土地の障り
 土地には長い歴史が有ります。そしてそれを具体的に見極めるのは、私達の領域の仕事になります。決して占いの分野では有りません。


 
この領域の者にとっても、それぞれの専門分野が有りますが、昔から言われている様な、通り一遍の答えを、文章だけで答えるのではなく、実際に経験した事を、具体的に示して説明いくのが、この領域の者の責任と、私は思います。


●ある年配の御婦人が相談に来られました。この方の実家には、弟とその息子家族が同居していますが、甥夫婦が、自分達の家を建てる為に、今の家の横の田んぼに基礎工事をしているが、何も障りは無いものかと聞きに来られました。昔、この御婦人の兄さんが、家を新築後に亡くなっていますので、神経質になるのも無理はありません。(亡くなられたお兄さんが建てた家に、今はこの御婦人の弟さんが住んでいます)


 基礎工事をしている土地の住所を聞き、此方の巳神に聞いてみました。



 霊視している妻が、「四角い、コンクリートの様なものが並んで出て来た」、と言います。

 妻、「何か分からないけど、縦の線の途中がへこんで、そこから赤や緑、黄色の炎の様なものが出ているのが見えるよ」、と言います。

 私、「コンクリートの様なものは分かるけど、後はさっぱり分からん」、地神様、「もう少し詳しく教えてください」。

 妻、「目の様なものが出て来たよ、その目の様なものから、矢印(→)の様なものが出て来て、そこから舌の様なものが出て、動いている」、と言います。

 私、「地神様、そのくぼんだ所へ入って、中のものの正体を出してください」、と頼みました。

 妻、「地神様が、立ったまま、くぼみの中へ入って行くよ、こんなの初めて見たわ」、と言います。



 妻、「今、地神様が出て来たけど、炎の様なものを、吸い込むようにしているよ」、と言います。

 私、「地神様、分かりません、もう少し分かり易く、はっきりと見せてください」、と頼みました。

 妻、「人の手が出て来て、何かぼや〜としたものを押しているよ」、と言います。

 私、「その手の者に聞くが、私の言う事が聞こえるか、聞こえるのなら、手を握ってみ」、と言いました。

 妻、「手を握ったよ、又開いたよ、一生懸命にぼや〜としたものを押しているみたい」、と言います。

 私、「地神様、そのぼや〜としたものの正体を出してください」。

 妻、「地神様、全く動かないよ」、「ぼや〜としたものの中に、何か出て来たよ」。

 私、「それは獣や、動物の顔や」、「何もしないから、そこの居るもの、皆顔を見せてみ」、と言いました。

 妻、「動物の顔になったわ、狐じゃないわ」、「横に沢山の顔が出て来たよ」、「山羊みたいなのも居るよ」、「そんなにきつい顔ではないわ」。

 この甥夫婦が建てている家の土地は、その昔(相当昔と観ます)、この場所(この地域)で、多くの動物を殺生したか、この場所(地域)に多くの動物の死骸が埋められている場所と観ます。

 ぼや〜とした動物の顔を押していた手は、この家の御先祖と観ます。災いが子孫に行く事を、押し返していたのかも知れません。

 私、「地神様、この甥夫婦が、このまま工事を続け、家を建てた後、この家に住めばどうなりますか、教えてください」。



 妻、「四足が出て来たよ、ぼ〜とした男の人が出て来たよ」、「腕の下に子供が居るよ」。


 私、「地神様、この人は歩けますか」。

 妻、「子供が二人で支えているよ、ふらふらしながら、歩いているわ」、と言います。

 この土地の上に家を建てて住めば、足腰からの病で、、歩く事が困難(動物の様に、四足になる)になると観ます。

 この旨を、このご婦人に告げましたが、甥夫婦にこの事を話しても、聞く耳を持たないので、どうしようもないと言われながら、帰って行かれました。


●つい三週間程前の事です。この方は5年前にリンパ腫を患い、子宮内膜症、うつ病と、病気が続いています。病院以外に、何処そこの神社が良いと聞けば、其処へお参りし、何処そこの拝み屋さんが良く当てると聞けば、直に其処へ行ったりの生活が続いていると言われます。しかし先日、ある拝み屋さんへ行った後、二日間程寝込んだとも言われます。

 この方は、今の所には21年前に引越ししてきたが、今の場所に住み始めてから、外出先では楽しく気分が良くても、家に帰れば、気分が重苦しく、体が痛くなると言われます。御主人も同じく、体が痛いと言われるそうです。

 この方の病気の障りを、巳神に聞いてみました。



 妻、「丸いものが出て来たよ、一箇所割れ目が有るよ、丸いものの周りには、何か分から様なものが漂っているみたい」、と言います。

 私、「地神様、もう少し詳しく、分かり易く出してください」。

 妻、「丸いものの割れ目の中に、外で漂っているものも入って行くよ」。

 私、「地神様、これは池と観ますが」。

 妻、「割れ目の中に、漂っているものもが、音をたてて入って行くよ」、「何か物も入って行くよ」、「水やわ、魚やわ」、「水が入っていく音が聞こえるよ」。

 私はこの方に、家の近くに池が有りませんか、と聞きました。この方は、二軒隣に池が有ります、と言われます。

 この方の家が建つ土地は、以前は、水が涌き出るような、湿気た田んぼ、と観ます。上に土を盛っていますが、その下では、水が池に通じている様な土地と観ます。

 妻、「何か分からない形が出て来たよ」、「魚の鱗みたいな、鳥の羽の様なものが出て来たよ」。

 私はこの方に、貴女か、御主人の方で、亡くなった方で、山伏の方は居ませんでしたか、と尋ねました。

 この方は、主人の、亡くなったお父さんが、大峯山系で修行をした東密の行者だったと言われます。

 直接この方の病気とは関係有りませんが、私達が霊視をしているとよく有る事です。しかし、出て来たものは、意味が有って出て来ているのですから、聞いて見ることにしました。

 私、「〜のお父さんで、修験の修行を積んだ〜さんと観るが、姿を見せてください」。

 妻、「手だけが出て来たよ、頭の輪郭だけが出て来たけど、はっきりしないよ、寝ている状態やわ」。

 私、「〜さんか、苦しいのか」。

 妻、「何か、悪い状態みたい、頭を上げようとしているけど、出来ないみたい」。

 私、「〜さん、落ち着かないのか」、「護摩を焚いて欲しいか」、と聞きました。

 妻、「手を上げたよ」。

 私、「そうか、〜さん、この事は、今日、此処にに来ている方に言っておくから、縁が有ったら私達を呼んでくれ」、と言いました。

 よく有る事ですが、生前に厳しい修行をされた方(修験、山伏等)は、亡くなった後、一般の方が行く世界とは少し違った世界に行かれるのか、私達も往々にしてこの様な場面を経験する事が有ります。

 この方に、この方の病気の障り(他にも有ります。例えば、図の下に出て来た三本の花ですが、これは此方の巳神が、ある形を巻いて、その中から出て来たものです。これはこの方の、母方の仏様です。この方の、母親、祖母、曾祖母と取ります)を話しましたが、うつの薬が効いているのか、終わりの方で手が振るい始めた様な状態ですので、私が言った事を何処まで理解されているのか疑問です。

 尚私の妻が言った、魚の鱗、鳥の羽の様なものは、青海波と取ります



 
鳴釜神事の実際と考察