お役について
 難しいことは分かりませんが、人には持って生れたお役、決められたお役が有る様に思います。

 私達夫婦も、この領域のお役を全うする為に、夫婦のお役が付いていたのかも知れません。

 私自身は、子供の頃から、母親が新興宗教に没頭していた為か、この領域からの不都合な知らせは、いろんな形を取って、私の体に入って来ていました。

 それは私に、いろんなものを見聞きさせ、事故に遭わせて生活を狂わせ、又私の体を動かせて、母親が没頭していた新興宗教に対し、警告に似たものを発していました。

 他の人が、普通に出来る事、普通に人生を歩んでいる事が、私はいくら努力をしても出来ない。悪い方、悪い方に事が進んで行きます。

 ある日、仰向けにうつらうつらしていますと、私の横に白蛇が落ちて来ました(田舎の、古い家でしたので、梁がむき出しの造りでした)。

 私はその白蛇を、やすでめった突きし、庭に出し、ガソリンをかけて焼き殺しました。

 そして、誰にも言わず、河原に捨ててしまいました。

 その後も、何をしてうまく行きません。

 体の調子は最悪です。交通事故にも遭います。

 母親は、自分の修行が足らないと、前よりも一段と、新興宗教にはまって行きます。

 父親が肺がんで急死します。

 母親は、近所に寺が無いのに、寺の鐘が聞こえる、と言います。

 私は高校生の時、夜中に、度々この鐘の音で起こされていました。

 月日が過ぎ、家庭も持ち、子供も出来ますが、相変わらずの状態が続きます。

 ある日、夜中に、怒りで体を震わせた、真っ赤な顔の蛇が、私に飛びかかって来ます。

 昔、私が殺生した蛇です。

 祀れ、という意味です。

 親戚の紹介で、霊能者の所に行きました。この方が、今の私の先生になります。

 庭にお祀りしました。

 何年かお祀りしていますと、この白蛇と私が同化します。

 白蛇は私に、「人を助け」、と迫ってきます。

 拒否をすると、体の痛み、精神状態が狂ってきます。

 拒否を貫いていると、命の危険をも感じる様な状況になって来ました。

 私は観念しました。そしてこの領域の修行を始めました。

 体の痛みは、少しは楽になって来ました。


 
 私の妻は、中学、高校と、キリスト教系の学校に行っています。

 この領域の事等、全く興味も有りません。

 私が巳神に対し、毎日お経を上げていても、何ら無関心です。

 月日が経って、私が祈祷に出かけるようになっても、無関心です。

 その内に、妻の体調が悪くなって来ました。
 
 ある晩、階段を踏み外し、背骨をおりました。入院しましたが、絶対安静です。

 他の病気で、二回手術も経験しました。

 相変わらず、体調は最悪です。

 病院に行っても、原因が分かりません。

 精神的にも、相当危ない様のものを感じました。

 入院、退院の繰り返しです。

 多い年で、一年に四回の入院です。少ない年で二回の入院です。

 救急隊員と、顔見知りになるくらいです。

 殆んど、病院暮らしです。

 この生活が5〜6年続きました。

 妻が私に言いました。「私は最初から、見えてたよ、白蛇が、水の中で体をくねらせて泳ぐ姿を」

 その後妻も、祈祷に同行する事になります。

 体調は徐々に良い方向に向かっている様に見えますが、直ぐに入院の繰り返しです。

 私は妻に言いました。

 「命を取られるぞ」、「本気になってこの道に入らないと、先は無いぞ」

 妻は私の言う事を聞いて、祈祷に同行しますが、又直ぐに入院です。

 私は巳神に言いました。

 「妻には、この領域のお役は付いてないのか」、「妻にお役が付いているのなら、目の前に光を見せてくれ」

 強くはないが、光りました。

 「妻にお役が付いているのなら、今私が目を瞑る、この場面いっぱいを、緑にしてくれ」、と頼みました。

 緑色で、いっぱいになりました。

 この事を妻に話しました。

 ここ数年、入院は有りません。


 私一人で祈祷を行っていた時は、一人で何役もこなしていましたが、やはり無理が有ります。

 神様は、夫婦で祈祷を行う事を望んでいたのです。

 その妻が、拒否を貫いていたので、この様な知らせ方をしたのでしょう。

 妻が祈祷に同行するようになってから、私の、見る、という部分のお役は、妻の方に移ってしまったようです。

 そして巳神は、私達の前にこの様なものを見せました。



 「人助けをしなさい」、という意味です。
 
鳴釜神事に思う事