ハガキ・・初心・・戒め(初心を忘れるな))
時にはカットをしながら、パーマをあてながら、毛染めをしながら、シャンプーをしながら、施術が終わってレジを済ませた後でも、要するに、美容室をしながらお客さんとの自然な会話の形で人の悩みを聞き始めたのが・・・お客さんも自然な形で悩みを話し始めたのが今から30数年前位になると思います。
そして美容室のお客さんの相談に関しては、意識的には余り深くその内容には関与せず、常識的なアドバイスをさせて頂き、聞き役に徹していました。
勿論、その前から地神様をお祀りしていましたので、私達のアドバイスにはこの領域から観た考えも入っていた事は否めないかも知れません。
そうこうしていると、美容室のお客さんの知合いや、全く知らない方などが美容室に来られたり、相談の電話やメールも沢山頂く様になって来ました。
釜を焚く鳴釜神事にしても、美容室のお客さんや他の方に話してはいませんでしたが、もうその頃には一応、形だけは整えてはいました。
そして、何故か解りませんが、「私の様な者が釜を焚いても良いものか、その資格が有るのか?」という思いが気持ちの中に出始めると同時に、釜を焚かないと解明、解決出来ない内容の相談が沢山入る様になって来ました。
勿論、その前に、地神様の、「釜を焚け」というきついお叱りが有った事も、私をその気にさせた事は否めません。
又、当時の相談者の相談内容を私に伝える手段にしても、今の様に誰もがスマホやメールで気軽に短い文章で内容を送る事に慣れた方もなく、それは詳細に書かれた内容のメールや電話を頂いたものでした。
美容室に来店される方はそれ以上に詳細な資料や、人によっては家系図を書いて来られたり、戸籍謄本や戸籍抄本まで持って来られて、その真剣さに圧倒される事も多々ありました。
そして車に釜を積んで方々に出かける流れになって行くのですが、確実に言える事は、その当時の私達の祈祷の程度は今のそれと比べれば全般的、総合的に格段に劣ったものでしたが、霊視に関しては今のそれと比べると格段に鮮明なものでした。
只、その鮮明な霊視は私達が初心者だったという証になります。
其処で行う鳴釜神事にしても、途中、私達が気がついていない事に関しては地神様が私達には黙って修正したり、また、謝ったりしたりしながら祈祷を確実なものに仕上げて行ったという事を大分後から知りましたが、その当時の私達の程度は、私にしても妻にしても、全般的に余り深くは理解していなかったと思います。
只、釜を焚けばこんな事が目の前で起こり、こんな事が目の前で展開され、こんな神霊と繋がって、こんな形で解明されて行くというのが刺激的で気持ちの良いものでした。
如何に、まだ私達が初心者だったという事の証明になります。
これがこの後、年月が経って行くに従って、要するに、この領域の私達の程度が上がって行くに従って、要するに、地神様が祈祷を仕上げて、それを私達の手柄?として渡してくれていたものを、今度は私達自身が祈祷を仕上げて行く様になると、刺激的なものは痛になり、気持ちの良いものは苦になって行くのですが、それは今回の主題ではありませんので省きます。
勿論、今現在もそうですが、その当時、祈祷に呼んで頂いて、現地で釜を焚かせて頂くというのは大変有難く、感謝の気持で一杯で、例え片道600キロ以上の遠方でも、その日の午後1時や2時に祈祷が終わってから車を飛ばして夜中に家に着き、その明くる日は明石市の美容室に通勤していました。
釜を焚かせて頂くという事はこんなに有難く幸せなものかという思いで一杯でした。
そして、帰って来てからは釜を焚かせて頂いた所には感謝を込めて、その祈祷の説明をハガキに書いて送らせて頂いていました。
下記の部分はウインドーズXPから取り出して来たものですが、その前の時期のウインドーズ98のファイルはモニターの型の問題で取り出せませんでしたが、数としてはそんなに多くはなかったと記憶しています。(ワードからホームページビルダーへのファイルの移動の仕方が分かりませんので見にくいと思います)
2003年〜2007年の間に行かせて頂いた所が多いです。
またこれは今現在でも同じですが、祈祷に際し用意して頂く物についても事前にお知らせさせて頂いていました。
今こうして当時のハガキを読み返しみて、確かに、今と比べて祈祷の内容には幼いものがありますが、背筋を伸ばし、一生懸命に声を張り上げてお経を上げていた自分を思い出します。
しかし、この数年後位からこの領域の仕事が忙しくなり、ある年は、殆どの月曜日(その当時、私達のわがままを聞いて頂いて、祈祷は美容室の休みの月曜日に行っていました)は祈祷に出かけていましたので、今から思い起こせば、その時くらいからお礼の気持ちをも込めたハガキを出さなくなった様に思います。
また、その祈祷の内容にしても、初期の頃と比べると沢山の事をこなさないといけなくなったので(それが解る様になったので)ハガキの紙面の大きさでは足りなくなってしまった事もお礼のハガキを出さなくなってしまった理由の一つだと思います。
今こそ反省。
今の時期だからこそ反省。