ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外75(私の方向性は間違ってない)
 「ものすごい量やし・・・読む人もどこから読んで良いか分からないのと違う・・・何か?、解らない難しい事書いてるし・・・」と急に嫁さんが言ったな・・・。

 「最初の頃みたいに軽い方が良いのと違う・・・」と嫁さんが言ったな・・・。

 まあ、その指摘はもう何年も前、明府真影流手裏剣術、二代宗家、大塚保之さんからもご指摘を頂いていたが・・・「たかはっさん・・・記載されてる内容が他のこの領域の方が書かれているのと比べて特異で深く、難しくて一般の方で理解出来る方は少ないのと違いますか・・・それより「ひとりごと・たまに・ふたりごと」の方に日常の出来事を頻繁に書かれたらどうでしょうか。その方が見る方に取っては気安く入って行けると思いますが・・・」と言われた事が有ったんやな・・・。

 「まあ・・・今更嫁さんにそんな事言われてもな・・・」と思って・・・「(ほ)なら・・・この領域の他のサイトはどんな事を書いておられるのかな・・・」と思ってチラッと見させて頂いたが・・・「やっぱり、私がちと変わってるんかな?・・・」ということを再確認した次第やな・・・。

 ・・・というより、この領域が絡んだ問題の解釈、解明、解決はそんなに簡単な方法で出来るものではないんやがな・・・。

 ・・・というより、論理や修法の習得だけで絶対に出来るもんでもないんやがな・・・。

 ・・・それと、なんぼ頑張ってもその時期を逃した・・・出来ない事もあるんやがな・・・。

 ・・・それと、大元の原因が解っていても出来ない事・・・私達が手を出せない事・・・向こうが断固拒否して・・・出来ない事があるんや・・・。

 ひょっとしたら・・・その方が多いのと違うかな・・・。

 ええ事ばかりでは決してない。

 まあそれはちょっと横に置いて・・・去年は(平成31年〜令和1年)大学生の方が卒論のテーマとして私達を選んでくれたり・・・海外に住む日本人の方からは・・・まあ、私達が今まで経験させて頂いたこの領域の実例を・・・いつかはまとめなあかんな・・・と思ってるのを感じられたのか、「手伝いましょうか・・・」という有難い連絡を頂いたりしたがな・・・有難い話や。

 お二人とも・・・私ら夫婦のやってる事を調べたり・・・また、他のこの領域のサイトを相当の数調べられたらしいがな・・・。

 海外に住む方からは・・・たかはっさんがホームページに書いておられるのはほんの一部分だと思います。また、若い方がこの領域と関わって、真面目であるからこそ悩んでいる方も沢山居られると思います。そんな方に取って、たかはっさん夫婦の此処まで実践されて来た事や考え方、姿勢が良い教科書になるのではないか・・・たかはっさんがまとめられないのならお手伝いをさせて欲しいという連絡を頂いたがな・・・もったいない話や・・・有難い。

 確かに・・・目の前に展開された難解なもの・・・ようけ(沢山)あるな・・・一応、資料というか・・・まあ、忘れたらあかんな・・・と思うものは嫁さんが絵に描いて残してるがな・・・。

 それはまだ私達が今ほど汚れてない?というか・・・この領域のテクニックを身に着けてない?というか・・・ほんまに一途にこの領域と取り組んで痛い目に遭って?というか・・・痛い目に遭わされて勉強させられていた時期のものが多いな・・・。

 それと、まだ言うてない私のこの領域に対する本心も有る。

 相当前、その事をホームページに書こうかな・・・と思ってたら・・・その明くる日の朝、「地神さんが首を振って出て来たわ・・・」と嫁さんが言った事が有るが・・・「そんな事を書いたらアカン・・・黙っとけ」という地神さんの警告を受けた事が有って止めたが・・・広い意味でのこの領域に対する本音は持っとる。

