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87.4年生の引退に感涙

1部昇格への思いの深さを実感

リーグ戦前半は快調に勝ち星を積み重ね、優勝の行方は中央、国士舘、東洋の3つに絞られた。
しかし、このシーズンの東洋大学は鬼気迫るものがあった
昨秋に2部に落ち、1シーズンでの返り咲きを目指した今春でまさかの4位。
前田(PL)に聞いた話によると、夏から秋にかけて地獄のような練習をしてきたらしい。
長年1部を守ってきた大学が、2部に甘んじてなるものかと、悲壮な決意で秋に臨んでいたのだ。
中央も国士舘も完全に東洋の気迫に飲み込まれ、優勝をさらわれた
この勢いは誰にも止められず、入替戦でも立正大学に2連勝して、あっさり1部復帰を成し遂げたのである。
ちなみに、中央大学は勝ち点4で2位。勝ち点3で国士舘大学が続いた。

自分たちの時代の到来

1998年度の最後の試合が終わったあと、神宮第2球場の前で、みんなで写真を撮りあった。
4年生は大学野球を引退していき、僕らは最上級生へ、そして慎之助の代は3年生になって自分の部屋を持てるようになる。
それは同時に、慎之助と杉本とともに過ごしてきた「チーム309」の解散を意味する。
どさくさに紛れて、僕は3人だけで記念写真を撮った。
   
寮に戻ったら納会が行われた。群雄割拠がひしめく中、春秋2位の成績は胸を張っていいのかもしれない。
しかし、「1部にいないと意味がない」と、全員が思っていた。
新キャプテンには渡辺が選ばれ、いよいよ僕らの時代が幕を開ける。

感極まった2次会

4年生引退の納会後の2次会は、例年どおり吉祥寺に向かった。
スナックを貸し切ってのドンチャン騒ぎ。最後にみんなで「サライ」を歌った。
この代の4年生には本当にお世話になった。
1年生のとき、門限を破ったり、掃除をサボったりした僕をかばってくれた。見放されてもおかしくない僕に手を差し延べてくれた。嫌われるようなことをしてもずっと好きでいてくれた。
特に「じじい」こと黒田さんには、PLの先輩ということで、たくさん犠牲になっていただいたに違いない。
僕は、黒田さんに抱きついて大泣きした。
監督交代の知らせを聞いたのは、そのすぐ後だった。

88章につづく

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