仏壇の開眼から判明したある夫婦の縁
 私はこの世の中は全て、私の領域も然り、偶然というものは無いと思っています。

 全てが必然で、決められたものだと思っています。

 今回、この家の宗旨は本来臨済宗なのですが、30年程前、今は施設に入っておられる依頼者のお母さんが何故か真言宗に宗旨変えをしています。

 今回の依頼者のお祖母さん(父方)、お父さんは真言宗の戒名で祀られ、その前の御先祖様は臨済宗の戒名が付いています。

 依頼者の方にしても転勤が多く、今まで田舎に帰る機会も少なかったので、今回、仕事を定年退職し、空家になっている実家の仏壇をこの方の家の方に移す段取りをしている途中で宗旨が変わっている事に気がつかれました。

 この方の、今もっての社会的地位から観ても余り詳しくは書けないのですが、お母さんが知らない内に宗旨変えをしての30年間というものが、この領域から観て何もこの方に影響を与えなかったどころか、何故か、最近この方が退職されるまでつかれていた地位がこの方の努力だけでは到底到達し得ない、成し得られるものではない事に疑問を感じていました。

 その裏で、この方の息子さんの方にその影響が出ているのも感じていました。

 この方はご自分の実家の限られた情報しか話されず、奥さんや奥さんの実家、息子さんの情報は殆ど話されませんでした。

 この偏った情報だけで祈祷にかかるのは危険だとは思いましたが、息子さんや奥さんの事が気になりましたので祈祷をお受けしました。

 息子さんも可哀そうですが、奥さんが本当のご自分の生き方をされてなく、可哀そうな方だなと思いました

 そして私は今回の仏壇の開眼は、先ず、この家の息子さんの為、奥さんの為に行わせて頂こうと思いました。

 前々からこの方が伏見稲荷大社の御札(普通の御札)を祀っておられるのは知っていたのですが、決してその御札の守護ではなく、もっと大きな大きな神霊が、この方が生まれてからこの方を守っているのを感じていました

 そうでないと、あの様な仕事の、あの様な地位に就ける訳がないと思っていました。

 今回の宗旨変えをした仏壇の新たな場所での開眼ですが、これは釜を焚く前に御先祖様には、こうこうしかじかで・・・何も分からん者が勝手な事をしました・・・と謝って謝って、それから釜で開眼して、御先祖様をお出しして、御先祖様に納得して頂いたらそれで良い訳です。

 勿論、其処には正確な霊視が必要になります。

 私達にしては、今まで仏壇の開眼供養は数え切れない程やらせて頂いて来ましたのでそんなに気を使わないのですが、何故か、地神様にしてもこの方の奥さんや奥さんの方の事情ばかりを見せて来て、他には何も見せてくれませんでした

 「某月、某日、(558)(559)(560)(561)(562)(563)」。

 祈祷の一週間前、妻は昼前から急に頭痛がひどくなって、喉も痛くなって寝てしまいました。

 丁度、私にしても一週間後の祈祷の段取りを考えていましたがその表白が浮かばず、水でも飲もうと思い台所に行くと、妻がボ〜ッとなった状態になっていました。

 「これ、仏さんが来とるな」と思いました。

 そして、「私・・・頭が可笑しなったんやろか?・・・」と妻が言いました。

 その日の朝妻が起きて来て、「夜中に目が覚めている時、こんなのを見たわ・・・、地神さんの頭の上が薄い紫色で・・・夜中にウイスキーの臭いがプ〜ンとして来て・・・その臭いを布団をかけて隠そうとしている感じやわ・・・殺生を隠そうとしている感じやわ・・・」と妻が言います。



