先ず最初に、
寺や祈祷寺からのお札やお守りだけではなく、広い意味で、神社の分霊としてのお札の事も意味します。
普通、伏見稲荷大社のお札には、分霊としての稲荷様がつかれます。
殆んどが、男と女の稲荷様がつかれます。
勿論、その稲荷様の力の強弱はあります。
普通、そのお札を持っている人間と似た様な稲荷様がつかれる事が多いです。
偶に、お札を持っている人間とは違うタイプの稲荷様がつく事がありますが、それはその人間の本来の内面から来るものと思われます。
私はよく人から頼まれる事が有ります。
伏見稲荷に行ってお札をもらって来ようと思っていますが、どうか良い神様と縁が持てる様に頼んでいただけませんかと。
私は白狐社の白狐様に、何月何日に、こういう者が行きますので、どうか良い神様と縁をつけてやってくださいと頼みます。
その方がお札をもらって来た後、どの様な稲荷様がついて来て頂けたかと霊視すると、笑ってしまう事があります。
言い方が悪いですが、柄の悪い人には、柄の悪そうな稲荷様が、人の良さそうな方には、性格の優しそうな稲荷様がついて来られています。
例外を除いて、この様に伏見様のお札には、神様はついて来られています。
そして祀る側の姿勢によって、成長する神様も在りますし、その反対の方向をたどる神様も在ります。
中にはその場から離れてしまった神様も在りますし、極端な場合(記憶に有る限り、私は今まで二件程、この様な経験をしました。それは本来在る稲荷様の他に、他からの、一応神霊というものを入れ、その神霊により、本来居る稲荷様が負けてしまった、言い方が変ですが、人間で言えば、負けて殺されてしまった状態)、存在が無くなった例もあります。(この事例は、又書くつもりでいます)
又、
御祈祷札、お守りについて言えば、私にその力が無いのか、殆んどその偉力を感じる事が出来ません。
これは私の力不足が原因です。
その反対に、本来お札を持つ者を守るべき存在がついていて当たり前のお札に、どう考えても神霊とは思えない存在がついている事が多々有ります。
お札を置いた途端、何も無い時と比べて、余計に不安定な状況になったという事はよくある事です。
私は、家の中や身の周りに、出来ればこういうものを置かない方が、賢明な選択と思っています。
これは、鳴釜神事による事業繁栄達成感謝の祈祷時の、巳神様、白狐様、そのお付きの稲荷様の始終@に書かせていただいた方の事です。
この方は信仰心も厚く、家には巳神様、伏見稲荷様、そして白狐社の白狐様から特別につけられた稲荷様をお祀りされています。
上記した神様方から手厚く守られているのですが、何を思われたのか、去年の秋頃、ある神社の祈祷を受け、その御祈祷札を家に置きました。
私はこの方に、御祈祷札を直にお返しするように伝えました。そしてこの方も直にお返しされたものと思っていました。
今年に入り、この方からある事についての問いが有りましたので、この家の稲荷様をお呼びしました。
普通、此方の巳神様を通じ、この家の稲荷様をお呼びすると直に御姿が出て来るのですが、今回は全く何も見えて来ません。
何回かお呼びしていると、この家の御社が見えて来ました。
そして、お社の中に稲荷様が見えるのですが、何時もの御姿ではありません。
何時もは動く稲荷様、要するに、普通の生きている状態で出て来ますが、今回は置物、御社の前に置く、瀬戸物の稲荷様の姿を取って出て来ました。
そして何も呼ばないのに、この家の巳神様が出て来て、心配そうに瀬戸物の稲荷様を下から見ています。
そして二体の巳神様は、1本(?)の紐の様なものを口にくわえ、それを両方から引っ張っています。
・・・・・・・?(意味は分かりません)
次に白狐様から特別この家につけられた稲荷様をお呼びしますが、此方もお姿が出て来ません。
何回か呼んでいますと、中央に白いもやみたいなものが出て来ました。
ぼーとして体(てい)をなしていませんが、特別につけられた稲荷様です。
私はこの方に、例のお札はお返しされましたかと聞きますと、まだ家に在ると言われます。
それで分かりました。
稲荷様は避けられたのです。
特別この家につけられた稲荷様は、伏見の方に帰られたのか・・・・?
