妻と私の同病カルテ 第2章                     Back

■2013/1/4
明けまして、おめでとうございます。元日は、天気が荒れるという予報にもかかわらず、札幌は穏やかな年始めとなりました。朝カーテンを開けると、昇り始めた太陽が温かく輝いていました。目出度く初日の出を見ることが出来、気持ちも晴れ晴れとしました。好い年になりますように。自慢するような宗教心はありませんが、都合ののよい時だけ、お祈り、お願いをするという節操の無い私です。でも、時々神社・仏閣を訪れると、心が鏡のようになりますね。不思議です。

みちこは、のんびりと大晦日から元日を迎えました、と云いたいところですが、我が家は大騒ぎでした。長女が私たちの孫を連れてやって来たのです。そうたという男の子なのです。一歳八ヶ月。すっかり祖父さんと婆さん(私たち)に懐いていて、自宅に居るときよりも大はしゃぎをするらしい。一瞬たりとも動きが止まることがない。まったく目を離せません。しかも、馬鹿力であります。どーんと体当たりされて、みちこは後ろにひっくり返りそうになりました。見ているだけて疲れてきます。

私たちは、男の子を育てた経験がありません。二子に恵まれましたが、二人とも女の子です。今にして思うのですが、育てるのが楽でした。男の子に比べると静かでおとなしいですね。保育園から帰って食事の支度をする間、一人で玩具などで遊んでいました。親の傍に近づいて作業の邪魔をしたり、危険な行為はまったくしませんでした。静かに言って聞かせれば、おおむねじっと待っていてくれました。力も、孫のそうたに比べれば、とても非力。総体的に「楽だった」のは間違いないです。当時は、大変だと思っていましたが。

歳をとった私たちには、育てるのは不可能ですけれど、時々遊びに来てくれて、そうたが大暴れしていくのは嬉しいものです。疲労感はありますけど、血を継いだ新しい世代が日々成長していく姿は眩しく見えます。同世代の友人たちには、二人、三人と男の子を育てた人がいます。彼女たちの具体的な苦労が、自分の孫を見ることで理解できます。長女が仕事にも不都合が生じるほど手の焼ける子ですが、親として長女の苦労も分かります。これからは、子育ての手伝いとアドバイスが出来れば好いかな、と思っています。

お正月には、「相棒」スペシャルを長々と見ました。昨夜は東野圭吾原作の「麒麟の翼」が放映されたので、みちこと二人で楽しみました。原作にほぼ忠実な作りでしたね。小説と違うのは、日本橋とその周辺の風景が具体的な映像として見られたことです。江戸は歴史のある街ですね。高層ビルばかりが建っているわけではなく、今でも昔の風情をそのまま引き継いだ町並みが静かに息づいています。学生時代、東京に住みました。現在は見ていたが、歴史と文化をじっくり見なかったのが心残りです。まだ間に合いますか。

■2013/1/11 寒いぞな、もし
昨年末から今年に入っても、気温がプラスになりません。所謂「真冬日」がずっと続いています。寒いの、寒くないの、気持ちまで凍りそうです。私は札幌に住み始めて38年くらいになりますが、これほど根雪が早く、しかも低気温がだらだら続く冬はあまり記憶にありません。今年の日本列島は、明らかに寒冷化しています。お陰で、駐車場に降った雪がすぐに氷になってしまいます。丁寧に除雪しているつもりでも、車輪の下あたりは氷の山になります。ほとほと参っています。昼間にプラスになれば、自然に解けるのですがね。

みちこは、ちょっとだけ鬱々していました。友人たちの年賀状を眺めながら、「健康な人には、会いたくない。話したくない。自分が惨めに感じてしまう」とぶつぶつ云っていました。慰めの言葉なぞ無いので、私は黙って聞いているだけです。体に不調の無い友人は、健康だからこそ出来る事や感じる事を年賀状に簡単なメッセージとして書き込んでくれます。それを読んで、自分の置かれている病の現状とついつい比較してしまうようです。相手には、何の悪意もないのですけれども、みちこにとってはややショック。

数日後には、立ち直りました。「まだ死にそうもないので、この味覚障害と臭覚障害を少しでも改善したい。死ぬまでこの不快感のままで過ごしたくない。北大の口腔内科を受診してみようかな。」と言い出しました。以前に口腔外科を受診した時に、口腔内科受診を勧められていたのです。当時は「どうせ治らないから、もうイイ」と云っていたのですが、気持ちが前向きになったようです。エアロパイクや軽いストレッチも続けるようになりました。生きている限りは、その日その日を大切にしたい、と私は思うのであります。

我が家で購読している「北海道新聞」に、「温暖化で北極海の氷が過去最低になった。そのため日本列島に寒気が流れ込んでいる」という記事が載り、その後には「太陽の黒点が減少傾向にある。もしかしたら寒冷化するかもしれない。注意深い観測が必要だ」との報道。どっちなんだ、と思わせられる。この新聞、支離滅裂である。安倍政権のデフレ脱却と経済成長戦略を載せるも、社説でインフレが心配だとか国の借金(国債増発のこと)が増える、財政健全化が無視される、などと批判記事を書く。十数年に渡って続くデフレに歯止めをかけないと、日本全体の資産と生産力がひたすら縮小していまうのは明らか。財政健全化などと云って緊縮財政にすれば、ギリシャみたいになりますが・・・。国債発行も、現時点では問題ありません。ギリシャの様に外国から借金するわけではありませんから。

■2013/1/18 うわ、大雪だ
起床してカーテンを開けて、気分は重かった。昨夜から雪になるのは予想していたけれど、朝になってもまだ降っている。駐車場に並んでいる車の屋根を観察するに、優に30cmくらいの降雪量らしい。すぐに除雪作業が頭をよぎる。みちこと二人で外を眺めながら朝食を食べる。ザザザーと時折横殴りの吹雪、空を覆う重い雪雲、太陽は隠れて見えない。どんなことがあろうが、除雪はしなきゃ。今日は、透析の日だから。気持ちを落ち着けて、ストレッチを入念に行う。ステッパーの運動は、いつものは半分に抑える。

降り止まぬ雪の中へ、意を決して突入していく。私のランドクルーザーの上は、見上げる程に雪が積もっている。まずは、車の側面とボンネットの雪を払い落とす。気温が低いため、雪はサラサラの軽い状態。よかった。除雪スコップを使って、車の周辺の雪を少しずつ通路側に押し出していく。雪量が多いので、ゆっくりゆっくりやるのがコツです。無理して一気に雪出しをすると、間違いなく腰を痛めます。除雪時にしばしば一緒になるモトハさんが、見かねて手伝ってくれました。本当に感謝します。お互い様ですね。

今日は、50分くらいかかりましたか。除雪中も降雪状態なので、綺麗にした後から後から雪が積もっていく。いい加減に諦めて、一区切り付けました。汗びっしょりになりました。かなりの労働量になりますね。家に戻ってくると、空腹を感じるほどです。11時過ぎに、急に晴れて青空が出ました。雪も一段落。日差しが居間に入り、気持ちいい。でも、みちこが透析に出かける時間になると、またも激しく降って来ました。いい加減にして欲しいが、雪国に住む者の宿命です。諦めるしかありません。また、除雪です。

みちこは、水曜日からDW(ドライウェイト)を300g下げることになりました。年末から年始にかけて、ものすごく食欲が減退していて、そのために体重が減ってきていたのです。DWを調整しないと、血圧が上がり、除水が不十分で、体に大きな負荷がかかります。やむを得ないです。本人は、かなりがっかりしているようです。最近は、少し改善してきています。例えば、コーラとカルピスソーダを飲んでみたい、ゼリーを食べたい、などと云い、特にゼリーはそれなりに美味しく食べました。味覚異常だけでも無くなればね・・・・。

昨年のPET/CT検査で、癌が残存していることが分かり、みちこは「いずれ死ぬ身だ」と覚悟をしているようです。体力が落ちないようにエアロバイクとストレッチをずっと続けてきています。昨年までは、「もしかしたら腎臓移植が出来るかもしれない。手術に耐えられる体力を保持しなければ」という気持ちでした。しかし今は、「癌が大きくなっても、少しでも自宅で長く暮らせる体力を維持したい」と、運動と体力作りの目的が変わってきたと云っています。私は、黙って頷くしかありません。癌はどう変化するか、誰にも分からない。

■2013/1/29 嬉しい話
昨夜もまったく降雪なく、気持ち良い朝を迎えました。今日は、西区にあるカタクリ保育園の園長先生と主任先生に会いに行ってきました。この保育園とは、20年以上前からお付き合いがありました。園長先生の話は、「創立70周年の記念事業を考えていたら、50周年の時に子供たちの写真を撮って写真展をしたのを想い出し、今回も生き生きした子供たちの表情を記録に残しておきたい」とのことでした。20年前に撮影を担当したのが、他ならぬ私です。

園舎は、当時のままの懐かしい臭いがしました。園長先生とは初対面と思っていたのに、20年前に私が撮影していたのをしっかり覚えているとのこと。二階の踊り場に案内されました。壁には、当時撮った写真が額に入れられ、(30枚ちかくか)今も飾られています。感動しました。当時の私にとっては、あくまでも仕事の一つでしたが、こうして20年間も子供たちのご両親や職員のみなさんに見続けられていたのですね。写真家という仕事をしていて本当に善かったとつくづく感じました。当時若かった職員がまだ残っているそうで、私の存在を忘れていなかったことに驚きました。連絡を取るために、わざわざホームページを検索して捜索していただいたそうです。ご面倒をかけました。

20年前のように子供たちに付いて歩いたり走ったりする能力に不安はありますが、撮影をお引き受けすることになりました。長く山歩きと自然風景、野の花などに没頭していたので、果たして人間(しかも子供)を相手にした仕事が出来るのか、今も躊躇心が無いわけではありません。一度引き受けたことを撤回する失礼は出来ないので、気力のギアチェンジをし、体をスムースに動かせるように鍛え直さなければなりません。撮影は、雪が解けた春からということになりました。しかも厳密な期限が無いのでほっとしています。

この間、個人的に憂鬱になる事情が発生して、夜の睡眠が浅いなあと、若干の不調感がありました。でも、こうして思いもかけぬ処から声をかけられ、しかも気持ちを切り替えなければならない状況に遭遇するのは新鮮で好いものですね。気分が上向きになってきました。みちこの体調は、味覚障害、臭覚障害、食欲障害以外は大きな変化はありません。ほぼ安定しているようです。最近、鼻血が頻繁に出るのが少し気になります。原因がはっきりしません。血液データーに異常は無いようなのですが・・・・。

■2013/1/31 Windows8は是か非か
昨年10月から、Windows8という新しいOSを搭載したパソコンが発売されています。Windows8に買い換えたという人はまだまだ多くはないかな、と想像しています。発売前から議論百出、評価の定まらない製品です。私は昨年11月に、PanasonicのノートパソコンCF-AX2という機種を購入して、色々試してみましたので、その感想を書いてみましょう。Windows8(64bit)に合わせて、タッチパネル対応、11.6インチモニター、8GBメモリー、SSD128GB、CPUはCore i7-3667U、USB3.0を2ポート、という仕様です。

ベースOSはWindows8(64bit)ですが、ダウングレード権を行使してWindows7も一緒に手に入れました。プリインストールされていたのはWindows7です。こちらの方から使ってみました。文句なく動作が高速化しています。しかも、CPUが超低電圧版で、第二世代のCore i7よりも電力の消費が理論値で半分になっています。メモリーも内蔵グラフィックもチップセットもより高速になっていますので、デジカメのRAWデーターを表示したり、Photoshopで画像加工などの重い仕事が予想以上にこなせます。もうデスクトップは要らない、です。

ご存知ない人もいるかもしれませんが、Windows7はタッチパネルに対応したOSなのです。さっそくタッチパネルで操作してみました。思っていた以上に使いやすいです。普通にモニターを起こした状態では、タッチパットを操作してポインターを動かすよりも、いきなり画面に触れてアプリを起動したり、終了したりという方が手っ取り早いです。操作方法の幅が広がり、とても便利に感じました。モニターをさらに後方に360度回転させると、モニター部分だけで操作するタブレット端末と同じ形に変化します。非常にユニークです。

物理キーボードやマウス、タッチパットは使えないので、全操作がタッチパル。スマートフォンやタブレットを使っている人には、まったく違和感は無いと思います。文字入力には、ソフトウェアキーボードが現れます。スマートフォンを使える人なら、すぐに慣れるでしょう。私は、電車の中で使ってみました。囲碁ソフトを入れてあるので、タブレットになったパソコンを膝の上に置き、指で石を着手するわけです。なかなか快適。メールや文書作成程度の作業なら、普通のパソコンとしての機能をそのまま発揮できます。

パソコン内には、WiMAXもしくはdocomoのクロッシーという高速通信用モジュールが内蔵されています。もしも、頻繁にデーター通信をするユーザーなら、この機能を使えるように通信会社と契約した方が便利かと思います。私は、滅多に通信をしないので、スマートフォンのテザリング機能を利用しています。これで十分ですし、通信費はタダ同然ですから。このようにWindows7とタッチパネル機能だけでも、ほとんど不満は無いどころか、今まで以上に便利で且つ性能も良いということが分かりました。

一段落したところで、Windows8の方へ話題を転換。起動して最初に現れるのが、スタートという画面です。ここにはタイルと呼ばれる四角いアイコンのような物が沢山並んでいます。普通のパソコンのように使うためには、「デスクトップ」というタイルをクリックすると、本来のWindowsの画面が出てきます。この段階で、面倒だな、と思わせてしまうインターフェイスです。その他、タイルには「メール」「People」「メッセージ」「カレンダー」「地図」「ストア」「SkyDrive」「ゲーム」「ミュージック」「ニュース」などが並んでいます。

スマートフォンのWindows Phoneと同じです。単刀直入の言い方をすれば、WindowsパソコンとWindows Phoneを合体させたようなもの。違うのは、電話機能が付いていないことか。People、カレンダー、ストア、SkyDriveが一番目に付く場所に置かれています。早い話が、Windowsのアカウントを取得して、SkyDriveやストアをどんどん利用して欲しいということでしょうか。そちらの方向に、ユーザーを引っ張り込もうとしているのは間違いないと思います。SkyDriveというのは、今盛んに利用されるようになりつつあるもので、インターネット上に自分のデーター保存装置(たとえばHDD、フラッシュメモリーの代わりに)を確保して、文書、写真、音楽、電子書籍、資料などを入れておくことです。

このデーターは、許可を与えた友人、会社などと共有できます。便利と云えば便利です。利用者は増えているという話です。パソコンのみならず、スマートフォンやタブレット端末でもアクセスできます。ただ、重要なデーターをどれだけ安全に保存しておけるのか、情報の流出は無いのか、私には分かりません。Windows8は、スイッチを入れて起動した最初の画面がスマートフォンやタブレット端末と同じですから、設計者の意図としては「タブレットのように使ってください」とユーザーに誘い水をかけているのでしょうね。

評判が悪い点は、スタート画面からデスクトップ画面に移動して、従来通りのパソコンとして使用する場合、画面左下に在るはずの「スタート」ボタンが無いこと。これには一瞬戸惑います。7までのOSであれば、ここからあらゆるアプリを起動したり、管理ツールを開いたり、エクスプローラーを表示したり、最後はPCのシャットダウンも行えたのです。そうした慣れ親しんだ使用方法を全否定してしまうようなインターフェイスになっているのは、多くの人が疑問に感じるし、実際使い勝手が非常に悪いと判断せざるをえません。

対策として、アプリや管理ツールのショートカットをデスクトップにずらりと並べて置くくらいしかありません。正式の使い方は、スタート画面によく使うアプリのタイルを作ることらしいのですが、しょっちゅうスタート画面とデスクトップを行ったり来たりしなければなりません。操作手順が大幅に増えて、長時間使うにはイライラが募ってきそうです。説明書を読まないと、シャットダウンさえ出来なくなります。設計者は、何が何でもスタート画面という新しいインターフェイスを使わせたいのでしょうが、ユーザーの意思とはズレています。

でも、世の中には同じことを感じる人はいるもので、Windows8にスタートボタンを発生させるアプリが存在します。「Clssic Shell」という素晴らしいものが、インターネット上から無料で配布されています。私もさっそくインストールしてみました。とても細かい設定が可能で、イラッとしていた気分が一気に晴れてしまいました。慣れているWindows7形式のスタートボタンに設定して、今現在は快適に使用しています。XPタイプにもできます。最初に現れるスタート画面をスキップして、直接デスクトップを表示することもできます。

このようにWindows8の嫌な処をカスタマイズしで改善すれば、このOSはなかなか秀逸な出来上がりです。7の改良版と理解して良いでしょう。今まで7で使えていたアプリは、原則として全てインストールと使用が可能です。8用に、改めてアプリを買い直したり、バージョンアップしなくても大丈夫なようです。しかし7と比べると、やや動きが重いように感じます。Photoshopなど、重いアプリの時です。

メールや文書作成ソフトでは、まったく差は無いと思います。カラフルなタイルが並ぶスタート画面やネットに繋いで使うアプリが沢山増えたので、やむを得ないのではないでしょうか。そして画面全体が、どことなく色彩が豊かになりました。表示デザインが改良され、古いアプリなのに新しいものを使っているかのような錯覚に囚われます。これは悪いことではありません。

そろそろXPから新しいOSに切り替えたい、高性能のパソコンが欲しいという方もいらっしゃる筈です。悩むのが、Win7にするかWin8にするか、でしょう。デスクに置いたまま、デスクワークにしか使わないという人は、絶対にWin7をお薦めします。キーボードとマウスでの操作ですから、画面をタッチしながら使うなんてあり得ないでしょう。パソコンとしての完成度と使い易さは抜群であり、今後5年から10年安心して使える気がします。さらにWin7は、64bitで動作するのが基本ですから、XP(32bit)とは比べものにならない性能です。

ノートパソコンで、家でも使う、仕事やレジャーにも持って行くと、使い方が多彩な人には、Win8を推薦します。もちろんモニターがタッチパネル対応になっているものです。当面は従来通りのPCとして使うけれど、「今後クラウド(SkyDrive)を利用してみたい、タブレット端末の機能と性能は不満だが操作性は良いと思う、長い間安心して使いたい、スマートフォンとの連携がし易いと嬉しい」などという気持ちが有る人なら、迷わずWin8(64bit)がインストールされたノートPCを強くお薦めしたい。必ずClassicShellをインストールのこと。

今現在発売されているノートPCで、タッチパネル対応で且つタブレットに変形出来る機種は、多くはありません。信頼出来るメーカーの物を探してみましたが、数機種といったところです。個人的には、PanasonicのCF-AX2でしょうか。軽くて、小さく(ウルトラブック)、他機種に比べバッテリーの持ち時間が圧倒的に長い、しかも頑丈である。記憶ドライブは、HDDではなくSSD(フラッシュメモリー)なので、衝撃に強く、バッグに入れて歩いても壊れる心配はありません。もちろん、起動から動作全体が滅茶滅茶速いです。

結論として、Windows8は決して悪いOSではありません。カスタマイズして手なずければ、愛着が湧いてくる思います。Win7も素晴らしいですよ。マイクロソフトは、いずれWin9でスタートボタンを復活させるかもしれませんが・・・。