 この霊視が何を意味しているのかは、私がこの家の奥さんの事ばかりを考えていたので地神様が見せてくれたものと観ます。

 その日の午後5時頃、「地神さん・・・この人(奥さん)に何が作用しているんや?」と聞いてみました。

 「黒い線が二本・・・グジャグジャっと絡み合ってるわ・・・」と妻が言いました。



 「地神さん・・・この奥さんの実家の障りは何や?」と聞いてみました。

 「これ・・・絹ではないわ・・・木綿やわ・・・木綿の色・・・生成り色?・・・木綿の糸を真ん中で白い紙で包んであるわ・・・」と妻が言いました。



 「巳やな・・・この奥さんと奥さんの実家は巳と関係があるな・・・それも、何か?やってるな・・・巳さんに」と思いました。

 その次の日の朝、「夜中に小学生の女の子が・・・プリーツスカートをはいた女の子がずっと見えてたわ・・・田舎の家も見えてたわ・・・」と妻が起きて来て言いました。

 この方が家に祀る伏見稲荷様を御呼びしてみました。

 「薄い・・・黒い稲荷さんが・・・ベリッ・・・バリ・・・とはがれ落ちて行ったわ・・・」と妻が言いました。



 そうこうしていると、「あっ・・・○○さんの奥さんと○○さんが出て来たわ・・・奥さんは白で・・・○○さんはくすぼって・・・黒っぽいわ・・・」と妻が言いました。

 「○○さんは写真で見た事があるけど・・・○○さんの奥さんを知ってるんか?」と妻に尋ねたら、「○○さんの奥さんは知らないけど、これは奥さん、真っ白いのが奥さん」と妻が言いました。

 この真っ白い奥さんに、「私らが其処へ行くのは良しやな?」と尋ねると真っ白い奥さんは下を向かれました。

 少し込み入った事をこの真っ白な奥さんに聞きだすと「向かって左側が青っぽくて・・・中心が真っ白で・・・高温の感じ・・・火の温度が高くなった色で・・・その上から、此方が聞いた時だけ線が上に上がるわ・・・」と妻が言いました。



 その後、いろいろ聞いていると真っ白い奥さんは下を向いてしまいました。

 上記した霊視の意味は、この奥さんの実家の誰かが、この奥さんの家の守り神の地神様を殺していると観ます

 それも頭を叩いて殺しています

 事実、栄えた奥さんの実家は、今は絶えてしまいました。

 奥さんの実家の守り神であった地神様の念が奥さんの性格、生き方などに影響を与え、本来のこの奥さんが持っている良い面が発揮出来ないでいる様に思いました

 木綿の糸の束は殺された巳と観ます。

 黒い伏見稲荷は奥さんのマイナスの交友関係からこの家に入り込んで、奥さんにお酒を飲ませていた輩の一つと観ます。

 Dの霊視ですが、真っ白な奥さんの姿を取って出て来られた元は、奥さんの実家の殺された地神様です。

 妻が霊視して言った、「中心が真っ白で高温の感じ・・・火の温度が高くなった色・・・」という事から、それも相当怒っておられるのが解ります。

 真っ白な奥さんの形を取って出て来られた地神様に「私らが其処へ行くのは良しやな?」・・・要するに、「私達が其処へ行って、釜を焚いて、貴方を大変な状態からといて楽にして、貴方の希望を聞いて、貴方の好きな様にしたら良い・・・貴方は神さんやから・・・」という事を伝えたら、真っ白い奥さんは下を向かれました。

 頭を割られて殺生されたのに、この真っ白い形で出るという事は相当力の有る神霊と観ました。

 この巳神様に、「どや?。あんた、頭をつぶされたな?。痛かったやろな。しかし、あんたもあんたを殺した者の命を取ったやろ?。そいでや・・・あんたもこうして出て来ると言う事は何にかしたいんやろ?、神さんやから。どや?。私はこの家の奥さんの事が気になってしょうがないが・・・この人、あんたの影響を受けて本来の生き方をしてないと観るんやが・・・。どや?。今回、これ、ええ機会やから、あんた、この奥さんを守ってやったらどうや?。いや、そら、釜焚いてちゃんと道を付けさせてもらうから・・・どやろ?・・・神さんやったらそうした方がええと思うがな・・・」という事を長々喋っていたら、真っ白い奥さんが下を向いてしまい、その後もずっと下を向いていました。

