● 実験テーマ106

「PIC24F周波数カウンタの、P板化」
 (7年前ユニバーサルで作った周波数カウンタのP板化。TCXOを秋月で購入可なVCTCXO-12.8MHzに変更してみました。)

以下、この実験の顛末記です。

■ 2018.5.18
  ・
テーマも行き詰まり気味だが、前からやろうと思っていた  だいぶ前(2011年)に作った、PIC24F周波数カウンタの、
   P板化にしようと思う。 
   時間を掛けて気長にやってみる。
   作る目的としては、現ユニバーサル基板による物を、P板化して、小型化し使い易くすること。
   これの大元は後閑さんの製作記事だが、だいぶ古いもので、TCXOには、京セラの「KTXO-18S」が使われていた。
   当時既に入手困難で、代替えとして YS DESIGN STUDIO さんの YS-TCXOを選択改造し使った。但しとても高価で1780円した。
   以下にその改造の記事(当時のまま)をアップします。


   今なら、秋月で600円で販売されている「VCTCXO-12.8MHz」があるので今回はこれを使ってみることにした。
   その他、使いやすさ優先で考え、16進コードSW、電源トグルSWには多少高価だが、背の高いものを選んだ。
   また、RCAジャックはストレートのものを選んだ。

  ・外観構想をラフ書きで検討した。  いつもの、アクリル板を基板とスタッドでスタックした形を取った。
   基板サイズは、100x75に決めた。

  ・Eagleを久々にいじる。
   はじめに、VCTCXO-12.8MHzから新規登録することにした。
   このパーツ金属ケースの4辺に、数mmの突起が出ているが、長穴指定はfusionpcbの場合、未解決な点もあるので、
   長穴は省略することにした。
   突起高=0.5mmほどでケースとgndピンは内部接続されているので、gndピンをベタに落とせば問題ないと考える。


■ 2018.5.22
  ・
新規登録の残り3点のライブラリを作成。
   DEV名:HEX_CODE_SW・ 74*04・ 2SC1805

  ・VCTCXO-12.8MHzが届いているので、今のユニバーサル基板で差替えテストをしてみた。
   結果、オリジナル回路の通り出力を、3.3Vでプルアップ+GNDへプルダウンする簡易型で、カウント動作は問題なかったが、
   安定性を考え、トランジスタによるバッファを追加する回路に決めた。
   以下にその実験の模様をアップした。


■ 2018.5.23
  ・予めセクションペーパー上で、主な部品の配置を検討した。


■ 2018.5.25
  ・回路入力+ERCチェック+NETLISTチェック終了


■ 2018.5.28
  ・2018.5.25からレイアウト作業を始めてようやく、Eagleでの作業が完了した。
   終わってみれば、部品点数も少ないせいもあり、簡素な感じの基板になった。

  ・ガーバ作成〜ビューワ(gerbv及び、fusionpcbビューワ)での確認済

・これでよさそうなので、正式発注を済ませる。


■ 2018.5.29
  ・
アクリル板加工済ます。
  ・PIC24F32GA002→ 64GA(FLASH ROM容量が異なるだけ。それと32GAは秋月でもう販売してない。)  に変更したので
   プロジェクト:FreCnt_2を組んで、ユニバーサルで差し替えチェックをしてみる。
   古い後閑さんのオリジナルだが、デバイスのインクルードを変えるだけでよいはず。 


■ 2018.5.30
  ・
PIC24F32GA002→ 64GAにして最初、液晶表示のイニシャルで文字化けしていたが、
   初期化前の待機時間のマージンが少なかったのが(20mS→30mSに変更)原因。  修正しOKになる。
  ・その他、メモ。
   本機のシステムクロックは、VCTCXOの外部からの12.8MHzをそのまま入力している。
   クロック分周比=1:1なので、Fcy=6.4MHzになる。
   尚、遅延関数に連動した CLOCKマクロは、整数設定なので、CLOCK=6 としている。


■ 2018.6.10
  ・FUSION PCBから、P板届く。
   運送業者は、FedExだが、委託ということで、郵便局員による配達だった。


■ 2018.6.11
  ・午前中に部品実装が済んだ。

  ・何時ものように電源のショートチェックから始め、IC・LCD未実装状態で電源電圧確認。
   HEX書込み前の状態で
   +5V→ +5.53V(MDプレーヤ付属の、ACアダプター使用時)
   +3.3V→ +3.29V

   この状態で、ICを実装し、PICkit2にてHEX書込み。
   今回は横着して、それ用のコネクタは実装してない。
   ピン TO ピンのヘッダを直接、CN1:6pinのランドへ差し込み、基板を斜めにした状態で重力を利用して、スルーホールと
   接触させる方法を取った。
   問題無く、PICを認識し、HEXを書込み出来た。

  ・LCDを実装し動作確認を行う。
   パルス入力とパルス出力を接続して折り返しテストを行ったが、問題無く動作しているようだ。
   
この時の、電源電圧は以下の通リ。
   +5V→ +5.51V(MDプレーヤ付属の、ACアダプター使用時)
   +3.3V→ +3.29V

   中華のモバイルバッテリに替えて、電源を確認してみた。
   
+5V→ +4.99V(Ibat=30mA)
   +3.3V→ +3.29V

  ・ここらでアクリル板を取り付けて波形確認してみた。
   自作オシロでの、100kHz出力確認ですが、まあそれなりに出力されているようです。


<回路図>

 ・Eagle回路図 
F_COUNTER

<最終ソース・ヘッダファイル>

 ・こちらから、どうぞ:

    /// メインソース
     FreqCnt_2.c
    
     /// LCDライブラリ
     LCD_Lib3.c
     LCD_Lib3.h


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