2005年 1.伊太地山伝兵衛、里見紀子

2005年に伊太地山伝兵衛氏のファンサイトを見つけ、足を運んだ。
(以下、伝兵衛さんで)

ライブハウスは高田馬場にある「HOT HOUSE」。
これが小さいお店で座る場所が10人程度。
逆に間近で観ることができるんです。

最後に観たライブが5年以上前...でも、うっすらと覚えていて、「おぉ、久しぶり!」と声をかけてくれた。
ライブは伝兵衛さんらしく、まったりと会話をしながら一曲、また一曲と歌い、演奏してくれた。

1999年当時、ライブで聴いたアルバム未収録だった曲「嘘が8コ」もアルバム化されていた。
それ以外にも1年に一枚ぐらいのペースでアルバムがリリースされていて、購入していないアルバムを全て直接買い込んだ。

すると新たな試みをしていたんです。
アルバムタイトルが「猫にジャズ」。
ジャズのナンバーをジャズでなく演奏していた。
でも伝兵衛さんの歌とギターのみ。
私にはジャズの曲をジャズらなきゃいけないなんて固定概念が一切ないので、「伝兵衛さん自身の歌いたいように歌ったらこうなった。」と言いたげなアルバムに「やられたぁ」と心の中でにやけながら聴き入った。

そして、伝兵衛さん+ピアノの佐山雅弘さん+弦楽団といった構成のアルバムが二枚。
伝兵衛さんの曲が弦楽編成に非常に合っていることに気づくと共に、代表曲「Wesが聴こえる」を聴いて、「伝兵衛さんと張り合っているヴァイオリンはなんなん
だ?」と、心の高ぶりが生じていた。
それを確認したくてファンサイトをチェックし、ライブハウスに足を運んだ。

ライブのスタートと同時に気持ちの良い弦楽三重奏を生で聴いて、「弦楽ってこんなに気持ち良い音に包まれるんだ」とクラシックの生演奏を聴いたことがない自分はやられていた。
(アルバムでは四重奏だけれど、ビオラの成谷さんがいなかった)。
そして、ジャズ・ヴァイオリニストの里見紀子の音を間近で聴いて、「張り合ってるぞ!!」とわくわくしながら聴いた。
「寄り添う」ように弾くのではなくて、「張り合って」いたんだ。

その後、伝兵衛さんを出し抜いて里見紀子さんのヴァイオリンとの出会いから、里見さんのバンド、「Project N.」のライブにも足を運ぶことになった。
(当初、自分でジャズのライブに足を運ぶとは思ってもみなかったんだ)
観ると目からうろこが剥がれていくよう。
ジャズって難しく考えていたんだよね。
でも、「Project N.」のライブは曲名を知らなかった初心者の私でもわかりやすく楽しめたんだ。
「音」で遊んでいるんだ。いやいや「会話」している様が見てとれるんだ。

そして、里見さんのライブに足を運んでいることが、2006年のヴァイオリン・サミットの会場で伝兵衛さんに見つかった。
伝兵衛さん、「お前は...やっぱりなぁ」と苦笑いでした(笑)。

私は今でも、伝兵衛さんのライブにも足を運んでますよ。


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