今現在、神が鎮座されている土地、
               
               以前神が鎮座されていた土地の事
 

 私に入っている神様の最も得意とする分野でもあるのか、昔から良く土地の事を聞かれます。

 一般の方からは、その土地の障りを聞かれます。

 そして不動産関係の方からは、どの様にすれば希望の土地の売買が成立するのかと聞かれます。

 その様な場合、その土地にはどの様な神霊が鎮座しているのか、その付近一帯はどの様な神霊が作用しているのかが分かれば、そのものに働きかけ、納得させれば、案外事がスムーズに進みます。


 その障りの元が何なのか、その土地に作用しているものが何なのかが分かれば、それによっては全く違う対処方法を取らなければなりません。

 「邪」が影響を与えている場合、強制的に押さえ、消してしまえばそれで事は足ります。

 その反対の、一般的に思われている(言われている)「善」のものが影響を与えている場合が問題です。

 兎角神を理想化して、どんな不敬なことをしても許してもらえるものと思い込んでいる方も多いと思います。


 
確かに神様は「善」の面が有りますが、間違えば、それこそ究極の「悪」の面を見せます。

 「邪」の悪も、強烈なものも有り、対処するのも嫌な事が有りますが、まだ何処かに、此方が入り込める部分が有ります。

 それに比べれば、「善」は怖い。

 神様は怖い。

 一般的に土地につく神様は巳神様が多いです。

 神様の巳神は、一目見て分かります。

 中には野蛇(やだ)が姿を見せますが、こんなものは何も怖がる必要は有りません。

 正統な神様であるほど、間違いが有ると怖いです。

 位の高い神様であるほど、間違いが有ると怖いです。

 「邪」の発するメッセージの程度と、神の発するそれとは、全く程度が違う事が多いです。

 気づかせる為には、人の命くらいは取ります。

 余り怖い、怖いと言うと、恐怖心をあおる様ですが、現場にいる者にとっては、身にしみて分かります。

 しかしこれは、間違った対応をしなければ良いだけの話です。

 気をつけて対処すれば良い事です。

 土地の神様にも程度の高い、位の高い、大きい、強そうな神様から、弱々しく、小さく、細い、見るからに脆弱な神様まで、いろんなタイプ、違いが有ります。

 やはり、強そうな神様からのメッセージは強いです。

 そして稀にですが、龍神の形を取る地の神様が居ます。

 そしてこれも稀ですが、龍神と蛇の間の形を取る(龍の姿になったり、蛇の姿になったりします)地の神様が居ます。

 そして、龍の姿を取った時、手足をつけているのと、つけていないのが有ります。

 殆んどは蛇の形を取ります。

 
白色、青っぽい色、少し茶色がかった色の巳神が多いです。

 土地をさわる職業(不動産業者、土木、建築業者)の人の中にも、この事を気にする人と、全く気にしない人が在ります。

 不動産屋さんは余り気にしない方が多い様に思います。


 それは、本人が直接その土地と触れ合う事が無いからです。

 触れ合う事が無ければ、障りは無い様に思われますが、土地によっては高級神霊や強い神霊が鎮座している事も有ります。

 高級神霊、龍神、強そうな巳神、このものから発せられるメッセージは強いものが有ります。
 
 不動産に関わる人は、強いタイプの方が多い様に観ます。

 神霊の鎮座する土地に対し、何らかの不敬を働いても強い本人には神霊からの警告のメッセージは届きにくく、代わりにその方の家族、その中でも一番弱い人に影響が出るか、又この人本人の私生活の面で、不安定さが増す様に思います。

 この様な場合、私達の様な者が、神霊に対し詫びを入れる訳ですが、これが中々難しい。

 高級神霊に対し、位の低い神霊が入っている者が、いくら詫びを入れても、中々聞いてくれません。
 
 位の低い神霊が入っているのならまだ救いが有りますが、「邪」に近いものが入っているこの領域の者が高級神霊の前に立つと、殆んどの高級神霊は扉を閉ざしてしまいます。

 高級神霊にとって、この様なものを祓い消し去るのは簡単な話ですが、先ず自らは動きません。

 高級神霊と同程度の神霊が入っている者が対処しなければ無理です。

 位の高い純粋な神霊が入っている者は、枝分かれして他の高級神霊と通じます。

 この領域の者に入っている神霊の分野と異なる時、自然に他の神霊と通じ、事象を治めます。

 よく沢山の神霊をお祀りしているのを見かける事が有りますが、私は純粋に、一つのものをお祀りする方が、強いものが有ると思われるし、祀る方の人にも、良い結果が出ると思います。



 この土地の例は、此方の巳神だけで対処し、許しを得た例です。

 数年前の事です。

 ある都市の一等地で、ビルを建設しています。

 相当な価格になります。

 中に入る不動産業者に取っても、売買契約が成立すれば相当な儲けになります。

 私にはこの世界の儲けの仕組みは余り分かりませんが、数社の仲介業者が入っていると言われます。

 要するに、相談に来店された方が契約を取れば良いわけです。

 
 (一回目)


