ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外66(やはり、ある意味?の記憶は消すのかな?・・)
 美容室をしながら・・・当初は月曜日を祈祷に充てて・・・それが、美容室を休んで祈祷に出る様になって・・・まあ、今は美容室を止めたので何時でも祈祷に行ける環境やが・・・しかし、今日までがむしゃらにやって来たな・・・これは自慢出来る。

 あらゆるケースの祈祷をして・・・いろんなものと対峙して・・・いろんな場面に遭遇して・・・その結果、祈祷のその先が見通せる様になって・・・余計に慎重になってるな・・・。

 がむしゃらに・・・只、釜を焚くだけ・・・只、お経を上げるだけの段階でウロウロしてた頃が懐かしいな・・・。

 女の地神さんにしても・・・もっときつかった。

 女の地神さんにしても・・・もっと顔が厳しかった。

 祈祷の途中でも・・・私が間違った事をすると私の頭を殴りに来る事もあった。

 男の地神さんにしても・・・もっと頻繁に出て来て、私を叱り倒していた。

 それがこの頃・・・優しいな・・・女の地神さんも男の地神さんも・・・。

 祈祷依頼の返事にしても・・・以前は・・・「行け」という答えが多かったがな・・・。

 それがこの頃・・・私が判断して決めるケースが多いな・・・。

 女の地神さんが・・・「行かせてもらったらどうや?・・・」という答えを出しても・・・「いや、地神さん、これは・・・で、此処は・・・やから・・・でお断りした方が良いと思う。私らの祈祷がしたいんや。本当に私らに期待されてるとこに行きたいんや・・・、だらか止めときます」、と地神さんに言うケースが多くなったな・・・。

 それに対し、女の地神さんは・・・「そしたら、あんたらの思う様にしたら良い・・・」、とうなづかれる事が多いな・・・。

 何か?・・・読んでしまうんやな・・・いろんな事のその先を・・・私も嫁さんも。

 去年の年末(平成30年)・・・女の地神さん・・・淋しそうでしんどそうやったな・・・。

 「疲れとるんか?・・・地神さん・・・」、と言ったら・・・うなづいたな・・・地神さん。

 何で疲れているのかが・・・私には解る様な気もするな・・・嫁さんは解らん様やが。

 「もう私らの釜の修行もぼつぼつ・・・?かもな・・・」、と思ったな・・・。

 平成31年1月6日(日)・・・女の地神さんを呼んでみたな・・・。

 「枡(ます)の中に男の地神さんと女の地神さんが入って向かい合ってるわ・・・。地神さんのいつも出る場所には残像の様なものが在るわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「あ・・・女の地神さん、男の地神さんの所へ相談に行ったな・・・」、と思ったな・・・。

 「やつぱり・・・釜の修行も・・・か?・・・」、と思ったな・・・。



 その時・・・
「男の地神さんが女の地神さんに、「早よ帰れ」、と言ってるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 その直ぐ後・・・
「男の地神さんが女の地神さんに、「早よ帰れ」、と言ってるか?」、と嫁さんに念を押して聞くと・・・、「男の神さんは何も言ってない」・・・と嫁さんが言うな・・・。

 
「いや、さっき、男の神さんが女の神さんに、「早よ帰れ」、と言ってる・・・と言うたやないか」、と聞くと・・・「いや、私は何も聞いてない。男の神さんは何も言ってない」、と嫁さんが強く言う・・・。

 「あっ・・・
大事な意味の言葉やったんやな・・・男の神さんが女の神さんに言った言葉の内容が・・・。それを直ぐに消したんやろな・・・嫁さんの記憶から・・・、と思ったな・・・。

 神さん・・・偶に・・・こういう事するな・・・。

 女の地神さんが男の地神さんの所へ行った訳は・・・私には解るな・・・大体やが。

 嫁さんは全く解らん様やな・・・。

 それを男の地神さんが拒否したのかな?・・・。

 明くる日(平成31年1月7日(月)・・・女の地神さんを呼んでみたな・・・。

 「まだ昨日と同じ場面が出てるけど・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 男の地神さんと女の地神さんに問いかけたが・・・何の反応も無かったな・・・。

 「まだ相談してるんかな?・・・。まだ結論を出してないんやろな・・・」、と思ったな・・・。

 「まあ・・・どんな結果を出すのか・・・待ってみよか・・・」と思ったな・・・。

 その日の夕方・・・女の地神さん・・・帰って来ていたな・・・。

 「地神さん・・・男の神さんの所に相談に行っとったん?」、と聞いたらうなづいたな・・・地神さん。

 「ほんで・・・帰って来てくれたん」、と聞いたらうなづいたな・・・地神さん。

 「地神さん・・・もうちょっと私らに付き合ってくれるん?」と聞くと・・・うなづいたな・・・地神さん。

 「ほんま・・・、頼むわな・・・。地神さんが居らん様になったらどうして良いのか解らんからな・・・私らだけでは・・・。有難う・・・。また今年も・・・私らが必要とされてるとこに行かせてもらおか・・・地神さんもしんどいやろけど付き合ってくれるか・・・頼むわな・・・」、と伝えたな・・・。

 さあ今年も・・・地神さんと一緒に頑張ろか。

 *男の神さんと女の神さんが入っている枡の様なものの下に出ている米印の様なもの・・・これが分らんな・・・。

 

 

 

 







鳴釜神事の実際と考察