ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外86
(やっぱり、此処の男の地神さん・・えらい怒っていたな・・)
「ある巳神(地神様)・・3」「ある巳神(地神様)・・3,その後の展開と事情」「ある巳神(地神様)・・3,その後の展開と事情・・2」「ある巳神(地神様)・・3,その後の展開と事情・・3(こうしてまで祀る者を守ってくれるのか)」「ある巳神(地神様)・・3,その後の展開と事情・・4(巳神の嫁取り)」・・・他にもこの会社の事は書かせて頂いてるが・・・此処の社長・・・上手い事抜けてあったと思うな・・・。
上手い事抜けてあったという意味は・・・此処の社長、二年程前から・・・私はこう思うが・・・お試しの時期に入っていたんやな・・・いや、この会社の地神さんがこの社長を試していたというのではなく・・・大きな、そんな流れに入っていたんやな・・・その流れに逆らわずに・・・流れに従って過ごしてあったのが良かった・・・上手に抜けてあった。
この様な流れに逆らって来た方は・・・時期的にちょっと前からぐじゃぐじゃよってや(言ってる)。
流れに逆らってという意味は・・・この流れの中に入ったらしんどいねん・・・しんどいから何やかやと余計にあがく(頑張る)ねん・・・まあ、分からん事はないけど・・・流れに流されとった方が抜けるのは早い様な気がするな・・・。
いや・・・前回の祈祷でこの会社の男の地神さんにはきつい事を言わせてもらったからな・・・何も、私がこの男の地神さんに言った事は間違ってない。
まあ・・・しかし・・・怒っとった。
祈祷の日にちが近づくにつれて・・・私の体に文句を言いに来とった・・・この会社の男の地神さん。
会社に着いて・・・鳴釜の準備が終わって呼んでみたらすんなり出て来られたが・・・普通の顔で。
まあ・・・私らも、相手の神霊の雰囲気や表情を観てしまうから余計に解るんやと思うが・・・普通の顔で・・・というのがな・・・もっと最初から怒って出てきたら・・・「お・・・怒っとってや」と解るが・・・普通の顔でわな・・・。
一つ目の釜・・・御礼の釜を焚いた時も・・・何にも見せてくれんかったな・・・表情を崩さんと。
其処で、後ろに隠れておられる男の地神さんの奥さんを呼んでみたら・・・奥さんの地神さんは遠慮気味に男の地神さんの後ろから出て来られたな・・・、で、奥さんの地神さんに聞いてみたんや・・・「奥さんの地神さん・・・この前の時、私があんたの主人に言うた事は何も間違った事は無いですね?」と聞いてみたら・・・奥さんの地神さんはうなづいてあったな・・・。
私の言った事は正論で間違ってなかったという事やが・・・その後、この奥さんの地神さんに話しかけても何も言うてくれん様になってしまったな・・・そら、自分の主人の肩を持つわな・・・と思ったな・・・。
この会社の男の地神さんに・・・「あんた、ほんまは怒ってるんやろ?」と聞いたら・・・「うなづいてるわ」・・・と嫁さんが言ったな・・・。
二つ目の釜・・・事業繁栄の釜を焚く前に、「〇〇の地神さん・・・釜が鳴ったらこの会社のこの先・・・はっきりと見せてください・・・ええものを見せたって、社長が安心してやからな・・・」と伝えるとうなづいたな・・・。
うなづいたが・・・いざ、釜が鳴っても釜からは何も出なかったな・・・。
「〇〇の地神さん、あんたが怒っとるのは解る・・・しかしや、何を怒っとるんや?・・・私がこの前に言うた事に怒っとるんか?」と尋ねたら・・・此処の地神さん・・・うなづいたな・・・。
「俺は何も間違った事は言うてない・・・それの、何処に対して怒っとるんや・・・ほな、わしはどなしたらええんや・・・あんたに謝ったらええんか?・・・謝ろか・・・すんませんでした・・・言うて謝ろか・・・そんもん、意味ないやないか・・・あんたも神さんやろ・・・解るやろ・・・ところでや、二つ目の釜で何も見せてくえんかったが、あんたが押さえ込んだな・・・そやろ?」と聞いたら・・・「うなづいてるわ・・・」と嫁さんが言ったな・・・。
「あんたな・・・ちょっと男同士で話し合おう・・・わしも巳・・・あんたも巳・・・話し合おう・・・しかしや、前にも言うたが・・・あんな〇〇〇な巳さんを、今の様な立派な巳さんにしたんはわしらやで・・・それは分かっとるやろ?・・・あのな・・・あんたはわしの喜びの一つなんやで・・・あんな荒くれが、ようこんなに立派な神さんになってくれたと、誰にでも自慢出来る私の喜びの一つなんやで・・・。まあ、ええわ・・・あんた、釜で何も見せてくれんかったが・・・この社長・・・一山当てさしてくれるか?・・・儲けさせてくれるか?・・・」と頼んだらうなづいたな・・・。
会社は守ったる・・・という事やな。
「そいでや・・・どないするんや?・・・わしと喧嘩しとってもしょうがないやろ?・・・頑固やな・・・あんたも・・・どや、仲直りしょうか?・・・どや?」と尋ねたら・・・すんなりうなづいたな・・・この会社の地神さん。
しかし・・・男の神さんは頑固やな・・・家の男の地神さんもそうやが・・・人間と変わらんな・・・。
まあ・・・そんな現実的な神さんでないと、実際に人間を助ける事は出来ないと思うな・・・。
この領域の方は・・・御自分には立派な神霊が付いていると思われている方が殆どやと思うが・・・それは現実を知らないだけで・・・まあ、この先を言い出したら怒られるから言わん。
しかしや・・・疲れたな・・・此処の男の地神さんには。
「〇〇の地神さん・・・私もな・・・ちょっとこの頃しんどいんや・・・まあ、実際に何やかやと見える・・・ややこしいものが見えるというのもその一因やが・・・あんたもこの会社や社長を守るのもしんどいやろ?・・・なあ・・・社長も目出度い事が有ったり・・・お父さんと仲直りしたり・・・それやが、あんたやろ?・・・社長のお父さんを柔らかな性格に変えたのは?」と聞いたらうなづいたな・・・。
いや・・・何やかやと此処の地神さんと話をして・・・私もちょっと軽くなった気がする。
いや・・・私も、此処の地神さんにはちょっと言い過ぎたという認識があったので・・・こうして話が出来てやれやれやな・・・。
しかし・・・まあ、こうして、其処に祀られてる神さんと普通に話をして・・・というのも、普通の方には分らんやろと思うし・・・この領域の方にしても分らんやろと思う。
しかしこれは・・・私の裏が有るから成り立つもので・・・この領域の方にしても、神霊にこんな話し方をしたらえらい目に遭う。
今回もこの地神さんには言うたんや・・・「あんた・・・今のあんたはその形やから、真剣に喧嘩をしたら簡単に私を負かす事は出来る・・・よう押さえてくれた・・・有難う」と伝えたな・・・。
まあしかし・・・何処の神霊でもそうやが・・・しっかりした女(奥さん)の神霊が後ろに控えてる場合・・・男の神霊にはプラスに働くな・・・。
何や?・・・中学生の時の男友達と喧嘩している様な感じやったな・・・。
疲れた。
次の日の晩・・・カレイの煮物に入れるショウガを買いに行ってショウガだけを買うのを忘れて帰って来たが・・・まだ尾を引いてるみたいやな・・・。
頑張ろか。