去年の暮れ、ある女性から電話が有りました。
9年前から洋菓子、和菓子製造、卸し、又その地では珍しい、本格的な大阪のたこ焼きを焼き、夫婦で寝る間も惜しんで頑張っています。
御主人は、たこ焼きの勉強の為に、本場の大阪で修業をして来ました。
大手のスーパーや地元の有力店から取引の依頼は有るのですが、土壇場になって商談が成立しません。
私の所に商品を送って来られましたが、なかなかの味です。
もっと売れて当たり前の味です。
巳神に、この店舗の住所を告げ、何が商売の障りになっているのか、聞いてみました。
上記したものが出て来ましたが、此処まで出すのに、かなりの時間がかかっています。
妻、「何か、頭が出て来たけど、何の頭か、分からない、頭が緑で、何かを噛んでる」、「汚い口元で、歯が出ている」、「黒い、長い、汚い物やわ」、と言います。
私、「あんた、姿を見せてみ、何を噛んでるんや」、「私らが、何も悪いものやないのは分かるやろ、体全体を見せてみ」、と言いました。
妻、「背中にとげが一杯有って、太短い、背中が緑色のものが出て来た」、と言います。
私、「あんたは、この店が在る所に関係が有る巳さんか?」、と聞きましたが、全く変化は有りませんし、聞こえているのかどうかも分かりません。
妻、「全くこっちを信用していない、疑り深い目をしてるわ」、と言います。
私、「私らを信用していないんか、何もしないからな、あんたの事を知りたいんや、な、聞こえるんやったら、目を閉めてみ」、と言いますが、何も反応が有りません。
この繰り返しを続けていますと、
妻、「この蛇さんの目、目の中にもう一つ目が有るわ」、と言います。
私、「何や、それ」。
妻、「何を言っても、絶対に信用しない、疑り深い目やわ」。
私達を信用しなさい、という意味の言葉を繰り返し続けていますと、
私、「あんた、この土地に恨みが有るんか」、「恨みが有るんなら、あんたの言う事を聞いてあげるから、言うてみ」、「私らは悪い者と違うやろ、分かるやろ」。
妻、「目の中の目を閉じたよ」、と言います。
私、「そうか、分かってくれたんやな、有難う、悪い様にせえへんからな、有難う」、と言いましたが、この時点までたどり着くのに、1時間程かかっています。しんどくなって来ました。
私、「分かってくれて有難う、又明日呼ぶからな、その時は出てくれよ」、と言い、今日はこれで止める事を告げました。
人を信用しない、深いのもを感じました。
あくる日にもう一度、巳神に商売の障りを聞いてみました。
妻、「地面から何か、湯気みたいな、煙みたいなものが上に上がって行くわ」、「炎も見える」、と言います。
私、「地神様、この土地の障りと観ますが、・・・・」。
妻、「
地神さんのお腹が黒いよ、何時もと違うわ」。
私、「地神様、地神様のお腹の中のものを出してください」、と頼みました。
妻、「あ、口から出て来たわ、黒いものが出て来た」、「煙みたいな所から、何か、動物の焼けた様な格好のものが、上に上がって行く、それも沢山上がって行く」。
妻、「穴だけの(目、鼻、口が黒い穴の様な状態)顔が、ゆらゆらしているわ、骸骨も見えるわ」、「炎がすごいわ」、と言います。
今日も少し疲れて来ましたので、此処で止める事にしました。
相当なものが作用しているとは分かっていましたが、・・・・・、厳しい土地です。
2〜3日後、商売の事ですので、今日は伏見稲荷、白狐様を御呼びし、聞く事にしました。
「稲荷大神秘文」を上げ、御呼びしました。
妻、「白狐さん、最初から、足元に黒い紐みたいなのを持って出て来たよ」、と言います。
私、「白狐様、それはこの土地で焼け死んだ蛇ですか」、と尋ねると、何も言われないが、その様に受け取れます。
私、「白狐様、この夫婦は一生懸命に商売をしています。しかし大きな商談がまとまりかけては破談になってしまいます。一生懸命に生きている者は助けてあげたい、この商売の障りを見せてください」、と言いました。
