神の試練?、お試し?・・・、あるひとつの形の例(その後)
 去年(H29年)の4月30日、この会社で祈祷をした時に出た場面です。

 (「神の試練?、お試し?・・・、あるひとつの形の例」を読んでください)



 「ああ・・・此処の神さん、試しに入ったな・・・」、と思いました。

 釜が鳴ると待針の様なものが沢山出て、釜の周りにはザ〜ッと波が押し寄せては引いて行く場面が見えます。

 水は透明です。

 釜の上には口をへの字にした様な形Aが釜に蓋をする様に出ています。

 次に、この会社の男の巳神様の前にAの形を反対にした様な形Bが出て来ました。

 Bの形には少し赤みが付いています。

 A、Bの形はこの会社の女の巳神様が取って出た意味の有る形です。

 この会社には夫婦の巳神様が守護神として守っておられますが、何時も姿を見せられるのは男の巳神様です。

 女の(奥さん)巳神様は、私が無理に頼むとそのお姿が出る場合も有りますが、先ず出る事はありません。

 これは、そっくり、これまでの社長と奥さんのこの領域に対する考えの違いを、この会社の地神様夫婦がその形として示しているのだと思われます。

 この会社の社長は神仏を信じておられますが、奥さんは余りこの様なものは信じない方の様です。

 普通、一般の家でも巳神様や稲荷様をお祀りされている所では夫婦の巳神様、稲荷様の御姿が出ますが、神様を祀っている人間の夫婦のどちらかが余り神仏を信用しない場合、神様も夫婦二体ではなく、一体の御姿しか見えて来ないものです。

 尚、釜を焚く前に釜の上に見えていた黒い塊@は、この社長の奥さんの、この領域を信用しない念の形です。

 そして、平成29年に入ってから会社の業績が悪いと言われます。

 そういう訳で、毎年7月頃に行う商売繁盛の祈祷を平成29年4月30日に行ったところ、上記した様な場面を見せられました。

 この会社の社長には、「ちょっと厳しい状況になるかも知れませんが、会社がつぶれるとか、そんな心配は要りません。会社の巳神様も夫婦で力を合わせて会社を守っておられる様に、社長の奥さんももう少しこの領域に理解を示してくれる様になってくれたら良いですね・・」、という意味の事をお伝えした事を覚えています。

 そして祈祷の帰り道、社長からメールが来て、目の前に在るもう一つの工場に蛇が出ましたと写真を送って来られました。

 確かに、野の蛇ですが、蛇が出て来る様な環境ではありませんのでこれをどうとらえるかに苦労をしましたが、私は社長の奥さんの今の姿と取りました。そして社長は業績不振でこの工場を手放そうと思っていたが、これはこの工場を手放すべきではないととらえれられた様です。

 その後、社長は毎日、この工場の片隅に日本酒を置いておられます。

 1年以上経った今(平成30年7月)、もう一つの工場にも神霊(巳神様)が居ると私の方の地神様は言われます。

 尚、この祈祷の1か月後、さらに会社の業績が悪くなり、社長からもう一度釜を焚いて欲しいという連絡が有りました。

 私は、「事業繁栄の釜は焚きましたのでその必要は有りません・・・」、とお伝えして電話を切りましたが、「ああ・・・此処の神さん、本格的な試しに入ったな・・・」、と思いました。