 そして嫁さんが絵に描いたものは其処らを探したら出てくると思う。

 こんもん・・・どこを調べたって誰も描いてないし・・・書いてない。

 まあしかし・・・そんな有難い連絡を頂いたが・・・日常では・・・9年程前に明石の美容室を止めて・・・まあ一応、家でも美容室を開店したが物事はそんなにうまい事行かんのが常で・・・というより・・・家での美容室はうまい事行かん様になってたみたいで・・・その分、この領域を考えさせられる時間が増えて・・・日々、頭の中が・・・頭の中だけがハムスターが回し車の中に入れられて何かに強制的に走らされている様な忙しさで・・・いうて、決してこの領域の事ばかりを考えてる訳でもなく・・・ぐっすり眠りたいのに眠られないのは布団のせいやと「ニトリ」や「ナフコ」へ行って、結局は「ナフコ」でマットレスを買って来て・・・それも硬い方が良いとか、柔らかい方が良いとかいろいろ調べて、結局はその真ん中の硬さのマットレスを買って来て寝てみたら・・・私のガラスの腰が悲鳴を上げてしまって・・・それならこのマットレスの上に低反発のマットレスを敷いたらどうやと思って・・・よく宣伝してる〇〇スリーパーというのは高いのでイオンの低反発マットレスを買って来て敷いたがすっきりしないので・・・これは掛布団が重すぎるせいやと「ナフコ」へ行って・・・女の店員さんに「気持ちが軽〜く、フワ〜ッと暖か〜くなる掛布団はないですか?」と聞こうと思ったが・・・そんな私の繊細さを分ってくれる様な店員さんも居そうにないので、この案は最初から没にして・・・それならこれは枕のせいやとそば殻の枕を買って来たが高さが高すぎて駄目で・・・それなら低反発の枕が良いと思って買って来たがしっくりしないので・・・それならチップが入っている枕なら高さが調節出来ると思って買って来て調節したがしっくり行かなくて・・・と今、私の枕元には6つの枕が転がっている状態で・・・靴にしても、どんな靴を履いてもきつくてきつくて・・・仕舞い目には肩から腰、脚、膝まで痛くなって来て・・・そこでよう考えてみたら、今まで私の足のサイズは27.5の4Eやと・・・何が何でも・・・他人(ひと)が何と言おうと27.5の4Eやと決めていたが・・・知らない内に28の4Eに昇格していた様で・・・昼ご飯に「スシロウ」に行って座った途端、後ろに座る私くらいのおっさんがオナラをして寿司が台無しになるし・・・風呂ガマが壊れて新しくしたのは良いが・・・湯は出るが湯船に湯が溜まらない現象に気味悪さを覚えたが、よく考えたら風呂ガマの栓のせいやったり・・・知り合いの方が仙骨の部分・・・要するに尾てい骨の部分に炎症が起きて・・・それならば私が車の座布団の中央部の端から端までの綿を取り出して長時間運転に耐えている例を写真に撮ってを送って説明してやったりして・・・家の美容室のブラインドやが・・・夜、外から美容室を見たら部屋の中が見えるやないか・・・何でや?・・・とよく考えたら・・・どうやらブラインドの羽根の角度の操作の問題やったらしく・・・まあ、ええか・・・この家には娘が居らんから見られてもええか・・・と思ってみたり・・・テレビで甲賀忍者の番組を見ていたら、忍者が人に見られない様に塀の上から地面に降りるのを見て・・・何で?わざわざ塀の上で一回ジャンプして地面に降りらなあかんのや・・・余計に見つかるやろ・・・もっとすんなり降りられるやろ・・・プロやろ・・・とぶつぶつ言うてみたり・・・ユニクロがヒートテックのインナーを売り出ししていたので1.5倍暖かいというのを買って来て着たが余り暖かさを感じないので、「こらあかん、下着はやっぱり木綿やな、私は木綿が向いとる」と思って一回洗濯したのを着てみたら・・・「えらい暖かいやないか・・・」と感激して・・・それなら1.5倍のタイツも暖かいはずやと直ぐにユニクロへ行って買って来て・・・一回洗濯したのを履いてみたがそんなに暖かいとは思えず・・・これは従来の木綿のパッチの方が私にはピッタリ合っていると落胆してみたり・・・まあ私の頭の中は日常生活に関してはそんなに難しい事は考えられない作りになっている様やな・・・。

