ミ ニ 検 流 計
 誘導電流の測定用としては、各学校にマイクロアンメーターや検流計が用意されているが、その数が少なく、5〜6人に1つの割合ぐらいである。電流計や電圧計とても同じことである。これでは、グループのおもな生徒だけが実験をやってしまい、個人的な疑問や興味は、あまりわかない。
 そこで、アンプのレベルメーターとしてのVUメーターを右の図のように木の台に取りつけると、検流計1台か2台の費用で、クラス40人分ぐらいの検流計が用意できる。もちろん、誘導電流の実験に必要なコイルも、生徒の数、自作する。
 VUメーターは、ふつうフルスケールで、200μAであり、センターメーターになっているものを買い求めればよい。新しいものを買うと、700円以上してしまうが、中古品なら数百円ぐらいである。
1 材料
○VUメーター (なるべく大きいものがよい)
○木板 (VUメーターの大きさより少し大き目)
○木ねじ2本
○リード線.
2 作り方
 VUメーターそのままでも使用できるが、図2ようにVUメーターに木の台をつけると使いやすい。木の台には、VUメーター裏側のコイル部分の出張りを入れる穴や、リード線を通す穴をあける。
 VUメーターの裏側にある端子から木ネジまで、リード線を接続すれば、できあがりある。
3 使い方
 写真のように、コイルなどと組み合わせて使う。誘導電流の大小と、電流の流れる向きがわかる。
  VUメーターを電流計ヒして使用することも、適当な分流器をつければ、使えるが、正確な定量実験には不向きである。