電磁誘導用コイル(個人実験用) 
 
 電磁誘導の実験では、コイルと検流計が不足していて、子供一人一人が実験できない。そこで、次のように工夫してみた。
1 工夫したところ
@  普通の棒磁石の出し入れが楽なコイル(大型コイル)
A  磁石の出し入れで、LEDが点灯し、個人実験可能な小型コイル
B  磁石の往復がすばやくできる小型コイル
  ※小型コイルには小型アルニコ磁石を使用。1500円ぐらいで普通の鋼製より安い
2 材 料
 大型コイル用  エナメル線 0.4mmφ 約300
 小型コイル用
  エナメル線 0.2mmφ と 0.26mmφ
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各100g
 大型コイル用 巻きわく  塩ビパイプ
  長さ13cm  内径35mm 外径42mm
 小型コイル用 巻きわく  市販コイル用ボビン
 配線用ビニール線 少々
 透明塩ビパイプ 長さ20cm 外径12mm
 アルニコ磁石、LED(赤)、簡易検流計(電流計) など
3 作り方 
大型コイル
  @  長さ13cm 外径42mmの塩ビパイプに、0.4mmφエナメル線を約800回巻いていく。
 ※学校で使用している棒磁石の大きさに合わせる。
A  200回ぐらいで、途中端子を出す。
B  右巻きと左巻きをつくり、何か区別する工夫をする。(導線の色を変えるなど)
小型コイル T (0.26mmφエナメル線使用)
C  長さ45mm 内径13mmのボビンに、0.26mmφエナメル線を約3600回巻いていくく。
D  1200回で、途中端子を出す。
小型コイル U (0.20mmφエナメル線使用)
E  長さ45mm 内径13mmのボビンに、0.20mmφエナメル線を約4000回巻いていくく。
F  2000回と3000回で、途中端子を出す。
4 使い方
大型コイル(普通の棒磁石を使用)
@  右上の写真のように、簡易検流計(別ページ参照)を接続し、棒磁石を出し入れすれば、誘導電流が観察できる。
A  巻き数の違いによる電流の強さ、、右巻き・左巻きの違いによる電流の方向などが観察できる。
B  しかし、LEDを点灯させることはできない。
小型コイル T・U  (長さ50mm、太さ5mmφのアルニコ磁石を使用)
C  巻き数が多いので、アルニコ磁石を出し入れすると、簡易検流計の針の振れが大きいので、注意を要する。電流計でも確認できる。
D  LEDは、3000回以上で、アルニコ磁石を出し入れすると、点灯する。(写真下)
 ※磁石をコイルに入れるときの方が点灯しにくいが、4000回だとはっきり点灯する。
E  右の写真のように、コイルに塩ビパイプを通し、その中をアルニコ磁石を行き来させる(振る)と、LEDはが、明るくはっきり点灯する。