<LILIES Live at 品川 ホテルパシフィック東京>



2009.05.19.(火) LILIES Live at 品川 ホテルパシフィック東京
LILIES:NAOMI(Vo)、MAYUMI(Vo)
サポート:本庄寛国(G)、川村健(P)

前回のライブはファンの集い的(?)ライブでしたので、この日の知らせが入ると、自分のスケジュールにすかさずチェックを入れた。
なにせ会場であるスカイラウンジ ブルーパシフィック、品川のホテルパシフィック東京の30階にあるので眺望が素晴らしい。
ホテルのお客さんとか、この眺望を眺めながらゆったりとくつろぎに足を運んだ方もいる中でのステージ。
この時期に訪れたのが初めてで、まだ夕暮れ。
富士山や東京タワー、レインボーブリッジを一望できます。
うーん、気持ちよい。

そして、夜が更け始めた頃、ライブのスタートです。
この日はガットギターの本庄寛国さんとピアノの川村健さんの演奏をバックに歌う編成です。

写真はLILIESの現場マネージャー、キャプテンさんのブログをご覧下さい(_●_)
練習風景からリハ、本番、打ち上げと盛りだくさん!
今回もステージごとに衣装も変えてますよ。


この日は3ステージ。
1stステージ。
まず、 「シュガー・キャンディー」から。
清しい響きを醸しながら歌声が鼓膜にこだまする。
そして、「Close To You」、「Fool On The Hill」大人の甘酸っぱさを聴きながら宵闇が更けていく。
ピアノの川村健さんは綺麗なフレーズを好む方で、小悪魔チックな雰囲気を醸しだす。
MCははじめてのお客さんもいるので、デビュー当時の話を交えながら、ザ・ピーナッツの「かわいい花」を披露。
今のLILIESが歌うとアイドル時代とは違う、大人の雰囲気で聴かせてくれる。
そして、ギターの本庄さんがやさしく爪弾き、お二人のコーラスで紡ぐ「赤いスイートピー」。
そして当時の楽曲、「ノー・ハード・フィーリング」、オリジナルの「ディジー」、そして定番「好きよキャプテン」を披露して、1stステージ終了。


また少しずつ客席が埋まる。
しばし休憩の後、2ndステージです。
オリジナルの日本語の歌詞で歌う、「Your Song」から。
その気持ち良さに間奏中に拍手が起こる。
「Going Out On My Head」、「I Won't Last A Day Without You」とカバーを続けて披露。
川村さんのピアノがそよ風を送り込むようにフレーズを奏でる。
本庄さんのギターのフレーズが淡い回想にきらめきを与えるように響く。
ここで邦楽のカバー、「ひとつぶの涙」。
会場から手拍子が起こり、一体感に包まれる。
そしてリアレンジされた「恋は魔法」。
本庄さんのギターのフレーズが冴えてました。
邦楽のカバー、「白い色は恋人の色」。
ここでもお客さんが手拍子で応戦。
お二人のメロディーは、他のミュージシャンと違ったメロディーを紡ぐ。
これがまたやられた。
そして一番新しい曲、「風のオルガン」を披露。
私の中でこの曲はもはやスタンダード。
みんなに聴かせたい、そして唱歌にして若い人にも歌って欲しいと思いますね。
2ndステージ最後にオリジナル、「DRAGON」を披露して終了。


長い一日である。
休憩の間、客席のお客さんが入れ替わったり、そして外国人のお客さんも見受けられます。
さて、3rdステージです。
当時の楽曲、「すずらんの花」から。
拍手が一杯!
ここでカバー、「雨だれ」。
この曲はお二人が歌うと、オリジナルの太田裕美さんとまた違った味わいがあります。
切なさが琴線に触れるコーラスです。
この時も間奏で拍手が起きる。
そして洋楽のカバー、「Look Of Love」、「Scarborough Fair」は夜景を眺めながら聴くと、これが洒落ていて、グラスを傾けたくなる雰囲気満点でした。
当時の楽曲に戻り、「妖精たち」を披露。
この曲は他のミュージシャンでは味わえない、当時のリリーズの等身大を歌に込めた楽曲です。
そしてオリジナル曲、「Kimiwa...」を披露する。
このオリジナルの楽曲に外国人のお客さんが、一番大きく拍手をしていました。
私もこの曲はLILIIESのオリジナリティが存分に堪能できる代表曲になると思います。
最後にオリジナルの「デイジー」。
お二人故郷夕張を想う気持ちがたっぷり詰まった楽曲です。
アンコールに定番の「好きよキャプテン」を歌い、大いに盛り上がって長いステージに幕を下ろした。


3ステージを聴き終えて、気持ちがすぅっと楽になった気分。
ギターの本庄さん、ピアノの川村さんの演奏も相まって、LILIESのお二人が包み込むように歌ってくれたからだと思います。
そして、この日のためにアレンジも変えていて、 少しずつ進化していく姿が垣間見られました。
毎回ステージごとに変わる衣装も楽しみ。
ゆったりくつろぎながら楽しむライブ。
洋楽・邦楽のカバー、当時の楽曲、そしてオリジナル曲とバランスも良く選曲された内容。
ファンの集いとは違った雰囲気で聴けます。
いやぁ、今回も堪能しました。


P.S.「風のオルガン」、合唱部の方、是非聴いてみて!!
   デモですが、LILIESのHPで聴けます('09.5.23.現在)


さて、この日のセットリストです。
(「ザ・リリーズ」はアイドル時代の曲、「LILIES」はお二人のオリジナル曲です)

■1stステージ
1.シュガー・キャンディー(ザ・リリーズ)
2.Close To You(Carpenters)
3.Fool On The Hill(Sergio Mendes & Brasil '66)
4.かわいい花(ザ・ピーナッツ)
5.赤いスイートピー(松田聖子)
6.ノー・ハード・フィーリング(ザ・リリーズ)
7.ディジー(LILIES)
8.好きよキャプテン(ザ・リリーズ)

■2ndステージ
1.Your Song(Elton John)
2.Going Out On My Head (Sergio Mendes&BRASIL’66)
3.I Won't Last A Day Without You (Paul Williams)
4.ひとつぶの涙(シモンズ)
5.恋は魔法(ザ・リリーズ)
6.白い色は恋人の色(ベッツイ&クリス)
7.風のオルガン(LILIES)
8.DRAGON(LILIES)

■3rdステージ
1.すずらんの花(ザ・リリーズ)
2.雨だれ(太田裕美)
3.Look Of Love(Burt Bacharach)
4.Scarborough Fair(Simon & Garfunkel)
5.妖精たち(ザ・リリーズ)
6.Kimiwa...(LILIES)
7.デイジー(LILIES)
アンコール:好きよキャプテン(ザ・リリーズ)


LILIESの現場マネージャー、キャプテンさんのブログはこちら(お二人の活動の模様の詳細が載っています)
LILIESのHPはこちら(「風のオルガン」が試聴できます)
本庄寛国さんのHPはこちら
川村健さんのHPはこちら



音蔵ライブレポートのトップページへ

音楽&LIVEHOUSE情報ページ「音蔵(negura)」ホ−ムペ−ジに掲載されている
記事、写真等の無断転載を堅く禁じます。

Copyright(c) 1998- negura All rights reserved