霊視・・3  (語尾に追記あり)
 「また難解な形を見せて来たな・・・、困ったな・・・」、と思いました。

 祈祷の前、私の方の地神様には、祈祷について何を聞いても全く何も教えてはくれませんでした。

 確かに、祓いの祈祷ではなく、只々「有難う御座いました」、の祈祷のつもりでしたので戸惑ってしまいました。

 3年前、突如大きな社会的ハンデを背負う様な事態になってしまい、自ら命を絶つ寸前にまで追い詰められた状況で連絡をされて来られましたが、私達に取っても余りにも荷が重く、二回程お断りさせて頂きました。

 その後、この方はご自分がお札を頂いたその地区の小さな伏見稲荷神社にお参りして、その稲荷社の神霊を通して京都伏見稲荷大社、白狐社、命婦専女神様の方へ私達に縁を付けてくださる様に日参されたと言われます。

 幸いにも、その地区の稲荷神社の神霊やそのお札にも正当な神霊が入っておられましたので、その願いが私達の方に伝わり、縁あってこの方の所へ行かせて頂く事になり、短期間の間に普通の企業の3〜4倍の頻度で集中的に祈祷をさせて頂きました。

 しかし、最初の3〜4回の祈祷は、確かに、私や、特に妻の体には酷でした。

 祈祷予定日の朝のホテルで、「もうこのまま祈祷をせずに帰ろうかな・・・」、と思った事も有る程、この領域の作用がきつく働いている所でした。

 この方も命がけで神仏にすがり、一時も早く今の事態から脱出したい思いで私達に頼られておられるのがよく解りました。

 この方の会社の職種の持つ障り、長年に渡りこの方と関係を持って来たこの領域の者の間違った指導が、結果的に余計この方や会社を複雑な状況にさせてしまっていました

 短期間で、いろんな方向から集中的に正道に戻させて頂きました。

 ある日、極普通のお札に付いておられる稲荷神が正一位の稲荷神に代わられていました

 この会社の職種の持つ障りやこの家の御先祖様の障りは、複雑な段階をひとつひとつ踏んで地神様をお祀りさせて頂く形で消除させて頂きました

 最初から3年が経ち、厳密にはこの領域の障りが全て無くなったとは言えませんが、この家の正一位伏見稲荷様、この家の地神様のお蔭で、この方を含め、家族の方々の状態が、「先ずは大丈夫」、という段階までに達しました。

 そして今回、この家の正一位伏見稲荷様、この家の地神様に対し、「有難う御座いました」の感謝の祈祷を行う事になりました。

 冒頭でも書きましたが、祈祷の前、私の方の地神様には今回の祈祷の段取りを伝えて、それに対しての教えを請うたのですが全く何も見せてはくれませんでした。

 私の方にしても地神様が何も見せてはくれませんでしたので、当然、何時もの様にこの家の伏見稲荷様と地神様のお姿が出て、「有難う御座いました。これから先も宜しくお願いします」、とお伝えすれば、「良し」、とこの家の伏見稲荷様と地神様がお答えされて、それで終わるものだと思っていました。

 現地に着いて鳴釜の準備をしている段階でも、この家の伏見稲荷様が体に入って来られましたので、この先の展開は単純な進行になるだろうと思っていました。

 現にこの後、この家の伏見稲荷様をお呼びすると直ぐにお姿が出ましたが・・・・。

 「稲荷さんが出てるけど?・・・、この家の稲荷さん?・・・何か?・・・何時もと違う?・・・強そうな?・・・いや・・・何やろ?・・・真っ直ぐこっちを向いてるけど・・・」、と妻が言います。

 私、「この家の稲荷さん・・・又強くなったんか?・・・そんな感じか?・・・この家の稲荷さんやろ?・・・二体やろ・・・」。

 妻、「???二体・・・」。

 声に出さず、

 私、「お聞きします。もう一体の稲荷様はこの地域の稲荷神社の御神霊様ですか?」、と聞いてみました。

 妻、「何も言わないけど・・・・」、と言います。

 私、「○○家の正一位伏見稲荷大明神様、いろんな事が有りましたが、伏見稲荷様の御陰でやっと此処まで来る事が出来ました。有難う御座いました。そして今回、○○さんに取っても節目(事情が有り書きません)(沢山お伝えしましたが内容は書きません)・・・兎に角有難う御座いました。感謝の釜を焚かせて頂きます」、とお伝えしました。

 私、「○○家の地神様、どうかお姿をお見せください」、とお伝えして、「龍神祝詞」、を上げました。

 妻、「???・・・稲荷さんの横に出てあったけど?・・・二体・・・何か?おかしな形やわ・・・確かに、巳さんやけど・・・その横にまた二体?・・・はっきりしないけど・・・」、と言います。