 その明くる日の朝、何時もの様に地神様を呼ぶと、「地神さんの上半身が重なって出てるわ・・」と妻が言いました。



 この時点から妻の調子が悪くなって行きました。

 真っ白い奥さんの形を取って出る殺された巳神様は、私がこの家の奥さんを守ってやってくれと頼んだ事の答えに迷っていると観ます

 その二日後、地神様を呼んで聞いてみると、「地神さんが横向いた時黒になって、こっちを向いた時は白やわ・・・」と妻が言いました。

 「あ・・・見えないが、地神さんの横に居るな・・・殺された巳さんが・・・」と思いました。

 地神様が横を向いた時に黒くなったというのは、真っ白な奥さんの形を取って出て来た、この家の者に殺されたであろう巳神様の本心はまだこの家に対して恨みがあると観ました

 そうこしていると、「地神さんが此方を向いて大きな姿になったわ・・・舌を出してるわ・・・」と妻が言いました。



 「良し。向こうは納得してくれた。これで行ける。しかし・・・謝り倒さなアカンやろな・・・」と思いました。

 祈祷の二日前、「地神さんが・・・横向いてチョン・・・前向いてチョン・・・横向いてチョン・・・したわ・・・」と妻が言いました。

 「これもせなアカンで・・・あれもせなアカンで・・・一杯する事が有るでこの家は・・・間違った事をしたらアカンで・・・解っとるか?・・・」という地神様の忠告に似たお知らせと取りました。



 何回も書きますが、普通、祈祷に至るまでのプロセスは、この家の情報をもっと貰って、それを詰めて詰めて祈祷に臨むのですが、今回は、私が一番気にかけている息子さんや奥さんの情報がほとんど無く、息子さんや奥さんがこの祈祷に対してどう思われているのかも余り確認を取らずにこの段階まで来てしまいました

 祈祷の前夜、ホテルで突然、私の右上歯に激痛が走りました。

 時間にして20秒ほどですが、思わずベットの布団に頭をこすり付けてしまう程ひどいものでした。

 私はその晩殆ど眠れなく、只々目を瞑っていると、「お前・・・お経が読まれへんぞ・・・」とずっと私にちょっかいをかけて来るもの(輩)がありました。

 一応、朝起きて、「今日・・・お経が読めるんかな?・・・」と思った位ですので、相当程度の悪い輩なのでしょう。

 祈祷の当日、この家に着いて直ぐに分かったのですが、この輩の正体はこの家の奥さんの知り合いで、この領域に普通の方よりは詳しく(入っていて)、お札等も作っておられる様で、そのお札がいろんな所にありました。

 家の各所に盛り塩やサカキが置いてあり、俗に言う、怪しい雰囲気を感じました。

 その方に憑いているのが黒い稲荷で、その方が作ったお札に付いてこの家に入り込み、私達が呼ぶと、ベリ・・・バリ・・・と剥がれ落ちる演技をしたり、私に「お前・・・お経が読まれへんぞ・・・」とちょっかいをかけて来たりしてりた元でした。

 こんなものが家に入ったらその家の方にお酒を浴びる程飲ませます

 この家の方が飲んでいるのではなく、この輩が飲んでいるのです

 そして面白がってその人をからかったり、その人の性格を変えてみたり、時には攻撃的にしたり、また転がしてみたりして、それを見て楽しんでいます

 勿論、転がされた方は怪我をします。

 こんな輩の常套手段です。

 しかし、この黒い稲荷が憑いている人は優しく良い人だというのが定番で、その方自身もそこらの事が解らない方が多いです

 塩を置いて祓えるのはナメクジぐらいのものです。

 話が逸れましたが、偏った情報だけに基づいて祈祷の方向性を決めてしまうのは危険だと思いましたし、また、当日、現地に着いてから新たに感じるものが出て来るかも知れませんので、祈祷の種類、表白も沢山考えて臨みました。

 そして、初めて会ったこの家の奥さんには、「今日は息子さんと奥さんが、これから先、良い方向に行く様にと思い来させて頂きました」とお伝えしましたが、その意味が理解されない様でした。