■2013/2/7 大雪の日に
一昨日に湿った雪がドッサリ降りました。今日も、昼前から降り出した雪が止むことなく夜まで続きました。夕方一度だけ除雪しましたが、明朝は重労働になりそうです。知り合いの女性にバッタリ会い、立ち話になりました。ご主人が昨年から体調が芳しくなく、入院になる予定だとのこと。高カルシウム血症らしいと、医師から聞いているのですが、詳細はまだ不明だそうです。放置しておくと、腎臓に負担がかかり、人工透析になるかも知れないと聞き、不安な様子です。元気なものとばかり思っていたので、私も驚きました。

みちこも、健康なのが普通と思い生活してきたのに、突然の透析患者、肺癌患者になり、発症当時より今の方が辛いようです。透析開始です、癌が有ります、と宣告された時はそれに対応するのに一所懸命で、これから自分の命と生活がどう変化するかなど、まったく考える余裕がありませんでした。それで、厳しい治療に耐えられたと思います。今は、悪いなりに落ち着いているので、週三回通う透析を死ぬまで続けなければならない、人生の大半が透析だなんて、考えれば考えるほど憂鬱になる。見ていて、そう感じます。

人間は、どうしても良かった時の自分と、変化しかつての動きが出来なくなった今を比べてしまいます。誰でもそうだと思います。私も、例えば癌ですと云われたら、本当に心穏やかにして暮らせるだろうか、自信はありません。ただ、事実から目を背けることだけはしないつもりです。事実を否定しても、事実が変わるわけではありません。受け入れて、どうやって生きていくかを考えるしか道はなさそうです。知人の女性も、ご主人といっしょに病気と向き会わなければなりません。お二人で、頑張ってもらいたいものです。

■2013/2/13 呼吸器内科定期受診
降雪無く、テラスから差し込む光が穏やかです。ごくうお嬢とごろう君は、朝食を終わると日なたぼっこを始めました。節分が過ぎると、北国もだんだんと寒さが和いできます。除雪の心配もなく軽快にに車を走らせて、午前中からみちこと一緒に病院に行きました。呼吸器内科の定期受診の日です。まずは、腹部と胸部のCT検査です。ドクターの話。昨年12月と比較して、腫瘍が大きくなっている様子はない。内臓器官への転移らしきものも、画像上は見られない。腫瘍部の真ん中に空洞ができている。

何が原因かは、画像だけでは判断できませんが、少し気になります。何かの細菌による感染かもしれません。結核菌も疑った方がよいでしょう。念のため、痰の検査をしておきましょう。次回の受診は二ヶ月後ということにします。ということで、命にかかわるような大きな変化はありませんでした。まだ生きていられるようです。長女の孫が、四月には二歳になります。この分だと、誕生日を祝ってあげられそうです。若干拍子抜けして、二人で病院のレストランに入り、みちこは焼きそば、私はAランチを頼みました。

知人女性と、また出会いました。ご主人の入院日が決まって、準備中だそうです。聞けば、ご両親の体調も悪く、しばしば様子を見に行かなければならないのだそうです。子供たちは独立したり、大学に入り独り暮らしをするなど、手がかからなくなってきたと思ったら、自分たちの体が若くない事を自覚させられ、親を見送る準備をしなければなりません。そんな年齢になったことが分かります、と仰っていました。まったく同感です。私たちも病気になった親たちをお世話し、彼岸に渡る手伝いをしました。

上の世代を見送りながら、下の子供たちは独立したとは云え、まだまだ覚束なく心配事を持ち込んできます。上の世代と下の世代、両方から板挟みになるのが、私たちの年代らしい。退職して第二の人生をのんびり過ごすなんていうのは、現実にはあり得ないことだと、実感しております。渡る世間は鬼ばかり。リアルなことばですね。

■2013/2/19 口腔内科に行ってきました
どうしたことか、雪祭りが終わったというのに、まったく暖かくなってきません。連日雪が降り、昼間でもマイナスの真冬日が続いています。来る日も来る日も除雪していると、さすがに腰の筋肉痛が現れました。痛いです。ゆっくり風呂に入り、マッサージでもして貰ったら気持ち好いのだろうな。で、今朝も除雪してから、みちこと一緒に北海道大学歯学部の歯科診療センターに行きました。みちこは、「生きているのだから、せめて食べ物は美味しく食べたい」という気持ちになり、味覚障害の改善に挑戦しようと決意したのです。

受診したのは、口腔内科というところ。あまり聞いたことがない人が多いと思います。それもそのはず、全国に七つの大学病院にしか、この科はないのだそうです。北海道では、北大と北海道医療大学。その他、日本大学、東京歯科大学など。口腔内のあらゆる疾患に対する診断と治療をするのだそうです。味覚障害もその対象です。以前に口腔外科では対処できず、口腔内科の受診を勧められていたのですが、どうせ治らないと諦めてしまいました。でも、苦しさには耐えられず、口腔内科に最後の望みを託すことにしました。

診察室での様子を、みちこから聞いた範囲で記します。最初は舌の味覚テストです。色々な味の試薬を舌の上に置いて、どんな味がするか調べました。みちこは、どれもこれも「ショッパイ、塩辛い」ばかり。間違いなく味覚障害という診断です。舌全体ではなく、先端部位はほぼ正常のようです。先端から後方、喉の奥に向かうに従って、味覚障害が顕著です。唾液さえもショッパイというのですから、堪りません。夜、ふと目が覚めて、口の中がショッペーッというのは気持ちが悪いどころか、極めて不快だそうであります。

味覚障害の原因としては、舌苔、ガンジダ、原因不明の突発性、心因性、薬剤性、亜鉛不足などがあるそうです。今日は、舌苔とガンジダの検査をしました。こちらは異常なし。心因性は考えづらいので、血液検査をして詳しく亜鉛などの状態を検査することになりました。また来週受診となりました。今までの癌の治療経過から、ほぼ薬剤性のものであろうと私は思っていますが、最終診断は医師にお任せしましょう。問題は、味覚障害を少しでも改善させる方策、治療方法があるのか、無いのか。期待しています。

みちこの辛さは、端で見ていてよく理解しているつもりです。面白いことに、味覚障害の強さはその日その時間により変化するのです。まったく食欲がない、と云っていたかと思うと、突然食べたい物がイメージされるみたいです。今日は、午後の受診のために午前中に病院に入り、院内のレストランで食事をしました。親子丼のボリュームたっぷりの定食と、おおお何と、ソフトクリームを注文したのです。ええ、ええ、しっかり食べましたよ。とくにソフトクリームは子供の頃からの好物ですから、美味しそうにかぶりついてました。

つい先日14日のバレンタインデーには、昼食にハンバーグを食べたいと云いました。私も嬉しくなって、近くのびっくりドンキーというファミリーレストランに行くと、150gのレギュラーバーグ定食とアイスがたっぷり入ったパフェを注文しました。これもすっかり食べきってしまいました。体は食欲があるのに、味覚障害が食欲を封印してしまうようです。時折障害の程度が低下したときに、「あれが食べたい」という正常な感覚が蘇ってきます。この日は、優しいみちこが、私にチョコレートをプレゼントしてくれました。食べ過ぎに注意のこと。

■2013/2/28 口腔内科で書き始めました
北大の口腔内科に来ています。実は昨日から風邪ウィルスを取り込んでしまいました。朝起きた時から、何となく体が重く、悪寒がする。ストレッチやステッパーの運動も、体の切れが悪い。もしや風邪かな、と思いながら一日過ごしていましたが、夕方透析後のみちこを迎えに行く頃には、決定的に体調が悪い。夕食後に熱を測ってみたら、37.5度Cという高熱になっていた。毎週楽しみにしている「相棒」を、クラーリクラーリとする呆けた頭で観ました。終了したとたんに、転がり込むようにベッドに横たわってしまいました。

眠りが浅く、時々覚醒してしまう。必ず、ねっとりとした汗をかいている。気持ち悪いものです。体温が上がったので、発汗して調整しようという体の防衛反応なんだろうけれど、寒いのか暑いのか、判然としない。猫のごろうくんが、いつも大きな体と態度で、私のベッドの半分を占領しています。邪魔だなと思いながら、彼と押し合いへし合いしながら一夜を過ごすのだけれど、昨晩だけは彼が傍に居て暖めてくれたので、ずいぶん助かりました。みちこは「猫なんか何の役にも立たない」というけれど、そうでもないと思います。

受診が終わって、自宅に帰ってきました。ここからは、自宅のパソコンにて入力。血液検査の結果、亜鉛などのミネラル類の異常はない。味覚障害の原因とは思えない。また、障害は局所的なものではなく、全身性のものです。診断は、「自発性味覚障害」です。治療方法として、味覚中枢を刺激し食欲を上げるために、ベンソ゜ジアゼピン系の薬を飲んでみてください。一般的には抗不安薬として使われているもので、今回はメイラックスを処方します。二週間以内で改善がみられると思います。駄目なら、別の薬を検討します。

ベンゾジアゼピン系の薬は、その効果の有効性から精神科などでは、よく使われています。ただし、長期に使うと依存性が強くなり、薬を止められなくなる副作用があるそうです。おそらく、医師、薬剤専門家の間では、使用に関して賛否両論があるのでしょう。ただ、薬の効果というのは、個人の体質にもよりますし、一概に駄目だとも云えません。兎にも角にも、しばらく服用してみるしかないでしょう。メイラックスとかデパスなどは抗不安薬としての印象しかなかったので、味覚障害の治療に使うというのにはビックリしました。

今日で、二月は終わりですね。二月は逃げると云うけれど、本当にそういう印象です。今年は、いつもより長く感じました。札幌の雪祭りが終わると、少しずつ気温が上がってきて、雪が解け始め、積雪量も日増しに少なくなっていきます。ところが今年は、まったくそんな気配がない。21日には、私の住んでいる処で35cm以上の降雪がありました。朝から除雪に追われて、クタクタになりました。一度で終わらず、午前と午後と二回に分けてやりました。この日は、今冬最高の降雪量でした。隣の地域では、50cmを超えたと嘆いていました。

26日には、20cm強の降雪でした。札幌の積雪量が、日増しに減っていくどころか、増えていくわけですから、これはある意味異常です。昨日は久々にプラス2度。今日も5度と、暖かい空気がふわりと漂っていました。急に雪が融け始め、車道に水となって流れ込んできます。病院への行き帰りは、洪水になった道路の上を走り抜けていました。ランドクルーザーという車重の重い車なのに、ときどきハンドルを取られそうになります。これなら雪も少なくなるかと思いきや、二時過ぎから大雪になってきました。積もり始めています。ああ。

明日からは、三月。ひな祭りですよ。何となくうきうきしませんか。私は、四月が近づいていると思ってしまいます。なーに、どんなに寒い冬でも必ず春は来ます。あと一ヶ月で、フクジュソウが咲き始めるでしょう。追うようにカタクリも咲きますよ。ひな祭りですが、私はみちこと娘に一寸したプレゼントを考えています。楽しい気持ちになる物を、送ります。その前に自分の風邪をさっさと治して終わなければなりません。みちこに感染させたら大変なことになります。彼女は、家の中でもずっとマスクを外しません。

■2013/3/8 口腔内科、薬が変更に
先週に続いて、北大の口腔内科に行って来ました。先週処方されたメイラックスは、全く効き目がなく、苦痛を和らげることも出来ませんでした。ドクターも考えて、同系統の物であるソラナックスを処方してくれました。昨夜服用したので、今朝はどうかなと思って、みちこに聞いてみました。特に変化無し、とのことです。何となく眠気がある。不安を和らげる薬なので、これは当然の副作用です。眠気と同時に、舌の味覚も少しボンヤリしたくれたら好いのに、と思います。妙に特定の味に敏感なので、困っているわけです。



突然ですが、上の写真は雛祭りの日に、みちこにプレゼントしたお菓子です。男雛と女雛を象った和菓子です。みちこは、幼少の頃にお雛様が欲しくて、ずっと買って貰いたいのを我慢していたそうです。大人になるに従って、そんな願望は薄らいでしまったようです。結局結婚してからもお雛様を入手する機会を得ることなく、ここまで来てしまった。子供たちは、それぞれ自分のものを持っています。味覚で楽しむことは出来なくても、目で味わってくれたらと思い、プレゼントしました。二段目のは、春をイメージしてデザインされたこの季節だけの品だそうです。餡入りのお饅頭ですね。甘い物は比較的抵抗がなく、美味しいと云って食べてくれました。贈った甲斐があったというものです。好かった。

島根県の松江市にあるお菓子屋さんに注文したものです。松江は、江戸時代から松平公が茶道を盛り上げた土地で、伴ってお菓子作りが発展したそうです。みちこは、また一週間ソラナックスを飲んでみて、効果を確かめ、駄目なら次の薬を試してみることになっています。ドクターも試行錯誤です。「長くかかりますよ」と言われています。当分は辛抱、辛抱の連続です。時々「生きているのは辛いものだね」と呟いています。その通り。釈迦が、人生は四苦八苦だと云っているではないですか。でも、甘味なのも人生です。

■2013/3/15 口腔内科、今度は漢方薬に
9日は、25cm。11日は、20cm。今時こんなに降雪があるなんて、感覚が変になりそうでした。除雪も一苦労でした。積雪量がさっぱり減らず、荷物などの配達の人は嘆いています。降った後に、急に温度が上がって雪が解けだすと、住宅街の道路はデコボコのグシャグシャで、車がまともに走れなくなる。配達のみなさん、事故無くお仕事してください。

みちこは、口腔内科に行って来ました。ソラナックスが効かないということで、漢方薬の香蘇散(こうそさん)が処方されました。成分は、コウブシ、カンゾウ、ソヨウ、ショウキョウ、チンピなどだそうです。本来は、風邪の初期症状、食欲不振、更年期障害等に使われる薬です。口腔内科では、数多くの臨床経験からこの漢方が味覚障害に効果がある、と発見したのでしょう。即効性は無いのですが、しばらく飲んで、効果の有無を確認することになりました。ドクターの見解は、「舌の味蕾細胞が破壊されているのではなく、全身性」である。

つまり、抗癌剤の副作用によるものではなく、体内の物質バランスが崩れている為に起こっている症状なのです。考えられる原因は、透析ということです。透析は、腎不全で腎機能を喪失した人が、体内の老廃物、毒素、不要な物質を取り除く為に、人工的に行う治療です。ところが、必要な物質の一部も機械によって強制排除されてしまいます。例えば、銅、亜鉛、鉄などのミネラルです。味覚に影響するのは、亜鉛です。みちこは、透析患者としては許容範囲内の亜鉛量ですが、健康人に比べるとグンと低い値なのです。

口腔内科のドクターは、こうした問題を改善したいと考えているようです。以前に透析のドクターが、栄養補助食品を利用すると効果が出ることがある、と云っておりました。帰りに薬局に立ち寄り、亜鉛不足を補う製品を購入しました。飲んですぐに効果があるとも思えませんけれど、漢方薬と共に服用して、我慢強く味覚障害改善に取り組んでみるつもりです。

■2013/3/25 漢方薬、効果無し
一週間以上漢方薬を飲んでみましたが、みちこの味覚異常に改善は見られません。困った、困った。どんな食品でも、変な味がするというのですから、対処のしようがない。食欲が全くないので、生きるためだけに食べ物を口に無理矢理押し込んでいます。見ていると、ため息をつきながら、時折吐き出しそうな気分になりながら、苦痛な表情をしながらモグモグモグと口を動かしています。辛うじて美味しいと感じるのは、水だけだそうです。

慰めようもないし、私もどのように答えたら好いのか・・・。こんな具合ですから、体重も減ってきています。ドライウェイトを下げざるを得ないのではないかと思います。今日の透析からダウンかな・・。DWを下げないと、透析中の血圧が異常に高くなるし、四六時中不要な水分が体の中を満たしてしまうので、心臓への負担が大きくなります。他の臓器にも悪い影響が出ます。さらに放置すると、胸水が貯まってきたりしますから。

雪解けが相変わらず遅いので、憂鬱ですね。21日に15cm前後の降雪がありました。三月の二十一日ですよ。その後に降雪はありませんが、気温が低く、どんどん雪が消滅していくという様子ではありません。本州では、サクラが満開だとのニュースが流されます。ここにいると、どこか遠い遠い世界の話題としか感じません。いつまでも寒気が居座っているのでしょう。風が吹くと、身震いするほど寒い。とても三月下旬とは思えないのです。

幹線道路沿いでも、うず高く雪の壁が屹立しています。2m近く。例年ですと、道路の雪はほとんど見られなくなる季節なのですよ。信じたくない。

おまけに、パソコンの調子が悪くなり、結局OSのリカバリーをしました。この際ということで、Windows7からWindows8に変更しました。というのも、使用しているアプリの買い換えを進めてきて、ほとんどが新しいバージョンになったことで、Win8でも支障なく動作する環境に変えてしまったからです。こんな作業に、あれこれ小さな作業を含めて二日かかりました。週末土日は、ずっとパソコンに向かっていました。パソコンに虐められていました。

■2013/3/27 愛国心は悪いことなのか?
3月27日付けの「北海道新聞」に以下のような記事が掲載されました。

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教科書に尖閣・竹島定着
領土への関心反映

〈解説〉今回の教科書検定に申請された、地理や政治・経済の教科書のほとんどが、島根・竹島と沖縄・尖閣諸島を扱い、「日本の領土」とした。領有権をめぐる対立に社会的関心が高まっていることの表れだが、政府見解を教えるだけの記述が目立つ。関係国がどのような意見を持ち、なぜ対立が生まれたのか、生徒が関係解決に向けて考える客観的材料が不足している。(東京報道 細川智子)

領土への関心は、解決に向けた理解を広げる好機であるとともに、ナショナリズムの過熱につながりかねない。
安倍晋三政権は新年度以降の教科書検定に向け、近現代史の記述でアジア諸国に配慮する「近隣諸国条項」を見直すなど、検定制度の抜本的な改定に取り組む方針。改正教育基本法に基づき、教科書を通じて「愛国心教育」を進めるのが狙いで、政権は、文部科学相が教科書に載せる具体的な歴史上の事件や人物を想定している。

こうした動きについて、検定制度に詳しい立正大の浪本勝年教授は「都合の良い内容を『書かせる』検定となり、愛国心の押しつけにつながる」と批判。近隣諸国条項見直しも「加害の歴史に目を向けさせないようにするのであれば間違い。生徒が歴史から、繰り返さないよう考えることが大切」と話す。(この後省略)
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今年検定に合格した教科書についての記事ですね。内容の大要をまとめると

(1) 竹島と尖閣諸島を「日本領土」としたが、関係国の意見や対立の原因について客観的材料が不足している。
(2) ナショナリズムの加熱につながる。「愛国心教育」を進めるのが狙いだ。
(3)  浪本教授の意見を引用し、愛国心を押しつけることになる。
(4) 近隣諸国条項見直しは、日本が加害者だった歴史に目を向けさせないようにすることだ。

(1)について。竹島や尖閣諸島を日本の領土と明記してこなかったことにこそ、大きな問題があるのではないですか。関係国というのは、中華人民共和国と韓国のことを指しているのでしょう。であるなら、彼らの意見や主張は、今まで「北海道新聞」のようなマスコミがこぞって報道し続けてきたではないですか。少なくとも私は、中国と韓国の言い分については耳にタコができるくらい聞いていますけどね・・・。客観的材料不足は、偏に日本政府の怠慢と中韓への度を超えた「配慮」が原因です。それを是正するのが必要でしょう。マスコミの責任も大きいですよ。竹島が、韓国に軍事力で不法に占拠された事実を繰り返し報道してきましたか。尖閣は、1970年頃から突如中国が「固有の領土」などと言い出したに過ぎないのではないですか。