 この時点で、「???・・・何か?・・・変やな・・・」、とは思いましたが・・・。

 「有難う御座いました」、の祈祷ですが、この家の伏見稲荷様とこの家の地神様の出方が何時もとは違います。

 何を聞いても返事が返って来ません。

 私の方の地神様は穏やかな表情をされています。

 何か変だなとは思いながらも、私の方の地神様の表情が穏やかなので何も不都合な事は無いのだろうと思い、「さて、祝詞を上げよう・・・」、と思っていると・・・・、「釜?・・・稲荷さんの前に?・・・こんな形のものが出て・・・途端に、稲荷さんと巳さんが消えてしまったわ・・・」、と妻が言います。

 私、「菱形か?」。

 妻、「???・・・いや?・・・四角?・・・の様な?・・・」、と手で形を作って言います。

 私の方の地神様には、この時点で私が考えられる釜を焚いた後に展開するであろう事を色々声に出さずに聞いたのですが、全く何も教えてはくれませんでした。

 私の方の地神様は穏やかな表情をしています。

 「地神さん、私は人間ですので、もうこれ以上の事は解りません。お任せします」、と伝えて釜を焚きました。

 妻、「知らん顔してるよ・・・」、と言います。

 湯が沸騰して来ます。

 米を入れます。

 釜は若干波を伴なった普通の音で鳴り出しました。

 決して大きな音ではありません。

 やがて音が止んで行きました。

 私、「どや?」。

 妻、「釜が鳴り出したら、四角?の様な形のものが一本の線になって真っ直ぐ上に消えて行ったわ・・・」、と言います。



 私、「それで・・・、今は、目の前には何も無い・・・何も見えるものは無いという事やな?」、と妻に尋ねました。

 妻、「何も見えないわ・・・。白く光る、綺麗な空間が在るわ・・・。ス〜ッと奥に繋がってる様な?・・・いない様な?・・・。兎に角、綺麗なものが在るわ・・・」、と言います。



 この時点で、直ぐに、「ああ・・・そういう展開か・・・」、と単純に理解しました。

 要するに、○○さんが綺麗な気持ちで一生懸命にお祀りした神霊の・・・まだその上の神霊が、今回、ある事の限(きり)がついたので来られる・・・と単純に理解しました。

 白く光る空間に、

 私、「御神霊様・・・どうかお姿をお見せください」、とお伝えしました。

 妻、「・・・何も、変化が無いよ・・・」、と言います。

 このやり取りを何回か繰り返しましたが、全く何も見えては来ませんでした。

 声に出さずに、後ろに居られる参加者の方に聞かれてはまずいと思われる事も聞いたのですが、全く何も見えては来ませんでした。

 困ってしまいました。

 只、地神様には、「以前と同じ様には守ってくれますね?」、と聞いた時はうなづきました。

 「以前と同じ様に、伏見稲荷様、地神様としてお祀りさせて頂いたら良いのですね?」、と聞いた時はうなづきました

 この
白い空間は神霊(伏見稲荷・巳神)に通じているという事は解ります

 だとすれば、今、何故、神霊のお姿が出ないのか。

 ・・・この様な事を考えていると、疲れてしまいました。

 ・・・困ってしまいました。

 この方や後ろに居られる身内の方々にはどう説明したら良いのか・・・。

 極簡単に言うと、3年前、この方が自ら命を絶とうとした程の出来事がきっかけで正統な神霊を祀り、その気持ちに淀みが無かったので神霊もこの方を守り、やっと今回、社会的な限もつき、この方や家族、関係者の方々が釜を焚いて神霊に御礼の気持ちを表したいという事で釜を焚いたのですが、
その釜で今までこの方を守っていた神霊が消えてしまった。そして、神霊が消えてしまった後には真っ白で綺麗な空間だけが残って在るという事ですが・・・これをどう解釈して、どう説明させて頂いたら良いのか、本当に困ってしまいました

 その時、苦し紛れに私がこの方や関係者に説明させて頂いた内容は、「今までこの方を助ける為に居られた神霊は、その使命が終わったので大元の所に帰られた。そして時期が来れば、また違う使命を持った神霊が来られて守護してくださるので、今まで通りに手を合わせていてください」、という内容をお伝えしました。

 素人の方は、この私の苦し紛れの説明でも満足されて聞いておられましたが、私自身、こんなに深くこの領域に浸かって来た者に取っては、こんな説明も満足に出来ない自分に何とも情けない気持ちでした

 そして帰りに、車に乗ってこの家の前の通りに出た途端、「あっ、そういう意味か・・・」、と気がつきました。

 そして、「これは絶対、この方やこの方のお母さんや姉妹にお話ししなければ私の罪になる」、と思いました。

 私が苦し紛れに話した内容は決して間違ってはいないのですが、この方の気持ちの中に隙が出来れば、また同じ様な失敗をされる危険が大いにある・・・そんな要素を多分に持った方ですので、これは絶対に話さなければいけないと思いました。

 「今までこの方を助ける為に居られた神霊は、その使命が終わったので大元の所に帰られた。そして時期が来れば、また違う使命を持った神霊が来られて守護してくださる」・・・この解釈は間違っていないと思います。