 ・・・というのは、社長から連絡を頂いた後、直ぐにこの会社の地神様をお呼びしましたが全くその姿が出ませんでした。

 「ああ・・・社長、試されとるな・・・それと社長の奥さんも・・・」、と気になりましたが、あえてその後は連絡は取らない様にしていました。

 そして、その1年2か月後の今年(H30年)の7月、社長から祈祷の依頼が有りましたので、その旨を私の方の地神様に伝えて、この会社の巳神様をお呼びしてみました。

 「あれ・・・○○さんの会社の地神さん・・・二体で出とってやわ・・・」、と妻が言います。

 「なに・・・奥さんの地神さんも出てるって?」、と思わず聞いてしまいました。

 「男の巳さんの後ろの方に遠慮する様に出とってやわ・・・」、と妻が言います。

 「どや?。機嫌良さそうに出てるか?」、と聞くと、「どちらも普通に出てるけど・・・」、と妻が言います。

 この会社の男の巳神様は何時も出て来られるのですが・・・女の神さんが出るとは?・・・と不思議に思いました。

 その後、この会社の社長から電話が有って、「あれから数か月間、全く仕事が無くなり、会社のお金も底をついて途方にくれていたら、奥さんとその親戚が助けてくれてやっと以前の様に忙しくなりました。底をついた会社のお金も直ぐに元通りになりました」、と言われます。

 「奥さんとその親戚が助けてくれたんか・・・それで、最初からこの会社の女の巳神様の姿が出たんやな・・・」、と思いました。

 会社をどん底に落として、その時社長が会社に祀る地神様に対してどんな気持ちになるのか、どんな動きをするのか、それと社長の奥さんを試したな・・・。主人の会社が危ない時に、奥さんがどんな動きをするのかを試したな・・・、と思いました。

 今回、今年(H30年)の8月に行った商売繁盛の祈祷ですが、私はこの会社の地神様に、「○○さんの会社を忙しくして頂いて有難う御座います。本来なら、地神様に対しては釜を二つ焚いてお礼の気持ちをお伝えするのですが、今回はどうしても社長の奥さんの方の先祖供養を優先したい。孤独死した仏様の供養を優先したい。そういう事で、一つの釜は社長の奥さんの方の先祖供養に使います。その後、今までの感謝と、この会社の事業繁栄を一つの釜でさせて頂きます」、とお伝えしました。

 そして、一つ目の釜での先祖供養が終わって、二つ目の感謝と商売繁盛の釜に入る前に、この会社の地神様夫婦に聞いてみました。

 声に出さずに、

 「○ー○○○(会社の名前)の地神さん・・・・、あんたら、試したんか?。社長と奥さんを試たんか?。会社をストンと落として・・・、その時、此処の社長があんたらをどう観るのか?・・・こんな神さん祀っとってもあかんで・・・という考えを起こすのか・・・試したんか?。それと、社長の奥さんやが・・・、主人の会社が駄目になりそうになった時、此処の奥さんが社長に対してどんなアクションを起こすか・・・又あんたらに対しても、こんな蛇を祀っとっても何の役にも立たんわ・・・と言うのかどうか・・・試したんか?」、と聞いてみました。

 妻に、「どや?。今、此処の巳さん夫婦・・・返事したか?」、と聞いてみると、「夫婦でうなづいてあったけど・・・」、と妻が言います。

 声に出さずに、

 「そいで・・・もう会社があかん・・・となった時、此処の奥さんが・・・まあ、あんたらの狙ったというより、あんたらが願った様に動いた訳やな・・・そいで、又、急に仕事を入れた訳やな?」、と尋ねてみました。