(2)について。広辞苑には「民族国家の統一・独立・発展を推し進めることを強調する思想または運動。民族主義・国家主義・国民主義・国粋主義などと訳され、種々ニュアンスが異なる」とあります。大辞林では「一つの文化的共同体(国家・民族など)が、自己の統一・発展、他からの独立をめざす思想または運動。国家・民族の置かれている歴史的位置の多様性を反映して、国家主義・国民主義・国粋主義などと訳される」とほぼ同じ解釈がされています。いずれもナショナリズムが、イコール「悪である」との認識ではありません。

記事を書いた細川記者は、この言葉の意味が分かっているのでしょうか。ナショナリズムは、民族や国家が存在する限り無くなることはありません。だからこそ世界には多くの民族が独自の文化を育て、自らのアイデンティティーを守るために国家という公の組織を作っているのではないですか。日本は、太平洋戦争(大東亜戦争)に敗れてアメリカ・GHQに支配されることで、日本民族のアイデンティティーを徹底的に喪失させられてきました。とくに戦後生まれの人は、日本の歴史、とりわけ明治維新以後の日本が歩んだ苦難と誇りある歴史を知らないことが珍しくないですね。かく言う私も戦後生まれですから、その部類に入りますけれど。

愛国心というのは、ナショナリズムほど強い意味はありません。自分が所属する共同体に対する愛着心のことです。日本人なら、日本という共同体、そこで育まれてきた文化、言語、国家などを素直に愛するということでしょう。ですから、学校教育や家庭で愛国心を教えることは当然ではありませんか。太平洋戦争当時のような「国家総動員」、一つの思想と行動しか認めないというのは、本当の愛国ではありません。細川記者は、安倍首相が戦争当時の「国家愛国心」とナショナリズムを復活させようと企んでいると、よもやお考えではないでしょうね。現在の日本は、優れた民主主義国家です。主権は国民に有り、です。

近隣諸国(中国、韓国、北朝鮮)の愛国心教育(事実上反日)とナショナリズムの加熱こそが、今問題になっているのではないでしょうか。 戦後冷戦時代から民族の歴史と文化をきちんと学ぶことを疎かにしてきた日本に、その付けが回って来ていると感じています。記事の本意とするところは、「近隣諸国の反日愛国教育とナショナリズムの高揚は良いことだが、日本が愛国心を育てる教育をし、民族のアイデンティティーを持つのはイケナイ事である」と云っているように聞こえますが・・・。

(3)と(4)の浪本教授の引用は、「北海道新聞」と細川記者が言いたいことを、ワンクッション入れて「客観性」があるかに見せかけただけでしょうね。浪本教授は「日本が加害者だった歴史に目を向けさせないようにする」と述べています。今までの教科書は、ほとんどこの一点「加害者としての日本」を強調するものばかりだったと思いますが。私が高校で習った日本史でも、日本は中国に侵略した、朝鮮を併合し植民地にしたなどの記述に終始していたと記憶しています。何故朝鮮併合に至ったのか、太平洋戦争は起きたのか、正確に書いた教科書ではなかったですね。ひたすら、「帝国主義日本が悪かった」と教えられたものです。

これからは、幕末から明治維新、富国強兵、欧米帝国主義列強の動向、日本の新国家建設への道のりなどを事実に沿って、とくに時代背景をきちんと説明しながら書かれた教科書が必要だと思います。無闇に「日本が加害者で悪者だった」というのは、決して正しい歴史認識ではありません。安倍政権になって、やっと長年の課題が表に出てきたな、という印象です。マスコミも、日本民族の繁栄と近隣諸国との友好を築きたいのなら、事実を歪めた報道をすべきではありませんね。

■2013/3/28 口腔内科、またまた薬変更
今日は、ずいぶん気温が上がりました。ランクルの温度計では、プラス8度C。一日で、雪や氷がぐんぐん減りました。曇り日だったのが残念。太陽が照っていれば、もっともっと解けたと思います。少し憂鬱なみちこは、北大の口腔内科に行って来ました。前回の薬が効かなかったので、ドクターもいよいよお手上げに近づいてきたような雰囲気です。今回は半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)という漢方薬です。とりあえず一週間服用してみることになりました。効くことを祈ります。

この半夏瀉心湯は、 半夏 、 黄?(おうごん) 、甘草(かんぞう) 、乾姜(かんきょう) 、人参、大棗(たいそう)、 黄連(おうれん) などの成分が入っているとの。 急性慢性胃腸カタル、 消化不良、胃炎、 口内炎などに用いる、胃腸薬の一種らしいです。嘔吐や悪心が有るときにも有効とのこと。でも、この手の薬が、味覚異常に効果があると認められているのですから、理由はよくわからないだけに、不思議です。帰宅してから、みちこはベッドに入ってしまいました。

■2013/4/10 ドクターも困り果て
しばらく振りの更新です。先週土曜日の夜から、大雨になり、ドッサリ残っていた雪が見る間に消えてゆきました。道路が広々と広がり、ずいぶん走りやすくなりました。鬱々していた気持ちが、少しは春の雰囲気を感じて、やっと柔らかく暖かくなってきました。それでも、公園の中とか除雪の手が伸びなかった処には、まだまだ大きな雪の山が残っています。気温はどんどん上がっているので、間もなく白い色が地上から消えてしまうでしょう。春よ来い。春よ来い。花の季節はもう少し。

みちこは、口腔内科を受診しました。前回処方された漢方薬がまったく効果がなかったことを伝えると、ドクターからのコメントは無かったのです。答えようがなかっったのでしょう。少しでも症状が和らぐ方法はないか、と尋ねました。困り果てたドクターは、教授と検討させてください、とのこと。 結局この日はこれと云った治療方針が決まらないまま帰って来ました。味覚障害の原因がはっきりしないわけですから、決定的な対処方法も解らないというのが真相ですね。後日電話で、次の方針を連絡する、ということになりました。みちこは、半ば諦め気分になっているようです。しかし食事は毎日毎日のことですから、諦めるのは早いと思います。

味覚障害、味覚異常は、いつも同じ症状ではなく、その日その時間帯で変化しています。比較的楽な時には食欲が上向くし、 吐き気がするほど酷い時は食べ物を見るのも嫌という状態です。これから色々な医師の意見を聞きながら、少しでも食事の苦痛を減らすようにしなければなりません。諦めない。諦めない。

今日の「北海道新聞」に面白い記事が載りました。5面に「改憲論議にもの申す 元衆院議長 河野洋平さん」という一面全部を使った大インタビュー記事。「朝日新聞以上に朝日的」と云われる「道新」の面目躍如たる特集記事です。道新が主張したいことを、河野さんを利用して喋らせたものですけど。この記事については、いくつか納得いかない処がありますので、隅々まで精読してから、私の疑問や愚見を後ほど述べてみたいと思っています。

もう一つ、非常に興味深い記事があります。2面の真ん中に三段見出しで、「尖閣国有化 米は反対 前国務次官補野田政権に伝達」とあります。共同通信の配信記事のようです。この辺りも、裏がありそうな気がいたします。記事では、キャンベル前米国務次官補が尖閣諸島を国有化すると中国と「危機を引き起こす可能性がある」、購入しないよう「非常に強い忠告をした」と述べた、とのことです。私は、この記事から、アメリカの日本に対する真の意図が読み取れると感じました。

アメリカは、同盟国日本に配慮するのではなく、中国の意思と動向に配慮しているのは明明白白です。「危機」の原因が、あたかも日本にあるかのような云い振りです。それに抵抗した民主党は、国益を守る最低限の行動をした、と評価しましょう。

端的に云うと、アメリカは尖閣を守るつもりは露ほども無い、ということ。いや、そもそも日本を外国の侵略から守ろうとする意思など皆無であることが、スーツの腋の隙間から垣間見えるのです。 日米安保条約と核の傘が在るじゃないか、と仰る評論家や政治家やジャーナリストがいらっしゃいます。冷戦時代までは、日本は米軍の最前線基地として「守らなければならない」重要地でありました。しかし時代が移り、中国という野蛮な国が国力・軍事力を付けて来た今、アメリカはかつてソ連と睨み合ったような気力も体力もなくしています。戦う意欲は無い、というのが本当でしょう。アメリカも中国も、お互いにWinWinの関係で行きたいのが本音です。

大国主義という一点においては、両国とも似たもの同士。犬猿の仲のように見えますが、実は極めて友好な関係にあるのです。アメリカと日本が接触するのは、幕末にペリーが黒船で押しかけて開国を迫った時に始まります。その時ペリーは、日本と対等な関係を築こうなどとはまったく考えていませんでした。以後、歴代のアメリカ大統領や政府が、親日であったことはほとんどありません。何しろ、人種差別を公然とやっていた国ですから。東洋人の黄色い肌をした日本人は、侮蔑の対象でした。大東亜戦争(太平洋戦争)を仕掛けて日本を壊滅させ、さらにGHQが7年もかけて日本を占領して行った事は、とても友好的な国の所行ではありません。

アメリカも中国も、反日というよりは、「日本人侮辱」という点で一致しています。アメリカは、根深い有色人種差別意識。中国は、夷荻・野蛮人としての日本差別です。いわゆる中華思想、これは中国のDNAであると云っても過言ではありません。

アメリカの日本に対する姿勢は、歴史的に一貫しています。自国利益のために日本を利用はするが、友好国として運命を共にするなどとは夢にも思ってはいません。日米安保条約が発動されるなど、あり得ないでしょう。アメリカが、日本のために中国に向かって核ミサイルを発射すると思いますか。アメリカの歴代大統領が、「日本はアジアにおける重要なパートナー」と判で押したように言いますが、単なるリップサービスであり、日本を自主・自立させないための巧妙な策略でもあります。

私は、日米安保条約を一刻も早く廃棄すべきだと思います。自国の防衛を他国に頼るような奇形的な国家なんぞ、世界の国々から決して尊敬されません。もっと云えば、アメリカGHQが「連合国」を詐称して日本を不当に占領していた7年間は、一切合切拒否すべきです。そうしなければ、アメリカという亡霊の呪いから日本は永遠に解放されないでしょう。憲法問題も、GHQ支配下の歴史背景をしっかり認識したうえで、国民が堂々と議論して結論を出せば良いのです。私の考えは、可笑しいでしょうか。

■2013/4/18 呼吸器内科受診
二ヶ月ぶりに、呼吸器内科を受診してきました。朝から雨が降り、肌寒い一日でした。新任のドクターとの初顔合わせです。三十代前半かという年齢に見える、顎髭を付けているけれど、無くても好いかなという印象です。落ち着いた話し方で、此方の質問にも丁寧に答えてくれました。第一印象は悪くない。一年間、好い関係を持てたら幸いです。宜しゅう頼みます。

受診前に胸部CTを撮りました。その結果からのドクターコメント。 腫瘍全体は、前回と比較して大きな変化が無いように見える。前回のCTで腫瘍内部が空洞になっていたが、ほとんど消滅しかけている。腫瘍が、空洞部分を埋めていったのかもしれません。結核菌はマイナスなので、大丈夫です。ただし、今後も十分に注意して診ていきます。みちこから、脳への転移が心配なので脳MR検査をして欲しいと、要請しました。ドクターは、次回の受診前にやりましょう、透析をされているので体に負担のかかる造影剤はあまり使いたくないです、と仰る。考え込んでから、取りあえずCT検査をやってみましょう、というところに落ち着きました。

受診後みちこは、最近空咳が出る回数が多く、出始めるとなかなか止まらない、私はCTの影がほんの少し大きくなっているように見える、と云います。そうかもしれないし、そうでないかもしれない。私には、CTの写真を観て断定的な判断はできません。確かに、最近咳が多いのは事実です。考えられるのは、腫瘍の増殖しかないのですが、実際はどうなのでしょうか。手術で開いて見ることもできない。気管支鏡で覗いて見るくらいしか手段はないようです。かなり苦しい検査なので、みちこもドクターも、積極的にはなれないでしょう。

話は変わります。前回4/10日に、「 アメリカGHQが「連合国」を詐称して日本を不当に占領していた7年間は、一切合切拒否すべきです。」と書きました。これはちょっと言い過ぎですね。「一切合切」の部分は、反省して削除させてください。GHQは、日本国と日本民族のために占領していたのではなく、あくまでもアメリカの利益とそれに協力し付き従う日本に改造するために居座っていたことは間違いありません。しかし、占領政策の全てを否定することもできません。

事細かな事実については、話が長くなってしまうので、ここでは述べません。日本人にとっては、「そこまで指図されなくてもいいよ」というGHQ命令が圧倒的に多いのです。しかし、戦前の行き過ぎた軍部突出、国民への思想統制を一気に変革するには、GHQの荒療治が功を奏した面を否定できません。残念ですが。しかししかし、GHQが日本を民主的で自由な国にしてくれた、というのは大いなる誤解であると思います。日本人には、戦前を自浄する確かな能力がありましたから。

■2013/4/28 パニック障害の発作
GWが始まり、今日が二日目。本州はおおむね好天で、あちこち人出があるようです。海外旅行が減って、国内で休みを楽しむ人が多いとか。内需の拡大に繋がるのではないかと、期待しています。此方北海道は、散々な天気なんですよ。昨日は、気温が上がらず、所によっては雪が降ったらしい。今日はというと、札幌は昨日よりも完璧に悪い。今現在雨が降っています。風が強く、外へ出かける気分には、とてもじゃないがならない。未だに雪が希に残っています。寒いなあ。

火曜日の早朝、まだ日の出前にパッと目が覚めました。トイレにでも行ってみるかと思い、ベッド上で体を起こすと、左腋の下に軽い圧迫感がある。ウンッ、何か変な感覚だな、と思いながらトイレに。またベッドに横になるが、圧迫感の部位がだんだん広がってくる。胸の方向、つまり心臓の辺りまで。加えて、チクチクと裁縫の針で刺されるような感覚も加わってくる。これは可笑しい、異常ではないか。ベッドに起き上がるも、症状は益々強くなってくる。たまらず、自律神経安定用の頓服薬を服用する。普通は30分くらいで、すぐに効果が現れるのに、この日はまったく改善せず。仕方なく、起床して着替えて、居間で椅子に座っていました。

こんな状態が約3時間続きました。薬が効かないので、心臓に異変が起きているのか、もしや心筋梗塞の前触れか、と真剣に考えて不安になりました。不安になると、さらに悪い症状が強くなるという悪循環に陥ってしまいます。7時過ぎに、少しずつ落ち着いてきました。やはり、パニック障害の発作だったようです。でも、こんなことは初めてです。極度に神経を緊張させたとか、肉体疲労が貯まっているとか、そういう時に発作が起きやすいのは解っていますが、今回は本当に不安でした。

心臓の様子だけは診てもらおうと、循環器病院に行き、受診しました。心電図やその他の検査をして、ドクターは心臓には問題は無いと思いますよ、と云ってくれました。同じような症状がこれからも続くようであれば、再度受診してください、とのこと。一応安心して、帰ってきました。まだ、死ぬわけにはいかない。

木曜日には、ずっとお世話になっている神経科クリニックに行きました。事情を詳しく話すと、ドクターは心臓と血圧の動きを計測して、「ちょっと緊張が強いですね。疲労やストレスが残っているのじゃないでしょうか」と仰います。確かに、発作の起きる前の数日間、眠りが浅く体がだるいなあ、という感覚はありました。疲れを癒やし、徐々に緊張感を解きほぐすしかなさそうです。この間、いろいろ気にかかる事が積み重なっていたのは確かです。人間の体は、思う以上にひ弱なものですね。

今日は、1952年4月28日に日本が主権を回復した記念日です。政府主催の式典が行われました。天皇、皇后両陛下も出席された行事です。一方沖縄では、4月28日は「沖縄が、奄美、小笠原とともにアメリカの施政下に置かれた屈辱の日である、政府の主権回復記念式典には断固反対する」 という「抗議集会」が開かれました。沖縄の皆さんのお気持ちは理解できますが、4月28日に反対するというのは、私は首を傾げます。日本の主権回復があったからこそ、それから20年後の沖縄返還があったのではないでしょうか。

当時の日本には、アメリカに抵抗する手立てが無かったことは明白で、日本政府に抗議するのではなく、アメリカにこそ抗議するのが筋というものではないか。私は、そのように思いますけれど。奄美に住む人々から「4月28日式典反対運動」が起きていないことは、どのように理解すれば宜しいのか(奄美は、1953年に返還されています)。報道だけ見ていると、沖縄県民全てが反対しているかのように感じますが、「回復式典」に賛成する人も多いのです。そんな多様な意見をまったく伝えない報道とは如何なものか。

中国のシンパ党委員長が「主権回復記念式典に天皇を出席させたのは、天皇の政治利用であり憲法に反する」と言っています。これほどねじ曲がった思想は、もう直しようがないですね。苦笑いして、馬耳東風と聞き流すしかないか・・・。

■2013/5/1 もう五月とは
我が家の近くに散歩に手頃な公園があります。ここには、札幌ではなかなか野生では見られないカタクリが生えています。今年は、長引く寒さでまだ開花していません。二十株ほどしかないので、よほど野草に関心のある人でないと気が付かないかもしれません。私とみちこは、ひっそりと咲いているカタクリを毎年楽しみにしてきました。フクジュソウでさえ、まだ満開にならないし、この寒さはいつまで続くのやら・・・。サクラに至っては、冬芽が固く縮こまったままですね。寒気が緩んで、そろそろ春の暖かい太陽の光を体いっぱいに浴びたいものです。心もほぐされますし、私の緊張も和らぐに違いありません。

「道新」は、憲法改正反対の大キャンペーンを張り続けています。今日の「読者の欄」には、「憲法9条改正は絶対反対」「靖国神社参拝の安倍首相は退陣を」との趣旨で二名の投書が掲載されています。66歳と80歳の方です。こうした意見を述べているのは、いわゆる団塊の世代から上の年齢が多いように感じます。これまでの投書を読んでの内容は、「平和憲法の一言一句さえも変えてはならない」「日中戦争、韓国併合、太平洋戦争(大東亜戦争)は侵略であり、全面的に日本が悪い」「中国や韓国、アジアの人々に謝罪し続けるのが日本の責任だ」「憲法改正は、日本の軍国主義復活につながる」などが主要な論点ですね。

私は、日本国憲法にどのような内容が書かれてあり、現実の世界情勢(軍事、経済、文化、民族関係、宗教など)と照らし合わせて、不具合が無いのかどうか、その一点についてのみ関心があります。ウヨクの人は、「GHQに押しつけられた憲法は、日本人の手で主体的に作り直すべきだ」と云い、サクヨの人は「どんなことがあっても、憲法改正は許さない」と宣い、まったく建設的な議論になっていないことが情けなく思います。世界中どこの国でも「絶対に憲法を変えない」などと言っている変な国はありません。必要に応じ、現実に対応するために、国益を守るために、頻繁に変更されています。そういう意味で日本の状態は異常です。

どこをどのように変えたら、日本民族の生命、財産、安全、文化、平和が守られるのか、という具体的で現実的な議論にどうしてならないのか、本当に不思議ですし、悲しくなります。とくにサヨクの方たちは、イデオロギーという魔物に取り憑かれているように思います。「改正」と聞いただけで、条件反射で即「反対」となるのは理解し難いですね。