 ・・・と思っていたら・・・この領域に関しては・・・つい最近、「さあ寝よか・・・」と布団に入って目を閉じた途端・・・私の左耳に稲荷神独特の音が入って来た訳や・・・まあ、嫁さんの方へも同時に入って来ていたが・・・音の質から言うたら伏見系の稲荷様の・・・「ちょっとどないかしたってくれ・・・」という助けを求める音やが・・・まあ、何処の稲荷さんか、明日の朝、地神さんを拝む時に呼んだら出て来られるやろと思ったが出て来ないので・・・さあ・・・それからやが・・・今まで私達が関わらせて頂いた伏見稲荷の神霊やが・・・数件を除いてちゃんと安定した形でその家に居られるかな?・・・と思って呼んでみたら・・・大概の所からは其処に祀る伏見稲荷さんが顔出してこっちを見ておられたがな・・・いや、私の方には来んでも良いので其処で顔出してくれと言うたから其処で顔出しておられる訳やがな・・・しかし、大概の伏見稲荷様は呼んだら出て来られるが、理由の有る稲荷様は今現在では大きな由緒ある寺の伏見稲荷様しか浮かばんな・・・また、この稲荷さん・・・改めて呼んでみて話を聞いてみよ・・・しかし私の言う事が其処の人に通じるかどうかやな・・・と思いながらちょっと日にちを置いて呼んでみたら・・・背中の茶色い、白い稲荷さんが出て来たが・・・「この稲荷さん・・・生きてる稲荷さんの様な動きをするわ・・・」と嫁さんが言ったので・・・あ・・・この稲荷が寺の住職の前に出たんやな・・・稲荷を大事にせなあかんで・・・と気づかす、そんなお知らせのお役の稲荷さんやな・・・で、寺で祀るほんまの稲荷さんに「○〇寺の伏見稲荷さん出てみ」と伝えると・・・「耳だけが出て来たわ・・」と嫁さんが言うので・・・「そらそうやわな、稲荷さん、私らの事は分らんわな・・・あんたではな・・・あんた・・・私らの事が信用出来んのなら京都の伏見稲荷の方を向いて白狐社の命婦専女神様に聞いてみ・・・加古川の高橋夫婦はどんなもんかと聞いてみ」と伝えると・・・「稲荷さんの斜めの姿が出て・・・体を伸ばして聞いているみたいやわ・・・」と嫁さんが言うたが・・・その後、「稲荷さんの姿が出たけど・・・下を向いてしまってるわ・・・」と嫁さんが言ったので、その稲荷にはいろいろ聞いてみたが何の反応もなく・・・仕舞い目には何も言わん様になってしまったので・・・この寺の守り神の龍神(巳神)様を再度呼んでみたらすぐに出てあったが・・・いや・・・この龍神、以前も一回来てあって・・・まあ、その時は・・・「まあ、向こうの方がどう言われるかは分らんが、もし来てくれと言われたら、私らが其処へ行かせて頂く事は賛成ですか」と聞いたら・・・その時はうなづいてあったので・・・「そしたら、私達が釜を焚いた後、向こうの方の祈願はかなえてもらえますか?」と聞いたが・・・何も言わんかったんやな・・・まあ、今回、もう一回お呼びしたが・・・「何か?、右上に大〜きなものがグルグル巻いてる様な形で出てるわ・・・雰囲気が怖いわ・・・男の地神さんが出てるのと似てるけど男の地神さんの雰囲気とはまた違うわ・・・怖い・・・それで場面全体が暗いわ・・・」と嫁さんが言うたがな・・・そしてこのものに話かけるんやが・・・返事が無いんやな・・・私の方の地神さんは優しそうな顔で出ているんやな・・・「させて頂いたらどう?・・」という様な雰囲気やな・・・しかし・・・言うたんや・・・地神さんに、「地神さん・・・向こうの方の論理で固まった頭を、何も基礎の無い私みたいなものが崩していくのは無理や・・・それと、この家の先祖にしても・・・ようけ(大勢)ややこしい方が居ってあったのを成仏さすのは無理がある・・・今までこの龍神がこの家を何回も切り捨てようとしたのを養子を取ってつないできた事も・・・この龍神は怒ってる・・・それと、この龍神が良い返事をせんというのも・・・それが大いに引っかかる・・・、それと・・・向こうの方も、この領域からの意見を余り理解・・・期待しておられない様に思うがな・・・それと地神さん、あんた、疲れてるんやろ?・・・まだ、何とかなるなら来て欲しいという向こうの方からの返事も来ていないし・・・今回はもうこれで終わりにしましょう・・・」と伝えたがな・・・いや、何も私が高飛車な考えでそう思ったんやないんや・・・この龍神のはっきりした・・・祈願をかなえてやる・・・という答えを聞かんと話を前に進める事は出来ん・・・無責任や・・・そら、私は、祈祷はやってみないと解りませんと相談されて来られた方にはいつもお伝えしているが・・・それは地神さんも解っている様に・・・ある程度の先が観えるからそう言うので・・・そして地神さんも「そうやで・・・」とうなづいて答えてくれるが・・・しかし、この龍神はちょっと違う・・・それと・・・祈願成就までは時間がかかる・・・「地神さん、もうこれで終わりにしましょう」と伝えたな・・・。

 それに対する地神さんの返事は無かったな・・・。



 「地神さん・・・俺の・・・この領域に対する方向性は間違ってるか?。ええ加減な返事なんか出来んで・・・地神さん。地神さん・・・俺のこの領域の方向性はこれで良いんやな?」と聞いたら・・・地神さん・・・うなづいたな・・・。

