ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外64(親父とお袋に聞くのを忘れた・・)
 嫁さんが去年(平成30年)の暮れから・・・「墓参り・・・墓参り・・・」と言うので、今年(平成31年)の1月2日(水)に私の家の・・・地味な場所(お墓)に行って来たが、殆どのお墓に新しい花が立てられていたな・・・。

 この地域の墓・・・その昔、景気の良い時代、正月にお墓に行く人は稀やったな・・・よう覚えとる。

 そんな時代・・・この地域の祭りも・・・人が集まらんと・・・さみしい雰囲気やったな・・・よう覚えとる。

 世の中が不景気になって・・・何を思ったのか・・・この地域の人らも・・・ようお墓参りをする様になったみたいやな・・・。

 やっぱり・・・自分の原点を大事にせなあかんと気がついたのかもな・・・。

 私の実家の墓にも新しい花が立てられていたな・・・。

 相変わらず、兄貴夫婦はお墓に行く様な人ではないので・・・多分、姪っ子が来たんやろ。

 この姪っ子には長い間会ってないが・・・まあ、兄貴夫婦にも長い間疎遠やが・・・この姪っ子に会ったら言いたい事が有ったんやな・・・。

 この姪っ子・・・この領域の影響を大きく受けて・・・何か?知らんが・・・住んでるアパートの部屋に女の幽霊が出ると言って、近所の拝み屋のおばちゃんに来てもらったとかいうのを聞いたな・・・大分前。

 この姪っ子・・・何を勘違いしてるのか知らんが・・・一生懸命に高橋家の墓参りをするらしいが・・・これは全くの勘違いで・・・墓参りして先祖供養をしないといけなのは・・・自分の母親(私の兄貴の嫁さんの母方の)の方の供養が全くされてないので、その影響をもろに受けてる訳で・・・それを、一度会ったら言わなあかんと思ってるが・・・その機会が無いんやな・・・。

 女の人は・・・自分の母方の因縁が流れて来る場合が多いな・・・。

 可哀そうな話や・・・。

 それで・・・その・・・地味な場所の話しやが・・・「去年の暮れからお母さんの顔が何回も出て来ていたわ・・・」、と実家の墓に行く途中で嫁さんが言ったな・・・。

 まあ、お袋の命日は12月27日やからな・・・「何やろ?。何か用事か?」と思いながら実家の墓に着いたが・・・殆どのお墓に新しい花が立てられていたな・・・。

 実家の墓にも新しい花が立てられていたな・・・兄貴の娘が来たんやろな・・・。

 姪の立てた花の横にスーパーで買って来た仏壇用の花(墓用の花は高いので、これで良し)を無理やり差し込んで・・・「嫁さんがそない言うんなら・・・お袋を読んでみよか・・・」、と思って母親を呼んでみたな・・・。



 「お袋・・・出てくれるか・・・」、と呼んでみたな・・・。

 「出とってや・・・直ぐ出て来てあったわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「え・・・直ぐ出て来たんか・・・」、と思ったな・・・。

 出て来んかったら・・・その分・・・ちょっと早く帰れるかな・・・とも思ってたんやな・・・。

 「どないや?。お袋、元気か?」、と・・・何も考えてなかったので変な事を聞いてしまったな・・・。

 「笑ってるわ・・・若いわ・・・若くなってるわお母さん・・・最初お母さんに会った時の様な感じやわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「そいで、お袋、親父、呼んでくれるか?」、と伝えたな・・・。

 「お父さんも若いわ・・・笑ってるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。



 「どないや?。親父も元気か?」、と・・・また変な事を聞いてしまったな・・・。

 「確かに・・・亡くなった歳より若くなるな・・・何でやろ?」、と思ったな・・・。

 「しかし・・・段々若くなるな・・・何でやろ?」、と思ったな・・・。

 「親父、お婆ちゃんも呼んでくれるか?」、と伝えたが・・・やっぱり出なかったな・・・もう、上がりきったんやろ。

 「どっちも元気で良かった。ところで○○(姪)やが・・・長い事会ってないが・・・自分の不遇は高橋家から来てると勘違いしてるらしいが・・・困ったもんやな?・・・」、と伝えたな・・・。

 「お父さんもお母さんもうなづいてるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 そうこうしていると・・・やっぱり、斜め向かいの墓に人が来られたな・・・。

 同じ地域の(村)の方と観るが・・・私も家を出て長いので、何処の誰かが全く分らんな・・・。

 「たかはっさんとこの墓の前で・・・何や分らん夫婦が墓石に向かって話して笑ってたわ・・・」、と狭い地域で話題になったらあかんので、早々に土の方の墓に移動したな・・・。

 土の方の墓にも新しい花が立ててあったが、此処は、何処の家も花の数が沢山要るので・・・簡素なものが多かったな・・・。

 新しい石のお墓が出来ても、全ての家は土の方のお墓にも参られている様やな・・・。

 土の方のお墓で手を合わせてみたが・・・何も感じなかったな・・・もう、新しい石の方のお墓に移ったみたいやな・・・高橋家の先祖は・・・。



 しかし・・・何回来ても・・・地味な場所やな・・・墓地は。

 滞在時間20分程やったが・・・私には一つ聞きたい事が有ったんやな・・・親父とお袋が出て来たら?・・・。

 それを途中で人が来たからすっかり忘れてしまったんやな・・・。

 「どや?、親父とお袋・・・
そっちの世界はええとこか?・・・住みやすいとこか?・・・どや?、親父とお袋・・・どや?」」、という事を聞こうと思ったんやな・・・聞くのを忘れたな・・・残念やったな・・・。

 「しかし・・・まあ・・・何時でも聞けるわい・・・」、と思って帰って来たが・・・しかし、考えてみると・・・大分前に死んだ親父とお袋がニコニコして出て来るというのも・・・何やろ?・・・変な話や・・・普通の方から観たら。

 そんな事より・・・遠〜に死んだ親父とお袋に・・・そこらで立ち話してるみたいに普通に話をして笑っとる私らが・・・変な光景や・・・普通の方から観たら。

 まあ・・・親父もお袋も・・・情けない顔で出て来るより・・・良しか。

 良しやな。

 ところで、亡くなった肉親の顔を見たいと思う方も沢山居られると思うが・・・それをお金を出してこの領域の者に頼んでされる事は余り感心せんな・・・。

 理由は書かへん。

 止めた方が良いと思う・・・。

 
 *親父とお袋の場面ですが、実際はもっと薄い色です。










 



 

 
鳴釜神事の実際と考察