私は、ウヨクでもサヨクでもないので、日本国憲法を客観的にかつ科学的に検討してみようと思い立ちました。とくに論争が激しいのは、前文と第9条ですね。一度には書き切れないので、次回から少しずつ日本国憲法について私の分析と見解を書いていくことにします。巧くいくかどうか不安ではありますが、挑戦してみます。

■2013/5/3 味覚障害は治らない?
みちこは、北大口腔内科を受診してきました。ドクターの見解。味覚障害の原因は、透析であろうと思います。透析で、有害な物質を取り除くだけでなく、体に必要な物も排除されてしまいます。そのため亜鉛や銅が慢性的に不足していると思います。現状では、確実有効な治療方法がありません。亜鉛や銅を含んだサプリメントを、諦めずに服用し続けてください。早い話が、治療できないから当面諦めてください、ということでした。医師がさじを投げてしまった訳で、どうにもなりません。

みちこは、帰りの車中で「治療に期待して通っていたのに、とてもショックだ」と失望感に襲われていたようです。毎食毎食、「食べることが拷問だ」 と感じているのですから、その辛さは私の想像を超えるものです。慰める言葉はありません。 昼食は、びっくりドンキーに行って、ハンバーグ定食とパフェを食べました。味を聞くと、パフェはそこそこ美味しく感じる、と云っていました。このように時々苦痛が和らぐこともあります。「透析が悪いのだから、透析を止めるのが一番の治療だよね」と云ってます。半分冗談ではありますが、気持ちは解る。透析科のドクターに言ったら、相手は当惑するでしょうね。止めれば、間もなく死が訪れますから。

本日からGWの後半です。それにしては寒くて、寒くて。真冬と同じ服装です。ストーブもどんどん使わないと、体の芯から冷えてきます。昨夜は札幌でも雪が降ったそうです。いつもならサクラを楽しむ季節なのに、そんな気配すらない。朝からずっと底冷えのする雨が降っています。そろそろ勘弁してください。農作物の作付けに影響が出るのでは、と心配です。

■2013/5/3 今日は憲法記念日です
1947年5月3日、現在の日本国憲法が施行されました。GHQの占領下とはいえ、明治憲法(欽定憲法)を破棄して国民主権、基本的人権の尊重、地方自冶、平和国家の建設などを柱にした民主と自由の新憲法ができたことは、真に喜ばしいことです。素直にこの日を祝いたいと思います。そして今年の憲法記念日ほど、多くの国民が憲法に注目し様々な思いを巡らしていることは、かつて無かったのではないでしょうか。そういう意味でも喜ばしい日であると、私は感慨深いのです。

「朝日新聞」「北海道新聞」は、もちろん改憲大反対の大合唱中です。こうしたマスコミ、護憲派の文化人・学者、共産党などが改憲反対の論拠の一つとして持ち出しているのが、「立憲主義」です。憲法は立憲主義に基づいているのだから、改正のハードルを低くするのは憲法の基本理念を否定するものだ、というのです。しかし、「立憲主義」という言葉は、なかなか難しい概念であり、そんな単純な内容ではない、と私は思います。

立憲主義の思想は、ヨーロッパが発祥です。中世には王の権力が絶大で、民衆にはいっさい自由や人権が無かったのです。そうした無権利状態にノーを突きつけたのが民衆による王政に対する抵抗と否定です。フランスの人権宣言が、その端緒と言えるでしょう。それがさらに発展して、近代になると労働者の権利も守る方向に発展します。大雑把に云うと、「政府が暴走し、国民の人権を侵さないように、憲法によって歯止めをかける」、という思想です。現時点では、多くの民主国家はこの考え方の憲法を持っています。イギリスは不成文憲法です。ただし、日本のように「憲法改正反対」で大議論になる国は、ほぼ皆無でしょう。

立憲主義というものも、俯瞰して見れば歴史的な産物であります。おそらく時代が変われば、その概念や形態も変化します。決して永遠不滅で絶対視するものでもない、私はそう理解しています。「政府の暴走を阻止し、国民の人権を守る」という考えは間違いではありません。しかし、それを楯にして憲法議論を「させない」とか「しない」というのは、私には異常なことだとうつります。憲法改正阻止などと叫ぶよりは、全国民が憲法論議を大いにやろうではないか。護憲派の皆さん如何でしょうか。

私がこう言うのは、現憲法が国民により自由で主体的な議論の末に出来た物ではないからです。GHQが英文で書いたものを、和訳したものです。ならば、憲法改正賛成であろうが改憲絶対反対であろうが、過去にやり過ごして放置したままになっていることを、今だからこそきっちりと決着を付けてはどうかと思うからです。国民的大議論をして、この憲法に対する日本国民の意思が確定したならば、今のような醜い異常な論争は無くなるでしょう。そして日本の進むべき道筋が国民の共通認識となり、世界に向けて胸を張って主張出来るものになるに違いありません。名実ともに、日本国憲法は、国民の誇りになるでしょう。

■2013/5/19 ヤマザクラ、やっと開花
野幌森林公園のフクジュソウとミズバショウが満開になったのは、8日でした。翌日9日は、気温が23度に急上昇しました。みちこと二人で、花を見に行きました。エンゴサクが慌てた様子で咲き始めました。この日に限っては、歩くとじっとり汗ばむほどでした。10日過ぎには、エンレイソウ、フッキソウが蕾みを付けていましたし、ツクバネソウ、クルマバツクバネソウが姿を現しました。ヒメイチゲが、満開に近かったです。ナニワズも咲いていました。17日には、シロバナノエンレイソウとオオバナノエンレイソウが咲き始めました。ヒトリシズカが、やっと見られるようになりました。咲くのは、もう少し後になります。

今日は寒くはないけれど、曇り日で日差しが無いためか、すっきりしない一日になりそうです。公園のカタクリは、ほぼ咲き終わりました。この季節のいつもなら、気温が20度くらいになるのは珍しくないし、もっともっと太陽がキラキラと輝くのですけどね・・・。せっかく咲いたサクラも、華やかさがイマイチに感じます。花見をする気分になりますかどうか。

さてさて、憲法の話を書こうと頭の整理をしていたら、 大変な問題に気が付きました。憲法とは何かを考える前提として、国家、国民、国民国家について明らかにしなければならないですね。憲法は個人が勝手に作るものではありません。当たり前ですけれど、国家と国民が存在するからこそ、憲法の意味があります。まずは国家とは何か、国民とは何かを読者の皆さんに語らねばなりません。日本を始め、近代・現代の先進国国家は、「国民国家」です。Nation Stateです。そして、「国民国家」とは、しっかりした各国独自のナショナリズム(国民主義)の成立によって支えられていることを認めなければなりません。

この話は、次回から少しずつ慎重に考えながら筆を進めていこうと思います。なかなか本題に入らないので、イライラさせてしまうかもしれません。お許しのほど、お願いいたします。現憲法について不思議なことを述べておきます。1945年からGHQの不当占領が始まった直後とも云える、1946年11月にバタバタと公布されたということ。つまり、憲法が出来たとは云え、その憲法を超越する権力が存在していたのです。本来憲法は、主権を持った国家と国民が行う行為です。主権の無い日本が、憲法を作り、公布したというのは、まことに不可思議でありはしませんか。こうした経過を見ただけでも、現憲法の正当性が疑われるというものではないのか・・。

■2013/5/30 春らしくなったけれど、そして「国民国家」について
ヤマザクラの花は、風に散り去って行きました。サトザクラが、概ね満開、とても綺麗です。ユキヤナギの真っ白な花が眩しいです。ドイツスズランも咲いている。チューリップ、ムスカリ、タンポポ、ツツジりも鮮やか。ライラック(ムラサキハシドイ)は、未だに蕾のまま。やっぱり寒いのですね。晴れて気温は上がっているのに、風が吹くと、肌寒さが身にこたえます。森の中では、オオバナノエンレイソウ、エンレイソウ、ヒトリシズカ、ツクバネソウなどが咲いていて、まだ鑑賞できます。

そうそう、ウメやボケも咲いています。本州の人にすれば、今頃ウメだなんて嘘みたいでしょうね。本当なんですから、仕方ありません。北海道では例年、ウメとサクラがほぼ同時に咲きますから、私たちにしてみれば「普通のこと」なんですよ。ただ今年は、サクラよりウメが少し遅れたように感じます。こんな事もあります。

国家、国民、国民国家について、能書きを少しだけ遠慮しながら、あまり自信はないのに、書いてみます。広辞苑によりますと、

「国家」=一定の領土とその住民を治める排他的な統治権をもつ政治社会。近代以降では通常、領土・国民・主権がその概念の3要素とされる。

「国民」=国家の統治権下にある人民。国家を構成する人間。国籍を有する者。国権に服する地位では国民、国政にあずかる地位では公民または市民と呼ばれる。

「国民国家」=(nation-state)主として国民の単位にまとめられた民族を基礎として、近代、特に18〜19世紀のヨーロッパに典型的に成立した統一国家。国民的一体性の自覚の上に確立。民族国家。

少し説明を加えます。「国家」は、政治的且つ法的な制度であり、同時にそれを根拠にした組織です。法による支配、あるいは某かの権威によって国民を統合します。もちろん、国民に対して強力な強制力もあります。ただし民主国家では、独裁的な弾圧力は否定され、実行されることもありません。「国民・nation」とは、ある種の共同体の概念です。その集団に属する人々の「共同幻想」のようなものによって成立します。ですから、必ずしも同一民族、同一言語の人々だけで成立するのではありません。世界に多民族国家が多数存在するのは、そういう理由です。日本のように、極めて単一民族に近い国は珍しいと云うべきでしょう。

「国民」は、その集団に属する人々が、自分たちはアメリカ国民、日本国民、フランス国民などの想いを抱けば同一「国民」とみなされるのです。 ではどのような共通意識を持てば国民となるのか。一般的に、共通の神話(民族や先祖の出自)、歴史的な記憶と記録、文化、言語、領土が基礎であると云われます。さらにこうした諸要素があることによって、国民意識はより強固なものに収束していくものでもあります。国家は政治組織ですが、国民は主観性の強い集団と言えるでしょう。

もう一言付け加えます。日本では、ナショナリズムと云えば、たちまち「軍国主義者、右翼」などのレッテルがサヨクの人たちから強力接着剤で貼り付けられます。nationalismは、nationから出た言葉であるのは明白で、日本語にすると「国民主義」とでもなりましょうか。逆に、ナショナリズムの無い国民はあり得ないのです。ナショナリズムとは、nationすなわち国民としての自覚を高め、自分の所属する集団への忠誠心のことなのです。軍国主義とは何の関係もありません。

「国民国家」とは、その政治的・法的システム(構造)が、国民という集団によって支えられている、もしくは依存している近現代の特殊な国家であります。国民は、そこに所属している限りにおいて、皆同胞であり仲間であるという強い共同意識があります。さらに国民・nationは、「国家は、国民のために存在している」と認識しています。この前提があるからこそ、国民は国家・stateに対して忠誠心と信頼感を持ち、国家の権威を認めて「国家の利益は国民の利益」と考えることができます。

それでは、国民国家と国民はどちらが先に成立したか 。「鶏が先か、卵が先か」という回答不能のような話を頭を過ぎります。しかし、これには答えがあります。近代以前は、絶対君主制・絶対王政の時代であり、「個人」は成立していませでした。宗教革命や市民革命の進行にともない、新しい国家が自由な個人を解放したのです。日本では明治維新により、新政府が廃藩置県を行い、中央集権政府を組織したことで、日本国民が生まれたと云えます。それまでは幕藩体制で、藩主が国を支配していました。日本の国土に住んでいる領民たちには「日本国民」という意識は無いに等しかったのです。すなわち、国家(政府)が国民を作ったのです。

近現代の国民国家と国民の成立は、以上のように理解できます。国民国家と国民は、ある意味で契約関係にあるとも云えます。国民は、一人一人が自立した自由な存在です。その国民が今後も自由で豊かで安全に暮らそうとするなら、国家は国民を外敵から守り通す義務が生じます。すなわち経済的、軍事的、文化的、あらゆる面で強力でなければなりません。強力な国家を維持するには、国家は国民に「国家と国民を守る為の義務」を強制する必要があります。同時に、国民もそうした国家の行為を信頼し承認しなければなりません。国民国家と国民は、民主主義というルールを基盤にして、相互に依存する関係にあるのです。

近現代の国家と国民について、概略を書いてみました。それでは、現時点で全ての国に国民が存在するかどうか。例えば中国。中国人とか中国国民という言葉はあります。中国には国家はありますが 、中国国民は存在するのだろうか。近代的国民は、自分たちを同胞・仲間と考えます。中国はどうでしょうか。あの広い大地に住む人々が、「我々は中国国民である」とは思っていないのではないか。チベット、新疆ウイグル、内蒙古、その他の少数民族の存在を考慮すれば、とても中国国民などとは呼べないように思います。個人的意見ですけれど・・・。そもそも民主主義が無い国ですから、議論の対象外かもしれません。

次回からは、日本国憲法という本題に入りたいと考えています。

■2013/6/10 日本国憲法を解読中
今日は、本当に偽りなく暑いです。車の温度計は、何と30度Cを表示しています。先週から急に初夏のような気温になりつつありましたが、30度にはならなかった。今年最初の真夏日だと思います。高齢者は、天気の良さに誘われて、あまりの長歩きは禁物です。これは熱中症に罹りそうな雰囲気です。風も吹いてないし。

「日本国憲法」を読み返している最中です。以前から「だらだらして、何を言いたいのか分かりづらい文章だな」と思っていました。今般真剣に読んでみると、その感を一層強くしました。「よく読めば分かる」ならまだしも、何度読んでも不明な点が多い。これは「困った文章」です。子供たちにいくら読ませても、正確な意味・内容を把握するのは無理ではないかと、改めて感じています。大人が読んでも首を傾げるのに、これは子供には読ませたくない。悪文の見本みたいなものです。

「日本国憲法」は前文から始まり、全部で103条まであります。この全部を検討するのは私の手に余りますので、常に論議の的になる「前文」「9条」「96条」の三点に絞ることにいたします。考えていたのは、原文が読みづらいので、小学生高学年から中学生がきちんと理解できるように、現代語にリライト(rewrite)することです。この段階では、法学的な政治的な「解釈」や「読み替え」を一切しないこと。書いてあるがままに、分かり易い日本語にすることに微力ながら挑戦してみます。

また、ウヨクだとかサヨクだとか、イデオロギー絡みの論理も持ち込みません。憲法が出来た経過やその後の日本社会に与えた影響も無視します。私としては、可能な限り憲法文章の中身、書いてあることを客観的に明らかにすることです。その作業をしなければ、改正賛成も反対も意味が無いと思うのです。今日は暑いけれど、頭の中は冷たくしておかなければなりませんね。では、次回まで。

■2013/6/14 二ヶ月ぶりの呼吸器内科受信
六月に入ってから、ずっと好天続きでした。今日は、久方ぶりに朝から雨が降りました。湿度が高く、ムシムシ、動くと汗か滲んでくるという天気てす。みちこは、呼吸器内科を受診しました。胸部X線写真と脳のCT画像による診断。胸の腫瘍は、大きくなっている気配無し。脳への転移らしい影は無し。ということで、取りあえず安心しました。ドクターと、今後再発や転移があった場合にどう対処するかを話し合いました。転移は、骨や脳、肝臓などが確率が高いそうですが、そういう事態になってからでないと、具体的な対処方法は決められないとのこと。原発部の増殖については、呼吸器内科で対応するということです。考えても仕方ないか・・・。

私は、先月からさる保育園で、子供たちの撮影に着手しました。三回通い、やっと子供たちに「カメラマン」として認知してもらえたようです。孫のそうたが遊びに来るだけで四苦八苦して、疲労困憊になるのに、無謀にも保育園児の撮影です。どうなることやらと内心ドキドキで始めたのです。でも、子供たちの方が大人と付き合うのが上手ですね。とくに年長児は、率直に真っ直ぐにぶつかって来るので、まったく気を遣う必要がない。「そのまんま」で会話して、友達になれます。

さてと、いつまで経っても憲法の話が前に進みません。今日は、憲法の「前文」を書き出して、読者に読んでいただこうと思います。

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日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。

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以上が「前文」の全文です。次回は、これをリライトしてみます。

■2013/6/19 憲法前文のリライト
それでは、さっそく上記全文を書き直してみます。

日本国民は、正しく不正の無い選挙で選んだ国会議員を国民の代表者として、彼らを通して行動する。
日本国民は、世界の諸国家および諸国民と心を合わせて仲良くする。その成果と自由がもたらす恵みを日本国全土においてしっかり大切にする。
日本国民は、政府の行為で、再び戦争という痛ましい災いが起きないようすることを決意する。
日本国民は、国家の主権者が国民であることを宣言して、私たちと私たちの子孫のために、この憲法を確定する。
国の政治は、国民の政府に対する強い信頼があって成り立つものである。政府の権威は、国民に由来するものである。政府の権力は、国民の代表者である国会議員が行使する。政府の行為による幸福と利益は、国民が享受する。
これらは、人類普遍の本源的な決まりである。この憲法は、これらの根本原則に基づいて作られている。
日本国民は、これらを否定する全ての憲法、法令、天皇が提出する文書を許さない。

日本国民は、永遠の平和を強く願い、人間相互の関係を規定している偉大な理想を深く自覚している。
日本国民は、平和を愛する世界の諸国家と諸国民が公平で正しく約束を守り他国を欺かない、と信じるものである。
日本国民は、以上のことを 信じて、私たちの安全と生存を守り維持しようと決意した。
国際社会は、平和を維持し、専制と奴隷のような従属、圧迫と狭い考え方を、地上から永遠に取り除こうと努めている。
日本国民は、その国際社会で名誉ある地位を占めたいと考えている。
日本国民は、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れて、平和に暮らす権利を持っていることを確認する。

どんな国家であっても、自国の主義、主張、利益のみを追求して、他国を無視したり軽視してはならない。
この政治道徳の法則・決まりは、普遍的なものである。
日本国民は、この法則に従うことが、自国の主権を維持し、他国と対等平等に立とうとする各国の責任である、と信じる。

日本国民は、国家の名誉にかけて、全力でこの気高い理想と目的を達成することを誓う。
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四苦八苦しながら、ここまでリライトしてみました。主語、目的語、述語などが曖昧な所があるし、全体に冗長なセンテンスなので、外国語を翻訳しているような気分になりました。脇の下から汗だらり、です。本題はこれからです。書かれている内容の検討をしなければなりません。えらい仕事になりました。では、次回まで。

■2013/6/21 「憲法前文」にはウソがある
拙い日本語力で、難解な「憲法前文」を書き直してみました。上手くリライト出来ないところも有ります。原文がヘンなので、仕方ありません。全体を貫いているのは、世界はこうあって欲しいという「理想的観念」です。だから、現実の世界をリアルに見つめて、日本はどう歩んでいくのかが、書かれてありません。緊張感に欠けるものになっています。理想を述べるのはまだ良いとして、中にはウソがあります。それを指摘したいと思います。