妻、「大きな目が出て来た、ふたかめ(二重まぶた)やわ、人間の目にも見える、大きいわ」。
妻、「目の中に、煙、炎が出て、その目の中に、地神さんも白狐さんも入っている」、と言います。
私、「分かった様な、分からん様な、・・・・」。
私、「その目のものに言う、どうや、この土地に関係の有るあんたらに、釜を焚いて詫びを入れ、あんたらの要求も聞き入れる、そうしたら此処での商売、繁盛する様にしてくれるか」、と言いました。
妻、「目の形が少し変わって、目の玉が赤くなって、目の玉の中にぎざぎざの線が出てる」、と言います。
私、「どうや、もし私らが其処へ行って、釜を焚いて謝るから、商売がうまく行く様にしてくれるか」、と言いました。
妻、「赤い目が、緑の色に変わった」、と言います。
了解した、と取ります。
上記したものが現地に行かず、私の机の上だけで見せてもらったものです。
現地に体を運べば、もう少し詳しい知らせが入って来るかも知れませんし、・・・・、行ってみないと分かりません。
後でこの女性が言われます。
仕事をしていて、何も火を使っていない時でも、焦げ臭い匂いがし、時には空間に炎が上がると言われます。
そしてある日は店の中を、背中が緑色の、ごつごつした(とげの有る)、長いものが目の前を横切ったと言われます。
店に誰も居ない時でも、何かが見ている、何かに見られている感じがすると言われます。
私達が、遠く離れた所から観たものと同じです。
この女性は、祈祷に来て欲しいと言われます。
私事ですが、去年の秋から妻の母親が危篤状態で、仕事が終わってから車で毎日の様に、片道40分程の病院に行っていましたので、体の疲れと頭の疲れが重なり、普段でもミスが多くなりがちでした。
この様な状態で祈祷に行くのも失礼ですし、相当きついものも有りますので、又遠方になりますので、少し待ってもらう事にしました。
●片道6時間近くかけて現地に着きました。
その日は近くのビジネスホテルに泊まりましたが、私達の体の具合が何時もとは違います。
体に入って来るものは、決して私達を拒否するものではないのですが、兎に角気持ちが落ち着きません。
地面も揺れています(体がふらふらする)。
祈祷の当日になっても同じ状態が続いています。
ホテルまで迎えに来てもらい、現地(店舗)に着きました。
一見良い場所(ところ)です。
陽は良く当たります。
四つ角で、良い所です。
しかし三角形です。
丁度ややこしい広さです。
もう少し広かったら、影響も少なかったかも知れません。
先ず、この経営者の男性のご先祖様をお呼びしましたが、何も不都合なお知らせは有りません。
御先祖様が安定した状態なので、急遽、線香の護摩を、この商売の障りの祓いに変更しました。
五大明王を御呼びします。
伏見稲荷、白狐様を御呼びします。
妻、「白狐さん、口に何かをくわえている」、と言います。
私、「白狐様、遠い所を有難うございます。以前白狐様に教えていただいた、この商売の障り、もう一度お出しください」、と頼みました。
妻、「白狐さんがくわえた巻物みたいなものの端に、火がついて燃えてるよ」、と言います。
何回も言いますが、私の祈祷には、台本や決められた順序は有って無い様なものですし、私もその場の人といろいろ話しながら行っていきますので、話が他の事に飛んでしまう事が良く有ります。
何処でどうなったのか、この家の娘さんが、心臓が悪いという事を聞いていましたので、その病気の障りを途中で聞いてしまいました。
妻、「地神さんの体が赤くなって、その前に赤いものが出て来た」、と言います。
私、「何か、分からん様になってしまったな・・・・」。
妻、「上の方に三角の様なものが出て、あ、目やわ、斜め向いてる」、「何か、黒っぽい、丸いものが出て来て動いてる」、「三角形になった、真中に黒い点が在るよ」。
