稲荷神の謝罪(私達に取っても初めての経験)
確かに、此処10年間、この家に祀る正一位伏見稲荷様の言われる通りにやって来ました。
確かに、この家に取っては不条理な事も、頭を下げて稲荷様の言われる様にやって来ました。
確かに、第二次世界大戦の東京空襲で焼けるまで、この家の先祖が建立した神社のある稲荷社に居られていた稲荷様だけあって、この家に要求するものは他のそれとは違い、大変厳しいものがありました。
お蔭で、この家のこの領域の正すべき事は全て無くなりました。
しかし、ある部分の問題は依然として解決されず今に残ったままにあります。
神霊が一番忌み嫌う、親戚からのお金に絡んだ不条理な攻撃が解決されず今に続いています。
悪に長けた専門の人間を雇い、次から次へと戦略を変えて攻撃してくる人間のずる賢い行為に、この家の正一位の稲荷様もこの家を守り切れなくなったものと観ます。
そう観ましたが、しかし考えてみればこの神霊、やろうと思えば何でも出来ます。
事によったら、親戚の者の命を取った場合、ある程度までの解決は望めるが、根本的な問題が後に残る為にそうしないだけなのかも知れません。
しかしこの正一位の稲荷様は、割とそれに近い事をやって来た稲荷様なのかも知れません。
一代で財を成して東京に神社を建ててしまう様な人間に付いていた稲荷様ですので、この稲荷様は相当無理な事をもやって来たのかも知れません。
何故なら、この稲荷様と私や妻がやり取りした内容があります。
妻、「何か、難しい、後ろめたい、恨みを持った様な顔が出て来たわ」。
私、「聞くが、あんた、悪い事をしたんやろ、神として、何か後ろめたい事をしたんやろ」。
妻、「怒ってるわ」。
私、「わしに怒ってもしょうがないやろ」、「あんた、神さんやのに、何かやったな」。
妻、「怒ってると言ってるのに」。
私、「別に、こんなもん、怖いないやん」。
私、「正直に言うてみ。わしに出来る事やったら、中に入って話つけたるがな」。
妻、「この稲荷さん、ほんまに怒ってる」。
私、「お前、ええ加減にしとけ」、と言って、伏見稲荷大社、白狐社、白狐様(命婦専女神)をお呼びしました。
妻、「稲荷さんの足だけが、すごい勢いで土を蹴って出て来たわ」。(命婦専女神様の足が出て来た)
私、「白狐様やな(命婦専女神)」、「怒ってるやろ」。
妻、「この家の稲荷さん、顔だけ横向けて、下を向いて、手だけ白狐さん(命婦専女神)の方に向けて合わせてるわ」。
私、「神さんとして、してはいけない、決定的な事をしたんやろな」。
上記した内容は、一番最初、この家の正一位伏見稲荷様を霊視した時に交わした内容ですが、この稲荷様は財を成したこの家の先祖と大分荒い手段で財を築いて来たのかも知れません。
それをも承知の上で、この稲荷様やこの家の先祖が行ったであろう、あらゆる対象にその不義を詫びて、この家の再興を祈願して来ました。
根深いものが在ったのか相当時間はかかりましたが、この稲荷様の身辺が綺麗になるに連れて、この稲荷様のこの家の者に対する要求も厳しいものになって来ました。
それを一つ一つこなして、この家のこの領域の正すべき事は全て無くなりましたが、ただ一つ、身内から続く理不尽な攻撃だけが残りました。
生きている人間の刻々と変わる卑怯な戦法に、この稲荷様は対処し切れなかったものと思われます。
しかし、それは正統な神霊としては当然な事で、この様な事に巻き込んでしまった此方側の人間の方にも問題が有るのではないかとも思います。
平成30年8月1日、少し前にこの家の方から聞いていた事の解決策を聞く為にこの家の正一位の稲荷様をお呼びしてみました。
妻、「あれ?、・・・○○さんとこの稲荷さん、昔の色に戻ってしまってるわ・・・、ボ〜ッと出とってやわ・・・」、と妻が言います。