原文の「平和を愛する諸国民の公正と信義」、リライトした「平和を愛する世界の諸国家と諸国民が公平で正しく約束を守り他国を欺かない」という部分。

この言葉は、まったく事実に反するものです。「世界の国家と国民は、平和を愛し、公平で他国を欺かない」と云いますが、明らかにウソでしょう。お隣に中華人民共和国という共産党独裁国家があります。尖閣諸島と沖縄占拠を虎視眈々と狙っています。その隣には朝鮮民主主義人民共和国というならず者国家があります。核兵器とミサイルを持って、世界を恫喝しています。その南には、「千年でも日本の侵略を糾弾する」「20万人の若い女性を従軍慰安婦にした」とデマを吹聴し、竹島を占領している韓国という精神の捻曲がった国がある。上記憲法前文の表記は、議論するまでもなく、事実ではありません。敢えてウソと云わせてもらいます。

原文の「 平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会」 、リライトした「 国際社会は、平和を維持し、専制と奴隷のような従属、圧迫と狭い考え方を、地上から永遠に取り除こうと努めている」という文脈も、極めて怪しいものです。先に挙げた中華人民共和国、北朝鮮、韓国のみならず、世界には真逆の事をやっている国が沢山あります。イスラエルの横暴は、中東の人々の安全を脅かしています。ロシアはチエチェン人を圧迫しています。シリアでは、政府が自国民を殺害しています。アフリカにも独裁政権があり、反政府勢力と抗争したり、政府要人の汚職で国民が苦しんでいます。

「平和を愛する諸国民の公正と信義」 などは、現実の世界に無いことは明らかです。事実に無いものを信頼するとか頼りにするというのは、国民を欺き、その生命、財産、安全、領土、文化をないがしろにすることです。日本国憲法前文には、リアリティーが欠落しており、日本国家と国民を危機に陥れるものだと云えましょう。

世界には二百近い国家がありますが、他国のことよりも自国の利益を第一優先にしています。だからこそ、国家と国家は利益がぶつかり合い、いざこざが絶えません。そこで外交という手段を通して、戦争にならない程度に小さな紛争で収まるように努力している訳です。ただし、このような努力をしているのは民主主義国家という政治制度を確立している国だけです。ご存知のように、独裁国家あるいは民主主義が定着していない国は、軍事力で他国に踏み込んだり恫喝するのです。

アメリカという覇権国家があります。この国の論理と行動については、ここでは深く触れません。しかし、USAは民主主義国家です。

悲しいことですけれど、世界の実情は、お互いを思いやり助け合うという関係には、まだまだ到達していません。 日本国憲法前文は、その厳しい現実から目を背けています。理想を持ち語るのは、とても大切なことですけれど、「尖閣を盗るぞ」という国に対して「平和」を訴えるだけでは、何も解決しないし国家の存続が危険きわまり状況に追い込まれます。

前文には、抜け落ちていることもあります。日本は「立憲君主制」の国なのに、ここではまったく触れられていません。「国の形」は何であるのか。それを宣言していないのは重大な欠陥です。天皇については、第一条に「日本国民統合の象徴」と書かれていますが、やはり立憲君主制であるとはなっていません。また、天皇の地位だけでなく、日本の歴史と文化を世界に向かって明確に訴えるべきです。形は有るけれど、魂の入っていない文章になっています。残念なことです。

次回は、第9条に移ります。素人が、こんな難しい問題に触れるものではありませんね。いゃ、疲れます。

■2013/6/26 憲法第9条にもウソがある
憲法第9条ほど、意見が激しく対立しているものはないですね。「何が何でも一字一句変えさせないぞ」という人たちと「これこそ真っ先に変えなければならない」と主張するひとたち、この間には深くて広い溝が横たわっています。公布されてから、いがみ合いの先頭に立たされてきたものです。

第9条
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

上記が第9条です。比較的分かり易い文章です。敢えてリライトするほども無いように思いますが、若干書き直します。

第9条
1 日本国民は、正義と国家間の安定した秩序を基にした国際社会の平和を誠実に求めている。
日本国民は、国家の権利として発動する戦争は行わない。また武力による威嚇あるいはその行使を、国際紛争を解決する手段として用いない。
日本国民は、これら戦争、武力による威嚇、あるいはその行使を、永久に放棄する。

2 前項の目的のため、日本国民と国家は、陸海空軍などの軍事力は持たない。日本国民は、 国家と政府の交戦権を認めない。
…………………………………………………………………………………………………………………………………

このように主語を明確にして、リライトしてみました。原文よりは、曖昧さが無くなったと思いますが、如何でしょうか。9条の内容は、端的に云えば「日本は、永久に戦争はしません。軍事力は持ちません」と書かれています。「前文」にはウソがある、と私は云いました。9条にもウソがありますね。みなさん、お解りでしょう。

2項に 「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とあります。ウソも休み休み言え、と云いたくなります。1950年、北朝鮮の南への侵略で朝鮮戦争が始まり、それを契機に「警察予備隊」が出来ました。今は陸海空、三自衛隊へと発展しました。第三国から見れば、紛れもない軍事力であり、軍隊です。9条の立場からすると、議論するまでもなく「憲法違反」です。9条の理念では、存在してはならないものが現実には立派に組織されています。この矛盾をどう理解したらよいのか。

我が国の政府は、自衛隊を軍隊とは認めていません。安倍首相が「軍隊とするべきだ」と発言したら、サヨクやフクシマ党首や共産党やアサヒやドウシンや良心的文化人は「安倍首相は、軍国主義者で右翼だ。戦争することを企んでいる」と猛反発しています。サヨクマスコミは、安倍叩きに狂奔しています。私は、こうした有様を見ていて、悲しくなります。サヨク人は、9条と自衛隊の矛盾をどのように解決するつもりでいるのでしょうか。共産党は、自衛隊解体を政策にしていたと思いますし、フクシマさんも似たような意見でしょう。自衛隊を違憲であると見ている訳です。ならば、司法の場で違憲訴訟を起こして、戦えば如何でしょうか。

司法では、自衛隊について、憲法論議をすることを巧妙に避けています。違憲合憲の判断をしない、というスタンスです。黒白をつけるとマズイのですね。 はっきり言って、司法の独自の判断を放棄し、事実上自衛隊を認めているのです。

保守といわれる自民党も自衛隊に対しては及び腰で対処してきました。サヨクは、「国家の安全保障」という大問題をまったく無視して、「9条改正絶対反対」を十年一日の如く繰り返して来ただけです。これでは「9条問題」も自衛隊が国民と国家にどんな役割を果たすのかが真正面から堂々と議論されず、現在に至っても棚晒しにされてきた戦後なのです。

私の意見を述べましょう。国家と国民が有る限り、国家(政府)は、国民の国土、生命、財産、安全、文化をいかなることがあろうとも第一義的に守らなければなりません。憲法9条こそ、国際的な基準・常識に反するものです。平和を願うのは素晴らしいことです。が、「国家が国民を守らないと宣言している」憲法9条には、私は絶対に賛成できませんし、国際的にも恥ずべきことだ思います。お隣には、「おい、尖閣をよこせ。沖縄だって元々はおいらの土地だ。核ミサイルだってあるぜ」と公然と恫喝を加えてくる国家が存在します。

サヨクの人たちとアサヒとドウシンのような一部マスコミが、「憲法9条があるから、日本は平和だ」「軍隊を持つのは、軍国主義の復活だ」と言い募るのは、彼らの頭がサヨク・イデオロギーに凝り固まっているからでしょう。国家として最低限の軍事力を持たない限り、外部からの不測の事態に対処できません。私には、サヨクの言い分は、「日本を潰してしまえ」「日本の歴史も文化も要らない」「早く共産主義革命をして、独裁国家を作ろう」と聞こえます。彼らは、自由も民主主義も人権も丸ごと否定するような言動を続けることに恍惚感を感じているのでしょうね。私には、そう見えますけれど。これって、憲法違反ではないかしらん。

軍事力というのは、外国からの侵略や恫喝に対処するだけではありません。神戸や東日本大震災のような、国家機能を瞬時に破壊しかねない自然災害に備えることにもなります。これこそ国民の安全を守る大切な仕事です。東日本大震災の時、自衛隊の昼夜を分かたぬ大奮闘で、どれだけの被災者の命が助かったか。みなさんは、当然ご存知と思います。こうした仕事は、警察や消防では絶対に不可能なのです。自衛隊(軍隊)は、自己完結型の組織で、前線から後方補給まで全て自前で行動可能なのです。国家の一大事という時にこそ、その能力は遺憾なく発揮されます。つまり、安全を守る、平和を守る最後の砦なのです。

サヨク、フクシマさん、ドウシンには、こうした基本的な事か全く分かっていないのです。くどいようですが、軍事力は、平和を危うくするものではなく、平和を保ち安全に国民が暮らすために絶対に必要なものです。自衛隊が事実上「憲法違反」という状態を解消することが急がれます。永世中立国であるスイスでさえ、ならず者が侵入しないように軍事力を整備していることを忘れないで欲しいものです。

自衛隊は、戦前の陸軍・海軍と違い、完全にシビリアンコントロールの下にあります。勝手に戦争に走るなど、あり得ないことです。

■2013/7/6 やっと「憲法96条」にたどり着き
たくさん書きたいことはあるのですけと、四苦八苦しながらでも「憲法」への分析と私見を述べなければ、一段落しない。ホント、辛い作業です。ついに参議院選挙が始まりました。デフレからの脱却と経済成長が大きな争点ですが、同時に憲法問題がこれほど選挙の場で話題になったことはありません。かつては、憲法のケの字を口にすることさえタブーだったのです。自民党の誰かが軽く触れただけでも、反動、右翼、軍国主義者と激しく罵られたものです。隔世の感がします。

96条は、憲法改正の方法、条件を書いたもので、以下が全文です。

第96条 
この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。

それでは、さっそくリライトしてみます。これが、結構難しいのです。

第96条
この憲法の改正には、国会の発議と国民の承認が必要である。国会の発議には、衆議院、参議院の総議員の3分の2以上の賛成が必要である。国民の承認を得るには、特別の国民投票もしくは国会の定める選挙において、その過半数の賛成が必要である。
2 憲法改正について前項の承認が得られた場合、天皇が、国民を代表して、直ちにこれを公布する。ただし、改正されたものは、現憲法と一体で分けられないものである。
…………………………………………………………………………………………………………………………………

上記「原文」には、憲法が改正されても、「この憲法と一体を成すものとして」公布すると書かれています。これは、いったいどう言う事だろう。そのまま受け止めれば、「改正は認めるが、現憲法と一体で切り離してはいけないよ」、と読めるのですね。うーむ、理解し難い文章です。現憲法の文章には触れないで、新しい文章を付け加えるのは認める、つまり「加憲」ということか・・・。公明党が、そんなことを言っていますが・・・。可笑しいと思いませんか。改正というのは、従来の文章を削ったり、変更したり、新しい概念を加えたりするのですから、元の文章はそのままにして「一体」というのは、一体全体どう理解したらよいのだろう。

これをこのまま真に受けてしまうと、現憲法の文章はそのまま残ります。で、例えは96条の発議条件を国会議員の2分の1に変更したら、第3項に「発議は、国会議員の総数の2分の1とする」と書き込まれます。では、第1項の3分の2との齟齬が生じるのですが、これはどうしたら良いのでしょうか。9条でも同じ事態になります。自衛隊を国防軍とする、防衛のため武力の行使を認める、と改正されたとすると、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」という原文も残り、一体と成すということになりますね。96条を真面目に読むと、憲法改正自体が出来ないことになってしまいます。これは常識として、オカシイ。

私は、この文章に気付かずにいました。憲法論議を聞いていても、話題になったことがないですね。憲法学、法学、政治では、どのように解釈されているのでしょうか。マスコミでも話題にならないし、誰も問題にしていないのか、もしくは無視しているのか・・・・。96条は、改正条件を書いているのですが、その内容はあまりに曖昧模糊としてはいるのではないか。これは、この憲法に指を触れてはならぬ、と言っているようなものではないでしょうか。

あるいは、「改正しても、現憲法を破棄するのでなければ、どのように変更してもいいですよ」と素直に受け止めて良いのかもしれません。多分そのように理解されているのでしょう。それにしても、現憲法は分かりづらい。意味不明の部分あり、社会や国家間の国際関係などの現実との乖離があまりに多すぎます。

それにしても、「発議に総議員の3分の2」というのは、厳しすぎます。憲法は国民の為に存在するものです。このままでは、巷で憲法論議が起こっても、国会での発議がなされないので、国民が憲法を変更するという具体的行動が出来ません。謳い文句は「国民のもの」でも、実際には国民が主体的に関われない「国民不在」の状態が永遠に続く可能性があります。これは本末転倒で、実にヘンなことだと思います。発議をし易くし、最後の判断は国民がする、これが本筋ではないか。

社民党のフクシマさん、共産党のシイさんは、「憲法改正(かれらは改悪という)絶対反対」と言います。私は、こうした言動に怒りを覚えます。憲法は、社民党と共産党のものではありません。かれらは、仮に国民が「憲法改正をしたい」という意思を明確にしても、それでも反対なのか。であれば、かれらは、民主主義者ではありません。全体主義者だ、と断ぜざるを得ません。フクシマさんは、「自衛隊を再編、縮小する」と選挙公約で述べています。自衛隊を縮小し、最後には抹殺するのが目的でしょう。フクシマさんは、国民と国家の安全を守る最後の砦を悪魔扱いしているのです。つまりは、国民や国家を破壊しようという悪意があるのです。

賢明な読者は、「平和主義」を掲げながら、民主主義と国家を破壊するような勢力、サヨク、偏向マスコミ(とくにアサヒやドウシン)に騙されてはいけません。憲法9条を絶対不可侵のものとし、平和を叫びながら、異論を言う者に「右翼、軍国主義、軍靴の足音、いつかまた来た道、ファシズム」などの罵詈雑言を浴びせ、言論の自由を奪い続けてきたのは彼らなのです。しつこく言います。彼らは自分たちは民主主義者のような顔をしながら、本質は全体主義者なのです。戦前の帝国軍部と、どこが違いますか。

お約束通り、憲法の前文、9条、96条について、リライトと私の見解、私見、愚考を書くことができました。いやはや、疲れました。

■2013/7/15 ギックリ腰で、ビックリ
暑いです。このところ、連日28度から30度です。寒いよりはマシなのですが、やはり辛い。我が家は、幸いにも西側に窓が無いので、昼間は外気より低く(太陽の位置が高く、南からの直射日光が入りません)、室内に居る限りは快適です。エアコン無しで概ね28度以内に収まっていますし、夕方からはスーッと気温が下がります。本州と違い、熱帯夜なんて具合にはなりません。ニュースで、関東や西日本の猛暑、熱中症で亡くなる、などを見ていると、申し訳無い気持ちです。

一週間前にギックリ腰になりました。いつものように朝食後、ストレッチを始めた瞬間、丁度お尻の上部(腰の括れている所)の筋肉に、パシッと雷光が走りました。一瞬息が止まりましたね。頭の中は、真っ白。続いて論理回路が「これはヤバイですよ」と仰っている。本当にヤバイのです。立てなかったらどうしよう、と冷や汗を滲ませながら、テーブルの角に捕まりながら体を起こす。痛い、痛い、痛い。お猿さんみたいに前屈みになりながら、何とかかんとか立ってみる。立てるけれども、真っ当な姿で歩行するのは無理でした。みちこの透析送迎、買い物、あれこれとやらなければならない事が頭に浮かぶ。気持ちは焦るが、ままならず。

ギックリ腰の初期は、ひたすら安静にするしかないのです。無理して動けば、さらに症状は悪化します。静かに椅子に腰をかけて、一息ついて、押し入れにしまい込んでいたコルセットを引っ張り出して、腰に巻き付けてみました。若干効果あり。痛めた筋肉の周辺に負荷が及ばないようにする働きがありますので、しばらく使用することにしました。今日現在も、腰に付着しています。寝込むほどの打撃ではなかったのが、不幸中の幸いでした。登山用の杖を使って、駐車場まで歩き、車の運転は出来ることを確認しました。みちこの送迎は出来そうなので、気持ちは少し落ち着きました。

発症から三日目位で、ゆっくりながら杖無しで歩けるように回復しました。前屈みになったり、重い物を持つのは禁物です。完治するまでは、油断出来ません。あと一週間は、無理しないで自重して暮らします。

孫のそうたが遊びに来た時は、発症直後。「ジジ、散歩」と言い、無理矢理手を繋いでくる。外を散歩するのではなく、室内の廊下を二人で「イチニ、イチニ」と歩くのです。私は、正真正銘お猿さんのスタイルです。それを見ていたそうたが、私の真似をして、前屈みになり腰に手を添えて歩きだしました。私の格好が余程面白かったのでしょうね。孫だから許すけど、他人には真似されたくないですよ。そんな孫の姿にデレーとしている私、やっぱりジジになったのを自覚させられました。

みちこは、相変わらず味覚異常に改善なし。苦しい日々を送っています。苦しいけれど食べているので、透析のDW(ドライウェイト)が300g増えました。体重が少し増えたと云えます。スイカ味のシャーベットを買ってみましたが、あまり美味しくはなさそうです。スイカやモモは大好きなのに、自分でも悔しそうにしていしました。

■2013/7/29 サッカーと滅亡民族
昨夜は、サッカー東アジアカップの日本対韓国戦を、テレビで観戦しました。両チームの選手とも、持てる力を出し切って、緊張感が緩むことのない好ゲームをしました。結果は、2-1で日本の勝ち。日本が優勝しました。韓国サッカーを見ていて感じたのは、10年前と同じスタイルで進化がないな、ということ。アジアでは勝ててもヨーロッパの強豪にはいつまで経っても歯が立たないでしょうね。若手だけの日本は、今大会課題だった守備力がやっと機能するようになったようです。攻撃システムについては形が出来つつあり、A代表に入っても十分見劣りしない選手がいます。ブラジルWカップが楽しみです。

今朝の新聞を読んでいると、観客席に「歴史を忘れた民族に未来はない」とハングル文字で書かれた巨大な横断幕が掲げられた写真がありました。また試合直前には、韓国が日本の保護国になった時の初代統監・伊藤博文を暗殺した安重根というテロリストの幕が広げられたとのこと。 もう驚きもしないけれど、やはり呆れてしまいます。当然FIFAの規定違反ですから、某かのお咎めがあるに違いありません。朝鮮という民族は、これほどに悲しい、哀れな存在なのだと、心から同情いたします。私からは、ささやかな一言を贈ります。

「歴史を蔑ろにし、 ましてや捏造する民族に未来はない。滅亡の民族となるでしょう」

私は韓国人とお付き合いがないので、彼らを好きとか嫌いとか、特殊な感情はありません。しかし、嘘をつき、なおかつ世界中にデマ宣伝を繰り広げる性格の邪悪さは看過できません。「日帝37年の植民地支配」などと言い掛かりをつけています。1910年から45年まで、確かに日本は韓国を併合していました。日帝というけれど、日本はヨーロッパ・アメリカ諸国のように世界を分割争奪する帝国主義になったことはありません。日本は、韓国を国際的にも認められる手順で、合法的に併合したのであり、植民地にしたわけではありません。日本の一部として、日本と同じ生活環境を構築する努力をしたのです。因みに、伊藤博文元老は、韓国併合に反対の立場でした。もしもですが、安重根が暗殺などいうバカをしなければ、日韓併合は無かったかもしれません。

