ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外72
(ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外71の後談・・「家(うち)の地神さんや私らの顔に泥を塗る様な事だけはせんといてくれよ・・)
「ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外71(私らの為か・・)」にも書いたが・・・この巳さんを・・・一つ目の釜で綺麗にさせてもらって・・・それから話をしようと思ってたが・・・出んかったな・・・。
「あんたも・・・何か?・・・人間の世界で言うたら・・・えらい罪になる事をやっとるな・・・この大きなニュータウンの工事の時・・・あんたの居場所をさわった人間を殺しとるな・・・それをこの釜で綺麗に・・・罪の償いをしょうという事や・・・ちょっと出てくれるか?・・・」と言うたが・・・出て来んかったな・・・。
出て来んやろな・・・と思とったが・・・やっぱり出て来んかった。
それと、この龍に近い存在の巳さんにしても、私らごときに偉そうに言われて・・・「出て来い」と言われてハイハイと出て来たとしたら・・・私にしても、「何や、此奴、脆弱過ぎるやないか・・・」と思ったやろな・・・。
まあ、この時点で出て来んかって良かった。
声に出さず、
「地神さん・・・釜焚いたら出るやろ?」と聞いたらうなづいたので先に進んだな・・・。
丁寧に作った地神様勧請の表白を読んで釜を焚いたな・・・。
何故か釜は大きな意味の有る音?で鳴ったな・・・。
「どや?」と聞いたら・・・「うん・・・出とってや・・・白いさん」と嫁さんが言ったな・・・。。
「あんた・・・まあ・・・もう何も言わんが・・・この家の人・・・あんたが守ってやってくれへんやろか?・・・この家の人も、あっちゃこっちゃへ(彼方此方へ)行って・・・騙されとるのも気がつかんと・・・こんな事の繰り返しをしとるが・・・終い目には駄目になってしまう・・・どや?・・・この家の守り神になってやってくれへんやろか?・・・」と尋ねてみたら・・・、「巳さん・・・うなづいてるわ・・・」嫁さんが言ったな・・・。
「そうか・・・なってくれるか・・・有難う・・・まあ、この人らも・・・何か訳の分らん様なものでも信じる人やから・・・これと思ったらあんたを一生懸命に祀るやろ?・・・そやから、あんたもその期待に答えたらなあかんで・・・一つ一つ丁寧に答えて行ったら・・・この人らも本当の神さんの事が分かる様になるやろ・・・」と言うたら・・・この巳さん・・・うなづいたな・・・。
「ところで地神さん・・・ちょっと気になるが・・・二つ目の釜で祓い消すもの・・・出してください」と聞いてみたら・・・、「???冗談みたいな狸?・・・狐?・・・何やろ?・・・何か出てるわ・・・」と嫁さんが言ったな・・・。
「あんたら・・・この家の人がいろんな所へ行った時に、其処に居ったものか?・・・この家に付いて来たんか?」と聞いたが・・・何も返事が無かったな・・・。
「今日来られたこの家の地神さん・・・あんた・・・こんなもん・・・消せるやろ?」と聞いてみたが・・・「何も返事をしないわ・・・」と嫁さんが言ったな・・・。
「ほな、地神さん・・・二つ目の釜で此奴ら、消してください」と頼んでみたが・・・地神さんも返事をしなかったな・・・。
この時、ちょっと変やで・・・と思ったな・・・。
今日来られた地神さんも私の方の地神さんも返事がないという事に・・・変やな・・・と思ったな・・・。
此奴・・・一体・・・何やねん?・・・この家の地神さんも私の方の地神さんも・・・何にも返事せんし・・・と考えてたら・・・「あっ、此奴、今日来た巳さんとグルになって悪い事をしていた仲間やな・・・多分」と思ったな・・・。
それでこの巳さんも・・・家(うち)の地神さんも返事をせんのやな・・・家の地神さんにしたら、今日来た巳さんがどんな反応を示すか試しとるんやろな・・・そういう事やな・・・と思ったな・・・。
「今日来た地神さん・・・あんた、どないするんや?・・・此奴らの事は・・・まあ、しかし、あんたに任すわ・・・あんたが好きな様にしたらええ・・・此奴らとこの家に居るんやったら居ってもええ・・・あんたに任すわ」と伝えたな・・・。
まあ私も・・・今日来た地神さんを試すつもりで言うた訳やが・・・。
こんなやり取りをしていたら・・・横に座る嫁さんが前のめりになって椅子から落ちそうになって来たな・・・。
例の症状やな・・・。
何らかの作用が嫁さんに働いているんやろな・・・。
寝ている状態やな・・・。
まあ、よう有るのは・・・成仏していない先祖の霊が作用した時になる症状やが・・・今回はちょっと違うな。
まあ・・・椅子から落ちなかったらええわと思ってたが・・・やっぱり落ちそうになって来たな・・・。
二つ目の釜は・・・嫁さんの方を横目で見ながら・・・この家の方の息災安穏を祈願して焚いたな・・・勿論、それは、今日この家に来られた地神さんに頼んでの話しやが・・・そら、それだけの事をしてもらわんと・・・。
