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ファインセラミック製の楽器
現在、木管楽器の代表的な材料であり、弦楽器の指盤などの材料でもある黒檀、紫檀、グラナディーラなどの硬質木材料は、乱獲によって枯渇化しており、あと数年しか持たないという見方があります。 そのため、21世紀の木管楽器や弦楽器のパーツはどうなるのか、ということがクローズアップされてきました。よい楽器材料がなく、やむを得ずプラスチックや古い劣化した材料を粉砕して固めたような音色的にみて悪い材料で楽器を制作し、演奏するのでは21世紀の音楽文化は退化せざるを得ないと考えます。 ファインセラミックス製楽器は、1989年に名古屋で開催された世界デザイン博覧会に「ムジカセラミカ」の名で登場しました。ファインセラミックス製楽器は、その美しい音色と外観によって人々を魅了し、新しい視点から注目されております。 ファインセラミックス製楽器の特徴は原材料の代替にとどまらず、音色的にも静かで透明感に満ちた素晴らしい特性を持っていて、今までの材料で作られた楽器の音色と比べて勝るとも劣らないという評価が高まってきています。 しかしながらファインセラミックス製楽器は、重い、壊れやすいという点より100%の完成度には至っておらず、今後の研究開発により克服していく必要があります。 現在、材料メーカー、楽器製作者、プレイヤー、大学などによって非常に加工が難しいクラリネットのマウスピースやバレルなどのパーツ、またフルートは楽器全体が完成しつつあるところです。 また、登場以来改良を重ね、現在ではウィーンフィルのコンサートマスターなどから高い評価を得るまでに至っております。 そして中部地域が産業集積地であるファインセラミックスが文化と融合し、2005年の「愛・地球博」を大きなステップとして21世紀における「中部地域発の新たな音楽文化」として国内外に発信していけるものとして大いに期待されております。
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