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南部神楽愛好団体
神楽乃朋友
南部神楽のご紹介
 南部神楽は、岩手県南から宮城県北に伝承される神楽で、主に、北限は岩手県奥州市付近、南限は宮城県大崎市付近、東は宮城県東松島市付近から岩手県の沿岸各地まで幅広く伝わっています。
 現在約100の団体が活動しています。
次に、南部神楽の特徴についてご紹介いたします。
名称の由来

 南部神楽の「南部」が何を指すかは諸説あります。「岩手県北に伝承される早池峰神楽に対して南部地域である」「南部藩で伝承されている」など諸説ありますが、実際に伝承されている地域は南部藩ではなく伊達藩が当てはまるこのもあり、はっきりと分かっておりません。
発祥

 江戸時代よりこの地域の修験者(山伏)が伝承していた神楽を、明治期に入り一般の民衆が真似をしたり修験者から教わるなどして発祥したといわれています。江戸時代までは一般の民衆は神楽を舞うことはできませんでしたが、興味を持つ者が隠れて真似をして楽しむことがあったようです。そのため、「倉神楽」とも呼ばれていました。
 発祥の地については、岩手県一関市の自鏡山とされており、ここはかつて修験者が護る霊山であったことが分かっています。
囃子の構成

 囃子は、太鼓を演奏する「胴取」、手平鉦を演奏する「鉦すり」を中心に一部地域では笛も加わります。笛を伝承する地域は非常に少なく、現在では主に岩手県の一部団体のみとなっています。
 主導になるのは、団体により胴取の場合と鉦すりの場合とあります。
 太鼓は、馬の皮を使った2尺~2尺5寸程度の桶胴太鼓が一般的で、大きさは団体により異なります。
 鉦は、直径15㎝程度の鉄製で、これを擦り合わせます。
演目

 神話の内容をセリフを以って伝える「式舞」を中心に、地域の伝説や武勇伝を題材に劇のようにセリフを付けて舞う「劇神楽」があることが大きな特徴です。
 劇神楽は、源義経など地域の武将である安倍氏に関係するものが特に人気があり、現在も創作活動が盛んです。


 所作が非常に激しく、踏み、跳ね、旋回が多くあります。
採りもの

 扇、錫杖、幣束を使います。
現在の活動

 神楽本来の神社や地域での奉納のほか、同じ地域の団体が集まり鑑賞会を開催したり、団体ごとで技を競い合う「神楽大会」が各地で開催されています。
神楽大会とは?

 舞、セリフ、構成、胴取の技術などの項目で採点され、各演目30分(大会によって多少の違いあり)の制限時間内で競い順位を決めるもので、技術向上や後継者育成に役立てられています。一般の観客も楽しめ、多くの地域の方々や神楽好きが集まります。
※採点基準は各大会により異なり特に統一はされていません。スポーツ大会のように同じ基準で順位を決めるものでななく、地域完結の形です。そのため、大会優勝団体が南部神楽全体における優秀団体という位置づけにはなりません。