鳴釜神事の実際と考察  1

ある日、電話予約の後、69歳と40歳の母娘が来訪・・・後は箇条書きにします。

@・・・48歳の息子が3年程前からノイローゼ状態。仕事を止めて家にいる。
A・・・小さい頃から良く目先の事を言い当てていた。一人で部屋に居ると、空間にギザギザの入り口が出来、退屈なので良くその入り口から中に入り、遊んでは又その入り口から出て来ていたと言う。絶えず話しかけ、命令をして来るものが有る。(聞こえる)(内容の程度は相当低い)
B・・・神がかり状態になり、声が聞こえ、関東地方の某神社に行くように言われ、親の制止を聞かずに出かけ、帰りに新幹線の降りる駅を通り過ぎ、岡山駅で自殺する素振を駅員が感じ、精神病院に強制入院させられる。(本人は全く記憶が無いと言う)
C・・・この家は母親、父親(死亡)も夫婦養子。その昔は大きな商売をしていたというが、相当昔の事なので、詳細は分からないという。
D・・・宗旨は日蓮宗
E・・・家には息子が3ヶ月位前、某寺に御参りした折、不動明王の像を祀れ、そして、それを赤色に塗れ、との声が有り、その像を祀っている。
F・・・近所の神社にお祀りしてある、白龍様という巳神を祀っている。
G・・・妙見菩薩様をお祀りしている。
H・・・伏見稲荷様の他に、近所の稲荷様を二体、お祀りしている。


 
(余談ですが、この母娘は少し前に、テレビ、マスコミ等で有名な、女性霊能者の所へ相談に行っています)


 話を聞きながら私の中に入っている巳神に、大元の原因を教えて欲しい旨を伝えました。そうすると赤い玉の中に、黒い顔が出て来ました。そして沢山の玉(赤色、白色)が出て来ました。忙しそうに動き回っています。そして垣の様な物の向こうに、沢山の顔の様なものが見えます。逆さになった不動明王の様な顔も出て来ました。そしてこの母娘のいる間中、私や私の家内の体に、いろんな要求(助け)の様なものや、又その反対の、私達が居ては困る意思を持ったものの作用も入って来ます。

 私の場合は一瞬のひらめき(お知らせ)や霊視、私の体の各部に痛み、違和感、痺れが入り、それにより判断します。私の家内の場合は、私の場合と大体は同じ様なお知らせが入って来ますが、霊視の部分は、私の比ではなさそうです。お知らせの早い遅いは、時間的に見れば、先に私の方に全てのものが入り、家内の方には少し遅れて、家内のお役の部分のものが入って行きます。

 赤い玉の中の顔は、この家の息子ととります。悪い意味での不動明王からの作用ととります。逆さ(苦しそうな顔)になった不動明王の様に見える顔は、この家の息子で、今の状態を表しているととります。沢山の玉(赤、白)が忙しく動き回っているのは、この家には、相当な数の男女の水子、小さくして亡くなった男女の子供がいると観ます。垣の様な棚の向こうに沢山の顔の様なものが見えるのは、解釈の仕方としては、いろいろと取れますが、この家の御先祖の、浮かばれない、不安定な状態と観ます。


 以上の事から、この母娘に、何故、跡取り息子がこの様な状態になったのか、それは、一つや二つの理由だけではなく、見たことも無い、遠い御先祖のいろいろな不都合から元を発し、その事からの霊的に不安定な所へ、この家とは何の関係の無い、同じ様な不安定で程度の低い霊的なものが作用している旨を説明しました。

 この息子の小さい時に遊んでいた空間というのは、野狐、そのものと観ます。茶色い、犬の様な顔が見えます。後日祈祷の際にこの入り口を出し、このものに対し強い口調で脅しをかけ、金縛りをかけると、ギザギザの入り口の横に尻尾が出て来ました。これは直ぐに消えて無くなりましたが、本人が気を抜けば、又元通りになる恐れも有ります。

 先ず、私達の体をこの家に運び、
@・・・御先祖様に謝意を表す。(今までの間違ったお祀りに対し、侘びを入れる)
A・・・不動明王に対しては、何が入っているのかを観て、良からぬものなら帰って頂く。
B・・・近所からの巳神に対しても、どの様な巳神なのか、姿を見せていただき、良からぬものなら、御帰り願う。
C・・・稲荷様は絶対に、伏見稲荷様一体とする。
D・・・妙見菩薩様はこの前で私なりに観て、判断する。
以上の事を母娘に告げました。

 後日、祈祷の日が来ましたので、この家の息子にとって良い日を調べ、祈祷を行いました。祈祷の次第、結果は下記の如くです。又イラスト(何分、素人ですので、幼稚な絵になっていますが、御許しください)は、私が私の家内に祈祷がどれ位の段階まで進んでいるのかを知るために、強制的に入れて見せたものです。私一人で祈祷を行う場合は、兎角、高飛車に出てしまい、強制的に祓い、清めてしまいますが、やはり程度の低いものとはいえども、元は人霊の場合が多く、優しく言って聞かせて方が、確率としては高いように思え、祈祷には殆んど家内も同行します。