 此方の巳神に、ビルが建設されている土地に神霊(地神様)が居るのなら此処に呼んでくれる様に言いましたが、何も見えて来ません。

 此方の巳神はその土地の神霊を呼ぶ事に余り乗り気ではなさそうです。

 此方の小さい巳神に、その土地の住所を告げ、其処に行って、その土地の神様をお呼びする様に言いました。

 最初は嫌がっていましたが、時間をかけてその土地に近づいて行っているのが見えます。

 小さい巳神がその土地に着くと同時に、龍が姿を見せました。

 相当な迫力です。

 土地のごつごつした起伏が見えます。

 小さい巳神はその迫力に押されて、身動きが出来ません。

 鼻の穴をふくらませ、鋭い眼光、眼つきです。

 明らかに嫌がっています。




 「お前らごときが、何故わしを呼ぶんだ」、という様なものが伝わって来ます。

 もう少しお姿を大きくお見せください、と言うと、鋭い眼光を持った龍の顔が、私の前に現れました。

 見るところ、この龍には手足がついていません。

 此方の巳神と同じ位と観ます。


 龍玉を見せてくれと言うと、宝珠を握った手が現れました。

 宝珠を光らして見せてくれと言うと、宝珠が光ります。

 貴方はこの土地の神様ですかと尋ねると、そうだと目で合図をします。

 最初の一日目は、此方の名を名乗り、又お呼びさせて頂く事を告げ、「龍神祝詞」をもってお帰り願いました。

 (二回目)

 一回目の三日後、この土地の龍を、「龍神祝詞」をもってお呼びしました。

 最初と同じ龍の姿を取っています。

 最初よりもましですが、やはり私達がお呼びした事を嫌がっている様に見えます。

 私はこの様な場合、先ず不動産業者の社員に、土地の神様の所に行き、挨拶をする様に進言します。

 一回目の後に、この会社の担当の者が、この土地の神様の所に挨拶をしに行った事を聞いていましたので、その事を土地の神様に聞いてみました。

 土地の神様は、社員が挨拶に来たと言います。

 私はこの土地の神様に、私の所に来られた不動産業者の方に、売買の契約が取れる様に頼みます。

 子供の使いではありませんので、やはりその土地の神様との間で約束事を決めます。

 此方からも条件を出し、神様の方からの条件も聞きます。

 この土地の様に、鎮座する土地の神が嫌がっている場合は、やはり人間の場合と同じです。

 下から出て話をつける事も有ります。。

 土地の売買がこの会社の方に決まった時は、何々さして頂く旨を約束しますが、内容は書きません。

 この土地の場合幸いにも、他の会社からは誰も挨拶には来ないと土地の神は言います。

 そしてもう少し突っ込んで、この不動産業者の方に土地の売買を任せてくれるか、任せてくれるのなら龍玉を出して、その宝珠を光らせてくれと頼むと、龍の前に龍玉を握った龍の手が現れ、玉が光り出しました。

 単純には喜んで良いのですが、そんな簡単に行く訳が有りません。

 まだまだ疑いを持って事に当たらなければいけません。

 一応礼を言い、又お呼びしますので、今日はお帰りくださいと伝え、お帰り願いました。

 (三回目)

 何時もの様に、此方の巳神を通して、この土地の龍をお呼びしました。

 今日は頭は巳神の形を取り、背中は龍の背中の形を取っています。




 腹は白い鱗がはっきりと見えます。

 首を高く持ち上げて、赤い舌を出しています。

 前と同じ様に、土地の売買がこの不動産業者の方に行く様に頼みました。

 龍は頭を中に、体を丸く巻きました。

 赤い舌を出しています。

 良しと取りますが、まだ分かりません。

 私の今までの経験上、この様な態度を取る神も在りましたので、まだ安心出来ません。

 又お呼びしますと告げ、お帰り願いました。

 龍の帰る姿は、体を大きくうねらし、帰って行きました。


 (四回目)

 此方の巳神を呼ぶと、体は何時もの出方の形を取っていますが、頭は此方を見ています。

 次に、その頭をくるっと上に巻き(上げ)、そして何時も取る形に戻りました。



 此方の巳神を通して、土地の龍をお呼びしました。

 今回は、土地の神は見えますが、遥か彼方です。

 私には土地の神の考えが分かります。

 今までと同じ様に、この不動産業者の方に契約が行く様に頼みました。

 何回も頼みましたが、土地の神は此方に来ません。

 急に此方の巳神が私を見て言いました。

 「直接向こうの土地の神の所に行って、話をつけてきて良いか」、という旨を言います。

 
そして此方の巳神は向こうの土地の神の所に移動しました。




 小さい巳神が行く時は、相当時間がかかりましたが、さすがです。一瞬で移動しました。

 此方の巳神と向こうの土地の神が頭を引っ付け、又頭を離したりしながら話をしています。

 今度は此方の巳神が相手の頭の下(顎の辺り)を、つんつんと突き上げています。

 向こうの土地の神は嫌がっている様にも見えます。

 その後此方の巳神は、私の前に来て、私の額をつんつんと突付き、元の位置に戻って行きました。

 良し、と取ります。


 (五回目)