 そして、「また後で説明させて頂きます」とだけお伝えして祈祷に入りました。

 祈祷にはいりました、と書きましたが、実際は、祈祷の準備が終わってから地神様と相談をして最終的な段取りを決めた次第でした。

 この家の鳴釜による仏壇の開眼ですが、先ず、目の前の厄介な?事を片付けて?から行う事に急遽決めました。

 この家の奥さんには、「気がついておられないと思いますが、奥さんはご自分の本当の人生を生きて来ておられません。もっと奥さんの才能を生かす生き方が有ったはずです。何故そんな事を言うのかというと、地神様にご主人の家の仏壇の開眼に関する事を聞いても何も見せてくれずに、奥さんと奥さんの実家の因縁の様なものばかりを見せて来ます。それがどの様な因縁かというのは、多分、奥さんの実家の誰かが奥さんの実家を繁栄させた地神様を殺しています。多分、上半身(頭、胸)をつぶしています。その地神様が奥さんの姿を取って出て来られて、気がついて欲しい、祀って欲しいと言われています。この地神様のお知らせをもっと早く知って、何らかの方法を取っていれば、奥さんはもっと社会的に活躍出来るような人生があったはずです。奥さんの実家の誰かに殺されたこの地神様は、その後自分を殺した人の命を取っています」という様な内容をお伝えしました。

 そうすると、「母親は虫でも何でも、目の前に出て来たら踏み殺してしまう様な人でした」という、要するに気の強い方だったと言われました。

 そしてお酒も飲める方だったと言われます。

 この方のお母さんは肺の病気で62歳で亡くなられています

 そして2年後、この方のお母さんの13回忌が周って来ます

 大きな回忌が周る前後の年は何かと気をつけた方が良いのですが、この方のお母さんは今どの様な形で祀られているのかは分からないと言われます。

 そしてこの家の奥さんも来年お母さんが亡くなられた歳になられます。

 地神にこの件を聞くと、「奥さんのお母さんが実家の蛇を殺した」と言います。

 妻が霊視した、「地神さんの頭の上が薄い紫色で・・・夜中にウイスキーの臭いがプ〜ンとして来て・・・その臭いを布団をかけて隠そうとしている感じやわ・・・殺生を隠そうとしている感じやわ・・・」と言ったのは、蛇を殺した本人もそれを気にしていたとも取れます

 そして奥さんも息子さんも歯に難があると言われます。

 ホテルで私の右上歯に鋭い痛みが襲ったというのもうなずけます。

 多分、栄えたこの家の地神様の頭、胸を何かで叩きつぶしたのでしょう。

 一つ目の釜は、上記したこの奥さんの実家の地神様への御詫びと、それとこの家の御主人を生まれた時から今日まで守って来た、そして今から先も守って行くであろう大きな存在に対して、今までの守護の御礼と、またこの先も守って頂く様に祈願して釜を焚く予定にしています。

 前に書いた内容と重複しますが、この家の主人の社会的な成功は本人の努力は当然あったと思いますが、それだけでは到底叶えられるものではなく、私は何か大きな神霊、龍(水神)の様な存在がこの人を生まれた時から守っていたと観ていました

 釜を焚く前にその様な話をご主人にしますと、「亡くなったお祖母さん(父方)が四国の石鎚山で修行の様な事をして、家でもお札の様なものを作って困っている方に上げていた」という内容の事を言われます。

 この場でその事を初めて聞いたのですが、この方には大きな存在の水神様が付いてこの方を守っていると観ていましたので何も驚きはしなかったのですが、こういう事情は事前に伝えて欲しかったです。

 一つ目の釜は、奥さんの実家の殺された地神様への侘びと身体(神体)平癒?を祈願し、そしてこの家の御主人を生まれた時から守って来た大きな存在に対して感謝の釜を焚きました。

 一つ目の釜を焚けば殺生された奥さんの方の地神様とご主人の守護神(石鎚山の龍神(巳))の水神様が当然出て来る、其処でこの二体の神霊に話をして、息子さんや奥さんの身体の難のある(弱い)部分の平癒、ご主人の守護神には、これからもこの家が発展する様に嘆願して、正式にこの家に鎮座して頂く様に地神様勧請の表白も読んで臨みました。

