熱気球 B (実験室で安全に飛ばす)
熱気球Aタイプ ・ Cタイプ
 熱気球を作ってとばすことは、子供たちは大変興味をもって行う。しかし、熱気球を実際に飛ばすとき、火災ややけどの対策がなかなか大変である。まして、実験室で40人近くがこの実験を行うとなると、相当気をつけなければならない。(火災報知器などもある)。 そこで、本格的な熱気球とはいかないが、実験室で、できるだけ安全に熱気球を飛ばす方法を考えてみた。
1 実験室での熱気球の課題と工夫
@ 熱気球は、次の3通りが考えられる。 
    Aタイプ
 本来の熱気球
Bタイプ  加熱部分を
   切り離した熱気球
Cタイプ 太陽光で
  加熱する熱気球
     
  A 薄いポリエチレンの袋を入手するのが、まず成功する鍵だが・・・・   
    厚さ0.015mmがよいとされているが、ゴミ袋は、0.020mm以上がほとんど。 
  ゴミ袋は、ほとんど透明で、Cタイプに必要な黒色の袋は手に入りにくくなっている。
→→→農業用のマルチシート厚さ0.020mmを貼り合わせて使用する。
B Bタイプでは、火力を強くする必要がある。
  C A、Bタイプでは、袋が燃えないように、袋を固定する台(発射台)が必要。 
  D バランスの取り方→→→袋の下面(口の部分)の方を重くし、重心を下げる。
    袋の下面に、ゼムクリップを通した糸をセロハンテープで貼り付ける。 
  E 安全対策を徹底する。・・・・経験のある指導者のもとで行う。
    室内でも室外でも、消火器や濡れぞうきんは必ず用意する。
 
2 材料(Bタイプ)
 ポリエチレンの袋   厚さ0.02mm以下 必要数
 カセットコンロと、短い煙突
 植木鉢などの台(発射台)
 糸(細いたこ糸)、ゼムクリップ 少々
 セロハンテープ 少々
3 作り方と飛ばし方
  @ 袋の口を発射台の大きさに合わせ、セロハンテープを使い少し小さくする。
  A 袋の口の2ケ所に、おもりになるゼムクリップを通した糸を貼り付ける。 
    ※Aタイプのように、口に輪状のものをつける場合は、@Aは不要
B カセットコンロの上の植木鉢の発射台に、袋を固定する。
    ※糸が炎に焼かれないようにする 
C 袋が上にあがるが、あがり方によってゼムクリップの数を変えたり、糸を引いたりして、バランスをとる。
袋の下側を重くしてバランスをとる方法は、ほかにもあるので、工夫してください。