鳴釜神事を行う私達夫婦の事
私達夫婦の本業は美容師です。兵庫県の明石市という田舎町で美容室を経営して、30年になります。(注:明石市二見町東二見470−6「プロカット二見駅美容室」は平成23年5月末を持って閉店し、平成23年7月22日、加古川市加古川町木村541−29に「くるみ美容室」を開店いたしました)
相談事を受けるのは、主に美容室で行っております。重々しい祭壇等、何も有りません(美容室に重厚な祭壇等が有ったら、それこそお客様は来ませんし、営業は不可能です)。
美容師の私達夫婦も、他から見て、明るく、少し軽く見られる様に振舞っています。
本業の方の、長年に渡る常連さんの場合は、私達も良く慣れていて良いのですが、初めての相談の方で、ヘアーの方も一緒にお願いしますという方が偶におられます。この場合は、全てお断りしています。
何故なら、本業の方は、私達の位置を少し下に置いて接していますが、この領域の場合、殆んど対等な位置に置いて接しないと、正確な答えが出て来ません。無論、私達の位置を上に置いて答えを出す事や助言をする事等は、以ての外です。(しかし現実には、この反対を希望する人が多い事も事実ですが、私達には出来ません)
この領域の私の先生は、肩書が美容師では、貴方達を知らない人は信用しないので、僧侶の資格を取ってくる様に言いますが、僧侶や神主のその資格が、この領域とどう繋がっていくのかも、私には分かりません。美容師で良いのです。パーマ屋さんで十分です。余分な肩書きは要りません。
確かに私達が僧侶や神主の資格を得て、それなりの衣装を着て、神仏を祀る祭壇の前で加持祈祷を行えば、一般にはそれなりに見え、人によっては信用も増すのでしょうが、それは私の主義では有りません。
神様(巳神)は私の中に入っています。神様からの神託を受ける場所は選びません。
私と妻との関係は、古神道で言う、審神者(さにわ)と神主、修験で言う、修験者と憑坐(よりまし)にあたりますが、この領域でいう上記の形ほど、はっきりとは別れていません。
相談者からの情報も、事前に、ある程度の度合いまでは、神様の方から強制的に、私達の方に入れて来る事が多々有ります。
(事実、この作業をしている日(平成20年7月13日)の夜中、2時半頃、私の体に自殺者の霊体が入って来ました。今も居ます。頭痛が酷い状態です。昨日は相談を沢山受けましたし、中途になっている相談事も有りますので、その方からのお知らせなのか、今日これから縁の有る相談関係なのか分かりませんが、お役とはいえ、少し体にこたえます)
私達の所に来訪、又は電話での相談依頼においては、先ず相談者自身、その関係者の、名前、生年月日、住所を聞けば、殆んどその場で、そのものの根本原因を見せてくれます。私達が本職に従事している時は、私のメールアドレスの方に、相談者の情報を送ってもらう様にしております。
私達の中では、祈祷を行う前の来訪や、電話による依頼者の情報から、その都度、神様からの神託を受けますので、70〜80パーセント、少なくとも半分以上の障りの内容、原因が、事前に判明する事が殆んどです。勿論、そこまでの結果に至るまでには、ある程度の時間と、依頼者との話し合いも必要になります。そして、現地におもむいて祈祷を行う段階では、もう私達の体を、その地へ運ぶだけの段階になっている場合が多いです。
(私達には分からない相談者の人格、考え、その方の今まで行ってきた事等で、神様の方から見れば、納得出来ない事が有る場合、又、その相談事に対し、もう既に時期を逃している場合、神様は姿を見せないし、姿を見せても、何も反応を示しません)
実際の現地での祈祷の折は、事前に霊視しても分からなかった事や、判明していた事でも、もっと深く鮮明に分かってくる事が多々有ります。
私は、祈祷というものは、私達の体を現地に運び、行うものと確信しています。
内容が、他の項と重複しますが、普段の、私達の神様から受ける神託(情報)(教え)の場面を、書き記します。全く重厚な雰囲気は有りません。
来訪、電話での依頼者からの情報を受けると、その内容にもよりますが、先ず大元の神様(巳神)をお呼びします。この神様で、殆んどの事は解決します。
そして、巳神では少し分野が違うと私が判断すると、巳神を通して、伏見稲荷大社、白狐社、命婦専女神様をお呼びします。命婦専女神様が此方の問いにお答えになられる時は、巳神は本来の場所に戻り、一部始終を見ている事が多いです、