 問題はその後の、
真っ白な綺麗に輝く空間にどの様な神霊が来られるのか、という事です。

 
これは大元の神霊が決めるのではなく、この方が決める事なのです

 
この方次第です。

 この方が、
今まで通りの綺麗な気持ちを変えずに、気持ちを緩めず、隙を作らずに生きて行けば、真っ白な綺麗に輝く空間には、つい先日まで居られた様な神霊が来られる、という事です。

 この方が、今回、
いろんな制約から解放され気持ちに隙が出来て、安易な考え方に変わってしまえば、真っ白な綺麗に輝く空間がどす黒く変わってしまう様な邪霊の住処になるという事です。

 それも
直ぐにです。

 
この方の本当のお試しは今から始まると思います

 神霊は、涙が出る程優しい一面も持っていますが、反面、「其処までやるか・・・」、という厳しい面も持っているという事を知って欲しいと思います。

 厳しいようですが書かせて頂きました。


 *H29年7月18日、追記

 今回の祈祷から約一か月後、関東からの帰り道、この会社に寄らせて頂きました。

 私達にしても必死の思いで寄らせて頂きました。

 私の方の地神様には、「○○○での祈祷の帰りに、○○○さんの家に寄らせて頂きます・・・」、とお伝えしたところ、「正面を向いてうなづいてあったわ・・・」、と妻が言いましたので少しは安心していましたが、実際にその場へ行って直に確認するまでは安心出来ませんでした。

 家に着いて、この家の正一位伏見稲荷様を「稲荷大神秘文」、をもってお呼びしました。

 妻、「・・・居ってやわ・・・」、と言います。

 私、「居ってか?・・・」。

 妻、「普通に出て来てあったけど・・・」、と言います。

 私、「・・・前と同じ稲荷さんか?」。

 妻、「・・・と思うけど・・・」、と言います。

 私、「夫婦で居ってか?」。

 妻、「いや・・・一体だけ」。

 私、「男やな?」。

 妻、「そう思う」。

 私、「夫婦で居られるなら・・・奥さんの稲荷様もお姿を見せてください」。

 妻、「出て来てあったわ・・・男の稲荷さんの後ろから大人しく出て来てあったわ・・・」、と言います。

 私、「お聞きします。貴方達は以前此処に居られた稲荷様ですか?」。

 妻、「そうらしいわ・・・うなづいてあったわ・・・」、と言います。

 私、「○○家の正一位伏見稲荷様、貴方が再びこの家に来られたという事は、○○さんの気持ち、考え方が間違っていないと認められたので帰って来られたのですね?」。

 妻、「うなづいてあったわ・・・」、と言います。

 私、「有難う御座います。また戻って来て頂いて有難う御座います。・・・(いろんな事を聞いたり頼んだりしました)・・・・・・・・・・・・・・・・・、どうかこの先も、○○さんを助けてやってください」。

 妻、「稲荷さん・・・うなづいとってやわ・・・」、と言います。

 私、「この一家が健康で事故も無く良い方向に行く様守ってやってください」。

 妻、「???・・・あれ?・・・軽四が出て来たわ?・・・男の人の後姿が出て来て・・・
手に大〜きな魚を持ってるわ・・・」、と言います。

 私、「手に魚を持ってる?・・・てか?」。

 妻、「亡くなったお父さんみたいやけど?・・・」、と言います。



 声に出さずに聞いてみました。

 私、「地神さん・・・ちょっと意味が解らんが・・・、これは○○さん・・・今は○○関係の会社を経営しているが・・・この先・・・今とは少し違った魚関係の仕事も選択肢の内の一つに考えていた方が良い・・・というヒントと取って宜しいですか宜しいですか?」、と聞いてみました。

 妻、「うなづいとってやわ・・・」、と言います。

 一応、この家の方や社長にはこの意味を説明させて頂きましたが、それと違う意味をプラスしたこの先を見せてくれたのだと思います。

 このプラスの意味を伝えると社長の気が緩むかも知れないのでどうしようかと迷ってまだ伝えてないのですが、この家の正一位稲荷様がこの社長を認めてこの様なものを見せてくれたのだと思いますので、本当の事を言ってしまえば、この先、この社長が現在と少し違う会社に展開させたとしても、
大きな魚・・・これは願望達成の意味と取り、会社を発展させて行く事になると思います。

 しかし、それを発展させて行く元は、この社長のお父さんが生前築いた人脈、地盤が有るからこそ発展して行く事を肝に銘じて、決してそれを忘れてはいけないと思います。

 しかし・・・上記した事を伝えて良いのか悪いのか・・・それを悩みます。

 この家の地神様は・・・一応、お姿は出ましたが・・・やはり此処は伏見稲荷様中心の家だと思います。

 しかし、どちらの神霊にも平均した気持ちでお祀りする事が大事です。。




 

 

 

 



 

 

 


 

 

 

 

 

 

 



 

 

 
 

 

 
鳴釜神事の実際と考察