そんなもん・・・ほかしといたらええのに・・・本人の責任でそうなってしまったんやから・・・と思われる方が多いと思いますが・・・。
いや・・・私も考えていたんや・・・長い事・・・。
長い事様子を観てたんや・・・何年間も・・・。
「ほかしとこ」、と思ったが・・・私にも責任が有る？・・・いや、無い？か・・・。
・・・まあ・・・この怖さを人の数十倍・・・知っとるから・・・おせっかいかと思ったが・・・。
この人に釜を教えたのが１０年程前やが・・・最初の１〜２年は一生懸命にやっとったらしいが・・・この家で祀る神霊も、何やかやとこの人に知らせたり・・・見せたりしてたがな・・・。
私にしても・・・、「よう頑張ってるな・・・」、と思とったんやが・・・。
この人を取り巻く厳しい現状に負けたんやろな・・・逃げたんやろな・・・。
お酒が大好きやからな・・・この人は・・・。
お酒は飲んでも良いが・・・普通の者が飲む量と違うからな・・・。
もう全く手を合わせてない状態が長く続いて・・・そら・・・神さんもあきれるわな・・・。
神さんはまだ居られる・・・確かに居られる・・・、「ボ〜ッと白く漂ってるものが見えるわ・・・」、と嫁さんが言ったな・・・。
「奥さんが○○癌のステージ４で大きな病院に転院します」、と連絡が有ったが・・・その後は何の連絡も無いんやな・・・。
大分経って、気になるから連絡したら・・・、「どうもないです・・・」、と言われたが・・・、「何にも解らん人やな・・・」、と思ったな・・・。
これ位・・・神さんは、やろうと思えば出来るんや・・・やろうと思えば・・・助けようと思えば・・・出来るんや・・・「しかし、何も解らん人らやな・・・」、と思ったな・・・。
真面目に、一生懸命にやっていたんやが・・・この人。
１０年間の間に・・・この人が焚いた釜は１回だけやな・・・。
期待しとったんや・・・この人に・・・私は・・・。
このままで行ったら・・・この人、危ない・・・と思ったな・・・。
この人・・・釜・・・焚く気が有るんかいな？・・・と思ったな・・・。
電話で聞いてみたな・・・、「この先、釜を焚く気があるんか？」・・・と。
焚く気は有ると言われたな・・・その時は。
「あ・・・あかん、危ないな・・・」、と思ったな・・・。
「この人・・・やられるな・・・」、と心配になったな・・・。
「この人が釜を持ってたら危ない」、と思ったな・・・。
釜を焚く術（すべ）は知ってる人やからな・・・私が教えたからな・・・。
このままやと自分で自分の首を絞める破目になるな・・・と思ったな・・・。
釜なんか焚ける訳がないのに・・・私なんか休みなく焚いてても反省ばかりで・・・そんな、アホな・・・と思ったな・・・。
釜を焚くと・・・釜を鳴らすは・・・違うからな・・・。
釜なんか誰でも鳴るがな・・・簡単や。
神霊が居ないに等しい状態で釜を焚いたら・・・そんな事を続けたらどうなるか・・・、「止（と）めなあかん」、と思ったな・・・。
「この人から釜を取り上げなあかん」、と思ったな・・・。
そうしないと・・・私にも釜を教えた責任が有るからな・・・。
釜を焚く方は沢山居られるが・・・釜が鳴ったらどうなるのか・・・と説明出来る方は余り居らん様に思う。
「○○さん・・・、あんたの釜、１０年前、新品で買った値段で私が買うから、売ってくれへんか？」、と聞いたが・・・まだ焚く気が有る返事やったな・・・。
奥さんに連絡して・・・ちょっと突っ込んで話をさせてもらったな・・・。
何も解らないで釜を焚く怖さと・・・、それとひょっとして・・・それが人を騙す様な結果になったら・・・という様な事を伝えたな・・・奥さんに。
まあ・・・奥さんは最初から釜を焚くのは反対の立場やったが・・・。
まあ・・・私にしても、これだけ言うて解らなかったらしょうがない・・・と思ったな・・・。
まあ・・・言う事は言うたので、もう何も言わんとこ・・・と思ったな・・・。
大分してから釜が送られて来たな・・・。
考えてあったんやろな・・・彼なりに。
私が作った幣立ても送られて来たな・・・。
普通なら・・・１０年間の間に何百回と釜を焚いた痕跡が残っているはずやが・・・。
真っ新（まっさら）やな・・・。
「地神さん・・・、○○さんの釜、新品の値段で引取りました」、と伝えたら・・・うなづいておられたな・・・。
地神さんも本意ではないのは見ていて解るな・・・。
しかし、地神さんが首を横に振らなくて良かった・・・。
今、○○さんから送られて来た釜は・・・綺麗に洗った後、乾燥させてビニールの袋に入れて置いているが・・・もしこの先、○○さんが再度神霊と向き合い、私の方の地神さん・・・○○家の神霊の御許しが出た時・・・そっくり、○○さんの方に送ろうと思っているが・・・。
後は○○さんの気持ちやろな・・・。