感謝の意の、鳴釜神事について
 祈祷の種類によっては、神様も相当厳しい御顔で出られますが、日頃の御加護に対し、感謝の意味で釜を焚く時は、大変穏やかで嬉しそうな御顔をされます。

 一般の家庭で願い事が成就し、その感謝の意味で釜を焚く事は余りありませんが、事業をされている所ではよく有る事です。

 その結果、事業の繁栄が継続し、昨今の厳しい時代でも、忙しく操業されている所が殆んどです。

 神様の方にしても、難しい事を頼まれそれを成就させても、その事に対し、特別に場を設けて、感謝される事は先ず無い事です。

 霊視が利く方は、私が言っている事がお分かりになると思いますが、神様もそわそわし、大変嬉しい表情をされます。

 神様も、此方が何の打算も無く、裏表なく、純粋な気持ちで接すれば、それ相応なものを此方に送ってくれます。
 
 辛抱強く、何時までも見守ってくれます。

 大概、順調に行っていた商売や事業が途中で傾くのは、人間の側の問題です。

 これから書いて行く例は、私のブログには何回も登載させていただいた製陶所です。

 不況の影響で、他の製陶所は廃業したりしていますが、此処は忙しい毎日が続いています。

 つい先日、伏見稲荷大社、白狐様、この家の伏見稲荷様に対し、日頃の感謝の意味で釜を焚きました。

 この製陶所では年に2回、今回の趣旨で釜を焚きます。

 祈祷の少し前から白狐様の方には、〜さんが、何時もの御加護の御礼に、釜を焚きたいと言っていますので、沢山のお供の方を連れて来てくださいと伝えていました。

 祈祷の前日、此方の小さい巳神に、「明日、〜さんの所で、祝いの釜を焚くから、〜さんの所も地神様が居るので、あんたもちゃんと(しっかり)して行きよ」、と伝えたところ、此方の小さい巳神さんからトンボの羽の様なものだ出て、今からでも飛んで行きそうな勢いです。(これを書くと、相当頭の柔らかい方でも、・・・・?ほんまかいな?、と思われるでしょうが・・・。私もこの小さい巳神さんが取る行動を書く事によって、今まで私達が行ってきた事の真実性を疑われる危険性も・・・・、まあ本当の事ですので、これからも書いて行くつもりです)