「従軍慰安婦」は、でっち上げの最たるものでしょう。そもそも戦前には、そんな言葉はありませんでした。戦後になって捏造されたものです。朝日新聞が絡んでいることを指摘しておきます。「20万人の若い韓国女性が戦場に強制連行された」など、常識で考えても不可能です。くどいようですが、戦前戦中の韓国は日本だったし、韓国人も日本国籍を持っていました。日本政府や軍が韓国人だけを強制連行したなど、あり得ないことです。慰安婦がいた、のは事実です。この問題については、真面目な研究者による丁寧な事実発掘がありますので、関心のある読者は是非調べていただきたいと思います。

韓国は、李氏朝鮮時代まで中国王朝の属国でした。日清戦争で日本が勝利し、清国に「朝鮮の独立」を認めさせたのが、近代朝鮮の第一歩です。おそらく現在の韓国では、そうした歴史の事実が子供たちに教えられていないのです。「反日だけがナショナリズム」である韓国とは、まことに可哀想です。彼らの歴史は、王朝が交代する度に消しゴムで消されるように失われて来たのですから、民族の誇りになるものがほとんど消失しています。歴史を失うと、その民族の未来はない。

我が日本も他人事ではありません。日米戦争に敗れ、GHQに占領され、1945年以前の歴史を全否定されたのです。その象徴が「憲法」です。私は戦後産まれですから、小学校、中学校、高校で日本の正史を教えて貰えませんでした。むしろ否定することが、民主的で平和な日本をつくるのだ、と信じ込まされていました。しかし如何にGHQが日本民族の骨抜きを謀っても、民族の精神は簡単に消えるものではありません。私も、長い時間がかかりましたが、日本民族の歴史と文化の真実を知ることができるようになりました。日本人としてのアイデンティティーを回復できたのです。私は、日本人で良かったと心底感じるようになりました。

まだまだ浮き草のような日本人が少なくありません。それどころか、日本社会の破壊を企むサヨクが至る所で蠢いていることに警告を発したいと思います。

■2013/8/6 夏風邪のパンチで寝込んでいました
先月30日の朝、喉が痛いし、ねっとりした嫌な感じの汗をかいて、早朝に目が覚めました。体が怠い。軽い頭痛もする。微熱があるような気がするので、計ってみると37.1度C。間違いなく風邪を引きました。毎日27から28度の気温があるのに、どうして・・・。異常な感覚は、喉に集中しています。考えられるのは、車、喫茶店、スーパーでのクーラーによる
強烈な刺激に喉が反応し、少々弱った皮膚膜(粘膜)に風邪ウィルスが取り憑いた。素人判断ですけど、熱い空気から急に冷たい空気に晒されると、粘膜は過敏に反応することがあります。

原因は断定できませんが、風邪を引いてしまいました。すぐに治癒するだろうと軽く考えていたら、日に日に体調が悪くなり、37度前後の微熱がいつまでも続いて、先週前半はベッドに寝込む時間が長くなりました。先週後半はもう一歩で完治か、と思うほど改善していたのに、 土曜日から再び微熱がでるようになりました。土日月と三日間、安静を心がけてベッドに横臥していました。お陰で今日は比較的体調が良いので、パソコンに向かうことにしました。喉の痛みと痰きが続いていて、微熱もややあるので、無理はできません。

8月1日には、旭川の花火大会に行く予定を組み、みちこと二人で楽しみにしていたのです。その直前の風邪引きで、ものすごく悔しいです。みちこが一番楽しみにしていた筈であり、申し訳無い気持ちでいっぱいです。みちこは、「今は無理しない、旭川行きは中止する」と素早い決断をしました。正解でした。中途半端な体調で行ったら、間違いなく今より悪い状態になっていたでしょう。引退看護師さんに感謝です。

その代わりと言ってはなんですが、土曜日には隣町の江別市で花火大会がありました。私たちの集合住宅5階から、のんびりと観賞しました。その翌日日曜日には、やはり隣町の北広島市で花火大会が催され、これも我が家に居ながら「極楽、極楽」などと軽口を叩きながら見させてもらいました。私はやや微熱がありましたが、予定外の楽しい一時を過ごすことができ、世の中良いこともあるさと感じ入ったのでした。

■2013/8/6 そうか、「宗教」だったのか
体調が良くないながらも、何とかパソコンに文字を打ち込んでいます。憲法改正問題について愚考を書き、サヨク、サヨク・マスコミ(主として朝日や道新)などのどうしようも無いアホさ加減を指摘してきました。お断りしておきますが、私は右翼でも左翼でも軍国主義者でも反中国反朝鮮でもありません。どちらかと云えば「保守的」かもしれません。風邪でベッドに横たわりながら、じっと考えていました。日本の左翼、リベラル派、「断固憲法を守るぞ」派、米軍自衛隊反対派、「反原発」派、左翼「市民運動」派、かれらは一体何者なのだろうかと。

少々朦朧気味の頭で出た結論は、「彼らは、『日本国憲法』を絶対経典とする新興宗教団体、もしくはその教えに同調する個人たちである」ということです。そうなのです、宗教団体と見れば彼らの言動の不可解さ、不思議さが容易に理解できます。彼らといくら話し合いをしても(実際には話し合い自体が不可能なのだが)、理屈が通らないのも十分に納得できるというものです。大きく重いモヤモヤが溶解しました。

左翼・リベラルの言動の特徴は以下のようなものです。

(1)現日本国憲法を不可侵の物として、「改悪絶対反対」を永遠に言い募る。とくに第9条。
(2)自衛隊を軍隊と認めない、軍備の増強、近代化、緊急事態への対応、集団的自衛権にも反対する。自衛力の増強は、中国、北朝鮮、韓国を刺激するからやめるべきだ。自衛隊の強化は軍国主義の復活に道を開く。
(3)併せて反アメリカ軍である。沖縄左翼では、この傾向が著しい。沖縄に米軍基地が多いという、単純な理由ではありません。沖縄の地元マスコミが如何に偏向しているか、多くの国民は知らない。

(4)中国と韓国が言うところの「正しい歴史認識」、日本軍の侵略戦争、アジア諸国に多大な被害を与えた、南京大虐殺、韓国の植民地支配、「従軍慰安婦」、強制連行と強制労働、などなどに全て同調し、援護射撃をする。日本国への飽くなき攻撃姿勢。
(5)天皇と皇室への敵意が強く、隙あらば廃止を狙っている。靖国神社は、軍国主義の象徴であり、参拝するのも悪である。こうして他者の信仰の自由を奪っても、平気でいる。

(6)「反原発、再稼働絶対反対」と叫ぶも、日本政府を攻撃するスローガンの一つとして利用しているだけである。 彼らに原発の科学的見識やエネルギーの安全保障など分かっているとは思えない。原子爆弾との差も解さないだろう。
(7)同調してくれる者以外、他人の意見は一切聞かない。 意見が違う=敵、である。まったく始末に負えない。
(8)教祖や教義(特殊なイデオロギー)から出発して思考するので、現実の客観的状況やその変化を認識することができない。現実を教義に合わせようとする。これこそ宗教そのものの特徴であろう。

(9) 自分たちの過ちを絶対に認めない。朝日新聞と道新の報道姿勢を見ていれば、よく分かる。誤報しても訂正しない。
(10)自分たちが絶対善なのだから、意見・見解が違えば反動、右翼、軍国主義と決めつける。しかし、こうした姿勢は、言論の自由を封じ込め、自由にして民主的な社会を否定していることにならないか。左翼・リベラル派こそ、全体主義者・ファシストであり、憲法違反の存在ではないか。

ここに思いつくままに書き出した項目を眺めながら、私は彼らの本当の狙いは、「日本国、日本民族、日本の伝統宗教である神道、天皇と皇室、世界に誇るべき豊かな文化、美しい自然、即ち日本そのものを破壊すること」にあるのではないかと思います。はっきり申し上げて、銃やミサイルを持たないけれど、テロリストではないのか・・・。

思い出すのです。私が大学に入学したのは1969年、「70年安保闘争」の
真っ最中でした。全共闘、革マル派、中核派が入り乱れて機動隊と戦闘を繰り返し、大学校舎を封鎖し、「大学解体」「反帝反スタ」を声高に絶叫していました。彼らの主張からは破壊は聞こえても、爪の先ほども創造と改革などのポジティブな物は一つもありませんでした。

あの頃はベトナム戦争が厳しさを増していた時期でもありました。「ベトナム反戦」も彼らのスローガンでしたね。だからこそ「安保反対」だったのです。不思議ですが、今の左翼は「安保反対」とはあまり言わなくなってしまいました。やっぱりその時その時に合わせたご都合主義の思想と行動だったと思われます。靖国問題など、無かったと記憶します。

彼らが生み出された原点は、GHQの日本占領に始まります。アメリカが、あろうことか日本民族の歴史を否定しアメリカ流の「自由と民主主義」を持ち込み、天皇・皇室を日本文化と国民から切り離し、敗戦に打ちひしがれていた日本国民から日本人としてのアイデンティティーを奪い取るという愚かなことをしたことが根底にあるのです。戦後の「民主教育」を受けた子供たちの一部が、日本国を否定し、ひたすら破壊の対象にするようになったのは、うなずけます。

「60年安保闘争」「70年安保闘争」で、共産主義革命を夢見た
人たちは、GHQの占領政策が功を奏して生まれたのです。祖国を失い、祖国に恨みを抱く浮き草のような集団として。彼らにとっては、祖国とは敵であり、破壊の対象であるという心情が根深く息づくことになりました。本当は、GHQのみならず、1917年のロシア共産主義革命まで歴史を遡りながら敷衍しないと、真相は語れないのですが、ここでは問題が複雑になるので、これ以上は触れないことにいたします。

現代左翼とリベラル派は、明らかに彼らの流れを汲む者たちです。日本が軍事力を保持して、独力で安全保障体制を持つことは、彼らにとっては日本破壊計画の上で絶対に阻止しなければならないことなのです。だから利用できるものは何でも利用します。日本破壊のためなら、あの共産独裁国家・中国とも手を結びます。韓国なら尚更です。

縷々述べましたが、彼らの信仰している宗教を「日本破壊教」と呼びましょう。読者にも十分ご理解頂けるでしょう。

オーム真理教という「日本破壊」を企んだ新興宗教があります。今は名前を変えていますが。しかし、彼らの正当派は未だに麻原某への信仰を失っていないようです。センゴクさんも、破壊教の信仰を持ち続けているようです。

■2013/8/17 まさかの肺炎
この間HPの更新が滞っていたのは、忙しいからではありません。暇なわけではないのですけど、パソコンに向かい文章を書く気力も体力も無かったのです。微熱がいつまでも続いて、体の怠さ、倦怠感が抜けないので、ゴロコロしていたら、みちこが「咳をしているし、どこかオカシイ。病院を受診しなさい」と毅然且つピシャリと
命令するのです。

もはや抵抗する余力も無い状態でしたので、ハイ行って参ります、と納得して病院で受診しました。7日のことでした。胸部レントゲンと血液検査のデーターを見たドクターは、「肺の両方に小さな影がありますね。CRPが3.85です。炎症反応もありますから、念のためCTも撮ります」と仰る。ハイ、
と従わざるを得ない。CT検査が終わり、再度診察室に行くと、「間違いなく肺炎です。呼吸器内科の先生にも見てもらいました。抗生剤を出しますから、飲んでください」と明快である。

ジェニナックを6日分処方されました。当日から飲み始めると、翌日から喉の痛みが和らぎ始めました。喉のウィルスが打撃を受けて大人しくなったようです。それでも、毎日微熱は続くし、一日一回はベッドに横臥する状態は変わらず。6日間飲み続けた結果、微熱が全体に低下してきました。再度受診すると、ドクターは「これ以上抗生剤は続けられないので、中止します。CRPが0.71に下がっています。レントゲンも影が若干残っていますが、大丈夫です。無理しないで様子を見ましょう」と仰って、治療は終了となりました。私は治った感覚が無いので、やや不満なまま帰って来ました。

翌14日、両腕に発疹が出始めました。夜になると、顔、首、両手両足、胸、背中、お腹、腰、全身が真っ赤になって来ました。みちこが観察して、「たぶん抗生剤の副作用に違いない、病院に行った方が好いと思う」と云う。まだ微熱があるし、この発疹は異常なので、翌日受診しました。ドクターは、「肺炎の方はすでにピークは過ぎているので、間もなく治ると思います。抗アレルギー剤と肝臓への負担を減らす解毒作用のある薬を出します。しっかり飲んで下さい」との指示。

帰宅してから、酷い発疹を見ながら、「これを写真に撮って、HPにアップしようか」と思いました。しかし、どこから見ても醜い。美しくない。それに下地は私の皮膚である、生の肉体である。読者の立場になってみると、誰一人楽しいとか面白いとか云う人はいなかろう、そのように判断して、この計画は直ちに破棄したのでした。賢明だと思いますよね。

この瞬間にも、私の皮膚は発疹に覆われています。みちこによると、「もう治り始めているから、これ以上酷くはならない。安心しなさい」とのこと。でも、気持ちの良いものではない。風邪、肺炎との戦いは、まだ続く。


■2013/8/17 みちこの呼吸器内科受診
私が肺炎でグスグスしている間に、みちこの呼吸器内科定期受診がありました。今回は、胸部レントゲンとCT撮影。結果は、前回と比べて「腫瘍の大きさは、ほとんど変化無いです。 他の臓器などへの転移も見られない。安定した状態です。あくまでも参考ですが、腫瘍マーカーも横ばいです。このまま様子観察を続けましょう」ということでした。

私は、ほっと一安心。みちこは、「今度は二倍くらい大きくなっていると期待していたのに、残念だ。この味覚障害のまままだまだ生きなきゃならないのか。憂鬱だ」と愚痴をこぼしている。「生きている楽しみが無い」といつも云っているのだから、気持ちは十分判るけど、癌は予想以上に大人しくしているのだから、素直に喜んで欲しいものだが・・・。病気に罹っている本人にしか判らない心情でしょうね。私もこうして肺炎で、仕事も出来ない、運動も出来ない状態になってみて、ただ家でゴロゴロダラダラしていなきゃならない状態の自分にイライラします。みちこの気持ちはよく理解できます。

私が肺炎の宣告を受けた週末に、古くからの友人であるヒーさんとマーさんが、お花とお菓子と可愛い靴下を持って遊びに来てくれました。久々の楽しい会話、いや仕事のストレスや家庭内の不満を吐き出し、気分転換と気晴らしの一時でした。古い友人というのは好いものです。利害関係ではなく、友情で結びついていられる。本音で話が出来る。私もみちこも、いつも感謝しています。これからも変わらず、生きている限り友人であり続けたいものです。


■2013/9/15 肺炎が再発、死んだも同然に
長らく更新していません。この一ヶ月近く、パソコンに向かう気力も体力も、尽き果てておりました。今も、体調は不良。

今朝ベッドで目覚めたら、部屋の中がやけに暗い。ピカッと稲妻が光り、カーテンを通しても判るような強い光。続いて雷鳴が、何度も何度も響き渡る。コンクリートの壁を通して響いてくるのだから、もう再び睡眠に入ろうという気分にはならない。薄らぼんやりとしたまま、30分ほど横になっていましたが、モソモソと布団から体を出して、起き上がりました。

居間のカーテンを開けると、空どころか目の前に重い空気が充満している。暗い。太陽が無い。雨が降っている。心なしか憂鬱な気分になる。どうやら台風の影響らしい。孫のそうたが通う保育園の運動会の日です。この様子では、屋外では無理でしょうから、屋内で行われるに違いありません。この時期、北海道は爽やかな秋晴れの日が多いのに。

8月の中旬からずっと微熱が続き、風邪が治り切りません。我慢に我慢を重ねていましたが、絶えきれず9月5日に受診 しました。ドクターは、「体の状態を精査してみます。造影剤を使って胸部と腹部のCT検査、血液検査をします」と仰る。兎に角お任せしますので、何とかしてください、とため息を吐きながらお願いしました。結果は、見事に肺炎が再発しているのが分かりました。肝臓、膵臓、胆嚢などには問題は無い、とのこと。血液検査では、CRPが上昇していました。

肺炎治療の再開となりました。当日は緊急性もあり、抗生剤の点滴も受けました。終わったのは三時過ぎ、検査と待ち時間の長さで、ぐったりとなりました。近くのホテルまで足を引き摺りながらたどり着き、やっとこ昼食にありつきました。美味しいのか美味しくないのか、ボーッとした頭と舌では、まったく認識できず。ここで一休みして、チカチカする目を擦りながら、車を転がして我が家にたどり着きました。みちこが心配して待っていてくれました。ありがとう。

クラビットを六日間服用。だんだん効果が出て、微熱が37度を超えなくなりました。しかし依然として風邪症状は治らず、微熱が午後から夕方にかけて出てくるので、翌日受診。ドクターは、躊躇無くクラビットをさらに六日分追加処方してくれました。お陰で、少しずつ改善しています。でも、喉の違和感と若干の微熱、倦怠感があります。残りの薬を全量飲んで、体の状態が悪ければ、また受診しなければなりません。風邪症状が治るまでは、徹底治療するしかないかな・・。

こんな具合で、この一ヶ月をダラダラと過ごしています。みちこが「体調が悪く、何もする気力が無いのなら、死んだも同然だ。肺癌で死んでしまった方が好かった」と云っている意味が益々よく分かります。私も、体調不良のままひたすらゴロゴロ、ダラダラしているだけの暮らしが、どんなにつまらなく辛いものかを実感しています。現実なんだから仕方ないのですけれど、人は健康で生きているのが一番幸せであり、未来に顔を向けて歩いていける存在ですね。

■2013/9/28 かなり回復、リハビリ中
16日にクラビットを飲み尽くし、翌日に病院で受診。ドクターは、これ以上は抗生剤を出せない、もう肺炎は治っています、残る風邪の症状も改善しますから大丈夫です、と仰る。確かに微熱もほとんど出ないし、喉の痛み、痰などもグンと和らいでいます。第一回目の治療に比べると、体がずいぶんと軽く感じるまでになりました。

みちこが「風邪の最後には、葛根湯が効くんだよ」とアドバイスしてくれたので、帰り道ツルハに寄って瓶入りの葛根湯を購入しました。さっそく飲み始めてみましたら、翌日には喉の痛みが更に和らぎ、痛みはほとんど消えかかっています。たかが漢方薬と思っていましたが、予想以上に効果があります。薬剤師さんは、風邪の初期症状に効くと云っていましたけれど、治りかけるている時にも最後の留めとなりそうです。流石みちこさん、看護師の経験は凄いと思いました。

26日まで葛根湯は飲み続けました。併せて、体を温めるために生姜糖も飲んでいます。お陰で、現在は熱が出なくなり、喉の違和感もほとんど無くなりました。4、5日前からリハビリを始めました。極々軽いストレッチ。ずっと安静を保っていたので、体の関節は可動状態が悪化しているし、筋肉は弾力が無くなっているし、酷い状態です。ゆっくり解します。

そして、まずは歩行練習です。最初は、二百歩程度で息苦しくなるほどの衰えでした。無理せず毎日ゆっくり続けています。今日はだんだん慣れてきたようで、途中ほとんど休息を入れなくても歩けるようになりました。このままの調子なら、風邪の再発もなく、体力も戻って来そうです。クラビットの副作用が、服用が終わってから出てきました。目の炎症、口の周囲や瞼に吹き出物のような炎症が生じています。これも、徐々に落ち着きつつあります。治ると思います。

