ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外57

                (家で祀る神さんも力を付けたらこれをやる・・)A
 「此処の伏見稲荷さんと地神さんの間に・・・両手で顔を隠した人が居るわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「それ・・・男の人やろ?」、と聞いたら・・・「そう」、と嫁さんが言ったな・・・。



 大体解ったな・・・。

 「あ・・・また・・・此処までせいと言うんかい・・・神さんは・・・」、と思ったな・・・。

 この家の方に言うのも気の毒になったな・・・。

 一生懸命にお祀りして・・・事業が・・・商売が良い様に行く様にとお祀りされてるのに・・・「此処までせいと言うんかい・・・素人に・・・」、と思ったな・・・。

 実は・・・この前の祈祷時・・・出席者に一人・・・ほんまの事を言われない・・・言ったら傷つく方が居られたんやな・・・。

 まあ・・・そんな事で、ちょっと紙の位牌に細工をして供養させてもらったが・・・その時、この家の神さん・・・何も言わんかったのにな・・・。

 まあ・・・これで良しとも言わんかった・・・そう言うと・・・。

 しかし・・・商売の方は守ってやる・・・と言われたがな・・・。

 まあ・・・神さんも・・・私が・・・ギュッギュッと押して・・・「そやろそやろ・・・だから商売・・・忙しくしたって・・・」、と頼むから・・・押し切られてしまうのかも知れんな・・・とも思うな・・・。

 この真ん中で両手で顏を隠して出て来た男の人・・・この人・・・この家に顔向けできない理由が有る人で・・・今回の出席者の一人の方には余計に顔向けできない人で・・・少し前に亡くなったが・・・何処でどう祀られていのかというのも・・・この家の方も自信が無い?・・・いう様な理由(わけ)で・・・しかし・・・本当はこの家の跡取りが祀らないといけないという複雑な事情があるんやな・・・。

 確かに・・・この亡くなった男の人を祀った方が良いかた(形だけでも良いので祀るべき方)は・・・体調は悪いな・・・。

 仕事の注文が途切れてしまったと言われるな・・・。

 「おかしいやないか・・・しかし、この前の祈祷でええ返事をしてあったがな・・・此処の神さんは・・・」、と思ったな・・・。

 早速、この家の伏見稲荷様と地神様をお呼びしたな・・・稲荷祝詞と龍神祝詞を上げて・・・。

 「直ぐに来てあったわ・・・でも、どっちも一体だけで、夫婦では来てないわ・・・一体だけ」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「此処の伏見稲荷さんと地神さんの間に・・・両手で顔を隠した人が居るわ」、と嫁さんが言ったな・・・その時。

 「あんた・・・両手で顔を隠した人・・・あんた、此処の○○さんの○○やな・・・ちょっと顔を見せてみ・・・」、と伝えたら・・・「余計に顔を隠したわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「あんた・・・○○家に、えらい迷惑をかけたらしいな・・・生前、それで今は沢山の仏さんが集められた様なとこに居るらしいな・・・誰も手を合わせに来てくれへんな・・・さみしいな・・・ちょっと手をどけてみ・・・」と伝えたが・・・顔を隠したままやったな・・・。

 「地神さん(我が家の)・・・、確かに・・・この仏さん、生前はええ加減な事して来たらしいが・・・まあ、頼って来る所は此処しかないわな・・・そら、長男と次男が此処に居るから頼って来るわな・・・で、どないしょう?・・・そら、この仏さんが亡くなった?事も知らん人がこの家に居られるからこの家には祀られんわな・・・で、どないしょう?・・・例えば、私がこの仏さんの紙の位牌を作って・・・それをこの家ではなく、工場の方に、期限を切って祀る様に言いましょうか?」、と尋ねたら・・・、「地神さん(私の方の)も、この家の伏見稲荷さんも地神さんもうなづいたわ・・・初めて、うなづいてあったわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「あ・・・うなづいたか・・・それにしても、此処までやるか?・・・」、と思ったな・・・。

 「○○家の伏見稲荷さん・・・地神さん・・・、そしたら、私がこの仏さんの紙の位牌を作ってこの家に送ります。それを、期限を決めて工場の方で祀る様に伝えます。それで宜しいですか。そうしたら、この会社・・・また忙しくしてくれますか?」、と尋ねたら・・・、「稲荷さんも地神さんもうなづいてあったわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「神さんも其処までするか・・・」と思ったが・・・まあ、確かに、商売・・・事業繁栄で何回か祈祷をさせてもらったが、この家の先祖(男系)については複雑で安定しない状態で・・・神さんも今までは其処のところを大目に見て来たが・・・まあ、ここらで、気・・・つかなあかんで・・・という事やろと思うな・・・。

 それと・・・此処は、忙しい時に注文を断ったりしていたので・・・そんな事したらあかんな・・・。

 又直ぐに忙しくなるやろ。

 まあ・・・此処の話しやなしに、一般的な話やが・・・神さんを一生懸命に祀って・・・そのお蔭でお金が入って・・・良い生活をして・・・欲しいものも買えて・・・物が増えて・・・ワイワイやって・・・そんな生活をしていて・・・あれっと気がついたら・・・家の中から・・・家の外から・・・お蔭のお金が起因したいろんな不安定なものが入って来て・・・気がついたら何〜にも無くなって・・・一番大事な家庭も無くしてしまった話をよう聞くが・・・そんな神さん祀ったらあかんな・・・。

 神さんにしても、祀ってる方(人間)に・・・、「そこまでやれと言うか・・・困ったな・・・まあしかし我が家の神さんがそう言うので神さんの言う様にやらせてもらおか・・・神さんはまちごてない(間違ってない)・・・」という様な信用を人間に作っとかなあかんわな・・・。

 神さんも・・・ええ恰好して人間に金儲けさせるから・・・祀ってる人間があかん様になってしまうんやろな・・・。

 それは神さんの責任やな。

 ・・・言うて、あんまり厳しい神さんもかなんし・・・。

 ・・・言うて、一生懸命に真面目に神さんを祀っていたら・・・神さん、厳しくなるな・・・。

 困ったもんだ。

 難儀な話や。

 まあ・・・この会社は忙しくなるやろ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳴釜神事の実際と考察