● 実験テーマ154

「AM変調回路の実験」
 (「手でつくる 足であるく」さんサイトの「AM変調回路の実験」ページを参考にしました。実験基板をEagleで設計しFusionPCBに発注しました)

■ 2024.4.2〜 2024.04.15
  
まずはEagle作業準備
   新規登録部品のデバイス・マクロを作成する。

   (1) MJ-352 "マル信無線":モノオーディオジャック
     @ Sym名:DC-JACK-SWITCH.sym(EAGLE流用)
     A Pac名:PJ20_REV1(オリジナルを修正)
        自作のオリジナルは、長穴指定(別紙で基板屋に、加工寸法を指示した)だが、丸穴で十分。
        ピン幅2mmに対し、2.2φ(0.086614inch)で丁度良いので、これに変更する。
     B Dev名:JACK-MONO-AUDIO-REV1

   (2) ST-81 "SANSUI":出力トランス 1k;8Ω
      @ Sym名:TRANS_TAP(Eagleライブラリの"TRANSF.sym"を編集)
     A Pac名:ST-81(新規作成)
     B Dev名:ST-81(新規作成)

   (3) OSC10S-R "XXXX":OSCコイル 10mm角
     @ Sym名:OSC_COIL_1(TRANS_TAP.symと同じでピン番異なる)
             OSC_COIL_2(局発部用のシンボル)
     A Pac名:OSC10S(新規作成)
     B Dev名:OSC10S(新規作成)

   (4) SMA-J "XXXX":RFコネクタ
      @ Sym名:SMA-J(自作既存の、RCA_JACK_STRAIGHT.symをコピー)
     A Pac名:SMA-J(新規作成)
     B Dev名:SMA-J(新規作成)(新規作成)

   (5) TA7368PG "東芝":AF POWER AMP
      @ Sym名:TA7368P(自作既存の、LT1167.symをコピー編集)
     A Pac名:SIP9-P-2.54A(新規作成)
     B Dev名:TA7368P(新規作成)


■ 2024.4.20〜 2024.4.23
  
回路図入力〜 ERC・NET LISTチェック〜 BOARDベタ生成まで済んだが、
   またまた、J1(DCジャック:MJ-179P)の長丸パッドのDGNDピンが、ベタGNDに接続出来ない問題が発生。
   配置を変えたり、周辺にDGNDネットのビアを配置してから強制的にDGNDピンに接続してからベタ生成をしたら
   無理やりだが、Y方向のみベタに接続出来た。
   この状態でガーバデータ(ZIPファイルに収める)を作成し、まずはGerbvで確認。

  良さそうなので、FusionPCBのガーバビューワで確認してみようと、ZIPファイルを読込ませたところ以下のエラーダイアログ発生。
   ドリルファイルとアウトラインが見つからないと言われた。

   今迄は問題なかったのに何故??
    この長丸パッドの長丸穴は、複数のドリルを重ねて作成したのだが、どうも今回よりそれを受け付けなくなったようだ。
    ドリルエラーとなっているので関係ありそうである。

  ・思い切って、J1のパッケージ登録を、長丸穴パッドから通常の丸穴パッドに変更することにした。
   ▲ MJ-179P "XXXX":DCジャック
    @ Sym名:JACK-PLUG-FUSION(自作既存)
    A Pac名:SPC4077_FUSION_REV5(新規作成)
    B Dev名:JACK-PLUG-FUSION-REV5(新規作成)

  ・回路図に戻ってリプレースし、ボード上でベタ生成〜 ガーバ作成〜 ZIP作成〜 Gerbvと、FusionPCDのビューワで確認
   したところ今度はOKになったので、これ何とかで発注することが出来た。240423

  
   


■ 2024.4.25〜 2024.5.4 
  ・進捗確認

240424 19:00:54
Inner Layer Etching
Inner Layer AOI
Panel Preparration
Drilling中

2024-04-28 12:02:18ご注文は梱包され、まもなく発送されます
2024-04-28 12:02:19ご注文は発送されました。物流ステータスを速やかに更新します

<ここからOCS追跡>
Sun 28Apr2024 17:37 集荷完了
Sun 28Apr2024 18:00 データエントリー
Mon 29Apr2024 21:17 OCS施設への搬入完了 BAOAN SVC SHENZHEN / CHINA
Tue 30Apr2024 19:13 発送手続き完了 BAOAN SVC SHENZHEN / CHINA
Thu 02May2024 15:14 通関申告中(フライト到着前の書類審査中または到着後の本申告中)フライト到着待ち
Fri 03May2024 00:04 輸入許可済み
Fri 03May2024 00:10 OCS施設への搬入完了 TOKYO SKYGATE / JAPAN
Fri 03May2024 00:11 配達ルート確定 TOKYO SKYGATE / JAPAN
Fri 03May2024 00:11 配送委託業者確定(OCS指定配送業者への引き渡し準備完了) TOKYO SKYGATE / JAPAN