妻、「やっぱり地面から、煙が出てるわ」、と言います。
妻、「急に背中に乗って来た、重いわ、何やろ」、と言います。
私、「分からんな、白狐さん、教えてください、それは何ですか、どういう意味ですか」。
妻、「白狐さん、口にくわえていたものを広げて、自分の背中にかけたよ」。
私、「?」。
妻、「体が楽になった、重いのが取れた」。
妻、「地神さんの赤いのが消えて、真中にギザギザの線が出て来た」、「その線の真中位に、黒い丸が出て来た」、と言います。
私、「小さい神さん、あんた、そのギザギザの中に入って、中に有る物を出しておいで」。
妻、「無理やわ、くっ付いて間が無いので入られへんわ」。
私、「今から明けたるから、入り」、と言って、剣で切ってみました。
妻、「少し開いたわ、小さい神さん、近くまで行ったけど、入れないみたい」。
妻、「違う目が出て来た」。
私、「それは最初に出て来た目や」。
私、「もう一回切ってみるわ」、と言って、もう一度刀を下ろしました。
妻、「丸になってしまったよ」。
私、「丸?」。
妻、「丸の中に、何か動いてるみたい」。
私、「動いてる?・・・」、「小さい神さん、あんたその丸の中に入って、中のものを出しておいで」。
妻、「行ってるわ」。
私、「この頃、素直やな」。
妻、「小さい神さん、中に入らんと、吸い込んでいるみたい」、「吸い込んで、それを吐き出して、並べているみたい」、「何か、沢山居るわ」、「何か、人みたいに見えるけど、黒い色やわ」。
妻、「白狐さんが、背中に羽織っていた巻物みたいなのを、地面に敷いたよ」。
私、「?」。
妻、「地面の端が、崖みたいに見えるんやけど・・・・。その上に敷いたよ」、「黒い人みたいなのが、次から次に出て来て、白狐さんが敷いたものの上を歩いて向こうに行くよ」。
私、「観音経を上げるから、成仏しいよ、楽になるぜ、早く上に上がりよ」、と言って観音経を上げました。
妻、「何人居るんやろ、次から次に出て来るよ、白狐さんが見てるわ」。
兎に角、
この様な展開になって来たら、線香の護摩では無理が出て来ます。
私は巳神と白狐様に、「地神様、白狐様、今から直に釜を焚きます。この店の障りを全て上げてください」、と言いました。
私は妻に言いました、「今この前に出ているのは、人を信じない、疑いに満ちた目と、白狐さんが敷いた上を歩いている人の様なものと、後は何が出ている」、と聞きました。
妻、「炎は線香の護摩の途中で消えてしまって見えないし、地面からの煙も今は見えない」、と言います。
鳴釜の準備をし、表白、願文を述べました。
釜に火を入れます。
湯が沸騰して来ます。
私、「この土地に居るもの、長い間気がつかなくて御免な、許してよ、何にも分からずに上に家を建てて御免な」、「今から釜を鳴らして楽にしてあげるからな、許してな」、
「その代り、約束は守れよ、いいな、守れよ」、
「楽にしてあげるから、この所の商売、繁盛させよ、分かったか」、と言いました。
私、「皆、上に上がれよ」、「地神様、白狐様、この所の障り、全て消してください、消して、この所の生業、繁盛させてください、お金を儲けさせてください」、と頼みました。
米を入れます。
釜が鳴り出します。
妻、「釜の上に両手が出て来て、丸い玉を一生懸命に押し上げているよ」、と言います。
祈祷の現場にいる人なら分かりますが、祈祷の間、妻は殆んど目を閉じて霊視をしています。
私、「あ、それ、俺の手や」。
私はその時、妻が霊視して書いた手の格好と少し違いますが、両手を合わせて、救い上げる格好をしていました。
妻、「一生懸命、上に上げてるよ」。
私、「そら、一生懸命やもん」。
私、「白狐さん、どんな格好で見てる」、と妻に聞きますと、「普通に見てるよ」、と言います。
私、「普通か」。
妻、「もう殆んど上がったよ、玉も上に上がって消えたよ」、と言います。