 嬉しく、楽しいのでしょう。

 車で4時間程の道程です。

 今回の祈祷は、釜を二つ焚きます。

 一つ目は、この家の地神様に対し、家族の守り、商売繁盛のお礼として、そして、事分けてと断り、この家の御先祖様の御加護に対し釜を焚きます。

 二つ目は、工場の製陶釜の前で、伏見稲荷大社、白狐様、この家の伏見稲荷様に対し、事業繁栄のお礼として釜を焚きます。

 この製陶所に着き、早速この家の地神様の御社の方に釜を向け、準備に取り掛かりました。

 先ずこの家の御先祖様に対し、「観音経」を上げます。

 何回も来させていただいている所ですので、御先祖様も何ら問題はありません。

 私が仏壇の前でお経を上げていると、

 妻、「仏壇の中に、金色の、縦長の菱形が出て、光っているわ」、と言います。

 妻、「赤いものが・・・・、この家の伏見さんも出て来てるわ」、と言います。




 私、「今、御先祖様にお経を上げているところやから、もう少し待とき」。

 妻、「何時もやけど、此処の伏見さん、ちょけやわ(面白い)」。

 私、「此処の地神さんも伏見さんも、嬉しくて待ちきれんのや」。

 その後、この家の地神様に対し、釜を焚きます。

 先ず此方の巳神様を左上に出します。

 私、「〜の地神様、釜の上に御姿をお見せください」。

 妻、「釜の上で、嬉しそうにからみ合ってるわ」。

 私、「小さい神さん、出ておいで」、「あんた、此処の地神様の所へ挨拶に行っておいで」。

 妻、「恥ずかしそうに行ってるわ」。

 妻、「稲荷さんが、ちょろちょろして落ち着かないわ」。

 私、「伏見さん、この後で、白狐様をお呼びして釜を焚くから、それまで待ってな」。

 此処の地神様にお礼の言葉を述べ、コンロに火を入れます。

 湯が沸騰し始めます。

 米を入れます。

 当然釜は大きな音で鳴り出しました。

 私、「釜の上に何か出て来たか」。

 妻、「何も出ないけど、此処の地神さんがくねくねしてるわ」。

 嬉しいのでしょう。

 妻、「小さい神さんが、ふざけてるわ」、「踊ってる」、「何か・・、ざるみたいなものを引きずってるわ」。

 私、「楽しいんやろ、まるで祭りやな」。

 妻、「家の(私の方の)地神さんが、小さい神さんの所へ行って、抱えて連れて帰って来たわ」。

 私、「小さい神さんの度が過ぎたんやろ」、「それだけ楽しいという事や」。

 〜さんの所へ祈祷に行くと告げた途端、小さい神さんが嬉しそうにしたのですが、こんなにはしゃぐとは想像出来ませんでした。

 釜の音が止まった後、此処の社長さんが、息子さんの事を、この家の巳神様に聞いて欲しいと言われます。

 一応息子さんには付き合っている相手が居るのですが、此方の両親も会った事があるのですが・・・・・・・。

 難しい事です。

 そして息子さんの会社も不景気で、何時リストラにあうかも知れないということで、両親も心配されています。

 私、「〜家の地神様、此処の息子さんの〜さん、この方のこれから先の人生を見せてください」




 妻、「両手が出て来て、真ん中に白く光る玉が出て来たわ」。

 私、「〜家の地神様、此処の息子さんの仕事、この先大丈夫ですか」。

 妻、「玉が光ったわ」。

 この家の地神様が守ってやる、と取ります。

 ここでこの家の奥さんが、今付き合っている女の人との結婚はどうしても考えられないと言われます。
 
 私、「〜家の地神様、この縁、切ってもらえますか」、と尋ねました。

 妻、「両手が下に沈んで行くわ」、と言います。

 別れさせる、と取ります。

 相変わらずこの家の地神様は、仲良くからみ合ったまま、動いています。

 この家の伏見稲荷様は、楽しそうに見ています。


 この後直に、工場の製陶釜の前で白狐様をお呼びし、稲荷様の御加護に対する感謝の釜を焚きます。

 白狐様に対し、感謝の表白を延べ、「稲荷大神秘文」を上げ、白狐様を御呼びしました。

 私、「白狐様、どうかお越しください」。

 少し間が空いて、

 妻、「来てあったわ」、「沢山きてあったわ」、「後ろに沢山付いて来てるわ」。

 妻、「白狐さん、何時もと違う態度やわ」、「斜め後ろを向いて、偉そうにしてるわ」、「何時もはきりっとして、清ましてるのに」、と言います。

 私、「それは、これだけ連れて来たら、甘い顔してたら統制が取れんやろ」。

 妻、「白狐さんが来てあった時から、白狐さんが自分の前足で前に在るものを横に除けて、横から自分の前に持って来る動作をしてるけど」、と言います。

 私、「白狐様、それは今在るものを除けて、新たに何かをしなさいという事ですか」、と尋ねました。

 妻、「何も言わないで、同じ事を繰り返してるわ」、と言います。

 私、「白狐様、分かりません。釜を鳴らしたら分かりますか、釜が鳴ったら教えてもらえますか」、と聞きました。

 妻、「分かると言ってる」。




 コンロに火を入れます。

 湯が沸騰して来ます。

 米を入れます。

 当然大きな音で鳴り出しました。

 妻、「釜の上に、真ん中が白色で、それが金色になって、周りが朱色、赤で、・・・・」。

 私、「それは炎やろ」。

 妻、「釜の上に、相当上まで上がっているわ」、と言います。

 今回の釜の鳴り方は、荒々しく、力強い鳴り方です。

 少し波もあります。

 私、「白狐様、何時も〜さんを御守りくださいまして有難う御座います」。

 釜は荒々しく大きな音で答えてくれます。
 
 私、「白狐様、白狐様も良くご存知の様に、この〜さん夫婦は真面目な方で、変な計算は有りません」。

 突然釜が大きく鳴ります。

 〜さん夫婦もびっくりされています。

 私、「白狐様、私達もこうして呼んでいただき、有り難く思っています」。

 又釜が大きく鳴ります。

 私、「この先も、どうかこの製陶所を守ってやってください」。

 釜は鳴り響いています。

 私、「白狐様、白狐様がされた動作、それは、今している仕事を少し休んで、新たな所からの仕事に入れ、という意味ですか」、と聞きました。

 妻、「うなずいてあったわ」、と言います。

 この事を後ろに座られている社長さんに告げますと、実は3日程前、今まで取引のなかった大きな会社から大きな仕事の話が入り、その話に乗って良いものかどうか、私達が来た時に白狐様に聞いて欲しいと思っていましたと言われます。

 そして長年に渡り試行錯誤していた徳利の商品を、この辺で少し休もうかと考えていましたと言われます。

 白狐様が来られた時からされていた動作は、これを言おうとされていたのです。

 白狐様が単独で来られたら、喜びの現し方やお顔の表情の本音の部分が、もう少し見れたと思いますが、沢山のお連れを連れて来られたので、その様な訳には行かなかったのでしょう。

 私の方の巳神様も嬉しいのか、絶えず舌を出しています。

 この製陶所で釜を焚くと、確実に仕事が入って来ます。

 釜が鳴っている最中に、商談の電話が入る事も有ります。

 今回の様に、白狐様が仕事を持って来てくださる事も有ります。

 有り難い事です。

 私達も、し甲斐があります。

 白狐様に礼を言い、「稲荷大神秘文」でお送りしました。

 くるっと後ろを向き、帰られる白狐様の後ろを、二列に並んだお付きの方々が帰られました。

 よく見ると、子供の稲荷さんも居ました。

 この祈祷のあくる日の晩、社長さんから電話が有り、商談が成立しましたと言われます。

 電話の前から、社長さんの顔が出ていましたし、又今回の祈祷の成果も分かっていましたが、やはり私達に取っても嬉しい知らせです。

 神様に対し、此方が誠意を尽くせば、神様の方も誠意で返してくださいます。

 有り難いものです。

 話が逸れますが、今回の祈祷時、小さい巳神さんは少しはしゃぎ過ぎましたが、まだ子供ですので無理も無い事です。

 しかしこの小さい巳神さんは、大変的を得た動きや答えをして、私達に知らせて来る事も多々あります。


 この例は、又書きたいと思っています。


 
鳴釜神事の実際と考察