 いや・・・気になっている事も有るんや・・・此処数年間で三軒ほど・・・まあ、お付き合いが終わったとこが在るんやな・・。

 しかし・・・その全ての所で私は自分の仕事をした。

 皆・・・その時点での祈願は成就した。

 皆、短期間で・・・短期間といっても、この領域のスパンはそこそこ時間を要するが・・・短期間で祈願は成就した。

 一軒は・・・もう其処で祀る神霊のお姿が薄くなって、全く反応が無くなってしまった。

 この家(会社)で祀る神霊の大元の神霊もこの方を特別扱いし・・・あらゆる力で・・・それはそれは助けた。

 私自身も・・・何故、この様な高貴な神霊がこうまでしてこの方を助けるのかが不思議でしょうがなかった。

 ・・・といっても、最初にその高貴な神霊に道を付けた(御呼びしたのは)のは私達なので・・・私にも責任が有る。

 あの様な高貴な神霊が釜を焚く度に来られて助けてくださる事に、この方は慣れてしまったのだと思う。

 この方には何度もその事を遠回しに遠回しに伝えたが、その内、高貴な神霊はいくら御呼びしても来られなくなった。

 仕舞い目には、何も無くなってしまった。

 この家(会社)の地神様も高貴な神霊が自分の元(山)へ連れて帰ってしまった。

 神霊のこの方に期待する価値観と、この方が思うそれとが時間をかけて段々とかけ離れたものになってしまったと観る。

 もう此処での私達の仕事は終わったし、それまでの祈願は成就させて頂いた。

 それ以来観てないが、しかし(今までのお陰で)今のところ事業は心配なく順調に行っていると観る。

 二軒目は少し時間がかかったが、この方の人生の方向性のお手伝いはさせて頂いた。

 私も妻もそのつもりでいる。

 この方が祀る神霊もそう言った。

 この方が祀る神霊は私に・・・「ちょっと此奴に関わらんといてやってくれ。しかし此奴がこの先、もう二進も三進も、どうにもならん様になった時は助けてやってくれ」と言われた。

 「試すつもりやな。外(他)からの雑念、雑音に惑わされず、一人で考える癖を付けさせる様に仕向けたな」と思った。

 この方には説明しないと解らないだろうと思ったが、いい歳の大人にする事でもないのでしなかった。

 それ以来、其処の神霊の方には一切気を向けてないので分らない。

 三軒目は、このどうしようもなく荒かった、輩に近い神霊を正当な方に導いて事業も順調になったが、この神霊を祀る者が言った願いを、封じていた本来の気性が出たのか、神霊は犠牲者を出してしまった。解りやすく言えば人を殺した。この神霊は私にチクリチクリ正道を言われるのが嫌になったのか、私達が其処へ行く事を嫌がる様になった。

 この神霊に、「あんたが嫌ならもう私達は此処へは来ないので、この方の事業がこの先も順調に行く様に助けてやってくれ。そして、例え、この方が今以上に成功しても、あんたが間違った事をしたら、即、この方の方にその矛盾が出るぞ。この方は普通の人間なので大変な事になるぞ。それだけ分っていたらそれで良い」と伝えた。

 それ以来、其処へは気を向けていないので分らない。

 今のところ事業は順調に行っていると観る。

 上記した三軒、何もこの様な展開になる事は決して望まなかったが、私から観たら、この流れには耐えられなかった。

 言葉で上手く喋って、上辺だけでお付き合いをさせて頂くつもりなら私も軽く立ち回っていたと思うが、それは私の主義ではない。

 決してこの三軒だけではないが、上記した三軒を正常な軌道に乗せるまでの私達の身体的、精神的な負担はそれ相応のものがあった。

 祈祷前に嫁さんの方に入る祓いの対象から来る念の低さ、きつさに、「もう、此処はお断りをさせてもらった方が良いと思うが・・・」と思った事が何回もあった。

  まあ、その事に関しては、それは私達のお役だと言ってしまえばそれだけなのだが、そんな経緯もあって余計に気になった。

 ・・・というて、神さん祀って・・・アホみたいに真面目な人間になる必要なんか全くない・・・神さんはそんなに野暮ではない・・・羽目外して・・・人が軽蔑する様な事もしたらええと思う。

