<山風 Live at 白楽 カフェ・ド・ヤガヴァン>

ゲスト:中村まり

山風
(左から)
Suemarr(Vo, Banjo, G)、松田浩之(Vo, G, Mandolin)
アキコ(Fiddle)さんはお休み

2008.2.22.(金) 山風 Live at 白楽 カフェ・ド・ヤガヴァン
ゲスト:中村まり(Vo)

北浦和 Swing Fes.で演奏していただいたのですが、スタッフをやっていて観れなかった「山風」。
以前から鬼頭さんや知り合いから、「山風は良いよ」と言われていた。
で、今年初めに地元 北浦和 パラダイス・ロードに来てくれたのだが、私用で行けなかった。
そう思っていた矢先、今年行ったライブでお客さんとして来ていたSuemarrさんにお会いした。
「もうこれは神のお告げだね」と、週末の会社帰りに持って来いの場所、白楽 カフェ・ド・ヤガヴァンでのライブへ行ってきました。

入るとSuemarrさんと松田さんの姿。そしてマイクは一本も立っていない。
お二人にご挨拶をして、喫煙できるカウンターでパンを食しながら待つ。

この日はFiddleのアキコさんがお休み。
メンバーを一人欠いているので「山風」でなく「山虫」。


さぁ、ライブの始まりです。

Suemarrさんのバンジョーはゆっくりと爪弾く。
ジャグバンドで馴染んでいた私としては逆に新鮮で心地よいフレーズ。
松田さんのマンドリンやギターもその枯れた風合いの音が自然の情景を引き立たせる。
じわじわと頭の中へ刷り込むように二人のフレーズが絡んでいく。

お二人の歌声はしゃがれた声で喉を締め付けるように歌う。
これが実に味わい深い。
盛り上げたり、勢いづけたりせずに淡々と歌うのだが、その歌声に開放感を味わいながらどんどん引き込まれていく。

演奏を聴いていると時間がゆっくり進む。
お店が道路沿いにあるので、たまにバイクの音とか聞こえるときもあるのだが、その音ですらそのスピード感がなくなってしまっていた。
お店の中だけまったりと、影を残しながらゆっくり、ゆっくり時が過ぎていく。

この日はカバー曲が中心でわかる限りでは、
・Take Out Some Insurance
・Helpless
・The Night They Droove Old Dixie Down
・I Shall Be Released
・Can The Circle Be Unbroken
・The Weight
・Good Night, Irene(アンコール)
など。
(わかったのはDylan、The Bandの曲がほとんど。アメリカ南部の曲が中心と話してくれました)。

オリジナル曲はSuemarrさんが「恵みの雨」、「道路」、「りんご泥棒」と披露。
特に「道路」が気に入りました。
松田さんも一曲披露(曲名不明)。
ゆったりと時間が過ぎるオリジナル曲はもっと聴いてみたい。

途中、一曲だけ中村まりさんを交えて、「Down In The River To Pray」を披露。
Suemarrさんとコーラスを取ったのですけれど、聴いただけで震え上がりました。
この時ばかりは張り詰めた空気が漂い、歌い終わるとお客さんから歓声と大きな拍手。
カントリーを歌う歌姫、見つけました。

ライブ中、お客さんは知っている曲を手拍子、足拍子、歓声を上げながらコーラスも交えて一緒に歌う。
これがまた音のシャワーを浴びているようで気持ちが良い。

カントリー・ミュージックに傾倒したサウンドを追求する「山風」。
乾いた風に土埃を感じさせてくれる良きマウンテン・カントリー・サウンド。
今回オリジナル曲が少なかったが、次回はゆっくり堪能したいなぁ。
そしてアキコさんのFiddleも交えて聴くと、またグッとカントリー・サウンドに引き込まれてしまうんだろうな。
次回、次回!!


松田浩之氏のHPはこちら
SuemarrのHPはこちら
中村まりさんのHPはこちら
白楽 カフェ・ド・ヤガヴァンのHPはこちら

 

山風
松田浩之(Vo, G, Mandolin)、Suemarr(Vo, Banjo, G)
アキコ(Fiddle)さんはお休み


松田浩之(Vo, G, Mandolin)


Suemarr(Vo, Banjo, G)




カントリーを歌う歌姫、中村まりさん








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