此方の小さい巳神様に、この家に行って、何が禍しいるのか見て来る様に言いますと、此方の小さい巳神様は妻が言うには、
「傘みたいなものを差して行ってるわ」、と言います。
小さい巳神様に頼むと、最初からその事象の元の障り、それに伴う格好、動きをしながら、此方に知らせを送って来る事が多いです。
それにしても、もう少し分かり安い知らせ方があると思いますが、こんなもので分かるはずがありません。
こんなもので分かるのなら、天才です。
此方の巳神様もそうですが、この小さい巳神様も中々へそ曲がりで、かってな時が有ります。
私が釜を焚いて祈祷している最中に、私の前でチャンバラをして遊んでいる時もありますし、そこに行けと言っても、あかんべーをして隠れてしまう事が有ります。
反対に、危ないから其処には行くなと言っても、勝手に行ってしまい、私が引き戻す事があります。
話が反れました。
そしてこの事に関し、この後この方にどの様な展開があるのかを聞きましたが、本題と違いますので書きません。
その後、この方は御祈祷札を神社に返されました。
御祈祷札を神社に返された後、稲荷様をお呼びしましたが、やはりお姿は見えません。
今回の件の解決方法は、先ず神社の御祈祷札を直に返して来る事だったのですが、それだけで御祈祷札についているものが居なくなるかというと疑問が残ります。
現にお札をお返ししても、この家の稲荷様のお姿が見えて来ませんので、まだ何かが残っているのでしょう。
そしてその後、この家にお祀りされている三体の稲荷様に侘びを入れる事です。
二体の稲荷様は、どうにか機嫌をなおされると思いますが、白狐様が特別につけられた稲荷様に関しては、相当厳しいものがあります。
私は白狐様に、白狐様がこの家の者の為に特別つけられた稲荷様に関して、この家の者が祀りきられないのなら、伏見に連れて帰っていただきたい、勿論それは白狐様が決めてくださいと伝えていました。
そして白狐様達がが来られる前に、この家を綺麗に祓い、何も無い清い状態にしておきますので、どうかお越しくださいと頼んでいました。
はたして詫びを入れて許してもらえるものかは、私の責任ですが・・・・。
祈祷の前日、何か私を来させない、私に来られたら困る存在が、私の体に作用して来ます。
大したものではありません。
今回の祈祷は釜を二つ焚きます。
最初の釜でこの家に残っているものを祓い清め、二回目の釜で、白狐社の白狐様と白狐様が特別につけた稲荷様、この家に祀られている二体の稲荷様に侘びを入れます。
白狐様は此方の侘びを受け入れてくださると思いますが、特別この家につけてくれた稲荷様の今後の事については、お呼びしてから聞いてみるしかありません。
先ず最初の釜を焚きます。
此方の巳神様を出します。
此方の巳神様に頼み、御祈祷札について来て、まだこの家に残っているものを出してもらいます。
私、「地神様、まだこの家に残っているものを出してください」、「こら、出て来い」、「お前や、はい、出ておいで」、「お前の事や、どこ見てるねん、隠れたらあかんで」。
妻、「何か出て来たわ」、「赤い色やわ」。
私、「口や」、「あんた、良い口してるな、格好ええな、もっと見たいからな、顔も見せてみ」、「はよ見せてみ」。
妻、「何か、冗談みたいなのが出て来たわ」。
妻、「朱色の鳥居も出て来たわ」。
私、「格好ええな、あんた、ええ格好してるな、そんなん好きやねん」、「漫画やな」。
(冗談の様に思われるかも知れませんが、霊視をして展開される世界は、この様な形を取って現れる事は往々にして有ります。以前私が踏み入れた、此方の世界と同じ世界も、これに似た形を取り、展開されました)
妻、「頭の上に、何か付けてるみたいに、尖っているわ」。
私、「あんた、今度は手を見せてみ」。
妻、「こんなん手と違うわ」。
私、「あんた、今度は足を見せてみ」。
妻、「これ何やろ」。
私、「あんた、手を広げてみ」。
妻、「バタバタさしてるわ」。
私、「鳥天狗や」。
私、「あんた、お札に付いて来たんか、何処の神社のものや、言うてみ」。
妻、「ポカーンとしてるわ」。
私、「あんたアホやから分からないんやな」。
妻、「何か、落ちつかなくて、自分の胸の辺の匂いを嗅いでるわ」、「状況が把握出来てないみたいや」。
私、「あんた、釜を知ってるか」。
妻、「あかんわ、ポカーンとして、何が何か分からないみたい」。
私、「難儀やな、まあええわ」、「あんた今から釜で消すからな」。
湯が沸騰し、米を入れます。
