拡張コネクタに接続して使える、小基板を作った。
そこに2個タクトSWを追加し、S6:全曲繰返し再生と、S5:一時停止/再生機能を割り付けた。
(S6には51kΩ、S5には33kΩを直列に接続)
これから動作確認をするが、制限事項がありそうな感触なので、web検索してみた。
まとまった情報が無かったが、amazonの当該製品ページのレビュー記事に、かなり具体的な
制限事項が書かれているのを見つけた。以下の通りである。
<StormBさんのamazon投稿記事:動作させるのに苦労している人のために:2024年1月12日に英国でレビュー済み>
・プレイするには3つの厳しい要件があることがわかりました。
@ SD カードは FAT16 または FAT32 でのみフォーマットされている必要があります。
A mp3 ファイルは MP3 というフォルダに保存する必要があります
(テストはしていませんが、大文字が必要だと思います)。WAV ファイルは試しませんでした。
B 各 mp3 ファイル名は、0001、0002 などの 4 桁の数字で始まる必要があります。
4 桁の後に「0001 my first track.mp3」のように他のファイル名テキストがあってもかまいませんが、
名前の残りの部分は無視されます。
00 〜 99 の番号付きフォルダにファイルを保存することもできます。
これらのフォルダでは、ファイル名は 000 〜 999 の 3 桁で始まる必要があります。
※ DFrobot Webサイトのマニュアルに記載されていますが、あまり明確ではありませんでした。
■ 2025.05.11
・プレイするには3つの厳しい要件があることがわかりました。
@ SD カードは FAT16 または FAT32 でのみフォーマットされている必要があります。
→ KIOXIAのmicroSD UHS-Iカード 32GBを購入したが、ちゃんとFAT32でフォーマットされている事を確認した。
A-B 以下のようにSDカードにmp3ファイルを保存した。
ファイル名 |
トラック番号 |
演奏者 |
再生時間 |
0001_JUNGLE JANE | Trak1 | 高中正義 | 5'41" |
0002_SUNRISE | Trak2 | チェットアトキンスグループ | 4'10" |
0003_SEXY GALAXY | Trak3 | マルタ | 4'35" |
0004_PEOPLE GET READY | Trak4 | ジェフ・ベック | 4'54" |
0005_ALL NIGHT | Trak5 | 高中正義 | 4'50" |
0006_FEEL THE HERT | Trak6 | マルタ | 4'15" |
0007_HIGH PRESSURE | Trak7 | マルタ | 4'25" |
0008_BAD CHICKEN | Trak8 | 高中正義 | 5'13" |
0009_MORNING CALM | Trak9 | 渡辺貞夫 | 5"13" |
<動作確認で分かった事>
@ イヤフォン出力は、モノラル
MP3デコーダーモジュール内の、POWER AMP ICの片側のSP出力から、L-R 2CHに分岐して
DAC_L/ DAC_Rとして端子に出しているので、モノラル出力である。(DACと書いてあったので最初DAコンバーター出力と思っていたが、そうではなかった。)
以下に、広州Yeuxin社HPから拝借したPOWER AMP IC周辺の回路図を参照のこと。
なので、イヤフォン出力でも音量調整は効く。
しかし、イヤフォンを挿入してもSPは切り離されず、両方鳴っている。
NOTE1:POWER AMP IC:8002(IC表面には"YX8002D"と刻印されていた)
A イヤフォン出力は、音量を上げるとハム音が気になった。音質は、まあまあ。
B ボード上のS1(前の曲再生/長押しで音量−)S2(次の曲再生/長押しで音量+)はOK
また外部小基板に実装した、S5:一時停止/再生開始もOKだが、S6:全曲を繰返し再生はNG?機能してない?
-> 250512:解決した。S6-51K間の未ハンダが原因だった。-> S6を押した時から全曲繰返し再生になる。
ただ繰返しの最初の曲が、Trak1でなくTrak3からの全曲ループになる。特に問題ないので無視した。
ボード上のS3:1Trak再生(長押しで1Trakループ再生)、S4:5Trak再生(長押しで5Trakループ再生)
なはずが、S3:3Trak再生(長押しで3Trakループ再生)、S4:5Trak再生(長押しで8Trakループ再生)になっている??
-> 原因不明だがこの機能使わないので無視。
C 再生中はMP3モジュール上の青LED点灯
D 音量のデフォルトは最大で、音量を絞って使用後、電源を切って再度立上げても、音量はデフォルトの最大になってしまう。
E 従来から使用しているmp3ファイルが収録されているUSBメモリスティック(RiOのmp3スティック)でも確認したが、正常に再生出来た。
別にファイル名を気にしなくても(0001等の連番を入れなくても)再生出来るようである。
<回路図>
こちらからどうそ→ 多機能mp3プレーヤーキット