私、「いや・・・、○○家の○○稲荷大明神様・・・、もう、○○家、この領域の正すものは無いと思いますが・・・、まあ、歴史のある家やから普通のとこみたいな訳には行かんやろが・・・いろんなしがらみが有って・・・ややこしいですな・・・○○さんもようやっておられるみたいやが・・・何せ・・・対象が身内ときとるから・・・難しいですね・・・。長いこと寄らせてもらっていませんが、何か私らに出来る事は有りますか?」、と聞いてみました。
妻、「○○さんとこの稲荷さん、こっちを向いて・・・両手をついて(こんな格好で・・・と妻が示します)・・・深々と礼をしてあったわ・・・」、と妻が言います。
私、「地神さん・・・、○○家の稲荷様が両手をついて礼をされたという意味は、私達に来て欲しいという意味ですか」、と尋ねました。
妻、「うなづいているわ・・・」、と言います。
この大きな存在の稲荷大明神様が今までなら、「〜しなさい」、というのが常でしたが、「来てくれ」と言われるのは初めてでした。
○○家に行かせて頂いて、私達の仕事は何なのか。何をどうするのか、という事を聞いたのですが全く返事は無く、終いには、出ている稲荷様の手も消えてしまいました。
決して厳しくは無い普通の顔で出ている私の方の地神様にも聞いたのですが、全く何も教えてくれませんでした。
何も解明出来ずに祈祷に臨む事は有り得ませんので、いろいろな理由を考えてはみました。
この家の方にしては、今まで稲荷様の言う通りにして来たが未だ解決出来ないままにある事に余り良い気はされていなのも解ります。
この問題を神霊に頼むという事自体に矛盾が有るとは思いますが、私達にもその責任が有ります。
8月1日の霊視の後、いくらお呼びしても稲荷様は出て来られませんでした。
この稲荷様は、私達が現地に行って釜を焚いて稲荷様に力を付けさせて頂く為に両手をつかれて頼まれたのか、とも思ってみましたが、もしそうなら、今まで散々釜を焚いて稲荷様の力になって来た事に腹が立って来ました。
この私の判断の低さから、「この稲荷さんに一回説教したろ」、と思いました。
祈祷の前日の夜、ホテルでこの家の稲荷様をお呼びすると、「稲荷さん・・・ボ〜ッと出て来てあったけど顔が見えないわ・・・。足をバ〜ンと地面に叩きつけたわ・・・高い位置からバ〜ンと叩きつけたわ・・・」、と妻が言いました。
私、「足だけが出たんか?。怒っている様か?」、と妻に尋ねました。
妻、「解らない・・・身体はボ〜ッとしか出てないし・・・足だけやから・・・顔は見えないし・・・」、と言います。
この稲荷様の、妻が言う、足を高い位置からバ〜ンと叩きつけたという行為に、程度の悪い私は腹が立ってきて、この稲荷様には今までどれだけ稲荷様のいう事を聞いて来たかを強い口調で伝えました。
妻、「あ・・・稲荷さんの足が消えてしまったわ・・・」、と言います。
程度の悪い私は、「此処の稲荷さん・・・自分に不利な事を言ったので逃げたな」、と思いました。
「稲荷様がその気なら、こっちも明日は言いたい事を言ってやろう」、と思いました。
祈祷の前半の先祖供養の詳細は省きます。
この家の稲荷様に対する二つの釜焚きの表白は、これには苦労しました。
事前に考えていた表白では、祈祷の前夜、ホテルでのシーンが無かったら、何時もの様に、只々、有難う御座いますの表白になるのですが、前夜のホテルであの様な事がありましたので、頭の中では何もまとめられない状態で祈祷に臨みました。
長い間、この様な事をして来ましたが、頭の中がまとまらない状態で祈祷に臨んだ事は初めてでした。
只、霊視の面では自信が有りましたので、この家の稲荷様が出て来られたらそれなりの話しをして臨もうと思っていました。
しかし、一つ目の釜の前、この家の稲荷様をお呼びしても全くそのお姿は出ませんでした。
私の方の地神様はどちらかと言うと優しそうな顔をしていますので、そんなに不安は感じませんでしたが、兎に角、いくらお呼びしても稲荷様のお姿は出ませんでした。
