ひとりごと・たまに・ふたりごと・・番外49(稲荷神の出方には興味を惹かれる)
 「あれっ、此処の稲荷さん、赤い車に乗って出て来たわ・・・。屋根の無い車に乗って、真面目な顔して前を一生懸命に見てるわ・・・。車は動いてないけど・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。。

 「まあ・・・確かに、稲荷神の出方は色々有るけど・・・又、よりによって真面目な場面で・・・何〜にも・・・そんな形で出て来んでもええのに・・・この家の方にはどう説明したらええんや・・・この伏見稲荷さんは・・・」、と、正直、思ったな・・・。

 会社のこの先を聞こうと思ってお呼びしたが・・・な・・・。

 確かに、会社も、ぼちぼち娘さんが主に主導権を握って・・・若い風を入れないとあかん時期に来てるが・・・そんな事を聞こうと思ってお呼びしたら・・・赤い車に乗って出て来たんやな・・・この家の伏見稲荷さん。

 「地神さん・・・この真っ赤な車・・・何か、意味が有るんですか?」、と尋ねたら、うなづいたな・・・。

 此処の娘さん・・・「赤は一番好きな色です」、と言われるな・・・。

 そういうと・・・今日も赤の服・・・着てるな・・・。

 「稲荷さん・・・この会社、娘さんが社長になっても、経営、大丈夫ですか?」、と尋ねたな・・・。

 「稲荷さん・・・難しそうな顔して前を一生懸命に向いてたけど、こっちに向き直って頭を下げたわ・・・。この忙しいのに何を聞くねん・・・という様な顔してるわ。又直ぐに前を向いてしまったわ・・・」、」と嫁さんが言ったな・・・。



 「地神さん・・・真っ赤な車はこの家の娘さんで・・・それでこの家の会社で・・・伏見稲荷さんはこの家の娘さんで・・・一生懸命に難しい顏で前を見て・・・代が代わる事で会社を任された責任で・・・何とか会社を発展させようとしている・・・、と取って宜しいですか」、と聞いてみたら・・・うなづいたな・・・。

 そういう事か・・・。

 そういう事やな・・・。

 もう一年もせん内に・・・代が代わるやろ・・・。

 しかし、この伏見稲荷さん・・・「此処の娘さん・・・守ってやってな。頼むな」、と聞いても・・・「守ってやる」、とええ返事、するな・・・。

 「有難う御座います」、と伝えて釜を焚いたが・・・釜が鳴ってる時も・・・釜が鳴り終わっても・・・ずっと赤い車に乗ってたな・・・。

 「ハイ、今日は有難う御座いました。どうかお姿を隠してください」、、と伝えるまで・・・赤い車に乗ってたな・・・。

 来年の夏頃には・・・方向性がはっきり出るやろ・・・。

 しかし・・・稲荷神のこんな形・・・書いとる方・・・居らんな・・・。

 稲荷神・・・機嫌が良かったり・・・嬉しかったりしたら・・・踊り出すからな・・・。

 こんな稲荷神が出て来たら・・・嫁さん・・・、「私・・・頭が可笑しなったんやろか・・・」、と言うな・・・。

 そら・・・誰が観ても・・・、「この人(おばちゃん)・・・頭・・・変なん違う?・・・」、と思うやろな・・・。

 ええ様に考えたら・・・向こう(稲荷神)がこっち(私達)を観て・・・私達を信用して本性をちらっと見せるのか・・・。

 悪い様に考えたら・・・向こう(稲荷神)がこっち(私達)を観て・・・私達をからかっているのか・・・。

 どっちやろ?・・・。

 しかし・・・稲荷神は面白い一面を持った神様やな・・・。

 確かに。















 

 

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鳴釜神事の実際と考察