<ここから佐川急便追跡>
05/03 07:29 出荷人様よりお荷物をお預かり致しました 城南営業所 
05/03 15:49 輸送中 関東中継センター
05/04 08:00 配達中 足立営業所
05/04 08:53 配達完了 足立営業所


■ 2024.5.5 
  ・部品実装

  ・動作確認開始
   (1) ショートチェック
     ・6V ⇔ GND間: OK
          (2) 電源チェック
     ・6Vライン(IC1-1pin):入力0Vの無変調状態で、6.21V(ACアダプタ:6V2A仕様)

   (3) 動作確認
     @ 無変調状態で、RF出力SMコネクタにロッドアンテナを接続し、SDR-RADIOに受信させ簡易的だが
       スペクトルを確認してみた。
       原発のT2コアを殆ど抜いた状態で、875.80kHzになった。
       終段T3コアで振幅が最大になる点に合わせた。
       無変調は何とか良さそうである。


■ 2024.5.6 
     A CQ_DDR治具から、1Vrmsサイン波を入力し、入力レベル調整用のポテンショは中央付近にして
        SDR-RADIOに受信させスペクトルを確認してみた。
        下写真のように、両サイドに変調スペクトルが確認出来るが、これだけでは正常に出力されているかは
        分からない。後でオシロで確認してみる。


■ 2024.5.8 
  ・オシロにて観測開始
    @ 現状のまま確認:AF AMP出力 対 RF出力
      ・AF AMP出力に対し、RF出力が逆相になる。
      ・AF AMP出力のマイナス領域に対する、RF出力が広く飽和したような波形でNG 


           
      ・これらの症状は、終段タンク回路のC10を、1次側に入替えても変わらず。
       確認後元に戻した。


■ 2024.5.9 
    A 変調トランス一次側を逆相接続する(緑と白を入替えた):AF AMP出力 対 RF出力
      ・AF AMP出力に対し、RF出力が逆相になるのは治ったが、
       AF AMP出力のプラス領域に対する、RF出力が広く飽和したような波形でNGなのは同じ。

 


■ 2024.5.10 
    B AF AMP出力(トランス一次側:8Ω) 対 トランス二次側:1kΩ
      ・トランスの巻線分だけ昇圧しているようで問題なし。
       6Vのオフセットバイアスも正常に掛かっている。

    C AF AMP出力 対 終段TRのコレクタ
      ・変調されたキャリア成分が上の方にしか存在してない。NG


■ 2024.5.14 
    D 無変調時の、原発振段出力 対 RF出力
      ・綺麗なサイン波でレベルも問題なし。


■ 2024.6.20 
  ・暫くの間、愛用してたディスクトップPCの不調調査で、こちらの作業に戻って来れなかった。
   今迄の変調波形から、変調トランスの不良(ドライブ不足)も考えられるのでは?と思い
   ST-81(かなり前の自作品からの部品取り品:二次側インピーダンス=1k)を、
   標準的なST-32(新品:二次側インピーダンス=1.2k)に交換してみたが、変わりなしだった。


■ 2024.6.27 
  ・AM変調波形を見たいがために始めた実験だったが、未だに叶わず。
   何となく終段トランジスタのベース側に問題があるような気はしているが・・・
   回路は原典と同じはずなのに動いてない。

   現在の回路構成は、コレクタ変調型で、終段タンク回路の電圧(終段コレクタ電圧)を低周波信号で変調している。
   終段トランジスタのベース側は、R5= 220kでブルアップされているだけ。
   ここのプルアップ先を、VCC=6Vでなく、変調トランス出力からに修正して試してみた。
   つまりコレクタ・ベース変調に近い形になる。

   まず仮に、R5の片側を浮かし、ミノムシクリップで変調トランス出力の白線に接続して実験してみた。
   見事これで、見たい教科書通りの波形が観測出来た。
   下写真の、左は無変調時、右が100%変調に近い変調波形である。

  ・正式に手修正して再度確認OKになる。最後に再度 SDR-RADIOに受信させスペクトルを確認してみた。


<最終回路図>
 ・こちらから、どうぞ→ 「AM_TEST_BOARD回路図」


← 実験テーマ1に戻る   TOP PAGEに戻る