暗号通貨について
「そもそも、暗号通貨が何なのかよく分からない」
という人のために、簡単に説明をしていきます。
よく日本では「仮想通貨」という言葉が使われますが、正しくは「暗号通貨」です。
ここでは「暗号通貨」で統一していきます。
世の中でお金をやり取りする方法は大きく分けて2つあります。
1.現物であるお金を直接手渡しする。例:おじいちゃんが孫にお小遣いをあげる
2.銀行で送金したい相手の口座に自分の口座から振り込む。例:遠くの息子に母親が100000円仕送りをする
ここで、2について考えてみます。
銀行やATMを使用して口座からお金を送るのですが、現物のお金はそこに存在していません。
あくまでも電子的な数字のやりとりがあるだけです。
母親 ⇒ 銀行 ⇒ 息子
ここで銀行が行うことは、電子的な口座サーバー(以下電子台帳と呼びます)の数字を書き換えるだけです。
母親口座:-100500円 銀行:手数料500円 息子口座:+100000円
銀行では多くの人が働いています。この手数料が彼らの給料となるわけです。
暗号通貨とは、この銀行での電子台帳のやり取りを各個人の電子ツール上で実現してしまうものなのです。
電子的なツールというのは「携帯電話」「スマートフォン」「パソコン」などのことです。
それの何がすごいことなのか?
これらの電子的なツールはネット上でつながっています。
つまり、その暗号通貨専用の電子台帳が1つあり、それを利用者全員が同期しながら所有していることになります。
誰が見ても、その台帳の中身は同じであり、新たな取引が生じるたびに台帳は書き換えられ一瞬で同期されていきます。
現実の銀行では台帳のサーバーが戦争などで攻撃・破壊されてしまえば、そこに記録してある金銭情報は消えてしまいま
すが、暗号通貨では世界中の利用者の電子機器全てが一瞬で破壊されない限り台帳が消えることはなく、現実問題とし
て、まず起こりえません。また誰かが不正を働こうとして自分の台帳の金額を多く書き換えたとしても、「多数決」の
仕組みがあり、世界中の正しい台帳の数には到底かなわないため、その取引は不成立となり履行されません。
現実の銀行では役員による横領などが起こりえますが、暗号通貨の世界では台帳の改ざんは不可能です。
このことが「暗号通貨はクリーンで安全なものである」という理由となっています。