頭の悪い私は、「あ、此処の稲荷さん、逃げたな」、とは思いましたが、直ぐに、これは稲荷様に対して失礼な事を思ったと反省しました。
そしてこの釜は何も思わないで、何も祈願しないで焚こうと思いました。
その方が合っているだろうと思いました。
声に出さず、
私、「○○家の稲荷様のお姿は出ませんが・・・只々、何も思わずに釜を焚く・・・これで宜しいですね。釜を焚いたら此処の稲荷様のお姿は出ますね?」、と尋ねました。
妻、「地神さんがうなづいてあったわ」、と言います。
何故か、「この釜、ボン?と鳴らしたろ。急にボンと鳴らしたろ」、と思いました。
何の表白もなく・・・只、「身滌大祓」、「稲荷大神秘文」を上げました。
釜は私の願った音でなりました。
私、「釜が鳴っても何も変化が無かったやろ?。釜から何も出なかったやろ?」、と妻に尋ねました。
妻、「何にも・・・」、と言います。
私、「そらそうや・・・こんな時に釜に表情が有ったらえらい事や・・・」、と思いました。
二つ目の釜は、この家の正一位の稲荷様に、感謝と事業繁栄の表白を読んでお姿を請いましたが中々出ませんでした。
詳しくは書けませんが、この家の非も詫び、私達の力不足も詫びて、そして正一位の稲荷様に対してもチクッときつい事も言わせて頂きました。
その後も、いくらお呼びしても御姿が出ませんので、「○○家の稲荷様、ちょっと伏見稲荷大社の方を向いて、命婦専女神様に聞いてみてください。私が言った事が間違ってるかどうか、聞いてください。それに対し、命婦専女神様がどう言われるのかを聞いてください」、と伝えました。
少しして、
妻、「・・・手だけが出て来たわ・・・」、と言います。
一応稲荷様には、出て来て頂いたお礼を伝えて、2〜3の質問をしたのですか、全く反応が無いばかりか、「稲荷さんの手が消えてしまいそうになって行くわ・・・」、と妻が言います。
そして、「この稲荷さん・・・ひょっとしたら・・・謝ってるんと違う・・・そんな様に見えるわ・・・手をついて謝っている・・・そう感じるわ・・・」、妻が言います。
「あ・・・そうやったんか・・・そういう意味やったんか・・・稲荷さんには悪い事をしたな・・・」、と思いました。
同時に、「あ・・・まだまだやな・・・私らも・・・」、と思いました。
祈祷の前日のホテルで、妻が言った、「稲荷様がバ〜ンと高い位置から地面に足を叩きつけたわ」という行為ですが、後から聞くと、「足と言う意味は稲荷さんの手で・・・皆・・・動物は足やろ」、と妻が言います。
この家の正一位○○稲荷大明神様は、初めの段階から御自分が○○家に対して、○○家の方が望んでいない方向に事が進んで来た事に、手をついて詫びておられたという事です。
バ〜ンと高い位置から地面に足(手)を叩きつけたというのも、そして、終始、顔(御姿)を見せなかったというのも、要するに、顔向け出来ない心境だったという事です。
過っては、その地域の方がいろんな祈願をこの正一位○○稲荷大明神様に懇願し、それを聞いておられた稲荷様が、「誠に申し訳ない。すまん」、と手をついて謝っておられる事に、おる意味、この稲荷様のすごさを感じました。
「この家に来て、釜を焚いて、私(○○稲荷大明神様)の詫びの気持ちをこの家の方に示してくれ。伝えてくれ」、という稲荷様の意思表示が、私達の前に手をついた形で出て来られたという事でしょう。
相当前、命婦専女神様には、「失礼ですが、○○家の○○稲荷大明神様は命婦専女神様と同等な位に居られる神様ですか?」、と聞いた事が有りますが、その時、命婦専女神様はうなづかれました。
尚、二つ目の釜の後に出た稲荷様の手ですが、その後直ぐに消えてしまい、いくらお呼びしても出て来られませんでした。
只、今回の件については謝られましたが、この先の稲荷様の考えも有ると思いますので、この家に対する守護は続いて行くと思います。