バトンタッチ

 ある会社での商売繁盛の祈祷時の出来事です。

 この会社は、このホームページに何回も登載させていただいています製陶所です。

 年に二回、釜を焚いて事業繁栄の祈祷を行っています。

 不景気ながらも仕事は継続して有ります。

 1ヵ月程前に社長さんから電話が有り、後二週間で仕事が無くなります。白狐社の白狐様に頼んで、仕事を入れてもらえる様に頼んで欲しいと言われます。

 この社長さんは、仕事が無くなりそうになると、この様な電話をされて来ます。

 これは私達に取っても嬉しい事です。

 お役にたてれば幸いです。

 早速、此方の巳神様を通して白狐様をお呼びしていただくのですが、この社長の場合は、白狐様をお呼びする前に、白狐様が姿を見せられる事が多いです。

 それだけ真剣な気持ちで、伏見様をお祀りしているのが、白狐様には分かるのでしょう。

 白狐様に、「〜製陶所ですが、後二週間程で仕事が切れると言っておられますが、白狐様、その後の仕事、取っていただけますか」、と頼むと、白狐様は前足で地面をドンドンと叩かれます。

 了解した、と取ります。

 社長さんに、「大丈夫やで、白狐さん、仕事取ったろ言うとってやわ(仕事を取ってやろうと言われている)」、と伝えました。

 もう何年間も、この様なやり取りが有って、その都度、決まって仕事が入って来ていました。

 白狐様にお礼を言い、祝詞でお送りした後、私としても、もう当然仕事が入って来るものと安心していました。

 そして一ヵ月後位に、社長さんから電話が有って、まだ仕事が入って来ないけど、何か知らない内に、白狐様に悪い事でもしたのかな、と言われます。

 そして、一回此方に来て、釜を焚いて欲しいと言われます。

 今までは、白狐様に頼めば、直に仕事が入って来ていましたし、以前白狐様をお呼びした時も、機嫌よくお姿をお見せくださったので、おかしいなと思いましたが、お言葉に甘えて行かさせて頂く事にしました。

 その時点で、何も呼ばないのに、この社長さんの家の地神様が姿を見せています。

 祈祷の当日は、梅雨で途中から雨が降って来ました。

 5時頃に家を出て名神高速を走っていますと、左手親指の付け根に痛みが走ります。

 この先事故が起こる。

 痛みの質から観れば、動物霊か人霊の程度の悪いものが起因している、と取ります。

 しかし、私達の身には何ら影響は無しと取ります。

 案の定、愛知県の一宮で事故が起こっています。

 養老から岐阜羽島、一宮の間は、得体の知れないきついものが体に入って、何分間も出て行かない事が有ります。

 関が原の合戦の類でしょう。

 霊媒体質で、何も助けてくれるものが入っていない人は、気をつけて運転しなければならない場所です。

 会社に着きました。

 何回も来ている場所ですので、、全く障りが無いとは言えませんが、気にする様なものは有りません。

 御先祖様からのお知らせも有りません。

 只、何故、白狐様が約束をしてくださったのに仕事が入らないのか、それが疑問です。

 早速鳴釜の準備にかかりました。

 言い遅れましたが、この家には地神様と伏見稲荷様が祀られています。

 今日はこの家の伏見稲荷様の方を向いて、釜を焚きます。

 先ず、伏見稲荷、白狐社の白狐様をお呼びします。

 妻、「すごい勢いで来てあって、濡れてる毛の水を、頭を左右に振って祓ってあったわ」、「凛々しいわ」、と言います。

 今日は雨が降ったり止んだりの天気です。

 白狐様のお越しになる道も、雨が降っていたのかも知れません。




 私、「白狐様、お忙しいのに、雨の中をお越しいただきまして、有難うございます」。

 私、「〜家の伏見稲荷様、お姿をお見せください。夫婦で出て来てください」、と言いました。

 妻、「出て来てあったわ」。

 私、「白狐様、何時も〜の生業をお守りいただきまして有難うございます」、「白狐様、この前もお願いしました仕事の件ですが、まだ仕事が入って来ておりません」、「今日こうして釜を焚かせて頂きますので、どうか仕事を入れて下さいます様に、白狐様、宜しくお願いします」、と言い、妻に、白狐様の表情を聞きました。

