ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外88

「もう許してやれ・・二人だけの兄弟や・・仲良くやれ」という事か・・。
 昨日(令和4年3月20日)の朝・・・嫁さんが起きて来て・・・「彼岸やからお墓参り行かないと・・・」と言うので・・・「あっ、彼岸に入ったんか?」と気が付いたな・・・。

 ああしょう・・・こうしよう・・・と祈祷の段取りばかりを考えていたら忘れてしまっていたな・・・。

 そう言うと・・・マックスに「おはぎ」が沢山並んでいたな・・・と思い出したな・・・。

 そう言うと・・・静岡の栗田さんから「彼岸だから仕事を休みます」とメールが来ていたが・・・何であの子・・・彼岸に仕事を休むんや?・・・まあ、ええか・・・と思っていたが・・・墓参りに行ったらしいな・・・。

 私もええ加減なもんや・・・相談の方にも、無理してまで墓参りに行きなさい・・・とは言わないし・・・まあ、私の場合やが・・・其処がそんなに嬉しい場所でもないし・・・まあ、そら・・・墓の前で手を合わせたら死んだ親父や母親はまだ出て来るが・・・まあ、それも・・・そんなに出て来られたら、またそれも問題で・・・いい加減に祖母の様に光で出て・・・それも出て来なくなる様になるのが理想で・・・去年も墓参りに行くと親父が、「お前や」と一方的に私に言った事があって・・・何が私や・・・私が何か悪い事でもしたんか?・・・と墓参りに行って悩んで帰って来るというのもしんどい話で・・・そいう訳で彼岸というものを頭の中でシャットアウトしていたのかもな・・・。

 「彼岸やから、上荘(私の田舎)と姫路(嫁さんの田舎)の墓に行きましょうか?」と聞いたら・・・うなずいたな・・・地神さん。

 知らん顔する時もあるが・・・今回はうなずいたな・・・地神さん。

 いや・・・一口に墓参りと言うが・・・上荘の方は土の墓(土葬)に仏花(仏壇用)が8本・・・石の墓(石墓)に少し値段の高い石墓用の花が二基・・・嫁さんの方は石墓用の花が二基・・・またこの時期、花の値段が高い・・・今回も9千円近くかかったからな・・・これやったら、ある時は美味しいマグロの刺身でビール
キリン淡麗グリーンラベル500ミリ)を飲んで・・・ある時はちょっと柔らかめの良い牛肉でビール(キリン淡麗グリーンラベル500ミリ)を飲んで・・・と考えてしまったな・・・。

 まあ、そんな考えは横に置いて・・・花を買ってしまったからしょうがないと・・・上荘の墓に行くと・・・高橋家の墓には誰も来てなかったな・・・誰も来ていないと言っても、この墓に来るのは私と・・・この頃は病気をして先祖祀りの大事さに気が付いた私の兄貴だけで・・・その兄貴にしても、40年程前に親父が亡くなって・・・何を思ったのか・・・母親を使って不正な書類を作って私に判を押させ・・・あんな価値のない田舎の家屋敷、田んぼ、山を自分のものにして・・・その後は私を避ける様になって・・・17年程前に母親が亡くなった時に会ったくらいで・・・前にも書いたが、何年か前に、私の実家の墓の区画の石が・・・何故か、私の家の墓だけずれて・・・その時地神さんが「葬式が出る」と言うたんやな・・・で普通なら長男が直すところやが、多分、こんな事でお金を使う兄貴ではないと思ったので、その墓には入らない私が直したが・・・それと同時に膀胱がんになって・・・それも軽度で助かって・・・その後くらいから墓参りをする様になったんやな・・・しかし結局・・・家屋敷、田んぼは皆、人手に渡ってしまったな・・・。

 ・・・で、今年の春の彼岸(3月20日)・・・実家の墓に行って・・・ブツブツ言いながら花をいけていると・・・古本屋をやっている兄貴の軽四らしき車が駐車場に入って来て・・・で、降りて来たのが兄貴やったんやな・・・。

 「おい、遅いやないか(私は兄貴には態度がデカい、昔から)」と言うたが・・・「あっ、これは仕組んだな・・・地神さんが」と思ったな・・・。

 普段は全く付き合いのない兄弟が、実家の墓の前でばったり会うというのも・・・「これは地神さんが仕組んだな」と思ったな・・・。

 「この男・・・覇気の無い奴やな・・・」と、兄貴を見てそう思ったな・・・。

 あんなしょうもない・・・安っぽい事を・・・よう嫁さんと仕組んだもんやな・・・と兄貴を見ながら思ったな・・・。

 しかし・・・墓の前で兄弟そろって手を合わせたのは、母親が死んだ時以来やな・・・思ったな・・・。

 「まあええわ・・・こうして兄弟そろって手を合わせているんやから・・・親父やお袋も出て来るやろ」と思って呼んでみたが・・・何も出なかったな・・・。
 
 しかし・・・嫁さんが・・・「地神さんの姿は出ないけど・・・いや、地神さんやろか?・・・地神さんの位置から白く光ってる長いものが丸〜く・・・ぐるっと巻いてるわ・・・位置は墓石の前・・・」と嫁さんが言ったな・・・。



 まあ・・・こんな事は兄貴には分らんからその場で言わなかったが・・・「憎い事をやるな・・・地神さんは」と思ったな・・・。

 「そうか・・・実家の墓の前でバッタリと合わせたな・・・兄貴と」と思ったな・・・。

 「地神さん・・・有難う」と念じたら・・・うなずいたな・・地神さん。

 まあ・・・兄貴なんかに言っても分からないと思ったので・・土の方の墓に行ってから・・・姫路の嫁さんの方の墓に行ったな・・・。

 嫁さんの方の墓は・・・何も感じなかったな・・・珍しい事やな・・。

 何かとややこしい家やが・・・此処3年間くらいの内に、嫁さんの姉が何回も手術をしてるが・・・それで出た(業)?のかもな・・・。

 嫁さんの家の墓の前で地神さんに言うたな・・・「地神さん・・・上荘の墓で兄貴と会ったが・・・それで地神さんが私らを丸い輪で巻いてくれたが(輪の中に入れてくれた)・・・あれは、もう兄弟・・・仲良くしなさい、と言う意味ですね」と尋ねたら・・・「地神さんが優しそうな目をしてうなずいたわ・・・」と嫁さんが言ったな・・・。

 まあ・・・私も・・・実際・・・そう思う。

 兄貴には良い勉強をさせてもらった。

 40年前・・・親父が死んで・・・その後、兄貴夫婦が不条理な事をしてくれたお陰で・・・その当時、借金は沢山有るわ・・・体調は悪いはで・・・もう頼るものは何もない・・・もうこれしか無い・・・と地神さんを一生懸命に祀る様になったんやな・・・。

 まあ・・・その様な流れになってた訳やが・・・もし兄貴夫婦が良い人であったら・・・神さんを祀って、今の様な生き方はしていないと思う。

 兄貴夫婦には感謝やな。

 一番身近な修業の相手やったな・・・。

 しかし、兄弟は仲が良いに越した事はない。

 

 

 

 
鳴釜神事の実際と考察