 釜はそこそこ?の音で鳴りましたが、平穏?・・・平音?過ぎる何かを感じていると、その内に釜が鳴り終わってしまいました。

 内心、「これで内容の無いものが展開したら、私ら何しに此処まで来たんや・・・こんなもん、長い事やってて恥やで・・・」と不安な気持ちを覚えながら、「おい、来てくれよ・・・あんたらやったら私ら夫婦を観たら解るやろ?、ええ加減な気持ちで来とるんと違うんやで、頼むで・・・殺生された奥さんの方の地神さん・・・あんた、家で呼んだら出て来たやろ・・・頼むで。石鎚山の龍神さん、あんたも私ら観たら解るやろ?、生まれた時から○○さんを守ってやって有難う御座います・・・正式に祀らせて頂きますので・・・頼みます・・・」と祈り、釜の調子?を案じつつ祝詞を上げていました。

 私、「どやった?。どっちもの巳さん・・・出てるか?」。

 妻、「何にも出てない」。

 私、「いや・・・何にも出てないいうても・・・何か?・・・出てないか?」。

 妻、「何〜にも出てない」と言います。

 困ってしまいました・・・私の段取りでは、一つ目の釜の此処で二体の巳神様が出て、その二体の神霊といろんな話をして、石鎚山の神霊にはこの家に来てもらって、奥さんの方の地神様とは話の都合でその先の事を決めよう、その後、二つ目の釜でこの家の仏壇の開眼をして、その後、開眼した仏壇にお経を上げて、御先祖様とも話をして、私の中では、「良かった良かった.。まあ良かった。帰りは岩槻から東北道に乗って蓮田で何か食べて、久喜から圏央道に乗ってあきるので降りて、八王子のホテルに着いて、セレオの地下で寿司とビール(キリン淡麗グリーンラベル500ミリ)でも買って、いや・・・地下より一階の京樽の寿司の方がええかな?・・・鶏むらで焼き鳥買って・・・おかず本舗でちょこっとしたもの買ってホテルに帰って・・・地神さんに一日の御礼を言って、明くる日は猫が家で待ってるから早よ帰ってあげな・・・まあ、今日の祈祷は良かった良かった・・・」と納得して帰って来ようと思っていましたが、何も出なかったというのはショックでした。

 声に出さず、「地神さん・・・これで良いんか?」と聞いたらうなづきましたので、戸惑いながらも、「地神さんがこれで良いと言うんやから、これで良いんやろ」と思いました。

 この家の方には、「後で全て説明します」とお伝えして仏壇の開眼供養に入りました。

 ○○家仏壇開眼の表白を読み上げ、釜を焚きました。

 釜は、「あ・・・普通の開眼とは違うな?・・・何か来よるな・・・何か正当な?・・・」と思わせる癖の無い波?を伴なった大きな音で鳴り出しました。

 「何か来よるな?・・・と言うても、何が来るんや?・・・これ、仏壇の開眼やろ・・・何やろ?」と思いながら不動真言の慈救呪を上げました。

 釜はそこそこの時間鳴り続けていました。

 釜が鳴り止んで、

 私「どやった?」。

 妻、「・・・釜が鳴り出したら右上から金色の光がド〜ンと・・・釜に?・・・左上から銀色の光がド〜ンと・・・釜に?・・・入って来たわ・・・」と言います。

 私、「いや・・・釜の後ろに仏壇が在るけど・・・釜に入って来たって?」。

 妻、「そう、釜に入って来たわ・・・」と言います。

 直ぐに金色の光はこの家のご主人に付いている、ご主人のお祖母さんがお祀りされていた石鎚山の龍神(巳神様)で、銀色の光はこの家の奥さんの実家の殺された地神様と解釈しました