アカンな・・・観音経を上げながら・・・2〜3分おきに嫁さんの腕を突いて(つついて)・・・アカンな・・・嫁さん・・・完全に寝てしまったな・・・。
まあ・・・釜が鳴る前に無理やり起こしたがな・・・。
そら、釜が鳴ったらどんな反応が出るかを観てもらわんとな・・・観るお役は嫁さんやからな・・・責任、果たしてもらわんと・・・。
釜は普通に鳴って・・・釜からは力強いものが出たな・・・しっかり、この家の方には説明させて頂いたな・・・。
要するに・・・今日来られた地神さんが守ってやる・・・という事やな。
ところで・・・目を覚ました嫁さんが、「私・・・何処かへ行ってたわ・・・何処へ行ってたんやろ・・・全く記憶にないわ・・・寝てたん?」と言ったな・・・。
今日来た巳さん・・・よう・・・記憶を消すんや・・・この前も嫁さんから記憶を消したからな・・・。
「ところで・・・狸みたいな・・・狐みたいな奴はどうなった?」と聞いたら・・・「知らん・・・居ないわ」と嫁さんが言ったな・・・。
「ははん・・・嫁さん・・・あいつらを何処かへ連れて行ってたんやろな・・・運んで行ったんやろな・・・」と思ったな・・・。
しかし・・・今日来た巳さん・・・それだけの力が有るんやろな・・・と思ったな・・・。
まあ・・・兎に角・・・今日来られた地神さんには・・・正式に御姿を置いて祀りますので、この家の方を守ってくれる様に・・・何回も頼んだな・・・。
その都度・・・良い返事をくれたな・・・。
しかし・・・今日来た巳さん・・・考えてみればずっと姿を出してるな・・・と思ったな・・・。
それと・・・しっかり言うとかなアカン事が有るんや・・・今日来られた地神さんには・・・。
ちゃんと伝えたな・・・。
「今日来られた地神さん・・・あんたからこの家の方を観てもよう解ると思うが・・・この家の方・・・よう騙されやすい・・・そんなものを根底に持ってる方らや・・・それでや・・・あんたも一生懸命に祀ってくれてるこの家の方を・・・騙すとは言わんが・・・手を抜いたらアカンで・・・幸せにしたらなアカンで・・・解ったか?・・・今回の事をさせてもらったのは家の(うちの)地神さんやからな・・・家(うち)の地神さんや私らの顔に泥を塗る様な事だけはせんといてくれよ・・・」と伝えたな・・・。
「巳さん・・・うなづいてるわ・・・」・・・と嫁さんは言うがな・・・。
まあ・・・今日来られたこの家の地神さんにはきつい言葉や・・・まあ・・・言いたい事を言わせてもらったが・・・最後に・・・「今日来られた地神さん・・・あんた・・・ほんまは・・・位の高い龍神やろ?」と聞いてみたら・・・「巳さん・・・うなづいてるわ・・・」と嫁さんが言ったな・・・。
「そやろな・・・まあ、そんな位の高い神さんにきつい事言うて御免な・・・許してな?・・・」と伝えたな・・・。
「巳さん・・・うなづいてる・・・」と嫁さんが言ったな・・・。
まあ・・・位の高い神さんにきつい言葉を言うたの失礼やと思う。
しかし・・・普通の巳さんは直ぐにお姿が隠れるが・・・この巳さん・・・ずっと出てたな・・・ずっと姿を出してたな・・・。
最後には丁寧な言い方で御姿を隠して頂いたが・・・この家の方が言われるには・・・この家の前の、全く事故の起こりそうもない普通の四つ角で、毎年4〜5件の交通事故が起きていたらしいが・・・前に私達が行った祈祷の直後から全く事故が無いと言われるな・・・。
今日来られた地神さん・・・この家の目の前に居られたのかもな・・・昔は。
まあ・・・これで今回の祈祷は終わった訳やが・・・まあ・・・やれやれの気持ちも私に有ったのか・・・この家の奥さんの実家、一帯(西宮市)を治める龍神様を呼んでみようと思ったな・・・まあ、それもある考えが有っての事やが。
いや・・・今日来られたこの家の地神さんを信用してないという訳ではないが・・・ちょっと念を押しとこ・・・と思って・・・。
「西宮市・・・実家の地域(昔は山)一帯を治める龍神様・・・この前は失礼しました・・・いや・・・今回・・・この土地に地神様が来られた訳ですが・・・この家の家族のこの先・・・貴方もこの家の地神様と一緒に守って頂けますか・・・この私の願いが通じているのなら・・・一度・・・光を見せてください」と声に出さずに聞いてみたな・・・。
「どや?・・・何か?・・・光ったか?」と嫁さんに聞いたら・・・「ピカッではないけど・・・白い・・・柔らかい光で・・・ワ〜ッと前が覆われたわ・・・」と嫁さんが言ったな・・・。
「よっしゃ」と思ったな・・・。
「しかし通じるもんやな・・・」と思ったな・・・。
まあ・・・しかし・・・今日、この家に来られた地神さんには・・・えらいぞんざいな言葉で接したもんだと反省はしたがな・・・。
まあしかし・・・位の高い神さんにこんな口のきき方はアカンわな・・・しかし、神さんも、位が高くなる程、程度の低い事には反応は示さんな・・・。
その反対に・・・邪神は何でもに反応を示すな・・・怖がりなんやろな・・・。
ところで・・・嫁さん・・・今回の祈祷の内容も・・・余り覚えてないみたいやな・・・。
後ろに座っておられたこの家の方の方が・・・よう覚えておられるやろな・・・。
まあ・・・しょうがないか。