 此方の巳神を通して、向こうの土地の神をお呼びしました。

 今日は土地の神の体は見えずに、大きな鱗、口、目だけが見えて来ました。

 口からは舌が出ています。

 此方の巳神の頭から、青色のものが前に向かって出ています。

 此方の巳神は、前に見える真っ青な明るいもの(例えが出て来ません)に向かって進んで行きます。




 此方の巳神が、前に在る真っ青なものに近づくと、巳神の頭から前の方向に出ていたものが、後ろの方向に変わりました。

 此方の巳神と、向こうの土地の神との約束事は成立した、と取ります。

 普通私はこの段階に至っても、関係者には黙っています。


 此方の神と向こうの神との約束が成立したというだけで、書類上の契約は別の話です。

 関係者に話してしまうと、気を許し、手を抜き、違う条件を出して来ないとも限りません。

 間違ってもらっては困るのは、神と神との約束事は絶対に守って欲しいからです。

 契約が取れたのは、神と神との約束事を守るから、呑むから、契約を成立させたので、地の神様が納得しないと成立などさせません。


 2ヵ月後に業者から連絡が有り、正式に契約が成立したと言われます。

 その時点で、此方の神様と向こうの神様が約束した事項を伝えます。

 これは絶対に守って欲しいです。

 何回も言いますが、守って欲しいです。      

 守らないといけない約束事です。          

       


      以前、神が鎮座されていた土地の事


 遠方の祈祷の帰りに電話を頂ました。

 土地付きの家を購入しましたが、その家に入居したその日から、体調が優れません。

 子供が異常な言動や行動を取ります。

 7歳の子供が、何も無い空間に向かい、誰かと話をしています。

 家の中には他に誰も居ないのですが、ドアが開いて何かが入って来ます。

 音が鳴り響きます。

 二階の窓の手すりから、沢山の顔が此方を見ています。

 この様な事例は、私達に取っては何も特別な事ではありませんので、一度此方に来て頂く様に伝え、電話を切りました。

 この一家が来る前の日から、妻の調子が優れません。

 ぼ〜としています。

 夜はそれこそ、大酒飲みが酒をたらふく飲んだ様な、往復いびきで寝ています。

 不眠症の妻ですが、良く寝ています。

 あくる日、この一家が来店の日も、お客さんが途切れると、椅子を倒し、往復いびきで寝ています。

 私の方も、何時もとは少し違い、頭がぼ〜としています。

 一家が来店する姿を見てから、寝ている妻を起こしました。

 妻の人相が変わっています。

 一通りの話を聞き、此方の巳神を呼びますが、全く姿を見せません。

 何回呼んでも、姿を見せません。

 伏見稲荷、白狐様をお呼びしますが、此方も何回呼んでも姿が見えません。

 妻は、相談途中で、大いびきをかいて寝てしまいました。

 此方の巳神も白狐様も姿を見せませんので、もうお手上げです。

 何も分かりません。

 男の子が3人、退屈そうにうろうろしています。

 恥ずかしい話ですが、何も分かりませんので、その日は帰って頂きました。

 勿論、相談料等は頂けません。

 家に帰り、時間をかけて、神様に聞いてみますという事で、お引取り願いました。

 
カラ〜ンと店のドアを出て行かれた瞬間、妻が起き上がりました。

 普通の顔に戻っています。

 妻は、二人の男の子が走り回ったと言います。

 私は、三人の男の子が走り回っていたと記憶しています。

 この家は、男が二人で、女の子が一人居ます。

 この一家が部屋を出て行かれた後、直に巳神と白狐様をお呼びしました。

 何も無かったかの様に、姿を見せました。

 私は今日の事を聞きました。

 巳神も白狐様も、今回の相談事は、全く解決方法が無い、と言います。

 私達にしても、この件に関しては、関わらない方が良いと言います。

 この家が建っている真直ぐ上400メートルの位置に、今もその地域の神社が在る、その昔はこの家が建つ一帯も宮地であった、そして今、この家が建つ所は、この神社の祭事を行っていた土地、その様な土地は神霊が鎮座した土地、その様な土地はいくら祓い事をしようとも無理が有る、と言います。

 後日電話で内容をお伝えしますと、新築の家ですが売りに出すと言われます。

 私は、私達の意見だけで判断せずに、他の人の意見も聞くべきと伝えました。

 家は売りに出され、直に他の方が購入されました。

 此処で一つ難しい事が出て来ます。

 前に住んでいた方はその様な状況になりましたが、それでは今度購入されてその地に住まわれた方も同じ様な事が起こるのかと言えば、それは一概には言われません。

 何も無い事も有りますし、前以上の体験をされるかも知れません。

 しかし私なら住みません。

 そして神霊が関わる事なのに、何故この様な程度の悪い知らせ方が行われたかというと、神社には眷属神が居ます。

 眷属神はぴんからきりまで居ます。

 族の類がこの様な知らせ方をしたのでしょう。

 程度は低いです。

 本来この様な土地は、さわってはいけないものです。

 田舎には、田んぼの中に区画整理から外されて、ぽっんと残された土地を見る事が有ります。

 上記と同じ様な理由なのでしょう。


鳴釜神事の実際と考察