 妻、「ずっと光ってるよ」と言います。

 瞬間的に光を出す神霊は沢山経験して来ましたが、ずっと光った状態で出ているというのは余り例が有りません。

 経験上解るのですが、神霊の中でも相当な力を持った存在と観ます。



 私、「金色の光で降りて来られたのは○○さんのお祖母さんが信仰していた石鎚山の神様ですか?。そして貴方は男の神様ですね?。そうなら、光ってください」と伝えました。

 妻、「光っているけど、もっと光ったわ・・・」と言います。

 私、「銀色の光で釜の左側に来られたのは、この家の奥さんの実家の殺生された地神様ですか。そして貴女は女の神様ですね?。そうなら、光ってください」と伝えました。

 妻、「これも光っているけど・・・もっと銀色に光ったわ・・・」と言います。

 私、「地神さん・・・仏壇の開眼はこれでええんか?。しっかり、正念・・・入ったな?」と尋ねてみました。

 妻、「地神さん・・・うなづいとってやわ」と言います。

 「仏壇の開眼時に各々の巳さんが降りて来るとは、余程、この家同士(同志)、この夫婦同士(同志)、縁が有ったんやろな・・・良し」と思いました

 一つ目の釜で殺された奥さんの実家の地神様とこの家のご主人に付いて社会的に価値のある地位まで導いた石鎚山の龍神(巳神様)を御呼びした時には出て来られなく、何故、今、二体の神霊が仏壇の開眼時に降りて来られたのかというのをその時悪い頭で考えたのですが、確かに、此処には書けない事情も有りますが、この家のご夫婦はこの時点でやっと本当の夫婦になってあったなと思いました。

 そしてこの夫婦の縁は決められていた、決まっていたものと観ます

 そして各々の巳神様もこの様な夫婦の形になる様になっていたと観ます

 そしてこの御夫婦の田舎も同じです。

 奥さんの方の地神様も石鎚山系の神霊なのでしょう。

 今回、仏壇の開眼時に降りて来られて、ずっと光っておられる二体の神霊に聞いてみました。

 私、「今回、正式にこの家に来られた地神様、この家の長男の方の健康、この先の人生、良い様に、良い方向に行く様に守ってやってください。良し、守ったろ、というのなら、光を出してください」と伝えました。

 妻、「うん・・・その二体が光ってる間にピカッと金色に光る菱形が出て・・・それもずっと光ってるわ・・・」と言います。

 私にしてもこの後、いつも神霊に声をかける様な調子で馴れ馴れしく、「あんたら・・・」と話かけたのですがこの神霊に反応が有りませんでした。

 声に出さず、

 私、「地神さん・・・この神さん・・・よっぽど位が高い神さんか?。普段、私が気楽に話しかけて、向こうも気楽に返事をしてくれる様な神さんと違うんか?」と尋ねてみました。

 私、「どや?。地神さん・・・返事したか?」。

 妻、「うなづいてあったわ」と言います。

 「そうか・・・石鎚山の方は龍神やな・・・まあ、見せる姿は巳さんの姿を取って出て来るやろがな・・・」と思いました。

 内心・・・、「偉いものが降りて来たな・・・人間の夫婦も各々が勝手な事は出来んで・・・きついで・・・これ」と思いました。

 この後、夫婦になられた地神様には、この家の夫婦の健康、この先の人生が仲良く良い方向に行く様に、またいろんな事も頼みましたが、全て光で答えて頂きました

 有り難い事だと思いました。

 それとこの家の御主人が三年程前から祀られていた京都伏見稲荷大社の普通の御札に付いて来られていた稲荷様ですが、三年程前に見た、少し難の有る(頼りない)稲荷様ではなく、正位一位の稲荷様夫婦に代わられていました

 詳しくは書けないのですが、これは三年程前に起きたある地方の二つの大きな災害時、この家のご主人が陣頭指揮を取って活躍されたのですが、この大役は普通の稲荷神では難が有るので、命婦専女神様が正位一位の稲荷様をこの方に付かせたと観ています

 そしてこのご主人は退職された今も、忙しく活躍されています。

 この石鎚山の神霊と正位一位の伏見稲荷様が付いているのですから事が上手く運んで当然の事なのですが、少し気が緩んで、間違って安易な方に進んだ場合、そのお叱りは相当きついものになると思われます

 そしてそのお叱りは本人ではなく、息子さんの方に出して行くと思われます

 何故そんな事を言うのかというと、この家のご主人は真っ白な奥さんとは対照的な色で出て来られていましたので、神霊から観たこの方の気持ちの奥深くには、そういうものが在るという事なのでしょう。

 片や奥さんは嘘の無い方だと観ます

 兎に角、仏壇も、地神様も、伏見稲荷様も、普通に祀っていたら良いという事です。

 商売や事業をされている方ではありませんので、今まで通り普通にしていたら神霊が道を付けてくれます。

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
鳴釜神事の実際と考察