米を入れた途端に、大きな音で釜が鳴り出しました。
妻、「手で耳をふさいでいるわ」、「目もつむってしまったわ」。
私、「良いものでもないけど、そんなに悪いものでもないからな・・・、でも、しょうがないから上がってもらおか」。
妻、「何時もの釜の状況と違うわ」、「釜の上には何も見えないわ」、
「黒いものの中へ、丸め込まれる様に吸い込まれて行くわ」。
私、
「消してしまう程のものでもないので、こいつの大元の所へ帰したんやろ」、
「どうこういうものでもないけど、稲荷さんにしては、嫌やったんやろ」、「稲荷さんに祓う気があったら祓ったと思うけど、こんな程度の悪いものを入れたという事に腹が立ったんやろ」、「この鳥天狗に取っても災難やったやろ」、「まあ、こんな程度で良かった」。。
最初、此方の小さい巳神様に、何が禍しているのかと聞いた時、傘の様なものを差して出て来たのは、天狗茸とも取れますが・・・・・、これで分かれというのは、難しい話です。
私、「これで白狐様も来てくれるやろ」。
二つ目の釜の用意に取りかかります。
釜の用意が出来たところで、
私、「小さい神さん、あんた、伏見稲荷へ行って、白狐様を連れて来てくれるか、京都は良く知ってるやろ、行っておいで」。
妻、「行ったわ」、「伏見稲荷に着いてるわ」、「うろうろしてるわ、白狐社が分からないみたい」、「階段を上がって行って、立ち止まってるわ」。
「稲荷大神秘文」を上げます。
妻、「来てあったわ」、「急に姿が出て来たわ」、「小さい神さんも一緒に来てるわ」、「白狐さんの色が白いわ」。
私、「白狐様、有難う御座います、人間はしょうもない間違いをします、気がつかんとやった事ですので、どうか許してやってください」。
妻、「そんなに怒ってないみたいやけど」。
私、「それはこうして筋を通して謝っているからや」。
私、「白狐様、白狐様がこの家につけた稲荷様を呼んでください」。
妻、「来てあったわ」、「白くて、前より毛が伸びてるわ」。
私、「前より修行が進んだんやろ」、「やっぱり頭に光る物を付けてるか」。
妻、「付けてるわ」。
私、「〜様(稲荷様の名前)、有難う御座います、知らないでやった事ですので、許してやってください」。
妻、「下を向いているわ」。
私、「この稲荷さん、大人しいいんや、普通やったら許してくれんやろ」。
私、「此処の稲荷様、お姿を見せてください」。
妻、「出て来てあったわ、何時もの姿で出てるわ」。
今回のこの家の不条理な行いを侘び、鳴釜神事をもって御許し願いたい旨を読み上げます。
妻、「この家の地神さんが、稲荷さんの上の方で丸い形になってるよ」、と言います。
私はこの家の方に、「大丈夫ですよ」、「許してくれてあったよ」と伝えました。
コンロに火をつけ、湯が沸騰して来ます。
米を入れます。
釜は大きな音で鳴り出しましたが、強弱の波があります。(これはよくある現象で、米の入れ方、蒸篭の中での米の形状、状態、釜とコンロの設置面の状態で、同じ様な鳴り方をしますが、今回はこのケースには入りません)
妻は、白狐様や他の稲荷様が、そんなに怒っていないと言いますが、そんな事はありません。
私が稲荷様に対し言葉に出して話をすると、その内容や答えにより、この家の方が気にされるので、あえて言葉に出さずに話をしてみました。
私、「白狐様、悪い事をしました」。
釜の音が急に大きく鳴ります。
私、「白狐様、白狐様が特別この家につけた稲荷様をどうしましょう」、と尋ねました。
釜の音が急に大きく鳴ります。
妻、
「白狐さんが特別につけた稲荷さん、此処の稲荷さんの真ん中に入ったよ」、と言います。
私、「有難う御座います」。
釜の音が急に大きく鳴ります。
これで良し。
許していただきました。
全てが終わって気がつきましたが、そういえば小さい巳神の姿が見えません。
心配になって呼んでみると、白狐様に後ろから来ました。
最初からずっと白狐様の後ろで遊んでいたみたいです。
「稲荷大神秘文」を上げ、白狐様に帰ってもらおうとすると、小さい巳神も一緒に帰ろうとしています。
白狐様に、「お前は此処に居る様に」と言われると、此方に帰って来ました。
白狐様から特別につけられた稲荷様は、従来から居る稲荷様の間に留まって居られます。
これでこの家も、
他の神霊を入れずに伏見稲荷様だけをお祀りしていれば、一年間は安泰です。
(余談ですが、祈祷が終り、東名高速に乗り、帰りの車の中で、忘れてしまわない内に、妻が書いた図です)