ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外50(伏見稲荷様もつらいよ・・)
 一通りの祈祷が終わった後やが・・・。

 この家の正一位伏見稲荷様に・・・、声に出さず、

 「ところであんたら・・・この家に来て幸せか?・・・」、と尋ねてみたな・・・。

 声に出して、

 「此処の稲荷さん・・・何か言うたか?」、と嫁さんに聞いたな・・・。

 「いや・・・何にも・・・、何聞いたん?」、と嫁さんが言ったな・・・。

 「今の今まで・・・、声に出しても・・・、声に出さなくても返事をしてた稲荷さんが何にも言わんな・・・」、と思ったな・・・。

 声に出さず、

 「○○家の稲荷さん・・・、あんたら、此処来て幸せか?・・・」、と同じ事を聞いてみたな・・・。

 声に出して、

 「どや?。稲荷さん、何か言ってるか?・・・」、と嫁さんに聞いてみたな・・・。

 「稲荷さんは何も言わないけど・・・、私の方の地神さんが頭を横に振ってるわ・・・、何聞いたん?」、と嫁さんが言ったな・・・。

 声に出さず、

 「そうか・・・、頭を振ってるか・・・地神さんが・・・、やっぱり、そんな事・・・稲荷さんは言えんわな・・・そらそうや・・・」、と心の中で思ったな・・・。

 声に出さず、

 「そうか・・・稲荷さん、まあ・・・あんたらもこの家に修行に来とる訳やからな・・・。一番最初、此処の人が伏見稲荷を祀りたいと言われるから、家(うち)の地神さんを通して命婦専女神様に連絡させてもらって、それであんたらがこの家に来た訳やからな・・・あんたらもお役が有って来とる訳やから、まあ、そんな事言わんとこの家で頑張って・・・あんたらも修行・・・この家も修行やからな・・・」、と伝えたな・・・。



 声に出さず、

 「正直に言うてよ・・・、此処の主人、真面目過ぎるやろ・・・まあそれはそれでええが・・・、此処の主人があんたらの前で合わす手・・・、偽りはないやろ?」、と聞いてみたな・・・。

 声に出して、

 「稲荷さん・・・うんうん・・・言うとるやろ?」、と嫁さんに聞いてみたな・・・。

 「両側の親の稲荷さんが・・・うんうんとうなづいてるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 声の出さず、

 「正直に言うてよ・・・、・・・・・・・・・・は、あんたら、苦手か?」、と聞いてみたな・・・。

 声に出して、

 「どや?。稲荷さん、うなづいたか?」、と嫁さんに聞いてみたな・・・。

 「うなづいてるわ・・・親の稲荷さんが・・・、何を聞いたん?・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 声に出さず、

 「そんなもん・・・言われへん」、と内心、思ったな・・・。

 声に出さず、

 「あんたら・・・押さえとるな・・・我慢しとるな・・・」、と聞いてみたな・・・。

 声に出して、

 「稲荷さん・・・うなづいたやろ?」、と嫁さんに聞いてみたな・・・。

 「うんうんとうなづいてるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 声に出さず、

 「今回の祈祷・・・あんたらが道筋をつけてくれたんやな・・・有難う。まあ・・・これで落ち着いて行くやろ・・・。それでや、此処の主人、会社の事で悩んでるが・・・どや?、会社を辞めずにだらだらと続けた方が良いか?・・・それとも、きっぱりと辞めて、次の仕事を探した方が良いか?。どや?」、と聞いてみたが何も反応は無かったな・・・。

 「そらそうや・・・其処らの占いとは違うんやで・・・、こんな質問には答えんはな・・・」、と思ったな・・・。

 声に出さず、

 「アホな事聞いて御免な・・・、此処の主人が自分で決めて、行動を起こしたその結果をあんたらは応援するという事やな?」、と聞いてみたな・・・。

 声に出して、

 「どや?。此処の稲荷さん・・・うなづいとるやろ?」、と嫁さんに聞いてみたな・・・。

 「うなづいてる・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。

 声に出さず、

 「しかし・・・、此処の稲荷さん・・・もっと白かったがな・・・色、ついとるがな・・・、何でや?」、と思ったな・・・。

 まあ・・・もう・・・あんまりこんな・・・声に出したり出さなかったりの質疑応答?をしてても・・・、嫁さんも・・・、この家の主人も、何にも解らんやろから・・・、この後から声に出して話をしたな・・・。

 まあ・・・兎に角、「この家の者を守る」、という力強い言葉を頂いたな・・・。

 まあ・・・この家の主人が裏表のない真面目な人やから・・・この伏見稲荷さんもこの家で頑張るやろ・・・。

 「伏見稲荷様を祀っています」、と言われる方も沢山在るが・・・、案外、稲荷さんは伏見へ帰ってしまって、空の家も在るからな・・・。

 まあ、神さん(稲荷さん)にしても・・・、余りにも祀る方(人間)に問題が有って、それが長期間続いたら・・・、「もうあかんわ・・・」、と思って伏見に帰ってしまうんやろな・・・。

 それとこの家・・・、子供の稲荷さんも居るが、まあ、これは、此処の家の子供を守る為に最初から命婦専女神様が付けたもので・・・、何も珍しい事ではないねん・・・。

 霊視の効く者なら解るはず。






 

 

 

 

 
鳴釜神事の実際と考察