(上記の二つの神様でも、少し分野が違うと判断すると、神龍様にお越しいただき、指示を仰ぎます。この神様は殆んど光の塊(玉)で来られます。そしてその祈祷に的を得た姿に変化されます。不動明王様をお呼びする事も有ります)
この段階で、私の妻の方には、ほとんどの場合、左上に(真中の時も有ります)巳神が姿を見せます。命婦専女神様は殆んどが右側に姿を見せます。
●少し前の電話での相談の例ですが、電話をもらった後、後日神様に聞いてお答えさせていただきました。
●文中、伏見稲荷白狐様というのは命婦専女神様を意味します。
大学生の息子さんの事ですが、元々この男性は、霊的な事が見えたり、聞こえたりしますが、この領域の修行等は何もしていないので、霊的な物を受けるだけです。それが何を意味しているのかも分かりません。下宿のマンションにおいても、小さな、黒っぽい狐がいる事も、本人は分かっているのですが、祓い方も分かりません。当然といえば当然ですが、辛い事です。
この頃は、他人が思っている事が分かったり(よく有る事です)、いろんな声が、この男性に語りかけて来ます。慣れている事とはいえ、煩わしいものです。
相談は、この男性のお母さんからのものです。この方は、早くに離婚され、以後一人で、この男性を育てられました。
私:「地神様、この息子さんの耳に、言葉を入れてるのは何ですか、分かり易く、丁寧に、形で出してください」
妻:「お爺さんが出て来たわ、白髪のニコニコしたお爺さんで、帯を結んでいるし、着物を着ているので、大分前の人と思う。杖もついてる。育ちの良さそうな、苦労をした事の無い様に見えるわ」
私:「地神様、このお爺さんは、この息子さんとどの様な関係ですか、もう少し詳しく見せてください」
妻:「おじいさんの斜め後ろに、日本髪の様な頭のお祖母さんが出てきて、このお爺さんをにらみつけてる。怖い顔してる、縞模様の汚れた着物を着てる、お爺さんより少し若いみたい」
私:「お爺さん、少し聞きます、もう少し私の方へ来てください。お爺さんは、この息子の父方の先祖ですか、先祖だったら右手を上げてみ、父方の先祖か」
妻:「このお爺さんは、ずっとニコニコしてるわ、何言ってもニコニコしてるわ、今右手を上げたよ、でもなんか、頼り無さそうや」
私:「お祖母さん、こっちを向いてみ」
妻:「あかんわ、このお祖母さん、ずっとお爺さんの方を睨みつけてるわ、全く聞こえてないみたいや」
私:「お爺さん、お祖母さん、何も言わないでいたら、何も分からないやないか、返事してみ」
私:「地神様、このもの、祓うものなら、巻いてください、巻いて正体をだしてください」
途端に、私の左手の親指の付け根に、痛みが走ります。
この場合は、邪神ではないと取ります。
私:「地神様、今見せてもらってるこの方々は、誰ですか、この息子さんの、父方の先祖ですか、母方の方とは思えませんので、もう少し詳しくみせてください。すみません」
妻「地神さんが尻尾に何か丸い物を巻いてるよ、重そうやわ」
私:「地神様、その尻尾に巻いてる丸い物を、もう少し大きく見せてください、分かりませんので、いろいろ言いますが、すみません」
妻:「丸い物の中に、何か見えるわ、でも分からへん」
私:「地神様、何か分かりませんので、もう少し大きく見せてください」
妻:「中に模様みたいのが見える、葉っぱみたいなのが三つ有る、三つ葉の葉っぱみたいに見える」
私:「地神様、これはこのお爺さんの家の家紋ですか」
地神様は何も反応しません。
私:「地神様、すみませんが、伏見さんを呼んでください」
直ぐに伏見稲荷白狐様が姿を見せます。
私:「地神様、すみませんが、今までの経緯を、白狐様にお伝えください、無理ばかり言ってすみません」
妻:「地神様が、白狐様の所に行ったわ、何か言ってる」
私:「地神さんが話し終わったら言ってくれるか」
妻:「今話しがすんで、元の所に帰った、地神さん、重そうにしてるわ」
私:「白狐様、今地神さんから聞かれたと思いますが、この丸い物は、このお爺さんの家の家紋ですか、家紋なら、右の前足で、地面を一回、どんと叩いてください」
妻:「どんと叩いたよ、でも何か、白狐さん、怒っているみたい」
私:「白狐様、修行が足りないものですから、すみません」
