相談にみる「邪」の形    6
 ある所での祈祷中に電話が有りました。

 この女性は、「命婦専女神」(みょうぶとうめのかみ)が見えるんです、と言われます。

 白狐様が見えるんです、と言われます。

 私の所には、この様な内容の電話が良く有ります。

 この方は散歩中に転び、起き上がると、目の前にメスと分かる、白い綺麗な狐がいたと言われます。

 後日、弟を連れその場所に行きましたが、塀が在るだけでした、と言われます。

 その後、伏見稲荷大社に行き、白狐社の前に立った時、以前見た狐が白狐様(命婦専女神)だったと確信した、と言われます。

 その半年後に、急に弟が自殺しました。

 この方の母方は、○○に稲荷神社を建てていると言われます。

 此方の巳神に、○○の稲荷神社に居るものを出してもらいました。(図、左上)

 この女性が見たという、「命婦専女神」を出してもらいました。(図、右)




 上部に白い光が出て、そこから白いギザギザの光が、白い着物を着た女に続きます。

 口元が笑っています。

 幽霊の様です。

 巳神に、この女の根本を見せてくれと頼みました。

 赤と白の紐が結ばれた、帯と帯止めの様にも見えます。

 何ヶ月か後、伏見稲荷大社に参り、白狐社の前に居ると、M会の方が話しかけて来ましたので、白狐様が見えるんですと話すと、貴女はあの世とこの世の境目に居る、その内、あの世に引っ張られる、と言われたそうです。

 他にもいろんな事を聞かされたと言われます。

 いろんな事を聞かされて、さすがにこの方も矛盾したものを感じたのか、もうどうでも良いと、開き直ったと言われます。

 この方の判断は間違ってはいません。

 なまじっか、この様な低級なものとチャンネルを合わし続けると、最後にはひどい目に遭わされます。

 平成21年5月26日の時点で、もう一度この女性に憑いているものを聞きましたが、何も出て来ませんでした。

 この女性が自分自身の力で、この様なものとの縁を切ったという事です。


    


 この女性は、もう何も薬無しでは眠れないと言われます。
  
 何をやっても長続きしないと言われます。

 小学生の時、幽霊が出ると噂された家に引越しをしてから、明るかった性格が暗くなってしまったと言われます。

 体が痛くて、友達も無く孤独だと言われます。

 霊能者に、「貴女には100体以上の霊が憑いている、取っても取っても新しいものが憑いてしまう」、と言われました。

 こんな事を聞くと、真面目な人ほど落ち込んでしまいます。

 この霊能者と言われる人自身が、100体以上の低級霊と通じているのでしょう。

 此方の巳神に、この女性の障りを出してもらいました。



 皮膚には毛が全く無く、肌がむき出しの猿?の様な動物が、後ろ向きで出て来ました。

 「此方を向いてみ」、と言うと、少し斜め後ろを見ます。

 「あんた、寂しいんか」、と聞きますと、反応は有りませんが、斜め後ろを振り向きます。

 私の方は見ません。

 「あんた、この女の人に憑いてるんか」、と聞くと、斜め後ろを見て、「うん」、と目で答えます。

 「この女の人が、寂しいと言ってるのは、あんたがそうさしてるんか」、と聞くと、「そうだ」、と目で答えます。

 「あんたは、一人ぼっちで寂しいんやな」、と聞くと、「うん」、と目で答えます。

 「あんた、友達が欲しいんやな」、と聞くと、「うん」、と答えます。

 この女性自身の内にこもってしまった心が、この様なものを作り出したと取ります。

 この女性も、上記した女性も同様、この人自身の弱い部分が縁を付けたものですし、後に記した方は、この人自身が作り出したものと思います。

 どちらにしても、こんな類は気持ちを切り替えれば、離れて消えてしまいます。

 

 

 余談ですが、少し前に私達が経験した事です。

 そしてこれは、まだ結論を出していませんので登載するだけに留めます。

 もう一度呼んでみて、少し聞きたい事も有りますので、そして結論を出してみようと思っています。

 結果によっては、全く違う判断をしなければならない事になるかも知れませんが、その時はお許し願いたいと思います。

 久しぶりに休みが取れましたので、姫路から鳥取に続く国道29号線を上に上がると、鳥取県の手前にH町が在ります。そして山の頂上にH城が在ります。

 H町は山また山で、山しか在りません。

 H城が在る山に登ると、誰も居ません。

 時間は午後5時30分位だと記憶しています。

 急に試したくなって来ました。

 私は妻に目を瞑らせ、「地神様、この山に天狗が居るなら、此処に呼んでください」、と言いました。
 
 

 
 妻、「毛むくじゃらの男の人が、頭に天狗の面を乗せて出て来た」、と言います。

 私は、又こんなのが出たのかと思い、直にお帰り願う様に言いました。

 この天狗の面をかぶった修験の方は、昔この山で修行をした山伏で、死後も行く所に行かれずに山にいるのか、又死後、修験者が行く世界から姿を見せたものか、この時点では分かりませんでしたので、直にお帰り願いました。

 奥深い山は、何かが居ます。

 登山やハイキングで山深く行けば、この様なものが作用する事もあるのか・・・・・・?

 もう一度呼んで、聞いてみるつもりです。

 このものが「邪」なのかどうかは、又判明すると思います。




 
鳴釜神事の実際と考察