 間違った事をしても良いと思う。

 それに対し神さんも真っ赤な色を出して・・・「腹立つな・・・此奴は」と自分の本音を表すが・・・いうて・・・何も言わない。

 数年間は神さんも辛抱してくれて・・・それでも気がつかない時は怒ってくれる。

 経験上、神さんが怒ってくれるのは有難い・・・まだまだ余裕が有る間は怒ってくれる。

 一軒目の方は、神霊は癌の形を取ってこの方の価値観の間違い(勘違い)を知らせたが、それでもそれを理解出来なかった。

 私も釜を焚いてその癌を一年間、その方と同じ部位に入れて分からせ様としたが・・・その方は何故私がその様な事をしたのかという理由に全く気が付かなかった。

 私にしても、それだけこの方には入れ込むものが有った。

 しかし妻が言った、「○○さん、自分の体とお金・・・どっちが大事なんやろ?」と。

 一年間、その方の癌は変化がなく、私の方はそれ相当な違和感があった。

 余りにも気が付かないので、一年後釜を焚いて私の方に入れた癌をお返ししたら、直ぐにその方は痛みが出だしたと言われていたが、まだ何も分らない様だった。

 もうその時の釜は灰色だけが見えて、神霊は何も見えなかった。

 帰りの道中、その家から離れるに従って私の首の違和感は消えて行った。

 二軒目の方は、志は立派だと思うが他からの雑念に感化され易く、その様な念が作用すると本来(本当)のこの方ではなくなり、この方の大変良い面が汚されて可哀そうな気持ちになる。

 其処で祀る神霊の苦労には察するものがある。

 その神霊が私に、「関わらんといてやってくれ」と優しい事を言われるので、それ以来、関りは持っていない。

 この方もそんな神霊の優しさを何処まで分っておられるのかが疑問だ。

 分らなかったらそれで良い。

 その後、予想通り、この方からは沢山のメールが来たがその内容が分かるので全く読んでいない。

 この方のものすごく良い面を沢山知っている者に取っては本当に残念至極だ。

 三軒目の方は非常に真面目で慎重だが、ご自分が気づかない根の部分に、此処で祀る神霊と同じものが流れている様に感じる。

 この方は自分が祀る神霊と広い意味の勉強をしないと、例え神霊の力で事業は成功しても、それは他の犠牲の上に成り立ったものだと思うので、いつかもろく崩れると思う。

 この方は自分が祀る神霊と広い意味での勉強をしないと、この方や家族が窮地に陥った時、この方の祀る神霊のこの方らを助けてくれる範囲の狭さに驚かされると思う。

 この方は自分が祀る神霊の手本となって神霊を教育すべきだと思う。

 しかしこの方はそれに気がつかないだろうと思う。

 ・・・と、まあ・・・これまた私のだらしなさは棚に上げて偉そうな事を言うたが・・・多分、この方々は「勝手な事言うて・・・」と私を酒の肴に一時は美味しいお酒を飲んでおられたと思う。

 ・・・と、これを書きながら一軒目の方と二軒目の方の事を思っていると、私の右耳から綺麗な稲荷神の音色が入って来たな・・・。

 「いやいや・・・まだ此奴らの事は観とるぞ・・・守ってるぞ」という稲荷神の優しい気持ちが入って来たな・・・。

 有難い話や。

 しかし神さんも気が長い。

 まあ、上記した事とは関係ないが、私はいつも思ってる事が有るんやな・・・。

 世間から観たら私達夫婦がやってる様な仕事は、はっきり言えば評価が低い。

 下手したら批判の的になり易い。

 ちょっとした事でも上げ足を取られ易い・・・取る人が居る。

 私はいつも家の地神さんに言うとる・・・「地神さん・・・あんな事しとるからあんな事になるんや。あんな事しとるからあんな目に遭うんや。あんな事しとるから・・・あんな事しとるから・・・・・・・と人に言われる様な事だけにはならん様に私らを守ってくれ」・・・と。

 それと・・・私ら夫婦の事やが・・・これは以前、男の神さんが「お前ら夫婦は一緒に取る」・・・要するに、死ぬ時は一緒や・・・という意味で・・・病気で同時に一緒に取る・・・と、そんな事はありえないので・・・多分、他に考えられる事やろな・・・。

 そういう事で・・・例えそうなっても、私らの事を・・・「あんな事をしとるから、あんな死に方するんや・・・」とは言わんといて欲しい。

 これは決まり事やからな・・・。

 頼んます。

 
 ・・・しかしまあ・・・長い事こんな仕事をやっていて、其処に居る神霊の表情や考えを余りにも深く読み取ってしまうのも私達の方に問題があるのかも知れんな・・・。

 神さんの本音もいろいろあるからな・・・。

 人の本音もいろいろあるからな・・・。

 難しいわ。

 ほんま。

 黙ってる方が気が楽やな・・・。

 しかしそんな訳にはいかんからややこしいんや。

 

 
 

 

 

 

 

 



 

 

 

 
 

 








鳴釜神事の実際と考察