 妻に、「どや?。うなづいたやろ、此処の巳さん」、と聞いたら、「夫婦でうなづいてるわ・・・」、と嫁さんが言います。

 この後、社長には、「やっぱり、此処の巳さん、試したと言うてあったで・・・」、と伝えました。

 すると社長が、「今までは無かったのですが、偶に妻が会社に来た時、何も言わないのに、黙って長い時間、地神さんに手を合わせています」、と言われます。

 「ああ・・・これやな」、と思いました。

 社長の奥さんの、巳神様に手を合わせる気持ちに何の汚れも無かったのでしょう。

 多分ですが・・・、多分、「主人(社長)を助けてやってください」、という願いだけで手を合わせてあったのでしょう。

 この会社の奥さんの地神様が嬉しかったのでしょう。

 この会社の地神様夫婦、今回の祈祷の最初、先祖供養の段階から今まで、ずっとそのお姿が出ています。

 嬉しいのだと思います。

 二つ目の感謝と商売繁盛の釜の前にはっきりと言葉に出して聞いてみました。

 「○ー○○○の地神様、この会社のこの先、この会社がどうなるのか、はっきりと見える形で釜が鳴ったら教えてください」、と声に出して聞いてみました。

 「家(私の方の)の地神さんも、此処の地神さんもうなづいてるわ・・・」、と妻が言います。

 それを聞く私の方もこの会社のこの先には自信が有るし、、それに答える神様の方もその自信が有るのでしょう。

 釜は少し波のある大きな音で鳴り出して、途中から波が消えて普通の音に変わりました。

 「よっしゃ」、と思いました。

 「どや?。釜が鳴り出したら何か?、綺麗なものが見えたやろ」、と妻に聞いてみました。

 「釜が鳴り出したら向かって左側に居た此処の女の巳さんが釜の右側に回って来たわ・・・。釜から白いものが出て、その中にも光るものが沢山出ていたわ・・・」、と妻が言います。

 「よっしゃ、よっしゃ」、と思いました。

 声に出さず、

 「○ー○○○の地神さん、大丈夫やな?」、と聞いてみました。

 「此処の地神さん夫婦も、家の地神さんもうなづいとってやわ・・・」、と妻が言います。

 声に出して、

 「○ー○○○の地神さん、頼むわな・・・この会社、頼むわな・・・」、と伝えると・・・、「此処の地神さん夫婦も、家の地神さんもうなづいとってやわ・・・」、と妻が言います。

 この後、声に出していろんな事を聞きましたが、全て良い返事を頂きました。

 これでこの会社も大丈夫だと確信しました。

 そして、もうこれで終わりにしようと思ったのですが、私の方の地神様に、「地神さん・・・もう、対処するものは無いですか?」、と聞いたところ、「地神さんの前に三角形が出てる・・・」、と妻が言います。

 「あ・・・これ、大分前から出ていた形やが・・・」、と思っていると、此処の社長が、「それは私に関係のあるものだと思います」、と言われます。

 この後、この件についての事を社長は話されましたが、その内容は今回の主旨とは違いますので書きません。

 私の方の地神様は、「もうそんな事はどうでも良い・・・良い・・・気にしなくても良い良い・・・」、と言う様にうなづいていましたが、この会社の地神様は厳しい表情を崩しませんでした。

 確かに、これは誰にでも言える事ですが、そんな綺麗事ばかりで生きて来た訳ではありませんし、又生きて来られた訳でもありませんので、私としても気にしなくても良いと思うのですが、この会社の社長は、「今まで自分が此処まで生きて来た中で、無意識に犯した罪が有るなら、全て罪滅ぼしをして行きたいと思っています」、と言われました。

 「地神さん(高橋家の)・・・○○さん、こんな事を言われてるが、そんなもん、気にせんでも良いと思うが・・・」、と伝えると、「うんうんうん・・・とうなづいてるわ・・・地神さん」、と妻が言います。

 確かに、私の方の地神様は優しい・・・女の地神様ですので優しい、これは何時も有り難く思っているのですが、いざ、この会社の地神様夫婦の顔を見てみますと、厳しい顏を崩さずに社長の話を聞いていました。

 今回、三角形の形を取って出ていたものは生霊です。

 巳の性質を持った生霊です。

 そういう事で、この会社の地神様もうかつな動きは出来ませんので、この社長の姿勢をこの生霊に届けて穏便に落ち着かせて行く様にすると思われます。

 何時も思うのですが、人間が綺麗な気持ちで神霊を祀って行くと神霊の方もどんどん力を付けて綺麗になって、神霊を祀る人間に完璧性を求める傾向が有ります。

 何時も思うのですが、「私らの様な仕事をする訳でもないのに・・・其処までしなくても良いのにな・・・」、と思います。

 これだけはしょうがないのかな・・・とも思います。

 尚、今回の祈祷の内容ですが、この会社の地神様の動きも殆ど無く、私達との会話だけで事が運んで行ったのと、釜を焚いた時の場面も極一般的なものでしたので、祈祷の場面の絵を妻には要求しませんでした。

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 
 



 

 

鳴釜神事の実際と考察