祈祷の次第
 私はその祈祷にもよりますが、その家に仏壇が有る、無しに関わらず、先ずその家の御先祖様を呼びます。それにより、その家の御先祖様に関する霊的な要求や状態を観ます。その事を元にして、線香での護摩に入ります。この護摩により、人霊に源を発する殆んどの問題は、成就するように思います。その後で鳴釜の神事に入ります。この神事で、全ての祈願の総仕上げをします。又、線香の護摩では祓い切れなかった全てのものに対し、強制的に祓い、祈願を成就させる事が多々有ります。

 この家の部屋には、向かって右端から、先祖代々の仏壇、妙見菩薩、御不動様、白龍様(巳神)、稲荷様が三体、お祀りされています。
1・・・先ず、先祖の御仏壇に向かい、観音経をもって、今日までの憂慮せし処の数々に対し詫びを入れます。その前から耳鳴りがしています。一気に御先祖様の要求の青白い魂の塊の様なものが入って来ます。小さな子供(5〜6歳)達が動き回っています。普通のしゃべり言葉で、今までの事を謝り、これからはしっかりとお祀りさせていただく旨を言います。
2・・・次に赤く塗った不動明王に向かい、この家の息子の病状を告げ、この様な人間がとても祀りきれるものではない旨を告げ、不動明王の大元の所に御帰り願いたい旨を告げました。目の前に、この不動明王の姿が出て来ます。祀りきれない旨と告げると、帰らない、と言う。私の中に入っている巳神を出し、その不動明王の横に持って行きます。巳神の方からも、御帰り願いたい旨を伝えます。そうすると、不動明王の姿が白くなって行きます。そして、それが若い修行僧の姿に変わって行きます。もう一度御帰り願いたく御願いすると、此方を振り向きながら、立ち止まったりして、これを2〜3回繰り返し、やがてす〜と上に上がって行き、消えてしまいました。
3・・・近所の神社の白龍様については、何も入っていない(御霊)、空です。何も姿を現しません。
4・・・稲荷様に対しては稲荷祝詞を上げると、二匹の茶色い狐が現れ、一匹が相手の首に噛み付いています。この二匹の狐を掌る、大元の稲荷神に、二匹を連れて帰ってくれるように、丁重に御願いしました。それと同時に、もう一体の伏見稲荷様にも、二匹を御祓い願いたい旨を伝えたところ、一瞬で消えて無くなり、その後に虹が出て来ました。伏見稲荷の眷属神、白狐様の気持ちであると思えます。
5・・・妙見菩薩様については、私の観る限りでは、長年に渡り放置された様な状態の為、正念は抜け出てしまい、空の状態と観ますが、今のこの家の状態では、このままもう少し置いておくように告げました



 次に線香の護摩に入り、この家の御先祖様、不動明王様の中に入っていた、若い修行僧に対し、侘びを入れ、修行僧には御帰り下さった事への御礼を告げました。


 次に御先祖様、不動明王様、伏見稲荷様、妙見菩薩様に対しては、感謝の意味で、巳神、二匹の野狐には戒めの意味で、鳴釜の神事を行いました。
 釜は大きな音で、力強く鳴り続けます。私の家内が聖観音様が、先ほどからこの家の息子の頭をなで続けていると言います。


 祈祷が終わる頃になると、この家の息子の表情が、祈祷前と比べると、がらりと変わり、穏やかになっています。体も大変軽く感じると言います。発する言葉も生気を得ています。


 数ヵ月後、仕事も見つかり、今は毎日仕事に行っていると、本人が来訪して来ました。嬉しい事です。


 結論として、この家の息子の症状の根本原因は、前の代は信仰心も有り、栄えていましたが、代が変わり、お金は有るが子供は無く(子供が無いと言うのは、意味が有りますが、長くなりますので書きません)、夫婦養子を取らないといけない様な状態で、その夫婦養子も信仰心は無く、主人がお金を使い、女を囲い、遊び三昧であった。霊的に観て、御先祖にとっては浮かばれない、不安定な状態になります。どうにか気がついて欲しいという思いと、気がついてくれない事への思いで、余計に不安定な状態になります。御先祖が不安定になると、生きている子孫、それも霊的に敏感な人はそれを貰います。そしてその敏感で不安定な所に、この空間に漂う、同じ様な不安定な、次元の低いものが同調して入って来ます。それは元は人霊であったりしたものが多いですが、形としてはいろんな形をとり、入って来ます。そして程度の低いものは、いろんな要求をして来ます。これをこの家の息子が要求を聞き、家の中にいろんなものをお祀りしていました。


 不動明王の中に入っていた若い修行僧は、修行途中で亡くなった方で、その無念な思いを、この息子を通して成し遂げようとした、と思えます。


 最後に出て来た聖観音様は、その当時、私の家でお祀りさせてもらっていた観音様です。


 どちらにしても、この祈祷は、此方の言う事を素直に聞いてくれる、優しい部類の祈祷でした。
鳴釜神事の実際と考察