不動明王、地神様の開眼の詳細
 これは先日、ある家で行った不動明王と地神様の開眼供養の詳細です。

 一般に、開眼供養そのものの場面はよく目にされる事が有ると思います。お坊さんや神主さんが開眼供養に際し、決められた方法でお正念を入れるわけですが、一般の方は勿論ですが、はたして本職の方にしても、魂が入って行く過程は、分からない方の方が多いのではないかと思われます。

 勿論、分からなくても、施術する方が修行を積み、その方の気持ちが純粋ならば、それだけで十分正統なお正念が入って行きます。

 これから書いていく例は、私にとっては極日常の事ですし、又場合によっては、今回とは少し違う過程を経て、魂が入って行く事も有り、その時々により、異なってきます。


 この家の主人は、神仏に深い関心が有り、良く勉強もされています。

 この土地には、巳神(地神様)が居ますが、正式には祀られていません。

 この家の主人は、自分の部屋の机の上に、不動明王と地神様をお祀りしたいと言われます。


 先ず不動明王の開眼供養は、線香の護摩で行います。

 この道の方は、この護摩では役不足と思われる方も多いと思いますが、そんな事は全く有りません。

 この家の主人は、商売をされています。

 私は祈祷の当日までに、何回も伏見稲荷、白狐様に、この不動明王の開眼に際し、田中大神様から道をつけて欲しい旨をつたえていました。そして、祈祷の当日、可能なら白狐様も同席していただく様に頼んでいました。

 
 線香護摩の詳細な次第は省きます。

 先ず此方の巳神に、お姿を見せてくれる様に頼みます。

 直に巳神が姿を見せます。

 巳神の尻尾の辺りに、小さい巳神が姿を見せます。

 同時に、三角形の形が出て来ました。その中には丸い玉が有ります。

 三角形の形が五角形に変わります。やはり、中には玉が有ります。


 
 白狐様を御呼びしますが、全く姿が見えません。

 巳神を通して御呼びしますが、全く姿が見えません。来られないという事は、不動明王の開眼については、関知しない、若しくは私の、田中大神を通して道をつけて欲しいという判断が間違っていたのか・・・・?

 聖無動尊大威怒王秘密陀羅尼経を上げます。

 佛説聖不動経を上げます。

 茶色に輝くひょうたんが、斜めの状態で出て来ました。

 ひょうたんの中からは、水(酒?)がなみなみと流れ出ています。

 私は、「良し」、と思いました。

 ひょうたんの窪みには、帯(紐ではない)が巻かれています。

 帯の色は、赤、黄緑、水色の柄の様なものが見えます。

 
不動明王利益和賛を上げます。

 不動尊いのり経を上げます。

 不動明王の真言を上げます。

 微かに不動明王の火炎が出て来ました。

 火炎の色は、少し赤みを帯びています。

 不動明王の真言を上げ続けます。

 火炎の色が金色になり、はっきりとして来ました。

 不動真言を上げ続けます。

 火炎の中に、不動明王の顔が出て来ました。

 緑色の顔です。

 相当厳しい顔をしています。

 不動真言を上げ続けながら、「体全体を見せてください」、と言いますと、火炎、顔、体全体が、はっきりとして来ました。

 私は、、「これで良し」、と思いました。

この緑色の不動明王様に、「〜を守ってやってください、苦しい時、窮地に立たされた時、助けてやってください」、と言いますと、
不動明王の両サイドの下方、向かって右側から、白く輝く光が、向かって左側から、金色に輝く光が不動明王の足元に向かって入って行きます。

 私は内心、「相当強い不動明王の念が入ったな」、「この家の主人に対し、相当修行を要求するな」、と思いました


 私はこの家の主人に、「真剣勝負やで」、「気を抜いたらあかんで」、「お不動さんと、勝負やで」、と言いました。


 次は、鳴釜神事をもって、地神(巳神)様の開眼を行います。

 本日、御社や御姿を用意し、正式にお祀りさせていただく旨を告げますが、姿が出て来ません。

 龍神祝詞を上げ、この土地の巳神に姿を見せてくれる様に言いますが、なかなか姿が出て来ません。

 今までこの屋敷の巳神に、姿を見せてくれる様に言いますと、直に姿を見せましたが、今日は姿を見せません。

 此方の巳神に頼み、やっと姿を見せましたが、一体だけです。それも余りはっきりとした形ではありません。

 その後二体で姿を見せましたが、からみ方が、何時もとは違います。



 その後、少しからみ方を変えましたが、何か変です。

 そしてこの家の巳神は、
何故か、上へ、上へと上がりたい様子です。

 そしてその後、
巳神がからみあっている上に、白く光る玉が現れました。

 それと同時に、伏見稲荷、白狐様がお姿を現しました。

 有り難い事です。

 白狐様に礼を言い、今から釜を焚いて、地神様の開眼供養をしますので、見ていてください、と告げました。

 釜に火を入れ、湯が沸騰し、米を入れますが、釜は全く鳴りません。

 私は、此方の巳神と白狐様に、この家の巳神の上に現れた白く光る玉を、もう少し大きく見せてくれる様に頼みました。

 白く光る玉は、青っぽく澄んだ縦の目に変わりました。清清しい感じです。

 白狐様は、気にする事はない、と言われます。

 私は此方の巳神に、何故釜が鳴らないのか、聞いてみました。

 此方の巳神の頭の上に、小さい巳神が移動しました。

 私、「地神様、これは、この家の巳神の御社を、不動明王様の厨子の位置より、上に上げ、と取ります」、と言うと、巳神は、「そうだ」、と言います。


 再度、釜に火を入れ、湯が沸騰し、米を入れると、釜は大きな音で鳴り出しました。

 私、「〜家の地神様、どうぞお入りください」、と言うと、この家の巳神は、御姿の中に入って行きました。

 尚今日は、この家の姪に当たる女の子が、この神事に同席しています。この方は軽度の障害が有りますが、観る人から見れば、、天使の様な人です。

 以前、この子の守り神を、此方の巳神に聞いた事が有ります。

 龍神が姿を見せました。かなりの迫力を持っています。

 今日も、釜を焚く前に、この子の守り神様を御呼びし、鳴釜の神事に同席してくださいという旨を伝えました。

 今日は、大きな、白い蛇の形を取って、姿を見せました。相当な迫力です。

 私はこの神様に、「失礼ですが、龍にお姿を変えられるのなら、龍のお姿を取ってください」、と言いますと、瞬時に、金色に輝く龍神の姿に変わられました。

 
この巳神の取られる龍神の形は、私の中に入っている巳神と同じく、手足が無い事が多いです)

 
 
尚、まだ目の前には、不動明王の火炎が金色に輝いて出ています。

 
私は白狐様に、「この不動明王は、田中大神の本地の流れをくむと観る、この家の主人が修行をする上で、力になってやって欲しい」、と頼むと、火炎の中の不動明王が、1本の線になりました。

 

 祈祷に費やした時間は3時間、非常に清清しい気分です。


鳴釜神事の実際と考察