私:「白狐様、家紋のことは分かりました、もう一つ、この息子の、持って生れた障りを教えてください」
妻:「透明の長い筒が、上から下に続いて、その中に渦巻状の線が見える」
私:「白狐様、それは何ですか、もう少し詳しく教えてください」
妻:「変わりは無いわ」
私:「分かりません、白狐様、この事は又後でお伺いします、もう少し此処に居てください」
私:「〜の部屋に居る狐、出ておいで、何も悪い事しないから、出ておいで」
妻:「黒っぽい、可愛い狐が出て来た、気が弱そう」
私:「地神様、もう一匹居るはずですから、もう一匹出してください」
妻:「茶色い狐が出て来た、これも気の弱そうな狐やわ」
私:「こら、お前ら、いい加減にせんと消してしまうぞ、余り部屋で暴れるな、いいな」
妻:「お姫様の格好をした子供が出て来たよ、姫じゃ、姫じゃ、と言ってるよ。瞬間に尼さんになったよ。もの凄く良い生地の白いベールみたいなのをかぶってる、位の高いのが見て分かるわ」
私:「白狐様、今出ている尼さんは、この息子の母親の前世と観ますが」
妻:「白狐さんが、そうだと言ってる」
私:「何で、呼ばないのに出て来たんや・・・・・・・?」
私:「地神様、このお爺さんとお祖母さん、釜を焚いたら、落ち着くところに落ち着きますか」
妻:「焚け、と言ってる」
私:「分かりました」
私:「ところで地神様、この息子さんが、自分にとっての守り神の様なものが有るのなら教えて欲しいと言っておりますが、この息子に縁の有る神がいるのなら教えてください」
妻:「もう出てるよ。地神様の後ろに出てるよ、青みがかった白い巳神で、口に何かくわえている。白く光る玉やわ」
私:「巳神様、僕の前に来てください。聞きたい事が有ります」
妻:「玉を置いたよ。光ってるわ」
私:「貴方は、〜とどの様な縁が有るのですか。貴方は将来〜を守ってくれるのですか」
妻:「何も言わないけど、白い巳神の背中の線が立ってきて、鱗もはっきりして、龍神の様になってるよ」
私:「巳神様、この息子さんはまだ大学生です。今すぐに巳神様をお祀りするのは不可能です。この息子さんの方には、私からこの旨を伝えておきます。巳神様が守っていてくださる事を伝えておきますので、正式にお祀りするのはもう少しお待ちください」
妻:「何も言わないけど、分かっているみたい」
(私は用心深い方ですので、後日、もう一回この巳神をお呼びしました)
私:「地神様、昨日出してもらいました、〜さんの息子さんに付いている巳神様をお呼びください」
妻:「来てあったわ、昨日よりは少し白い色で、今日は玉(宝珠)はくわえてないよ」
私:「巳神様、昨日は有難う御座いました」
妻:「今日は、蛇の姿やわ、龍にはならないみたい」
私:「巳神様、もう少し後に〜家の方で、釜を焚きますので、その時、正式に〜さんの息子さんと縁を付けますので、少しお待ちください。それと、それまでに一回で良いですので、この息子さんに姿を見せてやってください。そうすれば、信用しますので」
妻:「何も言わないけど・・・・・・」
殆んどこの様な感じで、神様との会話を進めて行きます。
●これは、私達の本業の仕事中の、常連のお客さんとの会話です。
(関西弁です)
客:「家の娘、37歳になるんやけど、何をしてるんか、全く子供の子の字も言わないわ。結婚して7年になるのに、もう子供は出来ないんやろか」
私:「そんな事ないやろ、一回神さんに聞いてみよか」
客:「頼むわ。遅くても、出来るんやったら、それで良いし。孫が居らんと寂しいし」
(妻に)
私:「ちょっと目を閉めといて。聞いてみるから」
私:「地神様、〜さんの娘、名前は・・・・・、37歳、〜市〜町〜、この娘さん、結婚してから7年程経ちますが、まだ子供が出来ません。この先、出来るか、出来ないかだけで良いですので、教えてください」
妻:「杯、が出たわ。どういう意味やろ」
私:「出来る、という意味や。地神様、もう少し具体的に見せてください」
妻:「何か見えるよ。顔やわ。男か女かは、分からないけど」
(お客さんに)
私:「出来るよってやで(言っているよ)。顔もでてるみたい、どちらか分からないけど」
客:「良かった。もう出来ないとおもとった(思っていた)から、安心したわ。娘に言うたろ(言ってあげよ)」
全く重厚さは有りません。
もっと格好つけて重々しくしたら良いのですが、そんな事しなくても良いのですからしょうがないです。