<GYPSY VAGABONZ Live at サブリエル・カフェ>

(左から)加勢明(G)、林さやか(B)、Hideko(Vo, Flute)、大西孝旺(G)

2007.12.7.(金) GYPSY VAGABONZ Live at サブリエル・カフェ

行ってきました、高円寺 サブリエルカフェ。
前回、夏に行ったライブでそのポテンシャルの高さを見せていただいたGYPSY VAGABONZを観るために。

カフェということだったので事前に食事を済ませてお店に入ると、食事も出来ました(残念!)。
お店にはいろんな絵本が置いてあり、かわいらしい雰囲気。
地下では絵本の展示会がも催していました。

この日はワンマンライブであります。

1stステージが始まった。
「Love Me Or Leave Me」、「Just One Of Those Thing」、といきなり早いリズムのナンバーを立て続けに披露。
ライブハウスの大きさのためボーカル以外は生音。
これが実に良い。
大西さんと加勢さんのギターの細かなリズムのシェイクにフェイク、パートのやり取りから表現の仕方の違いまできっちり聴くことが出来る。
そして林さんのベースの音が床を通じて伝わってくる。
演奏が始まると通りの一階の入り口で演奏しているので通りすがる人たちが立ち止まって興味を持って見入る始末。
「That's Old Feeling」、とオールドジャズのナンバーを立て続けに披露。
大西さんがおかしくカウントを取ったことでみんなが笑って場が和んだところで「I Can't Give You Anything But Love」。
ここまでの曲だけでも映画を観ているように曲の展開が変わっていく。
非常に楽しいアレンジでした。
ここでオリジナル曲、「いたずら仔猫のワルツ」。
歌詞がHidekoさんのステージでのイメージにあっている曲です。
次に「Pick Yourself Up」。(Hidekoさんは「Pick Up Yourself」と紹介してましたがこちらだと思います)
Hidekoさんのスキャットが心地よい。
弾むリズムが「丁度クリスマス時期にふさわしい選曲だなぁ」と思っていたら、次に「ジングル・ベル」を披露。
Hidekoさんはフルートを吹いてインストで演奏したのですが、メンバーが楽しく演じてくれました。
そしてオリジナル「Dreamy」。
幼少時代の夢を思わせる曲に元気ハツラツなHidekoさんが歌うとキャッチーでウキウキさせられる。
勢いはそのまま「Paprika」、「There Will Never Be Another You」を演奏して一部終了。


しばし休憩の後、2ndステージ。
ミドルテンポの曲で「I'll See You in My Dreams」から始まった。
「大人の雰囲気で攻めるのかな」と思いきや、オリジナル曲「Boom Boo」では高速リズムに滑舌のよいHidekoさんが日本語で畳み掛ける。
こんなに早口で日本語の歌詞で歌って歌詞がわかるのは初めてです。
ドライブの疾走感たっぷりにジプシージャズで披露してくれました。
その疾走感をそのままにアレンジされた「I Love Paris」。
ここで一服、「My Romance」を艶やかな雰囲気で披露。
これを外で観ていたお客さんが誘われて中に入ってきました。
ここでインストのオリジナル曲「ミツバチのささやき」。
曲名のイメージに合った仕上がりです。
一見のお客さんは「The Gift」を聴くと、「凄いね」と既にその魅力に惹き込まれておりました。
その後もスタンダードで「So In Love」、そしてクリスマスですので「The Christmas Song」を披露。
そして「Broadway」を自身が作った日本語訳を交えて披露。
オリジナル曲「Welcome To My House」。ゆったりした曲調で始まり、急にハイテンポになるジプシーの真骨頂が聴けます。
最後に「After You've Gone」。ジャズで味わったアレンジとは違った元気ハツラツの「君去りし後」でこの日のライブは終了。


GYPSY VAGABONZはただジプシー・ジャズやオールド・ジャズをコピーしているわけではないんです。
お客さんを楽しませる工夫が随所に散りばめられている。
前回までに曲調のアレンジや出で立ちなどで感じていた。
今回、生演奏で聴けたことによって、キャッチーなギター、ベースのフレーズにもその精神が入っていることに気づきました。
そして途中加入した林さんのベースがジプシー・ジャズに磨きをかけて、前回よりも更にGYPSY VAGABONZに馴染んできました。
(ライブ終了後話をしましたが、本人気づいていないんだよなぁ)


ジプシージャズでお客さんを楽しませてくれるバンド、なかなかないでしょ。
オリジナル曲の良さは是非一度足を運んで聴いて欲しい。
そしてカバー曲もキャッチーに仕上がったGYPSY VAGABONZの演奏を味わって欲しい。
このクリスマスの時期に聴くのは非常に合ってますよ。


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