私、「白狐さんが敷いた上に出ている人はまだ見えるか」、と尋ねると、「もう何も消えて無くなったよ」、と言います。
私、「目はどうや、出てるか」、と聞くと、「もう消えてしまった」、と言います。
私、「地神様、白狐様、有難う御座いました」、「白狐様、障りが全て無くなったこの後、この〜の商売のこの先を見せてください」、と頼みました。
妻、「白狐さん、両足(前足)で金色の小さい光る物を舞い上げてる・・・・・、座ってるのに、何で出来るんやろ?」、と言います。
私、「白狐様、有難うございました」、
「商売繁盛と取ります」、「有難うございました」。
私は以前この店の方に、「商売は人間の努力、力だけではどう頑張っても限界が有ります。一時期は隆盛を見る事が有りますが、それが過ぎれば殆んどが衰退して行きます。どの様な商売、企業でも寿命が有ります。やはり何か目に見えない力に守ってもらわなければ、永続性が有りません。目に見えない力というのは、商売の場合、やはり稲荷神になります。それも大御所の伏見稲荷大社になります。今の所幸い、私は伏見さんに通じるらしく、白狐様に助けられこの様な事をやっていますので、私の様な者を利用しないと損ですよ」、と話していました。
私、「白狐様、この店の方が、伏見稲荷様をお祀りしたいと言っています。私から観て、この方達は十分伏見様をお祀りする資格は有ると思います。そしてこの店の規模から観て、普通のお札についてこられる稲荷様より、正式に勧請をお受けした方が良いと思いますが」、とお聞きしました。
妻、「白狐さん、普通のお札で良いと言ってるよ」、と言います。
私は内心、良かった、と思いました。
やはり正式に勧請された稲荷様は、それなりの決まり事も有りますし、後々、伏見稲荷大社との付き合いも生じてきます。
白狐様にお礼を言い、伏見に帰っていただく為に、「稲荷大神秘文」を上げます。
白狐様は、金色の小さい光るものを舞い上げてお帰りになりました。
この店の商売の障りは、店舗が在るこの土地から来るものですが、この店舗が在る土地の三角形の形、広さが最大の原因です。
障りの有る土地は、この店舗が在る所だけではなく、直横の土地にも同じ事が言えますが、横の土地は大きな四角形です。
小さい三角形の土地は、神霊が集まり易くなります。
この方がこの場所で商売を始める前は、薬局が有りましたが、開店後1ヶ月で店主が亡くなってしまったそうです。その事を此処の方が聞いたのは、少し前でした。この地域の人は、黙って誰も教えてくれなかったそうです。
地面からの煙、炎、焼けた動物、人、絶対に信用してやるものかと意思表示する目(蛇の目)は、この店舗が建っている土地だけの障りではなく、この付近一帯の土地の障りと取ります。
そしてその障りが、土地の形状、広さ等から、この一点に集中して噴出したと観ます。
この家の娘さんの病気の障りも、巳神、白狐様が見せてくれた炎と観ます。
この土地は、横を車が通っただけでも、震度3強で揺れました。
この付近の土地で殺生が行われ、火で焼かれた多くの生き物の無念が、この土地の形状から此処に集まったものと観ます。
又、私はこういう説は絶対に信用しなかったのですが、白狐様がお見せになったものから推測するに、霊的なものが移動する道のようなもが存在するのかも知れません。
しかし私自身、まだ受け入れてはおりません。
一番後になりましたが、この女性は、祈祷の前の日に注文が入った為、一晩中寝ないでクッキーを焼いていたと言われます。
当日、私達をホテルまで迎えに来る前に、商工会議所から電話が有り、この店の商品を出展する旨の電話が有ったと言われます。
今まで此方から何回も申し入れをしたが、全く取り上げてもらう事は無かったと言われます。
此処で取り上げられると、物産展等で、この店の商品は全国を周ります。
偶然では有りません。
偶然というのは有りません。
私達の上では、良くある事です。
これでこの店の商売は大丈夫です。