二ヶ月に及ぶ風邪と肺炎との戦いは、ようやく終息に向かっています。もう懲り懲りですね。今は秋に突入し、朝夕の気温差が激しい、その日によって天気が急変するので、また風邪を引かないように気をつけています。外から帰ったら、うがいと手洗いを徹底しています。 食事もきちんと摂らなきゃ。みちこの透析送迎は、きちんとやりたいので、いつまでもゴロゴロしている訳にはいきません。中断している仕事も再開しなければなりませんし。気力だ。いや、気合いだ。

■2013/9/28 無責任な「道新社説」
今日の「道新社説」は―首相国連演説 無責任な「国連公約」だ
―との見出しで、相変わらずの小児病的、日本破壊教の盲目的な信者振りを発揮して、安倍首相叩きを繰り返しています。

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演説で首相は「積極的平和主義の立場からPKOをはじめ国連の集団的安全保障措置に、一層積極的な参加ができるようにする」と明言した。

積極的平和主義の概念は不明確だが、首相は憲法解釈の変更にとどまらず、9条改正を念頭に置いているとみて間違いなかろう。

国是である憲法の平和主義を根本から覆しかねない考え方を国際社会に向けて表明し、既成事実化していく手法は容認できない。

一方、首相は同行記者団に、集団的自衛権行使を容認した場合の自衛隊の活動範囲について「地理的概念」で枠をはめることを否定した。

これでは自衛隊の活動範囲が際限なく広がり、海外での武力行使に歯止めがきかなくなる。

中国や韓国は憲法解釈の見直しを批判しており、対立が続く両国との関係が一層、悪化する恐れもある。

真の国際貢献は、過去の歴史を直視し、その反省から生まれた憲法の平和主義を厳守してこそ可能になることを首相は肝に銘じてほしい。
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「国是である憲法の平和主義を根本から覆しかねない」と社説子は云う。はて、日本国憲法は「平和主義」である、とは誰が決めて、誰が主張しているのでしょうか。9条のことを指しているのでしょうか。確かに「戦力の不保持」は書いてあるけれど、自衛権や外国からの侵略への対抗まで否定してはいませんが・・。だからこそ、自衛隊が存在していて、国民の圧倒的多数はこの自衛組織を肯定しているのではないですか。戦力であるという視点だけで見れば、違憲ですね。

そもそも論を云えば、9条という条文自体に問題があるのであって、これを書き換えるか廃止するのが一番の解決の道筋でしょう。現憲法が「平和主義」であるというのは、何かの誤解か、道新の勝手なこじつけでしかありませんね。

「集団的自衛権はあるが、行使できない」というのが、政府の見解とされています。これも可笑しな理解し難い言い草です。集団的自衛権があるのなら、当然行使するのが普通の考え方でしょう。日米安保条約があります。これは、相互に相手国を守り合うというのが常識的な理解です。例えば沖縄の米軍が他国から攻撃されたら、自衛隊は日本への攻撃とみなして直ちに米軍と行動を共にすることになります。つまり、集団的自衛権の発動です。出来ないなどと云うことが、極めて非常識なことではありますまいか。
もし知らん顔をしたら、日本はアメリカから条約廃棄を迫られるでしょう。

集団的自衛権の具体的な行使の場所を予め決めておくというのも、実に変な話です。日本人や日本の会社は世界中に出て、仕事に就いたり、留学したり、あらゆる場所で活躍しています。そういう邦人の生命、財産、安全を守るのも自衛隊の大切な仕事であるはず。もし日本人がテロに遭ったりした場合、近くのアメリカ軍が救出に向かうかもしれません。その時に、自衛隊は行きませんと云えますか。こういう自衛行動、集団安全保障に地域を決めるなどという発想が可笑しいのです。世界の現実は、道新が仰るような平和でお人好しな状況ではないのが明白ではありませんか。

「海外での武力行使に歯止めがきかなくなる」など、あり得ないことです。道新は何を根拠にこのような出鱈目を書き散らすのか。自衛隊が日米安保条約とシビリアンコントロールの枠を外れるなど、民主国家日本ではあり得ませんね。

また出た。中国と韓国から批判がある、との
主張。日米安保条約や自衛隊の集団的自衛権の発動は、日本国独自の話でありますよ。中国と韓国にいちいちお伺いを立てて、日本はこうしますからご了解くだいさい、と云わなければならないのでしょうか。そんな必要はまったくありません。日本は主権国家ですからね。道新の主張は、日本が中国と韓国の属国であり、朝貢国であるかのような言い方です。道新は中国と韓国から資金を出して貰ってのでしょうか・・・。

日本の新聞なら、日本人と日本国家の立場に立ち、自国の国益を考えて報道しては如何ですか。無理か・・。

「過去の歴史を直視し、その反省から生まれた憲法の平和主義を厳守」など、噴飯物ですね。同じ言葉を中国と韓国がいつも言っていますね。やっぱり道新は、中国と韓国の立場に立っているのは疑いようもない。過去の歴史というのは、日中戦争、満州国問題、日米戦争などのことを指しているのでしょうか。それでは聞きますが、これらの戦争の本質は何だったのか、道新は冷徹な目で掘り下げて考えたことがあるのでしょうか。

戦争をしたのは日本だけではなく、当然相手が有ってのことです。ならば、戦争相手であるアメリカ、蒋介石軍、ソ連の意図がどうだったのかを知らなければなりません。戦争に至った原因を、勝った方と負けた方、両方から分析しない限り戦争の真の姿は判らないのです。道新は「日本だけが悪かった」と云いたいのでしょうね。真に皮相な歴史観です。

「その反省から憲法が生まれた」などと、よくも白々しい嘘を書けるものです。憲法が出来たとき、日本はGHQの占領下にあったのですよ。当時の日本人は、戦争や過去の歴史を反省する余裕などありませんでした。敗戦の下で、生きるのが精一杯だったはずです。憲法はアメリカ人が作ったものですし、日本人にすれば「新しい憲法ができたらしい」と思う程度で、その内容を詳細に理解などしていなかったでしょう。だからこそ、戦後六十年以上経っても、憲法問題が持ち上がってくるのです。全ての国民が、これを「了」としていない証拠です。宗教の経典にするのは、もう止めましょう。

■2013/10/11 ついに仕事を再開しました
しつこかった風邪が、ほぼ完治したらしく、微熱はまったく出なくなりました。先週から仕事を再開しました。長期の課題である保育園の子供たちの撮影を、恐る恐る始めました。まだ体調は万全ではなく、体力が2カ月前に戻っていないのが不安でした。それに二ヶ月も園に行かないと、子供たちに顔を忘れられているのでは、という二重の不安でした。

撮影回数の少ない一歳児の部屋に行ってみました。最初は部屋の片隅で様子を眺めていました。誰も不穏な表情の子供はいない。どうやら子供たちは、私のことを忘れてはいないらしい。好かった好かった。泣かれたりしたらどうしようと思っていたのですが、すんなりと入って行けたので、まずは一安心。午前中は、近くの公園まで散歩らしい。

当日は、絶好の秋晴れ。散歩には最適の日和りです。一歳児ともなれば、自分で靴を履けるようになっています。足取りもなかなかのものです。保育士さんたちに引率されて、威風堂々と子供たちは出発します。私は、歩けるだろうかとまた余計な不安を感じながら付いて行きます。流石に子供たちのスピードは遅い。いや、私には丁度好かった。

信号をいくつか渡り、15分くらい先の公園に到着。小山を走り上ったり、タンポポの綿毛をふぅーと飛ばしたり、ゴッソリ生えているキノコに夢中になり、ブランコに乗り、滑り台から勇気を出して滑ったり。一時も休む間もなく、子供たちは体を動かしています。私は、この一歳児の動きに、何とかかんとか合わせて動けました。シャッターを切る感触が戻って来るのを感じて、少し自信が付いて写真を撮るのがこんなに楽しいものだと、久しぶりに充実しました。

一時間半ほどの子供たちとの散歩。息切れもしなかったし、腰の痛みも出なかったし、上々の滑り出しでした。何よりも園長先生始め、保育士さんたちが「肺炎大変でしたね。大丈夫ですか」と声をかけてくれたことは、とっても嬉しかった。ご心配かけて、また仕事が遅れたことを申し訳なく思います。これから遅れを取り戻します。

今週から、長年続けている講師の仕事も再会しました。私より高齢者の多い写真クラブです。一番若い私が二ヶ月も休んだのは、本当に恥ずかしい限りです。生徒さんの方が遙かに元気で、「いやいやいや、先生が肺炎とは。我々も気を付けましょう。肺炎予防の注射がありますよ」などという会話に花が咲いてしまいました。ああ、面目ない。

作品を見ながら一枚一枚の講評をしなければならないのです。体は動かさないけれど、喋るという行為は思いの外に疲労感があるのが判りました。保育園の撮影よりも疲れが残りました。やはり、まだ絶好調ではないですね。

■2013/10/11 北大の神経科に行きました
ますます酷くなるみちこの味覚障害に、透析科のドクターが「北大の精神神経科」を紹介してくれました。昨日受診してきました。透析科では、「根本治療は難しいが、神経作用のコントロールで味覚障害を緩和できないか」という考えから、神経科の受診を勧めてくれました。精神神経科は、まず予診があります。誕生から今までの簡単な人生歴、家族、仕事、性格など、患者の基本情報を集めることから始めます。朝九時の予約が、ここまでで二時間近くかかりました。

それから本診察です。ドクターは、こちらの云うことをしっかり聞きながら、精神状態と味覚の関連を慎重に分析しているみたいでした。ドクターの意見。長期間に渡り味覚障害に堪え忍んできたので、それが精神状態に悪影響を及ぼし、やや鬱状態になっている。(みちこは、そのような自覚はない)鬱状態になると、それが味覚障害をさらに悪化させるということになります。取りあえず、精神的な苦痛を和らげ、鬱の改善をやってみましょう。抗うつ薬リフレックスを処方。

ドクターは、ここの治療をしながら、念のために脳神経外科の受診も勧めてくれました。脳機能そのものに何らかの障害があれば、神経科の治療が意味の無いものになってしまうからです。みちこは、あまり乗り気ではないが・・。処方された薬の効果がどんなものか様子をみながら、脳外の受診を考えることにしました。薬の副作用で、昨夜は夜八時にベッドに入ってしまいました。今朝は、体と頭がボーッとする、気怠いと、フラフラしていました。朝食の食器を洗いながら、手を滑らせて、ガラス食器を割ってしまいました。慎重で丁寧なみちこにしては、珍しいことです。

歌舞伎俳優の中村吉右衛門さんが味覚障害に罹ったそうです。食事が出来なくなり、体重が10Kgも減少したとのこと。御本人は「こんな苦しい思いをするなら、このまま逝かせてくれって思った」と仰ったそうです。みちこもまったく同じです。「寝ている時が一番楽」と云っていますが、死んだ方が楽だというのと同じ意味ですものね。何とかならないものか。

■2013/10/23 Windows8.1を試してみました
マイクロソフトが、Windows8.1を発売しました。従来の8ユーザーには、 無料でアップデートするサービスもしています。デスクトップにスタートボタンが復活したらしいので、期待と興味津々でさっそくPanasonicAX2に8.1を導入してみました。結果を云えば、私の期待には反したものでした。復活したスタートボタンは、7までのそれとはまったく違うものです。

クリックすると、スタート画面に強引に引き戻されてしまいます。従来のスタートボタンなら、プログラムの一覧、 コントロールパネル、ネットワーク一覧、プリンターなどが表示されて、そこからアプリを起動したりPCの設定をしたりという作業になります。でも8.1のスタートボタンはタイルが並んだスタートに戻ってしまい、クラシックな使い方は出来ないようです。

PCのデバイスドライバーはそのまま不具合無く使えますが、私が愛用している古いアプリの幾つかはまったく起動しなくなりました。PCのカスタマイズ用や古いけれど使い続けたいと思っているアプリが、突然使用不能になってしまい、困惑しました。それだけ8.1は新しくなった、ということでしょう。XP時代から馴染んできたものは徐々に使えなくなります。

仕方なくOSの再インストールをして、元のWin8に戻しました。何だかんだと、丸一日パソコンに付きっきりでした。Win8.1を使いたい人は、最初から新OSが入ったパソコンを買い、アプリも最新のものに一新する覚悟で臨んだ方が善いと思います。新しい器には新しい酒を入れるのが無難でしょうね。それにしても、デスクトップのスタートボタンはこれ以後復活しないということでしょうか・・・。私にとっては、Win7とWin8が使い易いです。Classic Shellが好いですね。

こんなことをした私は、病からずいぶん回復したようですね。8月、9月は、PCに向かう気力さえ無かったから。

■2013/10/23 北大神経科、呼吸器内科受診
みちこは、北大神経科で二回目の受診。リフレックスを二週間服用したけれど、味覚障害はまったく改善しないという結果でした。ドクターは、この薬を二倍の量にして更に二週間飲んで欲しい、と提案してくれました。薬の副作用には慣れたようなので、もう少し使用して経過を診たいということです。それで駄目であれば、別の薬を使ってみたい、とのこと。
ドクターは諦めていないようなので、もう少し辛抱強くこちらも頑張ってみることにしました。

今日は呼吸器内科の受診。新しいドクターが赴任して、初顔合わせでした。診察室に入っていくと、初対面の患者なのにみちこの顔も見ないで、PCの画面を覗きながら「☆▽●◇です。よろしく」と仰る。病気の診断はするが、患者には感心は無いのか、この医者は。若干不愉快になったけれど、仕方なし。レントゲンの結果は、二ヶ月前と比べて腫瘍の拡大は見られないそうだ。安心しました。念のために痰の検査をしておきましょう、ということになりました。

話をしながら叩き続けるキーボードの音が耳に響く。そんなに早く打たなくてもよいのでは・・。あっという間に終わった診察でした。とくに話題にするような症状が無いので、さっさと診察室を出てきました。二ヶ月後にまた受診です。以前にもそっくりのドクターの診察を受けたことがあるので、もうビックリしなくなった。患者さんは待たされない。

■2013/10/28 大沼国定公園で紅葉を堪能
台風27号が列島をかすめる中、大沼国定公園へ行ってきました。私たちが住んでいる集合住宅周辺の紅葉が何時になく、おおっ、と目を引くほどに綺麗になっている。みちこが「大沼の紅葉を見たい」と言ったので、急遽行動を起こしました。ニュースは、本州に接近する台風の話題ばかり。こちらも曇りや雨の日が多かったのですが、出発の土曜日は雨が上がり、ドライブにまったく支障なし。札幌市内各所も素晴らしい色になっているのに気づきました。

中山峠だけが、すっかり木々の葉が落ち、もう間もなく冬支度という雰囲気です。峠を下り、喜茂別町、ニセコ、蘭越、黒松内と周囲の山々は黄色や赤の多彩な色調に彩られ、旅の途中も浮き立つような気分になりました。大沼に着いたのは午後二時過ぎ。それから公園内を二人でゆっくりゆっくりと散策を始めました。期待を裏切ることはなかった、目に鮮やかな秋色が森の中に充満しています。ハウチワカエデとヤマモミジは、赤から黄色に様々なグラデーションに変化。

目が痛くなるような超鮮やかな紅からうっすらと柔らかな黄色まで、どうしてこんなに色々な変化が出来るのか、二人で不思議だねと呟いて感嘆していました。ナナカマドの葉はほとんど落ちていますが、実が真っ赤になって、空中に浮かんでいます。時にツリバナの赤い実と共演して、森を華やかに飾ります。ブナの紅葉も楽しみだったのですが、こちらだけはやや期待外れ。まだ黄色く変化し始めたばかり。まだ緑色の方が強いです。ブナも共演に加われば言うことなし。

二時間くらい森の中をウロウロして、ホテルにチェックイン。みちこが「お腹が空いた。食事は早いほうが好い」というので、予想以上に体調は良さそうだ。五時半夕食。フランス料理のフルコースです。前菜が二種類、生野菜や肉が少々入っていたのをスイスイと食べた。地元のカボチャを使ったパンプキンポタージュも美味しいと言いながら、全量飲んだ。

メインディッシュは、長万部特産の黒豚ソティ。食べられるかな、と私は不安だっのですが、フォークを次々と口に運び嫌な顔一つせず
に美味しそうに一切れも残さない。その他パン、デザートのアイスクリーム、紅茶も全量食べきった。目を丸くしていたのは私。みちこは食べられたことに満足し、表情が生き生きして見えた。久しぶりに明るい顔を見た。

今回の旅に出るまで味覚と臭覚障害に悩まされ、食べる楽しみなんか全くなかったのに、この大きな変化はすごいことです。みちこに言わせると「料理本来の味を感じて美味しさが分かるわけではないけれど、食べるのに苦痛は無かった」とのこと。「素材が新鮮で嫌な香りがしなく、味付けがさっぱりしている。いつもホテルの食事なら食べられるかも」などと贅沢な話をしています。翌朝の朝食(洋定食)も、ウィンナー以外はほぼ完食。素晴らしい。

日曜日は、雲が薄くなり青空が広がり始めました。ホテルを出て、また二時間半ほどの散策。前日は夕方の薄暗い光の中だったけど、 明るい太陽光に輝く紅葉の色調はさらにコントラストが鮮やかになり、絵にも描けない美しさです。私は「いいな、いいな」 と呟きながら、カメラのシャッターを押すことに夢中になってました。みちこは、真っ赤な燃えるよう色調が好きらしい。紅い色を見ると、綺麗綺麗を連発していました。湖水に映るミズナラも、大沼の秋風景の典型です。

紅葉を見たいということから始まった短い旅ですが、みちこがホテルで食べる苦痛をまったく感じないで過ごせた、いやむしろ食べる満足を感じてくれのが何よりも嬉しいことです。昼食は、帰る途中の道の駅で、生ハムのハンバーガーをペロリと食べてしまいました。驚いた驚いた、好かった好かった。一時でも苦しみが和らいだことが、最高の贈り物です。

大沼公園の紅葉、森の神様、ホテルのシェフのみなさん、心からお礼申し上げます。ありがとうございます。

■2013/10/30 マルクス主義を考える(1)
日本にはどうして、左翼と呼ばれる学者、文化人、政治家、ジャーナリスト、一部マスコミなどが存在するのか。また、左翼思想に染まった一定の国民層が根強くいるのか。四十才以下の世代には、理解し難いのではないでしょうか。左翼に染まった世代というのは、昭和一桁から四十年くらいまでに生まれた人たちでしょう。私もそのひとりですが。

「憲法改正絶対反対」「原発絶対反対」「秘密保護法絶対反対」「集団的自衛権行使反対」「軍事力増強反対」「非核三原則を守れ」「自衛隊の海外派遣反対」などなど、自民党と安倍首相がやろうとすることには全て反対を唱える。それだけならまだしも、「中国と韓国を刺激するな」「戦前の日本は侵略戦争をやった悪い国である」「敗戦後のアメリカが民主的な日本を作ってくれた」「靖国神社は軍国主義の象徴だ。政治家は参拝するな」「日の丸と君が代は国旗・国歌に相応しくない」「天皇制廃止」などと自国の歴史や文化を否定し、中国と朝鮮に媚びを売る。

