<沢登秀信、CARL、近廣直也 Live at 鶯谷 What's Up>

沢登秀信(Vo, G)
CARL(Vo, G)
近廣直也(Vo, G)

2007.08.10.(金) 沢登秀信、CARL、近廣直也 Live at 鶯谷 What's Up

前回のWhat's Upでの演奏でやられてしまった小生。
CARLさん(以下、CARL)のステージを1曲ぐらいしか聴けなかった後悔からこの日は10分前に着いた。

丁度リハも終了しており、沢登氏(以下、ヒデさん)とCARLに挨拶。

まず、CARLがスタート。
この日はたくさんの曲を演奏したいと意気盛ん。
初っ端から新曲を披露。
まずは「ダイナ」。スーパーなおかまちゃんなのですが、非常に個性的な歌詞に「CARLにしか書けないなぁ」とその世界に圧倒された。
「いたずらガエル」、「花に向かって」と続く。
「赤い花」、「ろくろっ首」、「戒厳令の茄子」等、CARLの愛情表現たっぷりの曲を演奏。
そして小生のお気に入りの曲、 「nine」で終了。
自身の記事が掲載された雑誌やVシネマの宣伝もしっかりしておりました。
「人間のサガと自然と平和と愛」をテーマにしたスーパーおかまちゃんCARLの世界、ますます世界が広がってます。


続いて近廣直也さん登場。
まずはエノケンのカバー「洒落男」から。
その後オリジナル曲「枯葉のメロディー」、「ワルツ」とラブソングを披露。
ゆったりとした曲調にしっとりと浸されていく感覚で味わえるラブソングです。
そして「東の夕食」。年を追うごとに応えてくる曲です。
最後に「楽園」を演奏して終了。
MC含めてそのゆったりした間合いが独特で、息もつかせぬ空気感。
ライブを終えるとじわっとくる世界、病み付きになります。


そしてラストにヒデさんです。
最初に「すみれの歌」、「いい男、いい女」を演奏。
この時点でいつもと違う気の込め方に背筋がゾクゾクし始める。
これは 前者2人の影響からか...

そして「信号待ちトレビアン」。
最近の熱い夏に聴きたかった曲。
(これもアルバムに収まっていないなぁ)
ここから小生は気持ちの高ぶりに小声で歌い始めてしまう。
そして「NICE CAR NICE GUY」、「STEAM BOAT SPRINGS」とテープ録音版でしか聴けない若かりし頃の曲を披露。
お客さんはじっくりと息を潜めて聴き入っている。

そして一番古くて一番新しいアルバム「ROOM SERVICE」で収録されている「さよなら」では、みんなでサビを合唱。
そして「ベル」。心象風景だけで描く重い曲だ。
この曲がみんなに受け入れられるようになったら、日本も少しはましな時代になるんだろうけれどね。

重い曲の後にカバー「Boxcer」で気持ちを和やかにした後、オリジナル「とべないホタル」。
テーマがシンプルなのにこの歌詞を描くところにほれ込んでいるんだよな。

ヒデさんが好きなシャンソンのカバー「バルバリ バルバラ」。
そしてオルガン弾き繋がりで「オルガン弾きのMyWay」を披露。

この後も「月のかけら」、「終電間際」、「夏の終わりに」、「東京パラノイア」(この日は鶯谷パラノイア)、「いそうろう」と昨年までなかなか聴けなかったナンバーを交えて演奏してくれた。

ここでリクエストをとる。
小生、この日どうしても聴きたい曲「鉄のマラソンマン」をリクエスト。
ヒデさんはそれに答えてくれました(THANKS)。
そして「いつものように」、「リラの花」のリクエストに答えてこの日のライブはすべて終了。

ヒデさんは自身のオリジナル曲をじっくり着込んで馴染ませた演奏。
ソロでここまでの表現をしている人を今まで観たことがない。
若き時より観続けた小生にとって、感慨深いものであった。
ヒデさんのアンテナで捉えた心象風景をヒデさんのフィルターにかかった歌。
極上の日本映画でも観ているように心に叩き続けてくれる。
そして年を重ねても色褪せない歌。
まだアルバム化されていない曲が多々あるし...
とにかく、ヒデさんの底力を魅せつけられた俺にとって最高のライブでした。

CARL、近廣直也さん、そしてヒデさんと三者三様、世界観の違ったミュージシャンの繰り広げるライブ。
最高の暑い夜だったよ。

P.S. 自分の高揚を抑えられない文章でスマン。

沢登秀信氏のHPはこちら
CARLさんのHPはこちら
What's UpのHPはこちら

沢登秀信(G, Vo)






CARL(G, Vo)


近廣直也(G, Vo)

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