ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外67
           
       (何を意味するのか、この解釈は最後まで解らなかった)
 よう思うんやな・・・ようけ(沢山)人集めて・・・まあ、それが釜を焚く方なら釜焚いて・・・それが神社なら神主さんが幣(ぬさ)持って・・・ようけ(沢山)の人も神妙に頭下げて・・・それで個々の祈願が成就するものなら・・・な・・・。

 個々の祈願が成就するのは・・・其れまでの個々の(方々の)頑張りがその様な結果を生み出してる訳で・・・何も(なん)神さんの御蔭とは違うと思うがな・・・。

 頑張った方々のあと一歩の踏み出しは・・・これは神さん・・・応援してくれてやな・・・。

 いや・・・しかし・・・やっぱり・・・神さんも・・・個々の事情を何処まで把握されてるんかいな?・・・というのは疑問に思うな・・・。

 其処が・・・神さんと・・・それも個々に祀っておられる神さんと一対一になった時・・・やっぱり、神さんはよう観とるな・・・と思う時があるな・・・。

 ある方の祈祷の前・・・祈祷中・・・祈祷が終了した時点でも・・・この家で祀る地神さんが私達の前に来て、取って示した形はこれだけやったな・・・たったこれだけ。

 「○○さんとこの地神さんがこっちを向いて・・・何回も下げてるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「○○家の地神さん・・・あんた、何で?頭を下げてるんや?」、と聞いたけど・・・ずっと頭を下げてたな・・・。

 祈祷の前日・・・「○○さんとこの地神さんが・・・口に白い紙をくわえて、こっちを向いて頭を下げてるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「腕時計をした男の人の腕が出て来たわ・・・。三本の・・・何か?・・・紐?の様なものを握ってるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「あんた・・・ちょっと前に亡くなった○○さんとこの奥さんと関係が有った男やな?・・・、あんた・・・奥さん死んだがな・・・、あんた・・・生霊やな?・・・そうなら、腕を上げてみ・・・」、と聞いたら・・・「ギュウッと拳に力を入れてちょっと上に上げたわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「あんた・・・後悔しとるんやろ?・・・。もう・・・全て・・・縁を切りたいんやろ・・・・。忘れたいんやろ?・・・」、と聞いたら・・・「拳に力を入れたわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「そうか・・・まあ・・・あんたもこんな結果になるとは思わんかったやろな・・・。あんたな・・・そやけど・・・あんた、ほんまは重荷やったんやろ?・・・」、と聞いたら・・・「拳に力を入れたわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「まあ・・・こうなってしまったものはしょうがないので・・・私らが供養に行かせてもらう事になっとるので・・・」、と言ってたら・・・「握った拳が開いて・・・其処から三本の紐?みたいのが下に落ちたわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 ○○家の地神さん・・・祈祷の当日も・・・祈祷の途中でも・・・ずっと頭を下げてたな・・・白い紙をくわえて・・・。

 「其処に何が書いてあるんや?・・・見せてみ」、と伝えたが・・・何も書いてなかったな・・・。



 この家の奥さんの供養の始終は書きません。

 只、何も・・・何〜にも・・・見えなかったし感じなかったな・・・。

 只、祈祷の途中・・・私とこの家の主人が二階に上がって、嫁さんが一人になった時・・・嫁さん・・・この家の奥さんにこかされたな・・・。

 ○○家の地神さん・・・機嫌悪かったな・・・。

 何を聞いても返事が無かったな・・・。

 そんな時でも・・・私の方の地神さんは優しそうな顔で答えてくれてたな・・・。

 まあ・・・会社を立ち上げて・・・その会社を短期間で軌道に乗せて・・・さあ、今から・・・という時に止めてしまった訳やから・・・な・・・。

 まあ・・・私らは前から知ってるのでこの家の主人の肩を持つわな・・・まあ、当然や。

 この家の地神さんが白紙の紙をくわえて私らの方を向いて頭を下げてるのを最上級?に・・・良い方に解釈して・・・「○○家の地神さん・・・○○さんも大変やったが・・・、まあ、全てチャラにして・・・水に流して・・・、○○さんのこれからの人生・・・白紙からの再出発と取って宜しいですか?」、と・・・何も思いつかんので勝手な事を聞いてみたな・・・。

 「○○家の地神さん・・・厳しい顔で何にも言わないわ・・・。家の(私の方の)地神さんは優しい顔してうなづいてるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「あっ・・・家の地神さんは優しいので・・・「まあ、その解釈でええやろ・・・」とうなづいてくれたが、本当は違うな」、と思ったな・・・。

 私らにしても・・・亡くなった奥さんの方を悪者に思っていたふしがあるが・・・そうでもないんやろな・・・と思ったな・・・。

 そらそうや・・・他所(よそ)の夫婦の事は解らん・・・○○さんの方にも落ち度が有ったんやろな・・・。

 大いに有ったと思うな・・・。

 結局、○○家の地神さん・・・最後まで返事をしてなかったな・・・。

 家の(私の方の)地神さんは、「それで良い」と言うたな・・・。

 帰りの道中・・・阪神高速16号大阪港線から阪神高速3号神戸線に入ったとこの急カーブで・・・「あ・・・そういう意味かも知れんな・・・」、と思ったな・・・。

 もしそうなら・・・「神さんもよう観とるな・・・」、と思ったな・・・。

 ○○家の地神さんにしたら・・・奥さんだけが悪者になってるが・・・この男も(○○さんも)悪い・・・この男の方が悪い・・・折角、わしが(○○家の地神さん)が会社を軌道に乗せて順調な状態にしとるのに・・・何を思ったのか急に止めて・・・夫婦仲も・・・何も嫁さんだけが悪い訳ではない・・・これから先のこの男の人生・・・守ってやるから、この白紙の紙に・・・もう勝手な事はしませんという誓約書を書かせ・・・という意味で、白紙の紙をくわえて、私らの前に頭を下げながら来られたのかも知れんな・・・そうかも知れん・・・と思ったな・・・。

 こんな事は家の地神さんに聞いても何も言わないのが分るので・・・まあ・・・そのままになっとるが・・・○○家の地神さんのこの行為が何を意味するのか・・・未だに解らんな・・・分らん。

 もし、こんな事情のある方が・・・その他大勢の方らと一緒に祈願成就の儀式を受けても・・・その祈願は成就するやろか?・・・な・・・と思うがな・・・。

 どやろ?。

 しかし・・・この地神さん・・・何も無いとこから会社を立ち上げて・・・・ポンと軌道に乗せてしまう程の神さんやから・・・相当きついな・・・性格が。

 ○○さんも気を引き締めてかからんと・・・今度は怖い。

 尚、腕時計をして出て来た男の生霊・・・この男については・・・亡くなった奥さんが始末?すると○○家の地神さんが言うたな・・・。

 もうそれ以上聞かんかったが・・・な・・・。

 しんどい釜焚きやったな・・・。



 

 

 

 

 

 






鳴釜神事の実際と考察