 妻、「今日はきりっと前を向いて、何も言わないよ」、と言います。

 私、「白狐様、この〜さん夫婦は、真面目過ぎる位真面目です。何も失礼な事をしたとは思えませんが、もしその様な事が有れば、許してやってください。そしてどうか仕事を入れてやってください」、と頼みました。

 妻、「白狐さん、真直ぐ前を向いて、何も言わないけど」、と言います。

 私、「〜家の伏見稲荷様、今日こうして釜を焚かせて頂きますので、どうか仕事を取ってやってください」、と頼みました。

 妻、「此処の稲荷さん、向かい合って、何かあやとりみたいな事をしてるわ」、「遊んでるみたい、聞いてないのと違う」、と言います。

 私、「白狐様、どうか仕事を取ってやってください」、と再度頼みました。

 妻、「白狐さん、怖そうな顔で後ろを向いて、此処の稲荷さんに何か言ってるわ」、と言います。

 妻、「此処の稲荷さん、二人で大きなざるみたいなのを重そうに持って、それを傾けたわ」。

 妻、「傾けたざるから、ザーとお米が下に落ちて行くわ」、「下が米で一杯になったわ」、と言います。




 私、「白狐様、有難う御座います。聞いて下さって有難う御座います」。

 妻、「地神さんが出て来たわ」、「白狐さんが地神さんの方を顔で指したよ」、と言います。

 私、「白狐様、それは、この家の生業の繁栄は、伏見稲荷だけではなく、この家の地神様も大いに関わるので、地神様にも頼めと取ります」、と言いました。

 妻、「白狐さん、うなずいたわ」。

 妻、「白狐さんの前の米が、金色に光って来た」、と言います。

 白狐様に礼を言い、コンロに火をつけました。

 湯が沸騰して来ます。

 米を入れます。

 大きな音で釜が鳴り出しました。

 これで大丈夫です。

 仕事は入って来ます。

 今回は、鳴っている蒸篭の上には何も出ませんでしたが、確実に仕事は入ります。

 
 何故白狐様が、仕事を取ってやろうと社長さんに約束したのに仕事が入らなかったかというのは、今までは、白狐様が自ら動いて願いをかなえていたものと観ます。しかし今回は、この家に祀られている伏見稲荷様に、その仕事を任せたと思います。しかしこの家の稲荷様は、その仕事をしなかったと観ます。そして途中で、白狐様がこの家の稲荷様に注意をしたものと思われます。

 この会社だけではありませんが、祀ってある稲荷様にそれだけの力が付いて来ると、その稲荷様に任せて白狐様をお呼びしても、お姿が出て来ない事が有ります。

 しかしその様な時でも、その稲荷様の力では無理が有る場合、直に白狐様が助けにお姿を見せるか、又、それ相応の力の有る稲荷様を、白狐様の使いとして寄こす事も有ります。

 白狐様に礼を言い、祝詞でお送りしたその後姿を、この家の地神様が見送っていました。




 この光景は、初めての体験です。


 この製陶所もこの後、白狐様をお呼びするとお姿を見せるのか、この家の稲荷様が全てに対処するのか分かりませんが、まだ稲荷様の実力に疑問を感じますので、多分今まで通り、白狐様がお姿をお見せになると思います。



  (8月5日、追記)

 この製陶所での祈祷は、7月27日(月)に行いました。

 直に仕事が入る事は分かっていましたが、今日まで何も連絡は有りませんので、今朝、伏見の白狐様にその事を聞いたところでした。

 朝8時前に、社長の奥さんから電話が有り、古い木の御社の処分の仕方を聞かれます。

 御社には御霊は入りませんので、気になるようでしたら、とんどの時に処分する様に伝えました。

 良い声でしたので、仕事は入りましたかと聞くと、あれから直に三ヵ所から注文が入り、忙しくしていますと言われます。

 それだったら早く知らせてくれても良いものですが・・・・・、まあ、そんなものでしょう。

 まあ、良かったです。

 今回も白狐様が動いてくれたのでしょう。

 有り難いものです。




 
 
鳴釜神事の実際と考察

(語尾に追記有り)