先に書いた「日本破壊教」そのものなのです。こうした日本独特の左翼・リベラリズムが生まれた背景は、マルクスとエンゲルスによって確立された「マルクス主義思想」にあります。マルクスとエンゲルスによる有名な著書は、「共産党宣言」(1848年)です。
人類の歴史は階級闘争の歴史であり、資本主義社会では資本家階級と労働者階級が激しく闘争している。やがて労働者階級が資本家階級から権力を奪い、社会主義社会が生まれる。社会主義社会では、労働者階級の独裁権力により、資本家階級を抑圧し、社会の生産手段を全て国家のもの(公有化)とする。こう主張します。

社会が高度に発展するに従い、階級対立と闘争は無くなっていき、階級も政治権力も必要がなくなってくる。さらに社会が発展すると、国家、政府という社会を管理するものは眠り込むように消滅する。全ての人間が完全に自由で、生活に苦しむことの無い「共産主義社会」が訪れる。大雑把にこうした理論で、資本主義を克服するものと理解されました。

まさにユートピアを描いたもので、この思想と理論に世界中の人々が強い影響を受けました。当時日本は明治維新前夜でありました。欧米諸国は高度に発達した資本主義社会に突入し、世界を植民地に分割する帝国主義の道を突き進んでいました。常に紛争と戦争が起こり、中南米、東南アジア諸国、インド、中国は欧米列強の植民地化の波に晒されていました。日本にアメリカのペリーが、開港と交易を求めて浦賀に黒船で乗り込んで来たのも、この時代です。

資本主義・帝国主義の時代に、抑圧された労働者階級を解放し、民主的で自由で豊かで平和な社会を作ろう。そのために「世界の労働者階級よ団結せよ」「社会主義革命を成功させよう」と力強く訴えたのです。豊かな資本家、貧しい労働者と農民、植民地支配に苦しむ諸民族という理不尽さに怒りを覚えた人々にとっては、理想であり横暴な資本主義へのアンチテーゼとして、これほど魅力的に映る理論はありませんでした。知識人ほど、マルクス主義に心酔しました。

マルクス主義思想が日本に入り込むのは、大正デモクラシーの時代でしょうか。1917年には、ついに世界で最初の社会主義革命が、ロシアで起こります。レーニン率いるボルシェビキが、全権力を掌握しました。マルクス主義は理論としてだけでなく、
「理想の実体」(ソビエト)としてこの地上に現れたのです。ますます革命ロシア・ソ連を理想郷として崇める人々が多くなります。日本では、1922年にコミンテルン(世界共産党)の日本支部として「日本共産党」が結成されます。

革命ソ連は、自国が社会主義社会として生きていくだけでなく、「革命を世界中に輸出する」仕事に力を注ぎました。日本共産党の設立は、その一貫だったのです。世界各国に共産党を作るだけでなく、ソ連共産党の秘密党員や強力なシンパの養成と獲得、スパイの育成と派遣を精力的に行いました。あのアメリカでさえ、政府中央に共産党員や秘密工作員が多数潜り込んでいました。むろん日本も同じです。蒋介石軍との紛争から日米開戦まで、当時の日本政府や軍部の中にまで共産主義思想に同調したり、実際に反日スパイ工作をやっていた人間がいたのです。驚くべきことです。

こうした下地があって、日本が大戦に敗北した後、彼ら共産党員や共産主義思想シンパの人たちが大っぴらに活動できる条件が整いました。GHQが「日本民主化」のために、彼らを利用したことも災いしました。
GHQの占領開始から朝鮮戦争までは、共産主義者の日本左傾化工作と社会主義革命の準備は順調に進んだように見ました。しかし、朝鮮戦争開始で、流石のマッカーサーも共産勢力の拡大に恐怖を覚えたようです。朝鮮半島が共産化する一歩手前でした。

日本の社会主義革命は成らなかったものの、日本教職員組合、国鉄労組、自冶労などの大組合が揃って社会主義思想者で固められ、日本社会党や共産党が左翼政党として強力な地盤を持つに至りました。「60年安保闘争」「ベトナム反戦闘争」「70年安保闘争」などを煽り、政治に混乱を持ち込みました。朝日新聞、毎日新聞、岩波書店などが左翼思想の発信基地となり、事ある毎に「日本破壊」の論陣を張り続けてきました。ために如何に国益が損なわれたか、また如何に日本の歴史と文化がねじ曲げられたか、子供たちの思想が歪んだか、一言では言い尽くせないほどです。

マルクス主義と日本との関係は、先の大戦においても深刻な影響がありました。日本が蒋介石軍と戦い、アメリカと開戦しなければならなくなった理由の半分は、ソ連とマルクス主義者の謀略にあることが明らかになっています。

次回からは視点を変えて、より具体的な話をしながら、マルクス主義思想の恐ろしさを考えてみたいと思います。

■2013/11/20 北大精神神経科受診
話は若干古くなりますが、11月5日に北大精神神経科を受診しました。みちこの味覚障害の治療のためです。それも目的ながら、北大病院のすぐ傍にイチョウ並木があり、その紅葉(黄葉)を見るためでもありました。数日前から、ニュースで「今年は北大のイチョウ並木が見頃、観光客が押し寄せている」との情報です。この機会は逃したくないですから。

車を駐車場に入れて、並木通りに出てみる。巨木になったイチョウが大きく枝を空中に広げて、巨大なトンネルになっている。私たち夫婦が学生の頃は、こんなに大きな樹ではなかったように記憶しています。みちこは、このイチョウ並木通りにあった看護専門学校の寮に住んでいたのですが、当時はイチョウの紅葉を見に来る人はいなかったとのこと。

空はイチョウの葉っぱで覆われています。その下に入ると、光の色彩が全部黄色です。初冬のやや寒々とした空気が暖かく感じるほどでした。みんな上を見上げています。携帯、スマホを覗きながら同じように上に向かって手を突き上げている姿がとても面白く感じました。八十才前後と思われるご高齢のグループが、三脚に大きな一眼レフカメラを据え付けて、それは真剣な目付きでファインダーを覗き込んでいます。恐れ入りました。その気力、体力、生命力に。

私たちは十数分程度、並木の下を転ばないようにゆっくり歩き、黄色一色に染め上がったイチョウの木々と葉っぱと落葉した葉で黄色くなった道を心いっぱい楽しみました。黄色の中にさらに色んな黄色が混じり合い、イチョウと共に植えられているモミジが紅くなっていて、色彩の豊かさ、コントラストが見事でした。今年は、好い秋に巡り会いました。

さて、神経科での治療の話。前回処方されたリフレックスは、間違いなく効果があります。まず食べたいという意欲が出てくるし、僅かながら味覚障害も和らげてくれます。味覚と臭覚が過敏になっているのを抑制する効果のあるガバペンという薬を追加して試してみることになりました。朝と夜、一錠ずつ服用との処方。その夜から飲み始めましたが、副作用は只ならぬものでした。「頭の中は豪雨、雷、土砂崩れ状態」とみちこは云っていました。フラ付いて歩けない。

仕方なく、量を半分にしたり、服用回数を減らしたりしながら、生活に支障が無いようにしました。味覚障害には効果があったようです。その週末には、「居酒屋に行きたい」と云いだしました。画期的なことです。2009年の発病から一度も行っていないのです。自ら「食べたい」と意欲が現れたのですから、私も大賛成。茄子のチーズ焼き、じゃがバター、穴子の天ぷら、刺身など、どれも「美味しい」と云いながら口に入れていました。ビールを飲めないのが残念そうでしたね。

さらにその一週間後の週末にも、「また居酒屋で食べたい」と云うのです。私の方が、すっかりその気になってしまいました。食べたものを「美味しい」と感じるようなのです。当然食べる意欲も向上します。やや寒い風が吹き抜けるなか、気持ちは温かく、また二人で居酒屋さんに参上です。おでん、チーズ餅、茄子のチーズ焼き、でっかい筋子おにぎり、これらをすっかり平らげてしまいました。見ていて、びっくりです。やっぱりビールが飲みたい、と云って悔しそうでした。

夫婦二人切りで、こうして居酒屋に来て食事するなんて、何年ぶりだろう。子供たちがいた頃は、いつも一緒でした。家族で楽しむ時間でしたね。結婚してすぐに子育てに入ったので、新婚以来かもしれません。忘れてしまった。

こんな風に食欲が出て、かつ色々な食品を食べるようになったので、体重が増えたのでしょう。透析のドライウェイトが500gも一気に上がりました。リン、カリウムを摂りすぎては危険なのですが、今はそんな心配をする必要はないです。食べたい気持ちが上向いているのが嬉しいのです。このような大変化があり、昨日北大精神神経科に行ってきました。

ガバペンの有効性は確認出来たのですが、副作用が強すぎることが難点です。話を聞いたドクターは「ガバペンは合わないかもしれません。同じ効果のあるリボトリールを使ってみましょうか」と仰る。古いタイプの薬で、人によっては副作用があるのですが、試してみる価値はある、という判断のようです。昨夜から、リボトリールを服用。

今朝は、少しフラ付きがあるそうですが、ガバペンほどではない。味覚障害にも効果があり、朝食も昼食も「美味しい」と感じたそうです。この薬が、みちこの体質に合って、味覚障害の改善薬として安定して使えることを願っています。

■ 2013/12/26 「道新」は、報道機関なのか
一ヶ月以上もHPの更新が出来ませんでした。毎日毎日、某かのスケジュールが詰め込まれ、落ち着いてパソコンに向かう時間が取れませんでした。様々なことがありましたので、後ほど少しずつお知らせいたします。

11月から12月にかけて、「特定秘密保護法案」が国会で議論され、最終的に衆参両院で通過しました。この間のマスコミ、とくに道新、朝日、毎日などの報道ぶりを冷静に見てきました。私が感じたのは、「これらは本当に報道機関なのか」という疑問です。報道機関は、「事実を曲げずに伝えること」、「賛否両論がある場合は、どちらにも偏らず両方の意見をきちんと取り上げること」、これが基本的使命であるはずです。

「道新」の社説見出しには、「秘密保護法 反対の世論受け止めよ」「国家安保戦略と防衛大綱 平和主義大きく踏み外す」「秘密保護法 道民の意思は『ノー』だ」などの大きな文字が、毎日のように紙面を占領しています。反対、反対の論調で紙面が埋め尽くされています。ごく希に賛成意見がアリバイ程度に載りますが、必ず反対意見がセットになっているので、体よく相殺されてしまいます。道新は、一貫して反対を頑強に主張し続けています。

私は、道新のこうした偏った姿勢にまったく同調できません。また、この新聞が報道機関であるとは認められません。まるで共産党の「あかはた新聞」を見ているような気分です。政治的プロパガンダ組織であることが明白になりました。左翼思想に染まった編集者たちが、安倍内閣批判というよりは「日本国家破壊」の立場を鮮明にしたとも云えます。

今日(12/26日付け)には「国家優先の危うさ見える 安倍晋三政権一年」という社説があります。次のように語る。

………………………………………………………………………………………………………………………
(安倍政権は)衆参両院で過半数を確保し、内閣支持率も一定の水準を保っている。

それに慢心したのか「安倍カラー」が全面に出て、強引さが目立つようになった。「国の安全」を一方的に語って国民の権利を制限し、批判には耳をふさぐ態度だ。

安倍政権の底流にあるのは「国家重視」「国民軽視」の思想だ。

特定秘密保護法は情報を官僚が意のままに秘匿し、非公開にできる。国会議員にも情報を隠し、国民の「知る権利」は大幅に制限される。抑圧的で息苦しい社会を招く。

政治手法も独善的だ。憲法の平和主義を独自に解釈して自衛隊を地球の裏側まで派遣できる「積極的平和主義」を打ち出した。集団的自衛権の行使容認にも意欲を隠さない。
………………………………………………………………………………………………………………………

この記事をよくお読みいただきたい。道新の立ち位置とイデオロギーが包み隠さず露出しています。安倍政権が「国の安全」を語り、国民の権利を制限するのだそうだ。そして、「国民」よりも「国家」を重視していると噛みつく。

では、ひとつお聞きしよう。「国の安全」を語ることは悪いことなのか。道新にとっては、とてもイケナイことなのでありましょう。私は普通の国民なので、国家の安全を語らない政治家なんぞまったく信用できません。私が日本国民として生きていける最大の保証は、「日本国家」という強力な組織が存在するからです。もしも、たった今「日本国家」が消滅したとしたら、私たちは如何なる存在でしょうか。英国人でも、アメリカ人でも、フランス人でもない、「ヒト」でしかありません。

道新は根本から逆立ちした思想に陥っています。国民は国家という組織(政府、議会、法律、軍隊、その他の公的団体など)無しには存在できません。その事をまったく理解していないのが、道新を始めとした左翼偏向マスコミです。いや知っているからこそ、政府や軍事組識(自衛隊)
を敵視し、徹底的に攻撃し破壊しようとするのです。

特定秘密保護法は、「国家の安全保障」を確実なものにするために成立した法律です。国民の思想、知る権利、報道の自由、表現の自由などを制限するのが目的ではありません。法律の文章を素直に読んでみれば如何か。「抑圧的で息苦しい社会を招く」など、まったくのデマゴギーです。新聞は、嘘を書いて国民の不安を煽るようなことをすべきではありません。国の安全保障を強化する行為に反対するのは、言葉は悪いが「反国家・売国」と云うのです。

国民は、国家をしっかり支えるために努力するのが、国民としての義務ではありませんか。国家が有ってこそ、自由、民主主義、思想・信条・表現の自由、人権の保障、生活の安定、福祉が守られます。だからこそ世界中の国家は、自国の安全保障を確保するためにあらゆる手段を使うのです。軍事力の確保と強化、軍事同盟の締結、その他自国に有利になるための外交交渉。貿易でも、関税を巡って熾烈な国家間の丁々発止が繰り広げられます。

こうした世界の常識や事実を全く見ようとしないのが、左翼偏向マスコミの「平和主義」です。「憲法九条を守って軍隊を持たなければ、日本はいつまでも平和だ」と
信じているのでしょうか。隣の共産主義独裁国・中国が、「尖閣諸島と沖縄は中国の領土だ」と平然と言い募り、戦争も辞さないと公言しています。こうした事態に対処し、日本国家の安全を守るのが国家・政府の重大な責任です。それが出来ない政府なんて、国民は信用できません。

安倍政権批判、特定秘密保護法反対、憲法改正反対、集団的自衛権反対、こうした主張を繰り返すことこそ日本国家と日本民族、日本文化を破壊に導くでしょう。私は、道新のような左翼マスコミにささやかな抵抗を示すことで、私が日本人として生きていけるこの日本を守りたい、日本の文化を心から愛し続けたいと思っています。

安倍総理が、靖国神社を参拝されたようです。日本の存立を守るために命を落とされた私たちの先人に、心から感謝したい。安倍総理が、死して神となった人々に尊崇の念を示し今後の日本の安全と平和を祈ったことを、私は当然のことだと思います。中国、韓国が抗議しているそうですが、不当な内政干渉です。無視するのが一番でしょう。


もう年末です。もう幾つ寝るとお正月、という子供たちの歌声が聞こえそうですね。年内残り何日もありませんが、もし時間があれば、またここに書き込みをしたいと思います。みなさま、風邪にご注意のほどを。

■2013/12/30 いよいよ大晦日
我が家のある集合住宅の駐車場。上から眺めていると、皆さん除雪に追われています。買い物に出かける人たちの車が出たり入ったり、やはり年の瀬らしい慌ただしさを感じます。これも年末の風物詩なのでしょうか。我が家は日常と変わらない生活なので、お正月の為に特別なことはしません。玄関ドアに正月飾りを取り付けて、玄関に門松を置き、大凧を居間の壁に掛けました。雰囲気はすっかり正月らしくなり、あとはボワッーと過ごしたいものですが・・・。

みちこの味覚障害は、北大精神神経科のドクターが処方してくれた薬が少しずつ効果を表し、食べられる物が色々と増えてきました。ただ、美味しいという感覚が戻って来ないのが残念です。一昨日は久しぶりに料理をしました。お正月用に野菜、根菜、ゆで卵を使った煮染め
です。食べる事自体が苦痛だったのに、台所に立てるようになっただけでも大変な変化です。薄味仕上げですが、「みちこの味」を楽しむことが出来ました。二人で楽しい食事になりました。

今年の夏頃から気力が無くなってきたのかな、と感じていた義母(みちこの母)が、先週突然パニック状態に陥りました。「電話が使えない、テレビが見られない、ストーブも点火できない、大変だ」となって、雪の中を死に物狂いで不自由な足を引きずりながら我が家に駆け込んできました。話を聞いても、何がどうなったのかさっぱり要領を得ません。

義母の部屋に行ってみました。ドアは施錠されていない、室内は荒れ放題。調べると、延長コードをコンセントから抜いてしまっています。これでは、何もかも使用不能になるのは当たり前です。元に戻して、電話機の設定をし、各種機器が動作することを確認して、帰ってきました。義母は、自分が何をしたのかの自覚がまったく無いようなのです。

春から少し異変はありました。例年楽しみにしているアサガオ栽培が面倒だと云い、お盆に菩提寺にお参りに行く日を間違えたり、
好きだった読書もだんだん量が減り、大切に育てていたゼラニウムをもう要らない捨てると云ったり。九十二才という高齢ですから、いよいよ来るべきものが来たのかなと思います。本人もパニックになったことがショックらしく、今は独り暮らしに自信が無い、高齢者住宅を探して欲しい、と自ら云いだしました。

こんな訳で、先週から私たちもてんやわんやの状態です。心配なので毎日様子を見に行っています。今日は、薬の数が足りないと必死に探していました。紛失したか、飲み過ぎたかのどちらかでしょう。年が明けたら、受診しなければならないと考えています。日常生活に支障が出るようでは、放置しておけないですから。人生というのは、苦が多い。お釈迦様が仰る通りです。みんながたどる道。悲しむことはないと思います。私たちが、きちんと向き合うことが大切と思います。

今年を振り返ると、様々な体験をしました。私たち夫婦の関係は、病を共に生きることで成り立ってきました。一人残った義母の著しい変化、これも驚くことでない。私の仕事も新しい方向とテーマが一つ見えてきました。みちこも、「苦しい死んだ方がマシだ」という味覚異常状態から、ほんの少し緩和されました。やはり生きていて好かったのです。

日本をこよなく愛する私は、危機一髪のところで安倍晋三内閣が誕生したことにほっとしました。1945年の敗戦から日本人のアイデンティティー、歴史、文化を全否定する教育が始まり、日本破壊教の左翼が日本中を跋扈し、共産革命寸前の危機になった時もありました。岸内閣が60年安保改定と引き替えに潰されて以後、日本は「平和教」の信者のようになり、経済成長さえしていれば好いという「左翼呆け」にどっぷりと漬かってしまいました。

こうした状況を本気で変革し、日本人が日本の歴史と文化に自信を持ち、世界の諸国民に誇りにできる日本国家を取り戻せるのは安倍首相しかいないでしょう。首相を右翼、国粋主義者、軍国主義者などと誹謗中傷する左翼偏向マスコミがまだまだ大手を振っています。しかし、60年・70年安保の時に比べると、彼らの力は大きく後退しつつあります。

来年は、首相の前に困難がさらに大きく立ちはだかるでしょうが、私は一国民として心から応援を続けるつもりです。

マルクス主義思想について書くことを宣言したのに、今年は叶いませんでした。来年は、挑戦してみます。

では、無事に年末を過ごされること、そして明るく幸せな新年をお迎えになることをお祈りいたします。

★2014年からは、「第3章」に移ります。よろしくお願いいたします。


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